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第2章 X
12-2 別の届け物
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僕は部屋で寝てて、谷地越さんは帰っていこうとしてて。
「お邪魔しました」
もうすぐ出てく。お母さんと少し話し込んだみたいだったけど、そこで、
「いえ、違います、それは私じゃないんですよ」
っていう声も聞こえたから、多分誤解は解けた。これで解けてなかったら、僕やだよ?
彼女の声はしなくなった。
それから思った。血筋かぁ……って。
連想しやすい言葉だからか、血液検査の話を思い出した。
あれ? 血の中にサクラはあるってことになるよなぁ、あの話だと。時間が経てば検査でも検出されない、霧散するって言ってた。それが他人の体内にすぐに入ってしまったらどうなるんだ……?
机にスマホを置いてたから、そこまで手を伸ばして手に持った。
で、『医田さん』に掛けた。
「あの。さっき改めて不思議に思ったんですけど」
「何?」
「血を飲んだらどうなるんです? 僕らの血を、普通の人が、舐めたり飲んじゃったりとか。あと、輸血されたりしたら。そういう時、何か……相手に変化が出ちゃうんじゃ」
「あー、うんとね、まず、私達普通の人があなた達の血を――まあ血だけじゃないけど、そういう体液やあなたの細胞を――飲み込んでも、輸血されても、マギウト使いになったりはしないのよ」
「どうして?」
「ええ? どうしてかって言うと……えっとね……マギウト使いでない者の全身の細胞が、あなた達の細胞のような生来からの受容体のようにはなってないから。反応できる細胞になってないのよ。そういった体液は、マギウト使いの体内に戻らないと、時間が経った時、霧散して消えるの。別の物質に変化してる――っていうのが妥当な見解。……あなた達の体はやっぱり少し違うのよ、検査では出ないけど――まぁX線でだけはハッキリ出るけどね」
「そうですか、なるほど……」
「ん、そういうワケだから、心配しなくていいわよ」
「ああ、はい。……あ、それと、お名前を聞いてなかったですよね、その……なんて呼んだらいいんですか?」
「クニムラヒカリ、ちょっと難しい漢字で書くけど――」
「どんな風に書くんです?」
「お国柄の国に、巴の上に口を書いた字、難しい漢字だけど分かるかな、それで国邑。ヒカリは、日の下の花の里と書いて、日花里。ヒは日曜日のニチで、花は草冠に化ける方の花ね」
メモしながら聞いていた。
国邑日花里、か。綺麗な名前だな。
「じゃあ国邑さん、何かあったらまたよろしくお願いします」
「うん、遠慮しなくていいからね、私達の仕事がそれだから」
「はい」ちょっと咳き込んじゃった。「じゃあまた」
「はいはい、じゃあまたーお大事にー」
心配されちゃったな。
通話を切ったスマホは、元の場所に置いて――と。
医田さんの名前を国邑さんに変えてすぐ、インターホンが鳴った。
まさかまた僕の客じゃないだろうな。……なんだか目まぐるしいな――って感じながら、お母さんの対応に耳を傾けた。
「はい、藤宮ですが」
部屋に居ても客の声は聞こえる。
「あの、学校のプリントを届けに来ました、同じクラスの恩田実千夏です」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私は一瞬、魔法でも掛けられたのかと思った。
あれ? さっきもこんなやり取りをしたのにな。
それぞれ別の物を届けに来た? どっちかが先生に頼まれただけで、片方はそうじゃない物を届けに来たとか? それなら、ありえなくはないか。
まさか妙なことになってないでしょうね。あの子が二股? いや、まさかね。あの子に限ってそんなそんな。
きっと偶然よね、こんな日だもの。届け物のタイミングが重なっただけ。うんうん。
