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私の心は、決まった
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チュン、チュン……とスズメ(らしき鳥)が鳴いている。
「んむぅ……いまなんじ……?」
「朝の8時くらいですね。メイド失格ですよ、アイリスさん。さっさと起きなさい」
「んー……って、8時!?姫様……じゃなくてクラジオ起こしにいかなきゃ!」
ヤバい、こんな時間に起こしに行って、つい今しがた目が覚めたなんて言ったら怒られるに決まってる……!いやそもそも、クラジオなら目覚めがいいし大丈夫か。遅刻するのは私だけ……それもダメじゃん!
「……ん?なんでこんなところにヴェロール?」
「…………そんなことだろうと思いましたよ。ではそんな馬鹿な貴女のために昨日起きたことをひとつひとつ、丁寧に教えてあげますよ」
「……あっ、分かった。私アレだ、夢見てるんだ多分。なんで夢にまでヴェロールが出てくるんだろ……ってまぁ理由はひとつしかないか」
とりあえず、これは夢だと分かった。ここはリエールの隣国、アステアだ。ヴェロールがいるはずがないし、いてはいけない存在だ。そうなると彼がここにいる理由はただひとつ。
私がヴェロールのことが恋しすぎて、夢にまで見てるんだ。……なんてね。
好きだけど、好きになってはいけない。だから今まで心を閉ざして嫌われる努力をしてきたはずなのに、彼に対してばかりはそうも言っていられなかったようで。姫様に「恋をしてもいいのよ」と言われてから、私は彼を意識し始めた。
姫様はもうディラスと結ばれる、はずだ。だからきっともう、大丈夫。
でも私はサックリ隣国追放エンドを迎えることになるのだ。その時にでもヴェロールに言いたいこと言ってスッキリして、それで……
それで?
姫様がハッピーエンドを迎えて、私がバッドエンドを迎えて、それで……どうしたいの?
姫様の結婚式を見届けて、それから?
姫様の結婚式を見るという大きな目標があるが、それを達成してしまったら、私は何を目標に生きていけばいいのだろう。
意中の相手にフラれるのは目に見えている。私はあくまでサブヒロインなのだから。
いや、それはいい。嫌だけど、それよりももっと重要なことがある。
「……ス……、……さん……」
あぁ、どうしよう。急に目の前が真っ暗になってきた。先の見えない暗闇で、足元がガラガラと音を立てて崩れていく。そんな錯覚をしてしまう。
「ア…………さん、ア……リス……さ」
私はこれから、どうすればいいの?
姫様は、結婚してからも私を傍に置いてくれるの?
「アイリスさんっ!」
パッと、目の前が色づいた。
目の前に広がるのは、銀色と紫色。
「…………ヴェ、ロール」
「はい、私めですよ。……急に真っ青になって、どうしましたか?」
「……いいえ、大丈夫。なんでもないですよ」
「大丈夫、なんて顔には見えませんが」
「いいんです、これが私の迎える正しいエンドだから。サブヒロインの歩むべき、バッドエンドなんだから。今更何を怖気づいているの」
私がこの世界に転生したのは、姫様を幸せにするため。ならばそれ以外のものは要らない。姫様の幸せ以外、私は求めない。――否、求めてはいけないのだ。
「……アイリス、さん?何を言っているんです?」
「すみません、取り乱しました。寝起きで頭がゴチャゴチャしてたみたいです。もう、大丈夫ですから」
「先程も言いましたが、そんな顔で大丈夫って言われても、私めとしては納得しがたいのですが」
「大丈夫です」
もう彼に深く干渉してはいけない。干渉されてもいけない。私は、彼との間に薄く、それでいて頑丈な膜を張った。
彼が私のことを憎からず思っていることは知っているし、いやむしろ好意に近しい感情を寄せてくれているのだろうというのは、花祭りの時に痛いほど感じた。
ブーゲンビリア。花言葉は――『貴女は魅力に満ちている』
こんなものを貰ってしまって、私は舞い上がっていた。例えそれが彼の本心だったとしても、私はこれを受け取るべきではなかったのだ。
彼の想いを、受け取ってしまったようで。
私は、受け取るべきではなかった。
こんな苦しい思いをするくらいなら、最初から姫様の言葉に耳を傾けず、ただ一心に姫様の結婚式を幸せを願っていた方がよっぽど良かった。そうすれば、ここまで傷つかずに済んだ。
「……アイリスさん、やっぱり大丈夫じゃないですよね、医務室にでも行きませんか」
「だから大丈夫ですって。……わたくしはこれからちょっと用事を済ませてきます。バレない内にリエールに帰ってください」
わざわざここまで来てくれたのを追い返すようで悪いが、今の私はどうしても彼を視界に入れたくなかった。彼を見るだけで、胸が強く締め付けられる。叶わぬ恋をしてしまったことを後悔してしまう。
「…………は?」
