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2日前までは幼馴染と一緒に通っていた通学路を1人で歩く。
学校に着き、小さすぎた傘のせいで濡れてしまった部活の用具を鞄から出した。どうせ使わないなら持ってこなければよかったなどと考えながら濡れたバスケットシューズを見つめたが、仕方ないと思い直しバスケ部の部室に行き靴箱にシューズを入れた。
教室のドアを開ける。
がらがらという無機質な音が響き奏多が入り口に足を踏み入れた瞬間、教室は静まり返った。
痛いほどの視線を感じながら席に着くと、チラチラと奏多の方を見ながらクラスメイトたちは話し始める。
時々聞こえてくる「告った」「ゲイ」などというワードから自分が噂されていることを悟るが、どうすることもできないのでホームルームが始まるまで俯いて座っていた。
奏多は元々明るい方だった。元々と言っても小学校までは、とかそんな昔の話ではなく、昨日まではクラスでも友人に囲まれているようなタイプだったのだ。
それがなぜこんなにも爪弾きにされているのかは、奏多が「許されざる思い」を持ってしまったからとでも言っておくとする。
学校に着き、小さすぎた傘のせいで濡れてしまった部活の用具を鞄から出した。どうせ使わないなら持ってこなければよかったなどと考えながら濡れたバスケットシューズを見つめたが、仕方ないと思い直しバスケ部の部室に行き靴箱にシューズを入れた。
教室のドアを開ける。
がらがらという無機質な音が響き奏多が入り口に足を踏み入れた瞬間、教室は静まり返った。
痛いほどの視線を感じながら席に着くと、チラチラと奏多の方を見ながらクラスメイトたちは話し始める。
時々聞こえてくる「告った」「ゲイ」などというワードから自分が噂されていることを悟るが、どうすることもできないのでホームルームが始まるまで俯いて座っていた。
奏多は元々明るい方だった。元々と言っても小学校までは、とかそんな昔の話ではなく、昨日まではクラスでも友人に囲まれているようなタイプだったのだ。
それがなぜこんなにも爪弾きにされているのかは、奏多が「許されざる思い」を持ってしまったからとでも言っておくとする。
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