そう思ってさっきと同じように対応する。
インターホンを切ると、私は調理作業に戻る。吹きこぼれないようにね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次に部屋に入ってきたのは……お母さんと実千夏だった。
「ねえ大樹、実千夏ちゃんって、このあいだ一緒にさらわれた子よね」
お母さんは彼女を手で示しながら言った。
「ああ、うん」
僕がそれだけしか言わないからか、お母さんは「……んー、まあいいや」と何やら気にしなくなったみたいだ。
何を気にしてたんだ? それこそ気になっちゃうな。
「その子が届け物だって」
お母さんが『どうぞ』とジェスチャーをすると、実千夏が部屋に入ってきた。「失礼しまぁす」
お母さんが台所の方へと去ってから、実千夏が。
「ここが大樹くんの部屋かあ」
「何もなくてごめんね。いやデザイン関係のものはあるけど、質素な部屋でしょ」
「そんなことないよ」
「そこの棚には習字の道具が入ってる。その下は絵の具。そっちに一応、漫画が少しあるよ」
「ふうん」
と、実千夏は漫画の棚を見た。
「『ファントムエッグ』……、読むんだ?」
「うん、表現が面白いと思ってさ、引き込まれるし」
「そっか……、ね、借りていい?」
「いいよ」
他愛ないことを少し話したあとで、実千夏は「そうそう」と鞄からプリントを取り出した。
「これ」
と渡された。読んでみる。
えーっと? 課外授業か。二年生は十月に修学旅行だけど、一年生の僕らはその時期に課外学習をする、七月の終業式前にもそうだ、それらの時期に何を学習しに行くか、それを決めるために六月のこの時期から意見を募る……だって? どこに行くことになるんだろうねえ。
まあほかにも細々と予定が書かれてはいた。期末テストも近いし。
「家族からの意見も欲しいんだって」
って実千夏が添えた。
「そうだね。助かる。届けてくれてありがとね」
「うん。えと……じゃ、じゃあね、また、えっと、元気になったら、その時にね」
「ああ、うん。その時に」
なんか、実千夏、緊張してる? い、いいけどさ、別に? でも、こっちまで少し焦っちゃうよ。
ああ心臓が……ってこれ熱のせいだ。熱上がったよ多分。
結局、実千夏に何も言わなかった。……あえて病人になろうとしたことも、あの力のことも。
佐倉守家の健康診断は、基本的には隈射目の診察・検査室で行うみたいだ。
前にも似たようなことを聞いたけど、あの時は、『組織が検査できるよ』という程度の情報でしかなくて、具体的にどこで、というのは聞いてなかった。
あれから国邑さんに聞いたからこの情報は確かだ。
禅慈さんと奏多さん、舞佳さんは、最近は通信制の学校に通っていて、診断書を学校に提出する形でいい。だから、誰かに隠す必要もなく隈射目で受ければそれでいいことになってる。
紫音さんは大学の無料検査等を受けない。隈射目で受ける。これで随分前からバレない方法として成立しているらしい。
まったく、大変な思いをしたよ。先に教えてくれててもいいのにさ。
そう思いながら電車で揺られてた。
これが、風邪が治ってから初の登校時の電車。
学校では、各授業に追い付くために開始前に教科書と睨めっこ。僕が休んでいるあいだに進んだ部分を頭に入れてから授業を受けた。
予想より進んでた場合はまた教科書を見て、ある程度の知識を補完。
昼の休み時間は、実千夏と屋上で弁当。
午後の授業も部活も終わったあとは、二人で帰る。
その日の夜、みんなが寝静まったあとで、国邑さんに電話した。
小声で伝える、治ったことを。
すると、僕の部屋に何やら四角形の枠のようなものが出現。その向こうから誰かが手を振った――奏多さんだった。
そういえば奏多さんは僕の部屋に来たことがあった。
早速下見が役に立ってる。あの時は突然だったけど、一緒に遊んでくれたんだよね。嬉しかったなあ。
