42 / 52
四十一章
しおりを挟む
──早朝。
まだ空気が白くて冷たい時間に、
大我はそっと冴夢の肩を揺らした。
「……冴夢、起きろ。着付けの時間だ。」
(……今日……成人式……)
ぼんやりまぶたを開けると、
大我がコート姿で立っていた。
髪も整えて、もう“彼氏”というより
“送り届ける係の大人の男”の顔。
「支度したら玄関に来い。
荷物は全部まとめてある。」
「う、うん……ありがとう……」
──そして支度を終えると。
大我は大きな紙バッグをいくつも持ちながら、
自然に冴夢の手から荷物を取り上げた。
「持たなくていい。
今日は冴夢が主役の日なんだから。」
その一言だけで、胸がぎゅっとなる。
※冴夢の成人式の仕度は“全部”大我が手配した。
着付け、セット、送迎、荷物管理まで何もかも。
冴夢はただ起きて、車に乗るだけ。
──────────────────────────
──美容室、着付け室。
「……っ、大我……どうかな……」
振袖に着替えて戻ってきた瞬間。
大我は言葉を失った。
一秒。
二秒。
三秒……
それでも喉が動かなくて。
やっと出たのは息みたいな声だった。
「…………綺麗すぎて、びびった。」
「っ……む、むり……恥ずかしい……!」
視線すら合わせられない。
大我はゆっくり近づき、
帯の形が崩れてないか、
袖が引っかかっていないか、
慎重に目で追って確認して——
「歩きにくかったら言えよ。
俺が全部なんとかするから。」
その“自分のものを守る男の声”に、
胸が強く熱くなる。
──────────────────────────
──式典会場前。
ちょうど同じタイミングで
瑠偉の車が到着した。
助手席から降りてきた美琴は、
成人式とは思えないテンションで叫んだ。
「さゆぅぅぅぅっっっ!!!
きゃああ可愛い!!!!!」
冴夢は笑って手を振る。
「美琴も……すっごい綺麗……!!!」
美琴は白地に椿柄の振袖。
赤い伊達衿と金の帯が映えていて、
華やかで、大人っぽくて、美琴そのもの。
瑠偉が後ろで穏やかに笑う。
「冴夢ちゃん、綺麗だね。
大我さん、朝から大変だったでしょ?」
「いや、むしろ……楽しかったですよ。」
(……なんか二人とも“兄側の空気感”……)
大我が瑠偉を“警戒しない”理由が
冴夢にも少しわかった気がした。
──────────────────────────
そして、大我は冴夢の両肩を
そっと正面に向かせ、
「行ってこい、冴夢。
美琴と楽しめ。
……終わったら連絡寄越せばいいから。」
「うん……!」
「荷物は全部俺が持って帰る。
気にすんな。」
そして自然に、
冴夢の髪飾りに触れて整える。
「……成人、おめでとう。」
(……泣く……無理……)
涙をこらえる冴夢の横で、
美琴がニヤニヤしている。
「はいはい大我さん~~
冴夢は私が責任もって預かりますー!!
さあ行くよさゆ!!」
「み、美琴引っ張らないで……っ」
大我は軽く笑って手を振った。
「瑠偉。
……どうせ暇だろ。飯行くか。」
「そう言うと思ってました。」
二人の男はそのまま会場近くのカフェへ向かった。
まるで
“成人式の娘たちを見守る兄ふたり”
という完璧な空気。
──────────────────────────
──式典会場。
美琴はすでにテンション最高潮。
「さゆ!!写真撮ろ!!
え!?この角度のさゆやば!!
可愛い!!」
「美琴のほうが可愛いよ……」
「やめて!?今日くらい素直に褒められたい!!」
二人で笑って写真を撮りながら、
会場へと入っていく。
講堂のざわめき、
同級生たちの振袖の華やかさ、
スーツ姿の同年代の男の子たち。
(……成人式って、こんなふうなんだ……)
となりで美琴がささやく。
「さゆ。泣きそうな顔してる。」
「うう……ちょっとだけ。」
「泣いていいよ。
さゆ、今日ほんとに大人になったんだよ。」
(……うん……わたし……もう……)
もう“守られるだけ”じゃない。
もう“怖いまま”じゃない。
大我と出会って、
美琴がいて、
支えてくれる家族が増えて——
冴夢は、小さく息を吸った。
「……ちゃんと、大人の一歩、踏み出す。」
美琴はにやりと笑い、
「知ってるよ。
さゆは世界一強いもん。」
冴夢の手を握った。
──────────────────────────
──式典終了後。
美琴と写真を撮りまくり、
友達と再会して盛り上がり、
笑って、泣いて、
ふたりは会場を出た。
その瞬間。
遠くで車のクラクションが軽く鳴った。
黒の車が静かに停まり——
運転席から大我が降りてくる。
「冴夢。」
穏やかな笑み。
けれど明らかに、
冴夢の振袖姿に“見惚れた”顔。
「……迎えに来た。
歩きにくいだろ。こっち。」
「うん……!」
美琴は隣で腕を組んで叫んだ。
「ひゃぁぁぁ!!出た!!
