秋風に吹かれて

アオト★★

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第24話 「茉莉の誕生日」

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第24話 「茉莉の誕生日」

10月15日  この日は茉莉の誕生日
3人は茉莉の家にいた。
「今日はお母さんいないからのんびりしていってね」
茉莉の部屋。ピンクのカーテンが風に揺れている
窓が少し開いている。外は晴天で天気がいい
太陽の光が眩しい。
黄色いテーブルの上に誕生日ケーキとお寿司、それからジュース類が並んでいた。誕生日ケーキは旭の手作りで、お寿司は晴斗が買ってきた。晴斗「早く食おうぜ」
旭「茉莉誕生日おめでとう!!」
茉莉「ありがとう、2人とも」茉莉が笑顔でケーキのろうそくの火を吹き消した
そしてケーキを切り分けた。ケーキは苺のショートケーキ
茉莉は満面の笑みでケーキを食べた
茉莉はショートケーキが一番好きだった。
茉莉「美味しい!!旭の作ったショートケーキ」
旭「下手でごめんね」
茉莉「ううん!!とても美味しいよ!!」
晴斗「本当だ、美味い」
3人は仲良く誕生日祝いをした後、解散した
旭は茉莉にオルゴールをプレゼントした。
でも晴斗は何もくれなかった。そのことが茉莉は不満だったのだが
晴斗に何も言えなかった。
晴斗に好きだと言われキスされたあの時から茉莉は晴斗に自分の気持ちをうまく表現することが出来なくなっていた
晴斗のことはもちろん大好き。でも・・・自分は本当に晴斗の彼女でいてもいいのかと自問自答すること、そして好きになりすぎて不安な気持ちが混ざって茉莉の中で晴斗への恋慕がわからなくなっていた。
そんなことはつゆ知らず、晴斗はケーキと寿司を食べ終わると用事があるとさっさと帰ってしまった。
そのことがさらに茉莉を不安にさせていた。
旭に相談しようとしたけど旭は好きな男性でも出来たのか毎日話し中で会ってもなかなか晴斗のことを相談できなかった。
そんなわけで茉莉は旭と晴斗が帰った部屋に一人ぽつんと取り残されたように感じていた。晴斗は携帯を持っていないので連絡がつかない
用事といっていたが、茉莉は不安だった。旭とはお互い携帯を持っていたから連絡はつくのだが・・・。
茉莉は、疲れてベッドに横になった
最近アルバイトは休んでいた。行く気がどうしても起きなかった・・・。
いろいろあって疲れてそのまま茉莉は寝てしまった

その頃、旭は学校の寮に帰っていた。茉莉の誕生日祝いが3人で出来たことが嬉しかった。まだ1年あるが将来のことも来年は高校3年生なので考えないといけないし
学がいる北海道に早く引っ越したい気持ちと茉莉と晴斗と別れたくない気持ちもあった
北海道に修学旅行に行ったとき最終日に学に会ってラブレターを渡した
ちゃんと自分の気持ちを学に伝えた旭はその夜、学との電話で学と付き合うことになった。
最近は学と電話で毎日話している。旭は学との関係を茉莉や晴斗に話そうか悩んでいた
でもこのまま、話さなくても特に問題はないような気もした。
旭は寮の部屋で学校の宿題をやっていたが途中で疲れてそのまま寝てしまった


つづく
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