秋風に吹かれて

アオト★★

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第23話 「茉莉と晴斗」

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第23話 「茉莉と晴斗」

旭「ごめん・・・茉莉」
茉莉「北海道に行くなんて聞いてない!!酷いよ!!」
それだけ言って茉莉は走り去ってしまった・・
旭「茉莉!待って!!茉莉~」

晴斗「俺が行くよ」そう言って茉莉の後を晴斗は追った

私はただ立ち尽くしていた


晴斗「待てよ茉莉」俺は茉莉に追いつき茉莉の腕を引っ張った
茉莉 「離してよ!!」茉莉は俺の手を振りほどいた
茉莉「はあはあ、晴斗だって同じ大学に行かないくせに!!
さっき、言ってたでしょ?医学部のある大学に行くって」

俺は何も言えなかった。茉莉は息を切らしていた
俺たちは気がつけば、夕日の染まる校庭にいた

晴斗「茉莉・・ごめん・・・。確かに俺は医学部のある大学に行くし、
旭は北海道に行くけど・・・。でも俺達これからもずっと一緒だろ?」

茉莉は瞳を大きく見開き、涙を流していた。
茉莉「そんなこと・・・ひっく。そんなことわかってるもん!!
でも。でも。ひっく。」茉莉は泣きながら震えていた。

俺は茉莉を引き寄せ抱きしめる
茉莉「はる・・と・・ひっく」
晴斗「茉莉・・。俺・・・・。」俺は泣く茉莉を強く抱きしめる

茉莉「晴斗・・苦しい・・・。」
晴斗「俺たちはずっと一緒だよ。俺も旭も茉莉の事大好きなんだよ・・・。」



俺は茉莉を抱きしめる腕に力を込めて茉莉にキスをした。

チュッ・・。
茉莉「ひっく・・・。晴斗・・・」
晴斗「俺、茉莉が好きだ・・・。」
俺は茉莉を強くまた抱きしめた

夕日に赤く染まる校庭・・・
俺達以外誰もいなかった・・・・・。

俺は茉莉を抱きしめる腕を緩めた

茉莉「晴斗・・・・。」
晴斗「茉莉、同じ大学にいけなくても俺たちずっと一緒だから」

俺は茉莉にそう笑顔で言った
茉莉も目を真っ赤にしながらも笑っていた

茉莉「私も晴斗が好き・・・・」
晴斗「茉莉。好きだよ」
茉莉「ありがと。晴斗」

俺たちは2人でいつまでも校庭にいた・・・
そのあと校門にいる旭と合流して3人で帰った

茉莉「ごめんね。旭」
旭「私こそごめんね」
晴斗「俺達3人離れ離れになってもずっと一緒だよな」
旭「もちろんだよ」
茉莉「うん。ずっとね」

つづく
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