「わたくしは……全てを終わらせてからリエールに帰ります。ですから、わたくしのことはどうか心配なさらず…………安全なうちに、帰ってください」
――――私の心は、決まった。
「安全なうちに、って……何をする気ですか」
さすがヴェロール、鋭いな。でも、私はあのことをヴェロールはおろか、姫様にも伝える気はない。
最初はリエールに帰って兵を引き連れてから、と思っていたけれど。
それでは遅いんだ。
姫様が幸せになるために、彼は邪魔な存在となる。
私ひとりでも出来る自信がある。だから、私だけで行こう。彼の首を、取るために。
「何もしませんよ。ただ、クラジオのところに行って話を聞いて、そのくらいです」
「なら、私めもここにいていいですよね」
「ダメです。帰ってください、今すぐに」
「何故です」
「なんでもです」
「……何か隠しているでしょう」
「さぁ?」
キッと睨みつけられる。私が一身に彼の鋭い眼差しを受けたことはなかったので、一気に身が竦む。でも、こんなことで怖気づいていてはいけない。
気を強く持て、私。
「私めに隠しごとができると思わない方が身のためですよ」
「わたくしのことを探らない方がいいですよ、自分のことが大切なら」
「私めは自分のことよりアイリスさんのことの方が大切です。……ここで見過ごしたら、一生後悔する。そんな気がしてるんですよ」
「……へぇ、そう。でも残念でしたね、わたくしは貴方を連れていく気はありません。あなたが気にすることでも、気に病むことでもありませんから、安心して帰ってください」
「でしたら私めが勝手についていくだけです」
「許しません」
収拾がつかなくなる前に話を終えようと、私は「もういいでしょう、不毛な言い争いはやめましょう。あなたは帰る、わたくしはこれからクラジオのところに行く。それでいいでしょう」とまくし立てるように言い、彼に背を向けた。
これでいい。
罪を背負うのは、私だけでいい。
「アイリスさん!」
「……今も昔もずっと、ヴェロールのことが大好きだったよ」
「…………っ、」
「さようなら」
それなりの力を込めて回し蹴りをする。
前世の私にはこんな才能はなかったのだが……転生したらできるようになっていた。アイリスができることは私もできるようになる。転生者に贈られるチート能力のようなものだろうか。
私の脚は彼の脳を揺らした。
「…………くっ、」
「大丈夫です、手加減はしました。脳震盪で数時間くらい意識が飛ぶくらいです。その間に全てを終わらせます。だから貴方はここにいてください。……いえ、意識が戻り次第、すぐリエールに帰ってください」
「あ、なたは……」
ヴェロールは完全に意識を失って倒れた。
私はせっせせっせと彼を移動させる。私のベッドに横たわらせ、布団をかぶせる。
「ヴェロールが目を覚ます頃には、全て終わらせるから。前世で幸せにできなかった分、今世はなんの憂いも残したくないの。だから私は、姫様の幸せに必要のない者を……彼を討つ」
無の表情で眠る(もとい眠らせた)ヴェロールの美しい顔を見つめ、サラサラの銀髪を撫でながら言い募る。
「……もし牢獄から出られたら、貴方が助けに来てくれるのなら、私の想いを受け取ってください……なぁんてね」
自虐的に笑い、私はもう一度「さようなら」と言った。またね、とは言わない。また会える保証はないのだから。
「んむぅ……いまなんじ……?」
「朝の8時くらいですね。メイド失格ですよ、アイリスさん。さっさと起きなさい」
「んー……って、8時!?姫様……じゃなくてクラジオ起こしにいかなきゃ!」
ヤバい、こんな時間に起こしに行って、つい今しがた目が覚めたなんて言ったら怒られるに決まってる……!いやそもそも、クラジオなら目覚めがいいし大丈夫か。遅刻するのは私だけ……それもダメじゃん!
「……ん?なんでこんなところにヴェロール?」
「…………そんなことだろうと思いましたよ。ではそんな馬鹿な貴女のために昨日起きたことをひとつひとつ、丁寧に教えてあげますよ」
「……あっ、分かった。私アレだ、夢見てるんだ多分。なんで夢にまでヴェロールが出てくるんだろ……ってまぁ理由はひとつしかないか」
とりあえず、これは夢だと分かった。ここはリエールの隣国、アステアだ。ヴェロールがいるはずがないし、いてはいけない存在だ。そうなると彼がここにいる理由はただひとつ。
私がヴェロールのことが恋しすぎて、夢にまで見てるんだ。……なんてね。
好きだけど、好きになってはいけない。だから今まで心を閉ざして嫌われる努力をしてきたはずなのに、彼に対してばかりはそうも言っていられなかったようで。姫様に「恋をしてもいいのよ」と言われてから、私は彼を意識し始めた。
姫様はもうディラスと結ばれる、はずだ。だからきっともう、大丈夫。
でも私はサックリ隣国追放エンドを迎えることになるのだ。その時にでもヴェロールに言いたいこと言ってスッキリして、それで……
それで?
