虹色の夏

アオト★★

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第十八話「要の不安」

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―虹色の夏―

第十八話「要の不安」

わたしは自宅のマンションに帰ってきた

今日、隼人からもらった金魚を早速大きな水槽の中に入れた

今日は隼人と一緒に夏祭りに行けて一緒に出店を回れて良かった

隼人の弟さんの話も聞けた、隼人との絆が深まった気がする。

もう夏も八月下旬。今年の夏は色々なことがあった

七夕祭り、花火大会、熱海にもみんなで行って今日は夏祭りにも

みんなで行ったし、今年の夏は楽しかったな

でも、一つだけ気になることがある。優里さんのことだ・・。

隼人は優里さんとはただの幼馴染だと言っていたけど・・・。

優里さんはまだ隼人のことが好きみたい・・・。

隼人はわたしの彼氏でこれからもずっと一緒にいてくれるよね?

わたしは隼人を信じていいんだよね?急に不安になったわたしは

隼人に電話したけど話し中だった。

明日、隼人にもう一度優里さんとのことを聞いてみようと思う

わたしは隼人に個人ラインで明日話したいとがあるから喫茶店で待ってると伝えた。



次の日

―喫茶店にて―



わたしは少し緊張してソワソワしていた

そこに隼人が来た

「要、話って何?」隼人は座るとブレンドコーヒーを店員に注文しながらわたしに言った。

「あ、ごめんね、あのね隼人はわたしの彼氏だよね?これからもずっと」

わたしは真剣な顔をして隼人に言った。

隼人は少し驚いた感じで「当たり前だろ、なんで?」と聞いた

「・・・優里さんのこと。優里さんは隼人の事がまだ好きなんでしょ?」

「ああ、そのことか、前にも言ったけど優里の事はただの幼馴染だよ」

隼人はそう言ったけどわたしは不安だった。

「そうなんだけどあのね、隼人わたしは・・・」わたしが言いかけた言葉を遮るように

店員がブレンドコーヒーを持ってきた

「お待たせしましたブレンドコーヒーです」店員はコーヒーをテーブルの上に置くと

「ごゆっくり」それだけ言って去って行った。





「ここのブレンドコーヒー美味いんだよ」隼人はそう言うとコーヒーを飲んだ。

「・・・・・・。」わたしは言おうとしていた不安な気持ちを言えなかった。

その後、喫茶店を出たわたし達は帰ることにした。

隼人がまたわたしのマンションまで送ってくれた。

「ありがとう隼人」わたしはマンションの自宅のドアの前で隼人にお礼を言った

「おう、もうすぐ八月も終わりだな」

「うん、そうだね、来月まで大学は夏休みだもんね。」

「そうだな、本当は七月末から休みだったけど何だかんだ大学に行ってたよな」

「まあね、でも今年も四人でたくさん楽しめたから良かったよ」

「おう、それなら良かった。それじゃあな」そう言って隼人は帰って行った

わたしはマンションのドアを開けて中に入った

結局、優里さんのことで不安な気持ちはまだ残ったままだったけどわたしは隼人を信じることにした





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俺は要をマンションまで送ってから自宅に帰ることにした

自宅の前まで来て人影が見えた、それは優里だった

「隼人!待ってたのよ」優里はそう言うと優里は俺の側にきた

「優里、お前どうして、叔母さんの容態は?大丈夫なのか?」

俺は心配そうに優里に尋ねた。



「うん、もう大丈夫よ、心配かけてごめんね」

優里はそう言うと笑った。



「良かった、本当に良かった」俺は嬉しくて心から安堵した。



「ごめんね、あのね、ちょっとうちに寄っていかない?

隼人にはいろいろお世話になったから。お礼がしたいの」

「ああ、いいけど。どうせ家に帰っても誰もまだいないからさ」

「良かった、うちも今誰もいないから」

そう優里は言った 俺達は優里の家に入った

つづく





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