32 / 70
第三話 桐生蓮音(きりゅう れおん) ~噓と真実~
初恋
しおりを挟む
親戚のお姉さんみたいな感覚で香さんとの友人関係を続けていた僕が、この人が好きだと気がついたのは、中学二年生の十二月だった。
香さんからメールが届き、クリスマスはイタリアでママと過ごす予定だったけど、日本に行くことにしたと書かれていた。彼と過ごすから会えるかどうかわからないけど、また連絡するね、とも書き加えられていた。
香さんはよくモテる。
僕が知っているかぎり、彼氏がいない時期がない。だけど、よく振られる。
音楽家という仕事柄なのか、連絡をしても一週間二週間返信がないなんてざら。
それに加え、香さん自身がずぼらというか抜けているというか、マメなところがないせいでもある。
メールをしたこっちが忘れた頃にひょっこり返信があって驚くこともしばしば。
僕も最初は戸惑ったけれど、癖をつかむと平気になった。
緊急の場合は困るだろうけど、今のところ緊急だったことはないから、いつまででも待てた。
彼氏となると、待つのは難しいのかもしれない。
香さんに惚れていればいるほど心配になるのだろうし、そのうち我慢ができなくなるのかもしれない。
愛情を感じられない、自分に興味がないんだと勝手に結論づけて、つらくなって別れを切り出す。
香さんと付き合うには、まず自分はピアノより下なのだと理解しておく必要があると僕は思ってきた。
香さんから、クリスマスの当日に連絡があった。
あぁ、何かあったな。
すぐにピンときた僕は、予定がなかったこともあって、香さんが泊まっているホテルにすぐに向かった。
一流のホテルは未成年の僕が現れても訝し気な雰囲気すら出さず、扉を開けて迎え入れてくれる。
ここには香さんへの訪問のために何度か来ている。
もしかして覚えてくれているんだろうか。
ロビーから直接エレベーターに向かう。香さんの部屋は二十階の五号室。
チャイムを押したけど、反応がなかった。
寝てしまっているのかな。しばらく待ってもう一回チャイムを押すと、ようやく扉が開いた。
部屋側に開いた扉の向こうに、青ざめた顔の香さんがつらそうに立っていた。
「こんにちは。大丈夫、ですか」
香さんは力なく首を横に振る。そりゃそうだろうな。振られたのかな。
クリスマスに別れるなんて、なんて男だ。
と見てもいない人に対して憤慨しながら、香さんの身体を支えてベッドに連れて行った。
窓際のテーブルの上に、空き缶が五個転がっていた。
カルピスサワーやらレモンチューハイやら書いてある。
香さんはアルコールが得意な体質じゃない。普段お酒を呑まない人が五缶も空けて身体は大丈夫だろうか。
ベッドに横たわった香さんは、枕を抱いて突っ伏している。
吐くような素振りや体調が悪そうな感じはなかった。
部屋を歩き回ってチェックをしたけれど、部屋の中で吐いた形跡もなかった。
フロントに電話をして、二日酔いに効く薬を頼んだ。
頭痛や吐き気の有無を聞かれ、香さんに訊ねると頭痛が少しするとのこと。合わない薬はないと伝える。
「薬すぐに持ってきてくれるって。あと水分をたくさん摂ってトイレ行けって」
香さんからは小さく「うん……」と返事が聞こえた。
すぐに持ってきてくれた薬を飲むため、香さんは枕を背もたれにして、上半身を起こした。
こくんと飲み干すと、膝を曲げ掛布団を胸元まで手繰り寄せた。
「たくさん吞んだんですね」
「……うん」
「気持ち悪くないですか?」
「落ち着いた」
「良かった。無理をしないでください」
「……ごめん。ありがとう」
今にも消え入りそうな声だった。
これ以上お小言は聞きたくないだろう。僕が黙ると、香さんも黙っていた。
しばらくの間無言だった。
香さんには大学時代の友達が日本にいるのに、どうして今日僕を呼んだのだろう。
失恋したときは女同士のほうが傷を癒せるんじゃないのかな。
恋愛経験のない中坊なんて、何の役にも立たないのに。
「今ね、頭の中でブラームスのピアノソナタ三番が響いてる」
「激しくない?」
「うん。激しめ。全楽章脳内再生してもいい?」
「やめてください。三十分以上かかるじゃないですか」
ブラームスのピアノソナタ第三番ヘ短調は第五楽章まである。
ピアノを聴かせてくれるなら嬉しいけど、脳内再生なら勘弁して欲しい。
やるなら一人のときにお願いします。
「……だね」
うっすらと笑ったあと、寂しそうに俯いた。
「何があったんですか」
話したくないのならこのまま黙っているだろうし、話したいのなら話しやすくしたほうがいいかな、と思って訊いてみた。
香さんは小さく溜め息をついたあと、「浮気された」とぽつりと呟いた。
「どんな人?」
「日本人のサックス奏者。アメリカツアーの伴奏頼まれて、二か月毎日一緒にいた」
三月から四月、小さなライブハウスやバーを回るライブツアーの伴奏を頼まれた香さんは、見聞を広げるために引き受けた。
二か月で五十ステージ。クラシックに限らず、流行しているポップス、ジャズや即興など、ジャンルに捕らわれない演奏は、香さんにいい刺激を与えた。
サックス奏者の男は、演奏に関しては自分にも他人にも厳しく、二世だからといって香さんをおもねるようなことはなく、容赦のない演奏を求めた。
一旦ステージから離れると、優しくてスマートな対応で、香さんをエスコートする。
そのギャップに香さんは惹かれ、二人は付き合い始めた。
新婚夫婦に間違われ、香さんはこのまま男との結婚もありかと幸せを感じていた。
ツアーが終わり、次の演奏会の準備のために香さんはアメリカを離れたが、月一は会うようにしていた。
悪癖が顔を出しても、演奏に厳しい姿勢を貫いている彼ならわかってくれると思っていた。
連絡が減っても愛情は変わらない。通話でもメールでも、最後には必ずアイラブユーを言うようにしていた。
同じ過ちは繰り返さないように、香さんなりに努力をしていた。
クリスマスが近づき、男は日本に帰国していた。
香さんはイタリアの自宅にいてママと過ごすつもりをしていたが、ふといたずら心を起こし、日本に行くことにした。
クリスマスイブの昨夕、日本に着いた香さんは、その足で男が一人暮らしをしているマンションに向かった。
驚かそうと連絡はしていなくて、マンションの玄関で電話をかけた。
男は出ない。メールをしても返事はない。メッセージを送っても既読にならない。
留守かもしれないが、扉の前で待ってみようと、マンションを上がった。
チャイムに反応はなかったが、物音がしている気配があり、ノブに触れると扉が開いた。
玄関には男の靴が数足と、女物のヒールの高いロングブーツが置かれていた。
香さんは靴を履いたまま上がり、廊下を進んだ。
二部屋の扉があるうちのぼそぼそと話し声のような音がする部屋の扉を開けると、愛しい男と見知らぬ女がベッドで横になっていた。
情事中ではなかったが、部屋には脱ぎ捨てた衣服が散らかっていた。
飛び起きどうしてと尋ねてくる裸の男に、香さんは
「クリスマスを一緒に過ごそうと思ったんだけど、あたしは必要ないみたいね」
と言いおいて、踵を返した。
「悔しかったから、そこら辺にあった服と女のブーツを持ってでたの」
「それどうしたの?」
「今朝、雨降ってたんでしょ。水溜まりに捨ててきた」
「すっきりしました?」
「してないけど、した」
「どっちなんですか?」
「女の服、ブランド物だったからね。ざまあみろって思いながら捨てた。あれ見つけたら発狂したんじゃないかな」
「でもさ、女のほうが何も知らなかったって可能性もあるよね」
「あ、ほんとだね。悪いことしちゃったかな」
「男が弁償するなりクリーニング代払うなりするでしょうから、少しは痛みを味わってるんじゃないですか」
「……そうだね」
頷くまでに妙な間があった。男のことを考えたのかな。
「好き、だったんですね」
「もう好きじゃない」
今度は早口で即答。
まるで答えを用意していたみたいだ。
これって僕の言葉を肯定してるってことだと思うんだけど、気付いていないふりをしてあげた。
香さんには早く立ち直って欲しいし。
「そんな最低な男、早く忘れたほうがいいですよ。香さんならもっとすてきな人が現れます」
「そうだったらいいな」
香さんは十一歳年上で、天真爛漫だけど頼りになる人だ。
なのに失恋して傷ついている今は、すごく幼く見える。
「久しぶりに会ったのに、ごめんね。こんなところ見せちゃって。お腹すいてない? ルームサービスで好きなもの頼んでくれていいよ」
「僕は大丈夫ですよ。もともと食細いし」
「しっかり食べないとだめだぞ。ピアニストにだって体力筋力は必要なんだよ」
急にお姉さんぶってきたけど、病人みたいな見てくれで力のない声で言われたって説得力ないよ。
「香さんこそ、しっかり食べないとだめですよ」
「……うん。わかってる」
話し疲れたのか薬のせいなのか、香さんの瞼が閉じようとしていた。
「横になりましょう。僕も帰りますから」
「ほんとにごめんね。情けないね」
「気にしない。そういうときもありますよ」
横になった香さんは、すぐに寝息を立て始めた。
香さんからメールが届き、クリスマスはイタリアでママと過ごす予定だったけど、日本に行くことにしたと書かれていた。彼と過ごすから会えるかどうかわからないけど、また連絡するね、とも書き加えられていた。
香さんはよくモテる。
僕が知っているかぎり、彼氏がいない時期がない。だけど、よく振られる。
音楽家という仕事柄なのか、連絡をしても一週間二週間返信がないなんてざら。
それに加え、香さん自身がずぼらというか抜けているというか、マメなところがないせいでもある。
メールをしたこっちが忘れた頃にひょっこり返信があって驚くこともしばしば。
僕も最初は戸惑ったけれど、癖をつかむと平気になった。
緊急の場合は困るだろうけど、今のところ緊急だったことはないから、いつまででも待てた。
彼氏となると、待つのは難しいのかもしれない。
香さんに惚れていればいるほど心配になるのだろうし、そのうち我慢ができなくなるのかもしれない。
愛情を感じられない、自分に興味がないんだと勝手に結論づけて、つらくなって別れを切り出す。
香さんと付き合うには、まず自分はピアノより下なのだと理解しておく必要があると僕は思ってきた。
香さんから、クリスマスの当日に連絡があった。
あぁ、何かあったな。
すぐにピンときた僕は、予定がなかったこともあって、香さんが泊まっているホテルにすぐに向かった。
一流のホテルは未成年の僕が現れても訝し気な雰囲気すら出さず、扉を開けて迎え入れてくれる。
ここには香さんへの訪問のために何度か来ている。
もしかして覚えてくれているんだろうか。
ロビーから直接エレベーターに向かう。香さんの部屋は二十階の五号室。
チャイムを押したけど、反応がなかった。
寝てしまっているのかな。しばらく待ってもう一回チャイムを押すと、ようやく扉が開いた。
部屋側に開いた扉の向こうに、青ざめた顔の香さんがつらそうに立っていた。
「こんにちは。大丈夫、ですか」
香さんは力なく首を横に振る。そりゃそうだろうな。振られたのかな。
クリスマスに別れるなんて、なんて男だ。
と見てもいない人に対して憤慨しながら、香さんの身体を支えてベッドに連れて行った。
窓際のテーブルの上に、空き缶が五個転がっていた。
カルピスサワーやらレモンチューハイやら書いてある。
香さんはアルコールが得意な体質じゃない。普段お酒を呑まない人が五缶も空けて身体は大丈夫だろうか。
ベッドに横たわった香さんは、枕を抱いて突っ伏している。
吐くような素振りや体調が悪そうな感じはなかった。
部屋を歩き回ってチェックをしたけれど、部屋の中で吐いた形跡もなかった。
フロントに電話をして、二日酔いに効く薬を頼んだ。
頭痛や吐き気の有無を聞かれ、香さんに訊ねると頭痛が少しするとのこと。合わない薬はないと伝える。
「薬すぐに持ってきてくれるって。あと水分をたくさん摂ってトイレ行けって」
香さんからは小さく「うん……」と返事が聞こえた。
すぐに持ってきてくれた薬を飲むため、香さんは枕を背もたれにして、上半身を起こした。
こくんと飲み干すと、膝を曲げ掛布団を胸元まで手繰り寄せた。
「たくさん吞んだんですね」
「……うん」
「気持ち悪くないですか?」
「落ち着いた」
「良かった。無理をしないでください」
「……ごめん。ありがとう」
今にも消え入りそうな声だった。
これ以上お小言は聞きたくないだろう。僕が黙ると、香さんも黙っていた。
しばらくの間無言だった。
香さんには大学時代の友達が日本にいるのに、どうして今日僕を呼んだのだろう。
失恋したときは女同士のほうが傷を癒せるんじゃないのかな。
恋愛経験のない中坊なんて、何の役にも立たないのに。
「今ね、頭の中でブラームスのピアノソナタ三番が響いてる」
「激しくない?」
「うん。激しめ。全楽章脳内再生してもいい?」
「やめてください。三十分以上かかるじゃないですか」
ブラームスのピアノソナタ第三番ヘ短調は第五楽章まである。
ピアノを聴かせてくれるなら嬉しいけど、脳内再生なら勘弁して欲しい。
やるなら一人のときにお願いします。
「……だね」
うっすらと笑ったあと、寂しそうに俯いた。
「何があったんですか」
話したくないのならこのまま黙っているだろうし、話したいのなら話しやすくしたほうがいいかな、と思って訊いてみた。
香さんは小さく溜め息をついたあと、「浮気された」とぽつりと呟いた。
「どんな人?」
「日本人のサックス奏者。アメリカツアーの伴奏頼まれて、二か月毎日一緒にいた」
三月から四月、小さなライブハウスやバーを回るライブツアーの伴奏を頼まれた香さんは、見聞を広げるために引き受けた。
二か月で五十ステージ。クラシックに限らず、流行しているポップス、ジャズや即興など、ジャンルに捕らわれない演奏は、香さんにいい刺激を与えた。
サックス奏者の男は、演奏に関しては自分にも他人にも厳しく、二世だからといって香さんをおもねるようなことはなく、容赦のない演奏を求めた。
一旦ステージから離れると、優しくてスマートな対応で、香さんをエスコートする。
そのギャップに香さんは惹かれ、二人は付き合い始めた。
新婚夫婦に間違われ、香さんはこのまま男との結婚もありかと幸せを感じていた。
ツアーが終わり、次の演奏会の準備のために香さんはアメリカを離れたが、月一は会うようにしていた。
悪癖が顔を出しても、演奏に厳しい姿勢を貫いている彼ならわかってくれると思っていた。
連絡が減っても愛情は変わらない。通話でもメールでも、最後には必ずアイラブユーを言うようにしていた。
同じ過ちは繰り返さないように、香さんなりに努力をしていた。
クリスマスが近づき、男は日本に帰国していた。
香さんはイタリアの自宅にいてママと過ごすつもりをしていたが、ふといたずら心を起こし、日本に行くことにした。
クリスマスイブの昨夕、日本に着いた香さんは、その足で男が一人暮らしをしているマンションに向かった。
驚かそうと連絡はしていなくて、マンションの玄関で電話をかけた。
男は出ない。メールをしても返事はない。メッセージを送っても既読にならない。
留守かもしれないが、扉の前で待ってみようと、マンションを上がった。
チャイムに反応はなかったが、物音がしている気配があり、ノブに触れると扉が開いた。
玄関には男の靴が数足と、女物のヒールの高いロングブーツが置かれていた。
香さんは靴を履いたまま上がり、廊下を進んだ。
二部屋の扉があるうちのぼそぼそと話し声のような音がする部屋の扉を開けると、愛しい男と見知らぬ女がベッドで横になっていた。
情事中ではなかったが、部屋には脱ぎ捨てた衣服が散らかっていた。
飛び起きどうしてと尋ねてくる裸の男に、香さんは
「クリスマスを一緒に過ごそうと思ったんだけど、あたしは必要ないみたいね」
と言いおいて、踵を返した。
「悔しかったから、そこら辺にあった服と女のブーツを持ってでたの」
「それどうしたの?」
「今朝、雨降ってたんでしょ。水溜まりに捨ててきた」
「すっきりしました?」
「してないけど、した」
「どっちなんですか?」
「女の服、ブランド物だったからね。ざまあみろって思いながら捨てた。あれ見つけたら発狂したんじゃないかな」
「でもさ、女のほうが何も知らなかったって可能性もあるよね」
「あ、ほんとだね。悪いことしちゃったかな」
「男が弁償するなりクリーニング代払うなりするでしょうから、少しは痛みを味わってるんじゃないですか」
「……そうだね」
頷くまでに妙な間があった。男のことを考えたのかな。
「好き、だったんですね」
「もう好きじゃない」
今度は早口で即答。
まるで答えを用意していたみたいだ。
これって僕の言葉を肯定してるってことだと思うんだけど、気付いていないふりをしてあげた。
香さんには早く立ち直って欲しいし。
「そんな最低な男、早く忘れたほうがいいですよ。香さんならもっとすてきな人が現れます」
「そうだったらいいな」
香さんは十一歳年上で、天真爛漫だけど頼りになる人だ。
なのに失恋して傷ついている今は、すごく幼く見える。
「久しぶりに会ったのに、ごめんね。こんなところ見せちゃって。お腹すいてない? ルームサービスで好きなもの頼んでくれていいよ」
「僕は大丈夫ですよ。もともと食細いし」
「しっかり食べないとだめだぞ。ピアニストにだって体力筋力は必要なんだよ」
急にお姉さんぶってきたけど、病人みたいな見てくれで力のない声で言われたって説得力ないよ。
「香さんこそ、しっかり食べないとだめですよ」
「……うん。わかってる」
話し疲れたのか薬のせいなのか、香さんの瞼が閉じようとしていた。
「横になりましょう。僕も帰りますから」
「ほんとにごめんね。情けないね」
「気にしない。そういうときもありますよ」
横になった香さんは、すぐに寝息を立て始めた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる