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十八章
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ーリビング
段ボールを組み立てる音だけが静かに響く。
冴夢が本棚の端に触れながら言う。
「……ここ、世那くんとよく一緒に掃除してた……」
大我もゆっくり頷く。
「兄貴、几帳面だったもんな。……俺なんかより。」
冴夢は少し笑う。
「大我も綺麗好きだよ?」
「冴夢ちゃんが散らかすからな。」
ふたりの声は静かで、
どちらも少し照れていて、
でも“優しい過去”を分け合う空気だった。
段ボールに詰めていくたびに、
世那の記憶がそっと積みあがっていく。
冴夢の高校プリント。
世那の料理メモ。
冴夢が描いた落書き。
ソファに残るくぼみ。
大我の動きはいつもより慎重で、
まるで兄の遺品ひとつひとつに
「大事に使ったな、兄貴」
と語りかけるみたいだった。
──────────────────────────
最後に残ったのは——
寝室。
冴夢がそっと扉を開ける。
「ここ……残しちゃいけない気がして……」
大我は黙ってうなずく。
喉の奥がつまって、呼吸が痛い。
(兄貴の部屋……
俺は……ここに入っていい人間か……?)
胸が苦しい。
冴夢はベッドの横の引き出しを開けた。
何度も触れたはずの小物たちが、
“想い出”という温度で、息をしていた。
その奥底——
缶の箱がひとつ。
カラン、と小さな音。
冴夢は震える指でフタを開けた。
そして——
目を見開く。
「……これ……」
中にあったのは、
びっしりと詰まった——
恋文。
封も、日付も、揃えられた便箋たち。
全ての宛名は、ひとつ。
『冴夢へ』
冴夢の肩が震える。
「……世那くん……
こんなに……」
手紙の一枚をそっと開く。
──────
君が笑った日は、世界が明るい。
君が泣いた日は、胸が裂ける。
君の未来に、俺はいない。
だからこそ——
君には幸せになってほしい。
──────
冴夢は唇を押さえた。
涙が零れる。
「……大我……
ねぇ……これ……どうしよう……
どうしたら……いいの……」
大我はその文字を見て、頭が真っ白になる。
(兄貴……
本当に……冴夢ちゃんを……
こんな……深く……)
胸の奥の“罪”が暴れ出す。
呼吸が苦しい。
喉が焼ける。
「……冴夢ちゃん……
俺……ここに……いていいの……?」
声が震える。
冴夢が顔を上げた。
「大我……?」
「俺……兄貴が……こんな……
冴夢ちゃんを……こんなに想ってたのに……
俺……俺なんかが……」
言葉が途切れ、
膝から力が抜けた。
床に手をつく。
額を押さえて、必死に呼吸する。
「……兄貴の居場所を……
奪ってるみたいで……
兄貴に……悪い……
ごめん……」
喉を絞るような声。
冴夢は慌てて駆け寄り、
大我の背中をぎゅっと抱きしめた。
「大我……違うよ……違う……」
大我は首を振る。
「……俺は兄貴みたいになれない……
優しくもできない……
強くない……
兄貴の代わりなんて……」
冴夢の目に涙が溢れる。
「代わりなんて、いらないの!」
その叫びで
大我はようやく顔を上げた。
冴夢は泣きながら微笑んだ。
「世那くんは……世那くん。
大我は……大我だよ。
わたし……
“世那くんの代わりに大我が好き”なんて思ってない。」
大我は息を呑む。
冴夢は、ぎゅっと胸に手を当てた。
「わたしね……
大我のそばにいると、あったかいの。
苦しいけど、優しいの。
怖いけど、安心するの。」
涙越しに、真っ直ぐ言う。
「……わたしが好きなのは……
“大我” だよ。」
大我の瞳が震える。
喉がつまって、何も言えない。
その沈黙の中——
冴夢の手が缶の底の封筒を掴んだ。
「ねぇ……
まだ手紙、ひとつ残ってる。」
白くて、少しだけ黄ばんだ封筒。
宛名は震える文字で書かれていた。
『大我へ』
大我の呼吸が止まる。
「……兄貴……?」
冴夢はそっと封筒を差し出す。
「……読んで。
大我……これ、きっと……
あなたを救うための手紙だよ。」
大我は震える手で封を切る。
紙の音が、やけに大きく響く。
──────────────
大我へ
冴夢のことずっと相談に乗ってくれてありがとう。
冴夢は大切に守るよ。
だけど大我。
おまえも大切なんだ。
俺たちはずっと兄弟だから。
おまえも守りたいし、
幸せになって欲しい。
おまえは俺を優しいというけど、
おまえの方が優しい。
だからきっとたくさん我慢してると思う。
けどな、
俺にはわがまま言ってもいいんだよ。
俺はおまえの兄貴だから。
— 世那
──────────────
読み終えた瞬間、
大我は声を詰まらせて泣き崩れた。
「……兄貴……っ……
なんで……今……
なんで……」
冴夢がそっと肩を抱く。
「大我……
世那くんね……
あなたの幸せも願ってるよ。」
涙の音だけが部屋に落ちる。
でもその涙はもう——
罪の涙ではなく。
赦された涙。
前に進むための涙。
冴夢は大我の頬に触れた。
「……大我。
わたしも……あなたといっしょに……
前に進みたい。」
夕日の光が二人を包む。
その光は——
もう“過去の光”ではなかった。
“未来の光”になっていた。
──────────────────────────
日がすっかり傾いた頃、
部屋の中に残っていた段ボールは、壁際に静かに並んでいた。
思い出も涙も、もうひと通り抱きしめた。
冴夢が深く息をつく。
「……大我、これで……だいたい終わり、だね。」
大我もゆっくり頷く。
「……あぁ。
兄貴……物、ほんとに丁寧に使ってたんだな……
捨てられないもんばっかりだよ。」
冴夢は、その声にふっと微笑む。
「そうだね……。
きっと大切にしてたんだと思う。」
胸元には、
世那の指輪。
その横に抱いているのは、
世那が残した日記、未完の原稿、そして——
大我と冴夢宛ての手紙。
全部、今日この部屋で見つけた“残された愛”。
冴夢はそっとそれらを抱え直す。
「……行こっか、大我。」
「……うん。帰ろっか。家に。」
その「家に」という言葉に、
冴夢は胸の奥が少しだけ熱くなる。
二人で並んで玄関に向かう。
靴を履き終えた瞬間——
冴夢は、目を伏せた。
(……世那くん……)
ドアノブに触れた手が少し震える。
怖いとか、悲しいとか、もうそんな言葉じゃ足りない。
ここで過ごした日々が胸にあふれて、息が詰まる。
けれど。
——その瞬間。
冴夢の背中を、ふわりと温かいものが押した。
本当に、そっと。
まるであの日と同じ大きな掌で。
冴夢ははっと振り返った。
そこには誰もいない。
夕日の光が静かに壁を照らしているだけ。
でも——
たしかに感じた。
(……世那くん……だ……)
胸がきゅっと温かくなる。
冴夢は涙をこぼしそうになりながら、小さく微笑む。
「……うん。行くね、世那くん。」
大我がすこし驚いたように冴夢を見る。
「冴夢ちゃん……?」
冴夢はそっと首を振って、
涙を拭い、扉を開いた。
橙色の光が、二人の足元に長い影を落とす。
「帰ろう、大我。」
「……おう。」
パタン、と扉が閉じた。
その音は
“終わり”じゃなくて——
新しい道への“はじまり”の音だった。
二人はゆっくり歩き出す。
冴夢の胸の中には、
世那が置いていった “最後の優しさ” が
あたたかく灯っていた。
段ボールを組み立てる音だけが静かに響く。
冴夢が本棚の端に触れながら言う。
「……ここ、世那くんとよく一緒に掃除してた……」
大我もゆっくり頷く。
「兄貴、几帳面だったもんな。……俺なんかより。」
冴夢は少し笑う。
「大我も綺麗好きだよ?」
「冴夢ちゃんが散らかすからな。」
ふたりの声は静かで、
どちらも少し照れていて、
でも“優しい過去”を分け合う空気だった。
段ボールに詰めていくたびに、
世那の記憶がそっと積みあがっていく。
冴夢の高校プリント。
世那の料理メモ。
冴夢が描いた落書き。
ソファに残るくぼみ。
大我の動きはいつもより慎重で、
まるで兄の遺品ひとつひとつに
「大事に使ったな、兄貴」
と語りかけるみたいだった。
──────────────────────────
最後に残ったのは——
寝室。
冴夢がそっと扉を開ける。
「ここ……残しちゃいけない気がして……」
大我は黙ってうなずく。
喉の奥がつまって、呼吸が痛い。
(兄貴の部屋……
俺は……ここに入っていい人間か……?)
胸が苦しい。
冴夢はベッドの横の引き出しを開けた。
何度も触れたはずの小物たちが、
“想い出”という温度で、息をしていた。
その奥底——
缶の箱がひとつ。
カラン、と小さな音。
冴夢は震える指でフタを開けた。
そして——
目を見開く。
「……これ……」
中にあったのは、
びっしりと詰まった——
恋文。
封も、日付も、揃えられた便箋たち。
全ての宛名は、ひとつ。
『冴夢へ』
冴夢の肩が震える。
「……世那くん……
こんなに……」
手紙の一枚をそっと開く。
──────
君が笑った日は、世界が明るい。
君が泣いた日は、胸が裂ける。
君の未来に、俺はいない。
だからこそ——
君には幸せになってほしい。
──────
冴夢は唇を押さえた。
涙が零れる。
「……大我……
ねぇ……これ……どうしよう……
どうしたら……いいの……」
大我はその文字を見て、頭が真っ白になる。
(兄貴……
本当に……冴夢ちゃんを……
こんな……深く……)
胸の奥の“罪”が暴れ出す。
呼吸が苦しい。
喉が焼ける。
「……冴夢ちゃん……
俺……ここに……いていいの……?」
声が震える。
冴夢が顔を上げた。
「大我……?」
「俺……兄貴が……こんな……
冴夢ちゃんを……こんなに想ってたのに……
俺……俺なんかが……」
言葉が途切れ、
膝から力が抜けた。
床に手をつく。
額を押さえて、必死に呼吸する。
「……兄貴の居場所を……
奪ってるみたいで……
兄貴に……悪い……
ごめん……」
喉を絞るような声。
冴夢は慌てて駆け寄り、
大我の背中をぎゅっと抱きしめた。
「大我……違うよ……違う……」
大我は首を振る。
「……俺は兄貴みたいになれない……
優しくもできない……
強くない……
兄貴の代わりなんて……」
冴夢の目に涙が溢れる。
「代わりなんて、いらないの!」
その叫びで
大我はようやく顔を上げた。
冴夢は泣きながら微笑んだ。
「世那くんは……世那くん。
大我は……大我だよ。
わたし……
“世那くんの代わりに大我が好き”なんて思ってない。」
大我は息を呑む。
冴夢は、ぎゅっと胸に手を当てた。
「わたしね……
大我のそばにいると、あったかいの。
苦しいけど、優しいの。
怖いけど、安心するの。」
涙越しに、真っ直ぐ言う。
「……わたしが好きなのは……
“大我” だよ。」
大我の瞳が震える。
喉がつまって、何も言えない。
その沈黙の中——
冴夢の手が缶の底の封筒を掴んだ。
「ねぇ……
まだ手紙、ひとつ残ってる。」
白くて、少しだけ黄ばんだ封筒。
宛名は震える文字で書かれていた。
『大我へ』
大我の呼吸が止まる。
「……兄貴……?」
冴夢はそっと封筒を差し出す。
「……読んで。
大我……これ、きっと……
あなたを救うための手紙だよ。」
大我は震える手で封を切る。
紙の音が、やけに大きく響く。
──────────────
大我へ
冴夢のことずっと相談に乗ってくれてありがとう。
冴夢は大切に守るよ。
だけど大我。
おまえも大切なんだ。
俺たちはずっと兄弟だから。
おまえも守りたいし、
幸せになって欲しい。
おまえは俺を優しいというけど、
おまえの方が優しい。
だからきっとたくさん我慢してると思う。
けどな、
俺にはわがまま言ってもいいんだよ。
俺はおまえの兄貴だから。
— 世那
──────────────
読み終えた瞬間、
大我は声を詰まらせて泣き崩れた。
「……兄貴……っ……
なんで……今……
なんで……」
冴夢がそっと肩を抱く。
「大我……
世那くんね……
あなたの幸せも願ってるよ。」
涙の音だけが部屋に落ちる。
でもその涙はもう——
罪の涙ではなく。
赦された涙。
前に進むための涙。
冴夢は大我の頬に触れた。
「……大我。
わたしも……あなたといっしょに……
前に進みたい。」
夕日の光が二人を包む。
その光は——
もう“過去の光”ではなかった。
“未来の光”になっていた。
──────────────────────────
日がすっかり傾いた頃、
部屋の中に残っていた段ボールは、壁際に静かに並んでいた。
思い出も涙も、もうひと通り抱きしめた。
冴夢が深く息をつく。
「……大我、これで……だいたい終わり、だね。」
大我もゆっくり頷く。
「……あぁ。
兄貴……物、ほんとに丁寧に使ってたんだな……
捨てられないもんばっかりだよ。」
冴夢は、その声にふっと微笑む。
「そうだね……。
きっと大切にしてたんだと思う。」
胸元には、
世那の指輪。
その横に抱いているのは、
世那が残した日記、未完の原稿、そして——
大我と冴夢宛ての手紙。
全部、今日この部屋で見つけた“残された愛”。
冴夢はそっとそれらを抱え直す。
「……行こっか、大我。」
「……うん。帰ろっか。家に。」
その「家に」という言葉に、
冴夢は胸の奥が少しだけ熱くなる。
二人で並んで玄関に向かう。
靴を履き終えた瞬間——
冴夢は、目を伏せた。
(……世那くん……)
ドアノブに触れた手が少し震える。
怖いとか、悲しいとか、もうそんな言葉じゃ足りない。
ここで過ごした日々が胸にあふれて、息が詰まる。
けれど。
——その瞬間。
冴夢の背中を、ふわりと温かいものが押した。
本当に、そっと。
まるであの日と同じ大きな掌で。
冴夢ははっと振り返った。
そこには誰もいない。
夕日の光が静かに壁を照らしているだけ。
でも——
たしかに感じた。
(……世那くん……だ……)
胸がきゅっと温かくなる。
冴夢は涙をこぼしそうになりながら、小さく微笑む。
「……うん。行くね、世那くん。」
大我がすこし驚いたように冴夢を見る。
「冴夢ちゃん……?」
冴夢はそっと首を振って、
涙を拭い、扉を開いた。
橙色の光が、二人の足元に長い影を落とす。
「帰ろう、大我。」
「……おう。」
パタン、と扉が閉じた。
その音は
“終わり”じゃなくて——
新しい道への“はじまり”の音だった。
二人はゆっくり歩き出す。
冴夢の胸の中には、
世那が置いていった “最後の優しさ” が
あたたかく灯っていた。
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