そんな奏多さんのゲートの枠は、白の消しゴム製。その四本で組み合わせられて作られた枠。居那正さんが言ってた通りだ、ゲートの役割を付与されてる――これが役割の付与かぁ……。
そのゲートを通った先は、隈射目本部のゲートルームだった。
ゲートルームの広さは八畳間くらい。壁はコンクリートで、扉は頑丈。扉にはアラビア数字の『3』が大きく描かれてる。
「三つ目の部屋なんだよ、俺のは」
奏多さんは鍵を僕に見せつつゲートを一旦崩した。四個の小さな消しゴムになる。それを奏多さんは手に浮遊移動させて持つと、パーカーのポケットへ。
そして僕に見せた鍵で扉を開けて出た。僕も出る。
ゲートルームの外には廊下がある。この廊下から見て、ゲートルームは、左から一番、二番……と、九番まで並んでる。
「こっちこっち」
言われて二番のゲートルームの前まで行くと、扉の前に更に大きな扉が。そこからゲートルームじゃない方に出た。そこがマギウト練習場。
奏多さんは靴を脱いでそれを持ってズンズン進む。広間への出入り口前でまた履く。
練習場を出て更について行ったその先は、診断・検査室。
準備万端の国邑さんやその同僚に、僕は診察された。
「見てみる? X線」
言われて撮ったのを見てみる。本当に奇妙な幾何学模様のように、光跡写真の軌跡のように、白い光がくっきり映ってる。これが僕の体内のサクラ……。
デザインに使えそう! って、ちょっと思った。そんな綺麗な光の枝模様。
次の日。
真っ当なものと偽造が混ざった診断書を僕は提出した。昼はほっとしながら実千夏と食事。
その夕方、実千夏と別れたあとで洲黒駅で降りてあとは歩くだけ、という道の途中で――、三人の男に囲まれた。
な、何!? ま、まさかまた変なこと?
その三人の中の一人――髪を青く染めた高校生みたいな男――が前に出てきた。
「君、藤宮大樹くん、っていうんでしょ」
言った者も、その隣にいる二人も、なぜだかあざ笑うような表情をしてる。
内心、僕は混乱中だ。
どこかで怒りを買った? どこで? なんで?――全く分からない。
「お邪魔しました」
もうすぐ出てく。お母さんと少し話し込んだみたいだったけど、そこで、
「いえ、違います、それは私じゃないんですよ」
っていう声も聞こえたから、多分誤解は解けた。これで解けてなかったら、僕やだよ?
彼女の声はしなくなった。
それから思った。血筋かぁ……って。
連想しやすい言葉だからか、血液検査の話を思い出した。
あれ? 血の中にサクラはあるってことになるよなぁ、あの話だと。時間が経てば検査でも検出されない、霧散するって言ってた。それが他人の体内にすぐに入ってしまったらどうなるんだ……?
机にスマホを置いてたから、そこまで手を伸ばして手に持った。
で、『医田さん』に掛けた。
「あの。さっき改めて不思議に思ったんですけど」
「何?」
「血を飲んだらどうなるんです? 僕らの血を、普通の人が、舐めたり飲んじゃったりとか。あと、輸血されたりしたら。そういう時、何か……相手に変化が出ちゃうんじゃ」
「あー、うんとね、まず、私達普通の人があなた達の血を――まあ血だけじゃないけど、そういう体液やあなたの細胞を――飲み込んでも、輸血されても、マギウト使いになったりはしないのよ」
「どうして?」
「ええ? どうしてかって言うと……えっとね……マギウト使いでない者の全身の細胞が、あなた達の細胞のような生来からの受容体のようにはなってないから。反応できる細胞になってないのよ。そういった体液は、マギウト使いの体内に戻らないと、時間が経った時、霧散して消えるの。別の物質に変化してる――っていうのが妥当な見解。……あなた達の体はやっぱり少し違うのよ、検査では出ないけど――まぁX線でだけはハッキリ出るけどね」
「そうですか、なるほど……」
「ん、そういうワケだから、心配しなくていいわよ」
「ああ、はい。……あ、それと、お名前を聞いてなかったですよね、その……なんて呼んだらいいんですか?」
「クニムラヒカリ、ちょっと難しい漢字で書くけど――」
「どんな風に書くんです?」
「お国柄の国に、巴の上に口を書いた字、難しい漢字だけど分かるかな、それで国邑。ヒカリは、日の下の花の里と書いて、日花里。ヒは日曜日のニチで、花は草冠に化ける方の花ね」
メモしながら聞いていた。
国邑日花里、か。綺麗な名前だな。
「じゃあ国邑さん、何かあったらまたよろしくお願いします」
「うん、遠慮しなくていいからね、私達の仕事がそれだから」
「はい」ちょっと咳き込んじゃった。「じゃあまた」
「はいはい、じゃあまたーお大事にー」
心配されちゃったな。
通話を切ったスマホは、元の場所に置いて――と。
医田さんの名前を国邑さんに変えてすぐ、インターホンが鳴った。
まさかまた僕の客じゃないだろうな。……なんだか目まぐるしいな――って感じながら、お母さんの対応に耳を傾けた。
「はい、藤宮ですが」
部屋に居ても客の声は聞こえる。
「あの、学校のプリントを届けに来ました、同じクラスの恩田実千夏です」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
私は一瞬、魔法でも掛けられたのかと思った。
あれ? さっきもこんなやり取りをしたのにな。
それぞれ別の物を届けに来た? どっちかが先生に頼まれただけで、片方はそうじゃない物を届けに来たとか? それなら、ありえなくはないか。
まさか妙なことになってないでしょうね。あの子が二股? いや、まさかね。あの子に限ってそんなそんな。
きっと偶然よね、こんな日だもの。届け物のタイミングが重なっただけ。うんうん。
そう思ってさっきと同じように対応する。
インターホンを切ると、私は調理作業に戻る。吹きこぼれないようにね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次に部屋に入ってきたのは……お母さんと実千夏だった。
「ねえ大樹、実千夏ちゃんって、このあいだ一緒にさらわれた子よね」
お母さんは彼女を手で示しながら言った。
「ああ、うん」
僕がそれだけしか言わないからか、お母さんは「……んー、まあいいや」と何やら気にしなくなったみたいだ。
何を気にしてたんだ? それこそ気になっちゃうな。
「その子が届け物だって」
お母さんが『どうぞ』とジェスチャーをすると、実千夏が部屋に入ってきた。「失礼しまぁす」
お母さんが台所の方へと去ってから、実千夏が。
「ここが大樹くんの部屋かあ」
「何もなくてごめんね。いやデザイン関係のものはあるけど、質素な部屋でしょ」
「そんなことないよ」
「そこの棚には習字の道具が入ってる。その下は絵の具。そっちに一応、漫画が少しあるよ」
「ふうん」
と、実千夏は漫画の棚を見た。
「『ファントムエッグ』……、読むんだ?」
「うん、表現が面白いと思ってさ、引き込まれるし」
「そっか……、ね、借りていい?」
「いいよ」
他愛ないことを少し話したあとで、実千夏は「そうそう」と鞄からプリントを取り出した。
「これ」
と渡された。読んでみる。
えーっと? 課外授業か。二年生は十月に修学旅行だけど、一年生の僕らはその時期に課外学習をする、七月の終業式前にもそうだ、それらの時期に何を学習しに行くか、それを決めるために六月のこの時期から意見を募る……だって? どこに行くことになるんだろうねえ。
まあほかにも細々と予定が書かれてはいた。期末テストも近いし。
「家族からの意見も欲しいんだって」
って実千夏が添えた。
「そうだね。助かる。届けてくれてありがとね」
「うん。えと……じゃ、じゃあね、また、えっと、元気になったら、その時にね」
「ああ、うん。その時に」
なんか、実千夏、緊張してる? い、いいけどさ、別に? でも、こっちまで少し焦っちゃうよ。
