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3章 絵ハガキの交流
幕間:敬老の日の便り
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「来たぜ来たぜ」
弾んだ声でポストを開けたキツネは、手紙を咥える。
「二か月ぶりね」
ぴょんぴょんとウサギがやってくる。
「先月来なかったから、真衣のやつ、あれで終いにするつもりだったのかと思ったぜ」
「真衣が充実しているなら、終わりでもいいかと思ってたんだけど」
「ウサギは冷たいよな」
「一枚目がつらそうだったからよ。心配になるじゃない。そりゃ、充実しているなら、そう知らせてくれると安心するわよ」
噛みついてくるキツネを軽くあしらい、ウサギは真衣からの手紙の封を開けた。
「今日はどんな手紙かなあ~」
のたのたとやってきたタヌキは、ウサギが開けてくれるのをちょこんと座って待つ。
「読むわよ。
『前略、お祖母ちゃん
九月ももう後半に入ろうとしてるのに、毎日残暑が厳しいよ。そっちに季節はないのかな?
先月、お母さんと一緒にお墓詣りに行ってきたよ。
屋内霊園だったおかげで、暑さの心配がなかった。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが選んでくれたおかげだよね。
一人っ子のお母さんがお嫁にいったあと、三男坊だったお祖父ちゃんは終活を始めてたね。
墓地なんか買ったって誰も見る人がいないんだから、とお祖母ちゃんと二人だけで入る屋内墓地を決めて、相談がなかったってお母さんが少し寂しがってた。
結局出戻りして、私も同じ墓地に入れるかな、なんて言ってたけど、良い人と縁があって再婚して。
人生ってどうなるかわからないね。
私もどうなるんだろう。
誰とも付き合ったこともないし、今後も付き合いたいと思う人が現れてくれるかどうか。
結婚だってできるかわからないし。
まあ、私にその気がないのが一番の理由だけど。
先月ね、高校からの友達の竹下誠くんとご飯行ったの。彼は唯一、私を好きと言ってくれた人。
でも私断ったんだよね。
彼のことは好きだし信頼してるけど、彼氏ってなるとよくわからなくて。
お父さんが私たちに無関心だったから、家族って何のためにいるんだろうってずっと疑問なんだよね。
今でもそう。よくわからない。
子供はかわいいし、家族連れを見ると幸せそうだなあって思うけど、自分に置き換えての想像ができないんだよね。
二十五歳になっても想像できないんだから、私は結婚しないだろうなって思う。
その考えを変えてくれる人が現れたら、電撃結婚! なんてあるかもね(笑)。
敬老の日だったのに、結婚否定するみたいなこと書いちゃった。
ごめんね。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが結婚して、お母さんが生まれて、お母さんがお父さんと結婚したから、私が生まれたんだもんね。
そこを否定するつもりはないよ。
感謝してる。
ありがとう。
何にもできない私でも、お母さんたちのお手伝いができているのは、お祖母ちゃんたちのおかげだし。
やりがいのある仕事に就けたのもお祖母ちゃんのおかげ。
お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、ありがとう。
早々
真衣』
「真衣、彼氏がいるんだ」
呆けたように呟いたキツネに、ウサギは手紙を突き付ける。
「ちゃんと聞いてたの? 友達って書いてあるでしょ。今後二人がどういう関係性になるのか、真衣にもわかってないんだから。寂しそうにするのやめな」
肩を落とすキツネをぴしゃりと叱り飛ばした。
「飯食いにいく仲なんだろ。しかも告白しているんだから、まだ好きなんじゃねんか?」
「そうだったとしても、恋愛に発展するかわからないじゃない。真衣は断ってるんだし。それに!」
ウサギは肉球を突き付ける。
「二人が恋人にならなくても、あなたとどうこうなることはあり得ないのよ」
「わかってるし、そんな気持ちで言ったんじゃねえよ」
手紙と肉球を向けられたキツネは、ウサギの細い手に自分の肉球を乗せてそっと降ろさせる。
「じゃあ、どういう気持ちで言ったのよ」
「父親みたいな気持ちだよ。子供の頃から見てきてたんだぜ。ばあちゃんがオレたちを見つけてくれたから、オレたちは存在することができた。ばあちゃんの孫はオレたちにとっても家族じゃねえか。だったら心配して当たり前だろ」
いつになく真剣なキツネの言葉を受け、
「まあ、それなら理解できるわ」
ウサギは頷いた。そこへ、
「ふたりは難しく考えすぎなんだよ~好きだから心配でいいと思うんだ~ボクは」
タヌキが口を挟んだ。
ウサギとキツネが、揃ってタヌキを見、反論する。
「家族愛と、恋愛は別物よ」
「そうだよ。好きにもいろいろあるんだからよ」
両者から違うと言われ、タヌキは「え? え?」と困った顔でおろおろする。
「違うの~? 好きになって結婚したら、家族になるでしょ~?」
少し考えたウサギとキツネは、「まあ、結婚すればね」と頷く。
「だったら同じだよ~家族家族。遊びに来てた子も、みんな家族~」
二匹が頷いたのを見たタヌキは、おろおろするのはやめて、落ち着いてにへっと笑った。
「あたしが言いたかったこととずれちゃうけど、もういいわ」
タヌキの笑顔を見て、ウサギは深く追及するのをやめた。
「遊びに来てた子も? まあ、そうだな」
キツネは深く考えるのをやめた。
ウサギは手紙をたたみながら、話す。
「子供たちみんな成長して、いつの間にか来なくなっちゃって、寂しくなったわよね。みんなここで遊んでいたこと、覚えているのかしら」
「ガキの頃のことなんて、忘れちまってんじゃねえか。オレたちのこともさ」
「まあ、そうね。私たちも全員は覚えてないかもだし……」
ウサギはため息交じりで呟く。
「誰か、覚えてくれていると、いいねえ~」
タヌキののんびりした口調のおかげか、少し寂しい雰囲気が漂っただけですんだ。
ウサギは気を取り直すように、「それで」と明るい声を出した。
「返信はどうする? 書く?」
「書くに決まってるだろ」
キツネは即書くと返事し、タヌキもうんうんと頷く。
「内容は?」
「みんなの似顔絵なんてどう~」
タヌキの提案に、
「似顔絵な。いいなそれ」
キツネとウサギも賛成した。
「おじいちゃんとおばあちゃんと真衣、それから真衣のお母さん、朋絵も忘れちゃいけないわね。私たちが見えない子だったけど」
「ボクたちの姿も描こうよ~」
「そうね。真衣がもし忘れていたら、思い出してもらえるように」
返信の内容を決めた三匹は、閉め切っている家の中にぴょんと入って行った。
次回⇒2.芋掘り体験
弾んだ声でポストを開けたキツネは、手紙を咥える。
「二か月ぶりね」
ぴょんぴょんとウサギがやってくる。
「先月来なかったから、真衣のやつ、あれで終いにするつもりだったのかと思ったぜ」
「真衣が充実しているなら、終わりでもいいかと思ってたんだけど」
「ウサギは冷たいよな」
「一枚目がつらそうだったからよ。心配になるじゃない。そりゃ、充実しているなら、そう知らせてくれると安心するわよ」
噛みついてくるキツネを軽くあしらい、ウサギは真衣からの手紙の封を開けた。
「今日はどんな手紙かなあ~」
のたのたとやってきたタヌキは、ウサギが開けてくれるのをちょこんと座って待つ。
「読むわよ。
『前略、お祖母ちゃん
九月ももう後半に入ろうとしてるのに、毎日残暑が厳しいよ。そっちに季節はないのかな?
先月、お母さんと一緒にお墓詣りに行ってきたよ。
屋内霊園だったおかげで、暑さの心配がなかった。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが選んでくれたおかげだよね。
一人っ子のお母さんがお嫁にいったあと、三男坊だったお祖父ちゃんは終活を始めてたね。
墓地なんか買ったって誰も見る人がいないんだから、とお祖母ちゃんと二人だけで入る屋内墓地を決めて、相談がなかったってお母さんが少し寂しがってた。
結局出戻りして、私も同じ墓地に入れるかな、なんて言ってたけど、良い人と縁があって再婚して。
人生ってどうなるかわからないね。
私もどうなるんだろう。
誰とも付き合ったこともないし、今後も付き合いたいと思う人が現れてくれるかどうか。
結婚だってできるかわからないし。
まあ、私にその気がないのが一番の理由だけど。
先月ね、高校からの友達の竹下誠くんとご飯行ったの。彼は唯一、私を好きと言ってくれた人。
でも私断ったんだよね。
彼のことは好きだし信頼してるけど、彼氏ってなるとよくわからなくて。
お父さんが私たちに無関心だったから、家族って何のためにいるんだろうってずっと疑問なんだよね。
今でもそう。よくわからない。
子供はかわいいし、家族連れを見ると幸せそうだなあって思うけど、自分に置き換えての想像ができないんだよね。
二十五歳になっても想像できないんだから、私は結婚しないだろうなって思う。
その考えを変えてくれる人が現れたら、電撃結婚! なんてあるかもね(笑)。
敬老の日だったのに、結婚否定するみたいなこと書いちゃった。
ごめんね。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが結婚して、お母さんが生まれて、お母さんがお父さんと結婚したから、私が生まれたんだもんね。
そこを否定するつもりはないよ。
感謝してる。
ありがとう。
何にもできない私でも、お母さんたちのお手伝いができているのは、お祖母ちゃんたちのおかげだし。
やりがいのある仕事に就けたのもお祖母ちゃんのおかげ。
お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、ありがとう。
早々
真衣』
「真衣、彼氏がいるんだ」
呆けたように呟いたキツネに、ウサギは手紙を突き付ける。
「ちゃんと聞いてたの? 友達って書いてあるでしょ。今後二人がどういう関係性になるのか、真衣にもわかってないんだから。寂しそうにするのやめな」
肩を落とすキツネをぴしゃりと叱り飛ばした。
「飯食いにいく仲なんだろ。しかも告白しているんだから、まだ好きなんじゃねんか?」
「そうだったとしても、恋愛に発展するかわからないじゃない。真衣は断ってるんだし。それに!」
ウサギは肉球を突き付ける。
「二人が恋人にならなくても、あなたとどうこうなることはあり得ないのよ」
「わかってるし、そんな気持ちで言ったんじゃねえよ」
手紙と肉球を向けられたキツネは、ウサギの細い手に自分の肉球を乗せてそっと降ろさせる。
「じゃあ、どういう気持ちで言ったのよ」
「父親みたいな気持ちだよ。子供の頃から見てきてたんだぜ。ばあちゃんがオレたちを見つけてくれたから、オレたちは存在することができた。ばあちゃんの孫はオレたちにとっても家族じゃねえか。だったら心配して当たり前だろ」
いつになく真剣なキツネの言葉を受け、
「まあ、それなら理解できるわ」
ウサギは頷いた。そこへ、
「ふたりは難しく考えすぎなんだよ~好きだから心配でいいと思うんだ~ボクは」
タヌキが口を挟んだ。
ウサギとキツネが、揃ってタヌキを見、反論する。
「家族愛と、恋愛は別物よ」
「そうだよ。好きにもいろいろあるんだからよ」
両者から違うと言われ、タヌキは「え? え?」と困った顔でおろおろする。
「違うの~? 好きになって結婚したら、家族になるでしょ~?」
少し考えたウサギとキツネは、「まあ、結婚すればね」と頷く。
「だったら同じだよ~家族家族。遊びに来てた子も、みんな家族~」
二匹が頷いたのを見たタヌキは、おろおろするのはやめて、落ち着いてにへっと笑った。
「あたしが言いたかったこととずれちゃうけど、もういいわ」
タヌキの笑顔を見て、ウサギは深く追及するのをやめた。
「遊びに来てた子も? まあ、そうだな」
キツネは深く考えるのをやめた。
ウサギは手紙をたたみながら、話す。
「子供たちみんな成長して、いつの間にか来なくなっちゃって、寂しくなったわよね。みんなここで遊んでいたこと、覚えているのかしら」
「ガキの頃のことなんて、忘れちまってんじゃねえか。オレたちのこともさ」
「まあ、そうね。私たちも全員は覚えてないかもだし……」
ウサギはため息交じりで呟く。
「誰か、覚えてくれていると、いいねえ~」
タヌキののんびりした口調のおかげか、少し寂しい雰囲気が漂っただけですんだ。
ウサギは気を取り直すように、「それで」と明るい声を出した。
「返信はどうする? 書く?」
「書くに決まってるだろ」
キツネは即書くと返事し、タヌキもうんうんと頷く。
「内容は?」
「みんなの似顔絵なんてどう~」
タヌキの提案に、
「似顔絵な。いいなそれ」
キツネとウサギも賛成した。
「おじいちゃんとおばあちゃんと真衣、それから真衣のお母さん、朋絵も忘れちゃいけないわね。私たちが見えない子だったけど」
「ボクたちの姿も描こうよ~」
「そうね。真衣がもし忘れていたら、思い出してもらえるように」
返信の内容を決めた三匹は、閉め切っている家の中にぴょんと入って行った。
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