“惚れ直してる男の顔”!!!
さゆ!!羨ましすぎ!!」
「美琴やめて!!」
瑠偉が苦笑して美琴の肩を叩く。
「美琴。帰るぞ。お母さん撮影会だって言ってた。」
「えっ!?帰る!!」
冴夢と美琴は手を振り合い、
「成人おめでとう、さゆ!」
「美琴も……!」
別々の車に乗り込んだ。
──────────────────────────
──車内。
大我はハンドルを握りながら
ほんの一瞬、冴夢を横目で見つめた。
「……マジで綺麗だった。
冴夢、ほんとに大人になったな。」
(っ……!!)
胸にじん、と熱が広がる。
「大我のおかげだよ。
ここまで来れたの……」
すると大我は照れたように笑った。
「……違ぇよ。
冴夢が頑張ったんだろ。
俺はただ……隣にいただけだ。」
心の奥が、じんわり溶ける。
「……ありがとう、大我。」
「……俺のほうこそ、ありがとう。」
アクセルがゆっくり踏まれ、
車は二人の家へと走り出した。
外の街はまだ華やかで、
でも車内は穏やかで、温かくて。
冴夢は思った。
(……今日から私は大人。
でも……大我と歩く未来のほうが
もっと楽しみ……)
指先が、大我の手にそっと触れた。
その瞬間、大我も自然に指を絡めてくる。
「……帰ろう、冴夢。」
「うん。」
その“うん”は、
今日からの大人の冴夢の、
小さくて確かな決意だった。
まだ空気が白くて冷たい時間に、
大我はそっと冴夢の肩を揺らした。
「……冴夢、起きろ。着付けの時間だ。」
(……今日……成人式……)
ぼんやりまぶたを開けると、
大我がコート姿で立っていた。
髪も整えて、もう“彼氏”というより
“送り届ける係の大人の男”の顔。
「支度したら玄関に来い。
荷物は全部まとめてある。」
「う、うん……ありがとう……」
──そして支度を終えると。
大我は大きな紙バッグをいくつも持ちながら、
自然に冴夢の手から荷物を取り上げた。
「持たなくていい。
今日は冴夢が主役の日なんだから。」
その一言だけで、胸がぎゅっとなる。
※冴夢の成人式の仕度は“全部”大我が手配した。
着付け、セット、送迎、荷物管理まで何もかも。
冴夢はただ起きて、車に乗るだけ。
──────────────────────────
──美容室、着付け室。
「……っ、大我……どうかな……」
振袖に着替えて戻ってきた瞬間。
大我は言葉を失った。
一秒。
二秒。
三秒……
それでも喉が動かなくて。
やっと出たのは息みたいな声だった。
「…………綺麗すぎて、びびった。」
「っ……む、むり……恥ずかしい……!」
視線すら合わせられない。
大我はゆっくり近づき、
帯の形が崩れてないか、
袖が引っかかっていないか、
慎重に目で追って確認して——
「歩きにくかったら言えよ。
俺が全部なんとかするから。」
その“自分のものを守る男の声”に、
胸が強く熱くなる。
──────────────────────────
──式典会場前。
ちょうど同じタイミングで
瑠偉の車が到着した。
助手席から降りてきた美琴は、
成人式とは思えないテンションで叫んだ。
「さゆぅぅぅぅっっっ!!!
きゃああ可愛い!!!!!」
冴夢は笑って手を振る。
「美琴も……すっごい綺麗……!!!」
美琴は白地に椿柄の振袖。
赤い伊達衿と金の帯が映えていて、
華やかで、大人っぽくて、美琴そのもの。
瑠偉が後ろで穏やかに笑う。
「冴夢ちゃん、綺麗だね。
大我さん、朝から大変だったでしょ?」
「いや、むしろ……楽しかったですよ。」
(……なんか二人とも“兄側の空気感”……)
大我が瑠偉を“警戒しない”理由が
冴夢にも少しわかった気がした。
──────────────────────────
そして、大我は冴夢の両肩を
そっと正面に向かせ、
「行ってこい、冴夢。
美琴と楽しめ。
……終わったら連絡寄越せばいいから。」
「うん……!」
「荷物は全部俺が持って帰る。
気にすんな。」
そして自然に、
冴夢の髪飾りに触れて整える。
「……成人、おめでとう。」
(……泣く……無理……)
涙をこらえる冴夢の横で、
美琴がニヤニヤしている。
「はいはい大我さん~~
冴夢は私が責任もって預かりますー!!