ああ心臓が……ってこれ熱のせいだ。熱上がったよ多分。
結局、実千夏に何も言わなかった。……あえて病人になろうとしたことも、あの力のことも。
佐倉守家の健康診断は、基本的には隈射目の診察・検査室で行うみたいだ。
前にも似たようなことを聞いたけど、あの時は、『組織が検査できるよ』という程度の情報でしかなくて、具体的にどこで、というのは聞いてなかった。
あれから国邑さんに聞いたからこの情報は確かだ。
禅慈さんと奏多さん、舞佳さんは、最近は通信制の学校に通っていて、診断書を学校に提出する形でいい。だから、誰かに隠す必要もなく隈射目で受ければそれでいいことになってる。
紫音さんは大学の無料検査等を受けない。隈射目で受ける。これで随分前からバレない方法として成立しているらしい。
まったく、大変な思いをしたよ。先に教えてくれててもいいのにさ。
そう思いながら電車で揺られてた。
これが、風邪が治ってから初の登校時の電車。
学校では、各授業に追い付くために開始前に教科書と睨めっこ。僕が休んでいるあいだに進んだ部分を頭に入れてから授業を受けた。
予想より進んでた場合はまた教科書を見て、ある程度の知識を補完。
昼の休み時間は、実千夏と屋上で弁当。
午後の授業も部活も終わったあとは、二人で帰る。
その日の夜、みんなが寝静まったあとで、国邑さんに電話した。
小声で伝える、治ったことを。
すると、僕の部屋に何やら四角形の枠のようなものが出現。その向こうから誰かが手を振った――奏多さんだった。
そういえば奏多さんは僕の部屋に来たことがあった。
早速下見が役に立ってる。あの時は突然だったけど、一緒に遊んでくれたんだよね。嬉しかったなあ。
そんな奏多さんのゲートの枠は、白の消しゴム製。その四本で組み合わせられて作られた枠。居那正さんが言ってた通りだ、ゲートの役割を付与されてる――これが役割の付与かぁ……。
そのゲートを通った先は、隈射目本部のゲートルームだった。
ゲートルームの広さは八畳間くらい。壁はコンクリートで、扉は頑丈。扉にはアラビア数字の『3』が大きく描かれてる。
「三つ目の部屋なんだよ、俺のは」
奏多さんは鍵を僕に見せつつゲートを一旦崩した。四個の小さな消しゴムになる。それを奏多さんは手に浮遊移動させて持つと、パーカーのポケットへ。
そして僕に見せた鍵で扉を開けて出た。僕も出る。
ゲートルームの外には廊下がある。この廊下から見て、ゲートルームは、左から一番、二番……と、九番まで並んでる。
「こっちこっち」
言われて二番のゲートルームの前まで行くと、扉の前に更に大きな扉が。そこからゲートルームじゃない方に出た。そこがマギウト練習場。
奏多さんは靴を脱いでそれを持ってズンズン進む。広間への出入り口前でまた履く。
練習場を出て更について行ったその先は、診断・検査室。
準備万端の国邑さんやその同僚に、僕は診察された。
「見てみる? X線」
言われて撮ったのを見てみる。本当に奇妙な幾何学模様のように、光跡写真の軌跡のように、白い光がくっきり映ってる。これが僕の体内のサクラ……。
デザインに使えそう! って、ちょっと思った。そんな綺麗な光の枝模様。
次の日。
真っ当なものと偽造が混ざった診断書を僕は提出した。昼はほっとしながら実千夏と食事。
その夕方、実千夏と別れたあとで洲黒駅で降りてあとは歩くだけ、という道の途中で――、三人の男に囲まれた。
な、何!? ま、まさかまた変なこと?
その三人の中の一人――髪を青く染めた高校生みたいな男――が前に出てきた。
「君、藤宮大樹くん、っていうんでしょ」
言った者も、その隣にいる二人も、なぜだかあざ笑うような表情をしてる。
内心、僕は混乱中だ。
どこかで怒りを買った? どこで? なんで?――全く分からない。
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