この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜

小屋瀬

文字の大きさ
2 / 70

なんか、僕の周りには男が多い気がする。2

しおりを挟む
キーンコーンカーンコーン

「やっと昼休憩だぁ~~~」

「よっ」

「うわっ!」
「って、さくかよぉ」
「って、おぉ~い、、」

「………うわぉ、想像してたよりも大きいリアクションで逆に僕が固まってしまったよ。」

「いやなんでだよ。」

「……?」
「あれっ、凌くんの前の席の男の人は?」

「「男の人」って、、」
「友達だろ?名前で呼ばないのか?」

「友達じゃないよ」

「え?あんなに話してたじゃん」

「それは、凌くん、が………」
「ううん、やっぱなんでもない。で、どこに行ったの?」

「ええと、確か今日は由奈ちゃんと昼食べるって言ってたよ」

「由奈ちゃん?……って、あの人彼女いんの!?」

「違う違う、妹だよ妹。高1で………だから僕たちの1個下だな。」

「ふーん、あの人妹いるんだ。」
「その由奈って子はかわいいの?」

「うん!この前悠斗と一緒に廊下歩いてたらばったり会ったんだ。」
「悠斗に似て、髪もすげぇ綺麗な黒だし、顔も整ってて凄くかわいかったよ!」

「っ…」
「……もしかして、その子のこと好きになったりした?」

「ううん」

「え?」

「そっていうか由奈ちゃん、もう付き合ってる人いるし、すっごくかわいいからといって、僕が見てるの中身だからさ!」

「!!」
「な、なら、お………」
(男は ?って聞くとこだった。だめだよね、そんな事聞いちゃ。凌くんに僕の泣いてる、かっこわるいとこ見せたくないもの。)

「……お?」
「どうした?急に固まって。」

「な、なんでもない!」
「そっそんなことよりも、一緒にお昼ご飯食べようよ!」

「!」
「うん!」

「でも、どこで食べようか?」

「屋上はどうだ?」

「でも結構人いそうじゃない?」

「うう、確かに。」
「あ、でもいい場所があるぞ!人も少ないし、ここからなら屋上よりも近い!」

「?」
「それっていったい………」

「まぁ、行ってみてのお楽しみだ!」
「はぐれるなよ、さく」

「う、うん!」





「で、こ、ここって………」

「ん?来たことあるだろ?」
「体育館裏だ。」

「いやいやいや、普通来ないって」

「そーかー?」
「でもまあ、ここ椅子もあるし、悠斗と結構来てるけど、別に怒られたこともないから、大丈夫でしょ」

「いや、椅子って。」
「入口前の段差じゃんそれ。」
「………ってあの人と来たことあんの!?」

「ん?そうだけど」

「2人で?」

「おう!」

「………」
(こんな人気(ひとけ)のない場所に2人っきりって………あの悠斗って人、明らか凌くんの事好き(?)そうだったし(まあ恋愛の方かは分からないけど)、もしかして、何かあったんじゃ……)

「ん?どおした、さく」

「い、いや、えっと、ここで何か、その、悠斗って人としたり…した?」

「?」
「するも何も、ただ普通に弁当食ってただけだぞ。」

「ふーん、そうなんだ」
(ほっ……)
「………それにしても凌くん、ひとつ聞いていい?」

「ん?今度はどうした?」

「あの、移動する時からずっと気になってたんだけど、なんでカバンごと持ってきてるの?」

「ん?あ、ほんとだ、今日はいらなかったのにな!」

「今日は?」
「いつもは必要なの?」

「うーん、そういう日もある!」
「いやぁ、ここは人があまり通んないだろ?だから先生にバレずに課題終わらすのにすっげぇ最適な場所なんだ!」

「へぇ、課題のためなんだ」

「おう!」
「まあ、今から至福の時間ですので、課題の話は一旦やめて、弁当をおいしくいただきましょう!」

「うん、そうだね!」
「じゃあ、いただきます!」

「……………」

「ん?どうかしたの、凌くん」

「べ………」

「べ?」

「弁当忘れたー!!!!!」

「えぇ!?」
「持ってくる時気づかなかったの?」

「弁当、いつも、カバン、入れてる。」
「今日、カバン、ごと、持って、きて、しまっ、た。」
「だか、ら、今、まで、気づけ、なかっ、た……」

「えぇぇ」
(なんでカタコト?)

「………」

「うーん、」
「ねぇ凌くん、僕の、半分あげるよ」

「!」
「いいの!?」

「うん」
「今日は、朝ごはんいつもより多めに食べてきてて、あまりお腹減ってなかったから、あげるよ」

「ありがとう、さくー!!!」

「別にいいよ」
(本当は食べて欲しくなかったなぁ。だってこの弁当………)

「いっただっきまーす!」

パクッ

「……う…」

「う?」

「うまっ、なんだこれ、うますぎだろぉ!」

「えっ」

「これ作ってるのさくのお母さんか?すげぇな、まじでうまい!」

「本当…?」

「おう!」

「じ、実はそれ、作ってるの僕なんだ。」
「母さんの負担を少しでも減らしたくて、弁当は自分で作るようにしてるんだ。」

「………まじかよ」

「う、うん」

「さく、お前すっげえなぁ!」

「!」

「料理が上手いっていっても、ぼ、僕、男だよ?」

「料理上手いに男女関係ないだろ。」

「で、でも味付けとかほんと僕好みのやつだから………」

「そうなのか?すごく僕好みだったからてっきり、僕用に作られてきたものかと思ったよ」

ヘヘ…

「!」
(なんなの、その照れた顔!ほんと、やめて欲しい、心臓もたない、割と、ガチで!!)
「クウッ………」

「?」
「どした?うめき声上げて」

「なんでもない!っていうか、うめき声なんてあげてないし!」

「ははっ」

「!」
「笑うなぁ!」





「ねぇねぇ、お兄ちゃん」

「ん?」
「どうした、由奈?」

「あの、体育館裏にいるのって…」

「?」
「………!」
「凌!!」

「やっぱり?私って、目、良いんだよね♪」
「って、聞いてる?お兄ちゃん?」

「っ………」





「ごちそうさまでしたぁ!」
「ふぅー、うまかったぁ」

「ふふっ、そんなに美味しかったんなら毎日凌くんのぶんも作ってこようか?」

「えぇ!?」
「それは悪いよ、っていうか僕には母さんのべn」

「君のためなら、僕はこれからもずっと、ご飯作ってあげるけど?」

「えっ……?」

「なんてじょーだん、じょーだん!」
「食べ終わったんなら、弁当箱ちょうだい」

「う、うん………」

キーンコーンカーンコーン

「あっ!もうこんな時間!?」
「早く教室戻らないと!」
「行こうぜ!さく!」

「うん♪」

タッタッタッタ………

「さっきのチャイムって、授業の5分前になるやつだよね?」

「そっ…そうだと思…うよ」

「………っていうかさ、凌くん走るの遅いね」

「うっ…るさい!」
「しょうがないだろ、今日荷物多いんだよ!」
「チャック空いてる!見えるだろ、中身!」

「うわぁ、教科書びっしり…よく入ったね、その量。」
「っていうか、なんでそんな荷物多いのに気づかないの?」

「………」

「もしかしなくても、凌くんって結構、おっちょこちょい?」

「っ……」
「るっせぇー!」

「はぁ、はぁ……」
(にしても、さっきのさくの言葉って一体……って、今はこっち優先だ!)

「ふぅ、」
(いやぁ、とりあえず、弁当が凌くんの口に合って良かったよ。僕好みの味付けにしてたから、美味しくないとか言われたらって思っちゃった。)

「はぁ、はぁ、っちょ、さく、足早…!」

「……ふふっ」
(にしても、凌くんの照れ顔可愛かったなぁ。また絵に書いて保存しなきゃ。)

「っちょ、待ってよ、さくっ」

「もぅ、しょうがないなぁ」
「っていうか、もう僕がカバン持つよ。」

「!」
「いいのか?」

「別に、これくらい大したことないし」

「へへっ、そっか、ありがとな!」

「!」

「なんだよ、その顔……!!!」

「ん?なんか言ったか?」

「なんでもない!」

タッタッタッタ………





「凌のやつ、まだ戻ってこないなぁ」
(遊佐もまだ帰ってきてないな。)

タッタッタッタ…

「外から走ってる音が………」
「!」
「ふっ…ふふっ……」
(2人とも、すごい勢いで走ってる……間に合うのかな)

「ええっと、まだ2人来てないようですね。もうすぐ授業が始まるっていうのに。誰かおふたりから何か聞いてませんか?」

(おお、あと1分。さて、果たして2人は授業に間に合うのでしょうか)

「!」
「………ちっ」
(遊佐のあの顔………)
(はぁ、やっぱり急いで弁当食って凌のとこ行けばよかった。)

「はぁ、遊佐に先越されたかもな………」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。

天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!? 学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。 ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。 智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。 「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」 無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。 住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!

地味な俺は、メイクしてくるあいつから逃げたい!!

むいあ
BL
___「メイクするなー!帰らせろー!!」___ 俺、七瀬唯斗はお父さんとお母さん、先生の推薦によって風上高校に入ることになった高校一年生だ。 風上高校には普通科もあるが、珍しいことに、芸能科とマネージメント科、そしてスタイリスト科もあった。 俺は絶対目立ちたくないため、もちろん普通科だ。 そして入学式、俺の隣は早川茜というスタイ履修科の生徒だった。 まあ、あまり関わらないだろうと思っていた。 しかし、この学校は科が交わる「交流会」があって、早川茜のモデルに選ばれてしまって!? メイクのことになると少し強引な執着攻め(美形)×トラウマ持ちの逃げたい受け(地味な格好してる美形)

先輩たちの心の声に翻弄されています!

七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。 ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。 最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。 乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。 見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。 **** 三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。 ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️

拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。

おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。 ✻✻✻ 2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――

天海みつき
BL
 族の総長と副総長の恋の話。  アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。  その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。 「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」  学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。  族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。  何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。

【完結】待って、待って!僕が好きなの貴方です!

N2O
BL
脳筋ゆえ不本意な塩対応を只今猛省中、ユキヒョウの獣人 × 箱入りゆえガードが甘い愛され体質な竜人 愛しい幼馴染が有象無象に狙われて、居ても立っても居られなくなっていく余裕のない攻めの話。 (安心してください、想像通り、期待通りの展開です) Special thanks illustration by みとし (X:@ibarakiniarazu) ※独自設定かつ、ふんわり設定です。 ※素人作品です。 ※保険としてR設定にしていますが、基本健全。ほぼない。

俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜

陽七 葵
BL
 主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。  この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。  そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!     ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。  友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?  オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。 ※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。 そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語

処理中です...