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2章 届くはずのない手紙
9.竹下誠という人1
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『高梨さん、好きです。付き合ってください』
高校一年生の文化祭の片づけ後、突然私に告白をしたのは、クラスメイトの竹下誠だった。
二十五年の人生における、唯一の告白をしてくれた人。
竹下くんは目立たない、控えめな男子。
話しやすい人で、任されたことは責任を持ってやる人。
高一のときはじゃんけんで負け、保健委員をしていた。
健康診断の誘導や、保健室の清掃、体育祭では救護テントで保健の先生のお手伝いをしていた。
私の中での彼の印象はとても良かった。
でも、私はお断りをした。
彼を傷つけないように理由を話して、わかってもらった。
進級してクラスは別になったけど、連絡先は繋がっていたから、友人関係は維持していた。高校卒業まで。
私は短大に進学し、彼は県外の四年生大学。
次第に疎遠になり、年に数回メッセージをやりとりするだけになっていた。
再会したのは、同窓会だった。
四年生大学卒業者は新卒として就職し、五月の大型連休に開催されたクラスの同窓会。
私はすでに箕輪幼稚園で働いて三年目で、祖母が入院する少し前のことだった。
私が幼稚園に就職したことは竹下くんに伝えていたけれど、お互いが忙しくていつの間にか連絡が途絶えてしまっていた。
竹下くんは中学校教諭になり、地元の中学校で働いていた。
子供たちの年齢は違うとはいえ、同じ仕事に従事している。
そのこともあってか、久しぶりの再会に、同性の友達よりも盛り上がった。
幼稚園児は素直でかわいいけれど、言葉が通じない相手。
中学生は反抗期があり、言葉が通じているようで通じない。
親御さんへの対応は気を使うし大変。
仕事の愚痴ではないけれど、わかってくれる人との会話は楽しかった。
それ以来、一年に二回ほど食事をしながら話をする間柄になっていた。
***
待ち合わせての居酒屋に入り、店内で彼を探す。
「よっ」
目が合った竹下くんは、片手を上げて私にあいさつをした。
「久しぶり。待たせた?」
私は向かいの席に腰を下ろす。
「いいや。俺も今来たところ。ビールだけ頼んだ。高梨さんは、飲む?」
お店の端末を操作して、お酒のページを開いてくれた竹下くん。
「明日も休みだから、少しだけ飲もうかな」
竹下くんと同じビールを注文した。
「食べ物はどうする?」
「高梨さんが食べたいもの、先に頼んで」
「ありがとう」
大根と水菜のサラダ、夏野菜の煮びたし、お刺身の盛り合わせを頼んで、端末を竹下くんに向けた。
山下くんが注文をしている間に私のビールとお通しのポテトサラダが届き、
「お疲れさま」
と言いながらグラスを持ち上げて軽くコツンとぶつけて乾杯。
ごくごくと三口ほど飲んだ。
夜とはいえ今日も暑い。乾いた咽喉を流れる炭酸が爽やかで、心地良い。
「高梨さんは帰省しないの?」
私はハンカチで口の周りを軽く拭いてから返事をした。ビールの泡がついていたら恥ずかしいもん。
「しないよ。お母さん再婚してるから、家には行きづらくって」
「そっか。そうだったな」
山下くんは家の事情も知っている。両親が離婚していることも、祖母が亡くなったあと、母が再婚したことも。
「あ、でも会う約束はしてるよ。お母さんとショッピング行って、相手の人と夜に合流する予定」
お通しをつまみながら、予定を話す。
「そうなんだ。再婚相手の人、なんて呼んでるんだ?」
「苗字だよ。西郷さんって。お父さんじゃないからね」
「だよな」
私が小さかったらお父さんと呼ぼうとしたかもしれないけど、成人しているし、西郷さんは良い人だけど、お父さんとは思えない。
お母さんにも言われないから、苗字呼びで定着した。
「お待たせしましたぁ!」
元気で愛想の良い店員さんが、私が注文した物と、竹下くんが注文しただし巻き卵をテーブルに並べていく。
小皿に食べたいものを取りながら竹下くんと話を続けた。
「このドレッシング美味しい。竹下くんは帰省しないの?」
大根と水菜のサラダのドレッシングは梅味で、さっぱりしている。大根と合う。
「ああ。お袋は帰って来ないのかって電話とかメッセージ来るけど、正直なところウザくてさ。正月だけで勘弁してくれって感じ」
竹下くんが、取り分けただし巻き卵に軽くお醤油をかけて、ぱくり。頷いている。美味しそう。
私もだし巻き卵をもらう。
「お世話したいタイプのお母さん?」
お醤油を少しだけかけ、言い終えてから、半分に割って口に入れた。柔らかくて、少し甘め。
「そう。暇なんだよ。元気ならパートにでも出ればいいのに、孫が生まれたらすぐに手伝いに行きたいから、仕事はしないって言い返されたよ」
竹下くんには三歳上のお姉さんがいたはず。
美味しいだし巻き卵を飲み込んでから、口を開いた。
「孫が生まれる予定なの?」
「まだだよ。姉貴、結婚したばかりで、仕事もあるし、しばらくは二人を満喫したいって言ってんのに。話を聞きもしない」
竹下くんの家族に会ったことはない。だけど、なんとなく人の良さそうなお母さんが頭に浮かんだ。
「楽しみにしてるんだよ。お姉さんにしたらプレッシャーだろうけど」
「だろ? 姉貴には孫のこと絶対に言うなよって釘刺してるんだ」
「できた弟」
「お褒めいただき、光栄です」
竹下くんがふざけて丁寧に頭を下げた。
後頭部にある、左に巻いたつむじが見えた。
笑い合ってから、刺身の盛り合わせに箸を伸ばす。カツオ・マグロ・サーモン・イカ・甘エビが三切れずつ。
竹下くんはサーモンにワサビを乗せて食べ、鼻を押さえた。
どうやら新鮮なワサビらしい。私はワサビがあまり得意ではないから、少量にしておいた。
お醤油に溶かしてマグロを食べる。
ほんの少しツンとくるけれど、ちょうど良い加減だった。
「実際、忙しいからさ。実家に帰ってるより、家でゆっくりして仕事したいんだよな」
「今は何年生受け持ってるの?」
「三年」
「高校受験だ」
「そうなんだよ。夏休み中は高校訪問があるし、二学期からの授業の準備と進路指導を考えないとだし」
「受験があるなら、お正月も大変そうだね」
「それな」
さっきの愛想の良い店員さんが、焼き鳥の盛り合わせを持ってきてくれたので、飲み物を頼んだ。
山下くんはまたビール。私はレモンチューハイ。
「三年は初めてだから、てんやわんやしてんだよ。高梨さんは? 五年目だろ。ベテランだな」
「ベテランじゃないよ。まだまだだよ。六月にさ、ちょっと困った親御さんがいてね――」
と名前は伏せつつ、峯山さんとのトラブルをざっと話した。
「モンペかー」
深刻な顔で話を聞いてくれた山下くん。無能と言われたと伝えた途端、「うわー、きっつ」と体を仰け反らせた。
次回⇒10.竹下誠という人2
高校一年生の文化祭の片づけ後、突然私に告白をしたのは、クラスメイトの竹下誠だった。
二十五年の人生における、唯一の告白をしてくれた人。
竹下くんは目立たない、控えめな男子。
話しやすい人で、任されたことは責任を持ってやる人。
高一のときはじゃんけんで負け、保健委員をしていた。
健康診断の誘導や、保健室の清掃、体育祭では救護テントで保健の先生のお手伝いをしていた。
私の中での彼の印象はとても良かった。
でも、私はお断りをした。
彼を傷つけないように理由を話して、わかってもらった。
進級してクラスは別になったけど、連絡先は繋がっていたから、友人関係は維持していた。高校卒業まで。
私は短大に進学し、彼は県外の四年生大学。
次第に疎遠になり、年に数回メッセージをやりとりするだけになっていた。
再会したのは、同窓会だった。
四年生大学卒業者は新卒として就職し、五月の大型連休に開催されたクラスの同窓会。
私はすでに箕輪幼稚園で働いて三年目で、祖母が入院する少し前のことだった。
私が幼稚園に就職したことは竹下くんに伝えていたけれど、お互いが忙しくていつの間にか連絡が途絶えてしまっていた。
竹下くんは中学校教諭になり、地元の中学校で働いていた。
子供たちの年齢は違うとはいえ、同じ仕事に従事している。
そのこともあってか、久しぶりの再会に、同性の友達よりも盛り上がった。
幼稚園児は素直でかわいいけれど、言葉が通じない相手。
中学生は反抗期があり、言葉が通じているようで通じない。
親御さんへの対応は気を使うし大変。
仕事の愚痴ではないけれど、わかってくれる人との会話は楽しかった。
それ以来、一年に二回ほど食事をしながら話をする間柄になっていた。
***
待ち合わせての居酒屋に入り、店内で彼を探す。
「よっ」
目が合った竹下くんは、片手を上げて私にあいさつをした。
「久しぶり。待たせた?」
私は向かいの席に腰を下ろす。
「いいや。俺も今来たところ。ビールだけ頼んだ。高梨さんは、飲む?」
お店の端末を操作して、お酒のページを開いてくれた竹下くん。
「明日も休みだから、少しだけ飲もうかな」
竹下くんと同じビールを注文した。
「食べ物はどうする?」
「高梨さんが食べたいもの、先に頼んで」
「ありがとう」
大根と水菜のサラダ、夏野菜の煮びたし、お刺身の盛り合わせを頼んで、端末を竹下くんに向けた。
山下くんが注文をしている間に私のビールとお通しのポテトサラダが届き、
「お疲れさま」
と言いながらグラスを持ち上げて軽くコツンとぶつけて乾杯。
ごくごくと三口ほど飲んだ。
夜とはいえ今日も暑い。乾いた咽喉を流れる炭酸が爽やかで、心地良い。
「高梨さんは帰省しないの?」
私はハンカチで口の周りを軽く拭いてから返事をした。ビールの泡がついていたら恥ずかしいもん。
「しないよ。お母さん再婚してるから、家には行きづらくって」
「そっか。そうだったな」
山下くんは家の事情も知っている。両親が離婚していることも、祖母が亡くなったあと、母が再婚したことも。
「あ、でも会う約束はしてるよ。お母さんとショッピング行って、相手の人と夜に合流する予定」
お通しをつまみながら、予定を話す。
「そうなんだ。再婚相手の人、なんて呼んでるんだ?」
「苗字だよ。西郷さんって。お父さんじゃないからね」
「だよな」
私が小さかったらお父さんと呼ぼうとしたかもしれないけど、成人しているし、西郷さんは良い人だけど、お父さんとは思えない。
お母さんにも言われないから、苗字呼びで定着した。
「お待たせしましたぁ!」
元気で愛想の良い店員さんが、私が注文した物と、竹下くんが注文しただし巻き卵をテーブルに並べていく。
小皿に食べたいものを取りながら竹下くんと話を続けた。
「このドレッシング美味しい。竹下くんは帰省しないの?」
大根と水菜のサラダのドレッシングは梅味で、さっぱりしている。大根と合う。
「ああ。お袋は帰って来ないのかって電話とかメッセージ来るけど、正直なところウザくてさ。正月だけで勘弁してくれって感じ」
竹下くんが、取り分けただし巻き卵に軽くお醤油をかけて、ぱくり。頷いている。美味しそう。
私もだし巻き卵をもらう。
「お世話したいタイプのお母さん?」
お醤油を少しだけかけ、言い終えてから、半分に割って口に入れた。柔らかくて、少し甘め。
「そう。暇なんだよ。元気ならパートにでも出ればいいのに、孫が生まれたらすぐに手伝いに行きたいから、仕事はしないって言い返されたよ」
竹下くんには三歳上のお姉さんがいたはず。
美味しいだし巻き卵を飲み込んでから、口を開いた。
「孫が生まれる予定なの?」
「まだだよ。姉貴、結婚したばかりで、仕事もあるし、しばらくは二人を満喫したいって言ってんのに。話を聞きもしない」
竹下くんの家族に会ったことはない。だけど、なんとなく人の良さそうなお母さんが頭に浮かんだ。
「楽しみにしてるんだよ。お姉さんにしたらプレッシャーだろうけど」
「だろ? 姉貴には孫のこと絶対に言うなよって釘刺してるんだ」
「できた弟」
「お褒めいただき、光栄です」
竹下くんがふざけて丁寧に頭を下げた。
後頭部にある、左に巻いたつむじが見えた。
笑い合ってから、刺身の盛り合わせに箸を伸ばす。カツオ・マグロ・サーモン・イカ・甘エビが三切れずつ。
竹下くんはサーモンにワサビを乗せて食べ、鼻を押さえた。
どうやら新鮮なワサビらしい。私はワサビがあまり得意ではないから、少量にしておいた。
お醤油に溶かしてマグロを食べる。
ほんの少しツンとくるけれど、ちょうど良い加減だった。
「実際、忙しいからさ。実家に帰ってるより、家でゆっくりして仕事したいんだよな」
「今は何年生受け持ってるの?」
「三年」
「高校受験だ」
「そうなんだよ。夏休み中は高校訪問があるし、二学期からの授業の準備と進路指導を考えないとだし」
「受験があるなら、お正月も大変そうだね」
「それな」
さっきの愛想の良い店員さんが、焼き鳥の盛り合わせを持ってきてくれたので、飲み物を頼んだ。
山下くんはまたビール。私はレモンチューハイ。
「三年は初めてだから、てんやわんやしてんだよ。高梨さんは? 五年目だろ。ベテランだな」
「ベテランじゃないよ。まだまだだよ。六月にさ、ちょっと困った親御さんがいてね――」
と名前は伏せつつ、峯山さんとのトラブルをざっと話した。
「モンペかー」
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