さあ行くよさゆ!!」
「み、美琴引っ張らないで……っ」
大我は軽く笑って手を振った。
「瑠偉。
……どうせ暇だろ。飯行くか。」
「そう言うと思ってました。」
二人の男はそのまま会場近くのカフェへ向かった。
まるで
“成人式の娘たちを見守る兄ふたり”
という完璧な空気。
──────────────────────────
──式典会場。
美琴はすでにテンション最高潮。
「さゆ!!写真撮ろ!!
え!?この角度のさゆやば!!
可愛い!!」
「美琴のほうが可愛いよ……」
「やめて!?今日くらい素直に褒められたい!!」
二人で笑って写真を撮りながら、
会場へと入っていく。
講堂のざわめき、
同級生たちの振袖の華やかさ、
スーツ姿の同年代の男の子たち。
(……成人式って、こんなふうなんだ……)
となりで美琴がささやく。
「さゆ。泣きそうな顔してる。」
「うう……ちょっとだけ。」
「泣いていいよ。
さゆ、今日ほんとに大人になったんだよ。」
(……うん……わたし……もう……)
もう“守られるだけ”じゃない。
もう“怖いまま”じゃない。
大我と出会って、
美琴がいて、
支えてくれる家族が増えて——
冴夢は、小さく息を吸った。
「……ちゃんと、大人の一歩、踏み出す。」
美琴はにやりと笑い、
「知ってるよ。
さゆは世界一強いもん。」
冴夢の手を握った。
──────────────────────────
──式典終了後。
美琴と写真を撮りまくり、
友達と再会して盛り上がり、
笑って、泣いて、
ふたりは会場を出た。
その瞬間。
遠くで車のクラクションが軽く鳴った。
黒の車が静かに停まり——
運転席から大我が降りてくる。
「冴夢。」
穏やかな笑み。
けれど明らかに、
冴夢の振袖姿に“見惚れた”顔。
「……迎えに来た。
歩きにくいだろ。こっち。」
「うん……!」
美琴は隣で腕を組んで叫んだ。
「ひゃぁぁぁ!!出た!!
“惚れ直してる男の顔”!!!
さゆ!!羨ましすぎ!!」
「美琴やめて!!」
瑠偉が苦笑して美琴の肩を叩く。
「美琴。帰るぞ。お母さん撮影会だって言ってた。」
「えっ!?帰る!!」
冴夢と美琴は手を振り合い、
「成人おめでとう、さゆ!」
「美琴も……!」
別々の車に乗り込んだ。
──────────────────────────
──車内。
大我はハンドルを握りながら
ほんの一瞬、冴夢を横目で見つめた。
「……マジで綺麗だった。
冴夢、ほんとに大人になったな。」
(っ……!!)
胸にじん、と熱が広がる。
「大我のおかげだよ。
ここまで来れたの……」
すると大我は照れたように笑った。
「……違ぇよ。
冴夢が頑張ったんだろ。
俺はただ……隣にいただけだ。」
心の奥が、じんわり溶ける。
「……ありがとう、大我。」
「……俺のほうこそ、ありがとう。」
アクセルがゆっくり踏まれ、
車は二人の家へと走り出した。
外の街はまだ華やかで、
でも車内は穏やかで、温かくて。
冴夢は思った。
(……今日から私は大人。
でも……大我と歩く未来のほうが
もっと楽しみ……)
指先が、大我の手にそっと触れた。
その瞬間、大我も自然に指を絡めてくる。
「……帰ろう、冴夢。」
「うん。」
その“うん”は、
今日からの大人の冴夢の、
小さくて確かな決意だった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
雪の日に
藤谷 郁
恋愛
私には許嫁がいる。
親同士の約束で、生まれる前から決まっていた結婚相手。
大学卒業を控えた冬。
私は彼に会うため、雪の金沢へと旅立つ――
※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。
お前が欲しくて堪らない〜年下御曹司との政略結婚
ラヴ KAZU
恋愛
忌まわしい過去から抜けられず、恋愛に臆病になっているアラフォー葉村美鈴。
五歳の時の初恋相手との結婚を願っている若き御曹司戸倉慶。
ある日美鈴の父親の会社の借金を支払う代わりに美鈴との政略結婚を申し出た慶。
年下御曹司との政略結婚に幸せを感じることが出来ず、諦めていたが、信じられない慶の愛情に困惑する美鈴。
慶に惹かれる気持ちと過去のトラウマから男性を拒否してしまう身体。
二人の恋の行方は……
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
Lost at sea〜不器用御曹司の密かな蜜愛〜
白山小梅
恋愛
大学に入学して以来、ずっと天敵だった六花と宗吾。しかし失恋をして落ち込む宗吾に話しかけたのをきっかけにわだかまりが解け、慰めの一度だけ関係を持ってしまう。それから卒業まで二人は友人として過ごす。
それから五年。同棲していた彼との関係が煮え切らず、別れ話の末に家を飛び出した六花。そんな彼女の前に現れたのは宗吾だった。行き場をなくした六花に、宗吾はある提案をしてきてーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる