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第十五話 「バレンタインデー」
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―桜の下の約束―
第十五話 「バレンタインデー」
そのあと公園の管理人さんに見つかって自宅に帰らされたみちると千草は
両親と渉からすごく怒られた。
でも千草はみちるに今日の事を話して良かったと思った。
みちるにも誰にも今日の事は渉にも秘密ねとお互い約束した。
結局千草の授業参観はお父さんが来ていた。会社を休んだとのことだった。
みちるは千草は愛されていると思った。
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現在の千草は家に帰り自分の部屋にいた。でも、あの後、渉が好きなんだと
気が付いて中学一年生の時、二月のバレンタインにチョコレートを
作って放課後に渉を呼び出したことがあった。
「話ってなに?」渉はスポーツバック片手に教室に入ってきた。
「これから部活?」そう聞くと「ああ、今年は大会があるんだ
頑張らないとな」そう笑顔で私に言った。
その日も教室から渉と見た夕日は綺麗だったね。
「今日、バレンタインでしょ?だからこれあげる」
そう渉にチョコレートを渡したら「有難う」と受け取ってくれたけど
「それ、本命なの」と言うと「それならごめん、貰えない」
そう言ってチョコレートを突き返した渉
「ごめんね、俺は好きな奴がいるんだ」
「もしかしてみちる?」「ああ、やっぱりわかるかな?」
「うん・・・なんとなく」「千草の気持ちは嬉しいけどごめんな、俺そろそろ行くよ」
それだけ言って渉は再びスポーツバックを背負い教室を出て行った。
残された私は赤い夕日が見える窓辺の教室で暫く泣いていた
つづく
第十五話 「バレンタインデー」
そのあと公園の管理人さんに見つかって自宅に帰らされたみちると千草は
両親と渉からすごく怒られた。
でも千草はみちるに今日の事を話して良かったと思った。
みちるにも誰にも今日の事は渉にも秘密ねとお互い約束した。
結局千草の授業参観はお父さんが来ていた。会社を休んだとのことだった。
みちるは千草は愛されていると思った。
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現在の千草は家に帰り自分の部屋にいた。でも、あの後、渉が好きなんだと
気が付いて中学一年生の時、二月のバレンタインにチョコレートを
作って放課後に渉を呼び出したことがあった。
「話ってなに?」渉はスポーツバック片手に教室に入ってきた。
「これから部活?」そう聞くと「ああ、今年は大会があるんだ
頑張らないとな」そう笑顔で私に言った。
その日も教室から渉と見た夕日は綺麗だったね。
「今日、バレンタインでしょ?だからこれあげる」
そう渉にチョコレートを渡したら「有難う」と受け取ってくれたけど
「それ、本命なの」と言うと「それならごめん、貰えない」
そう言ってチョコレートを突き返した渉
「ごめんね、俺は好きな奴がいるんだ」
「もしかしてみちる?」「ああ、やっぱりわかるかな?」
「うん・・・なんとなく」「千草の気持ちは嬉しいけどごめんな、俺そろそろ行くよ」
それだけ言って渉は再びスポーツバックを背負い教室を出て行った。
残された私は赤い夕日が見える窓辺の教室で暫く泣いていた
つづく
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