姫様がハッピーエンドを迎えて、私がバッドエンドを迎えて、それで……どうしたいの?
姫様の結婚式を見届けて、それから?
姫様の結婚式を見るという大きな目標があるが、それを達成してしまったら、私は何を目標に生きていけばいいのだろう。
意中の相手にフラれるのは目に見えている。私はあくまでサブヒロインなのだから。
いや、それはいい。嫌だけど、それよりももっと重要なことがある。
「……ス……、……さん……」
あぁ、どうしよう。急に目の前が真っ暗になってきた。先の見えない暗闇で、足元がガラガラと音を立てて崩れていく。そんな錯覚をしてしまう。
「ア…………さん、ア……リス……さ」
私はこれから、どうすればいいの?
姫様は、結婚してからも私を傍に置いてくれるの?
「アイリスさんっ!」
パッと、目の前が色づいた。
目の前に広がるのは、銀色と紫色。
「…………ヴェ、ロール」
「はい、私めですよ。……急に真っ青になって、どうしましたか?」
「……いいえ、大丈夫。なんでもないですよ」
「大丈夫、なんて顔には見えませんが」
「いいんです、これが私の迎える正しいエンドだから。サブヒロインの歩むべき、バッドエンドなんだから。今更何を怖気づいているの」
私がこの世界に転生したのは、姫様を幸せにするため。ならばそれ以外のものは要らない。姫様の幸せ以外、私は求めない。――否、求めてはいけないのだ。
「……アイリス、さん?何を言っているんです?」
「すみません、取り乱しました。寝起きで頭がゴチャゴチャしてたみたいです。もう、大丈夫ですから」
「先程も言いましたが、そんな顔で大丈夫って言われても、私めとしては納得しがたいのですが」
「大丈夫です」
もう彼に深く干渉してはいけない。干渉されてもいけない。私は、彼との間に薄く、それでいて頑丈な膜を張った。
彼が私のことを憎からず思っていることは知っているし、いやむしろ好意に近しい感情を寄せてくれているのだろうというのは、花祭りの時に痛いほど感じた。
ブーゲンビリア。花言葉は――『貴女は魅力に満ちている』
こんなものを貰ってしまって、私は舞い上がっていた。例えそれが彼の本心だったとしても、私はこれを受け取るべきではなかったのだ。
彼の想いを、受け取ってしまったようで。
私は、受け取るべきではなかった。
こんな苦しい思いをするくらいなら、最初から姫様の言葉に耳を傾けず、ただ一心に姫様の結婚式を幸せを願っていた方がよっぽど良かった。そうすれば、ここまで傷つかずに済んだ。
「……アイリスさん、やっぱり大丈夫じゃないですよね、医務室にでも行きませんか」
「だから大丈夫ですって。……わたくしはこれからちょっと用事を済ませてきます。バレない内にリエールに帰ってください」
わざわざここまで来てくれたのを追い返すようで悪いが、今の私はどうしても彼を視界に入れたくなかった。彼を見るだけで、胸が強く締め付けられる。叶わぬ恋をしてしまったことを後悔してしまう。
「…………は?」
「わたくしは……全てを終わらせてからリエールに帰ります。ですから、わたくしのことはどうか心配なさらず…………安全なうちに、帰ってください」
――――私の心は、決まった。
「安全なうちに、って……何をする気ですか」
さすがヴェロール、鋭いな。でも、私はあのことをヴェロールはおろか、姫様にも伝える気はない。
最初はリエールに帰って兵を引き連れてから、と思っていたけれど。
それでは遅いんだ。
姫様が幸せになるために、彼は邪魔な存在となる。
私ひとりでも出来る自信がある。だから、私だけで行こう。彼の首を、取るために。
「何もしませんよ。ただ、クラジオのところに行って話を聞いて、そのくらいです」
「なら、私めもここにいていいですよね」
「ダメです。帰ってください、今すぐに」
「何故です」
「なんでもです」
「……何か隠しているでしょう」
「さぁ?」
キッと睨みつけられる。私が一身に彼の鋭い眼差しを受けたことはなかったので、一気に身が竦む。でも、こんなことで怖気づいていてはいけない。
気を強く持て、私。
「私めに隠しごとができると思わない方が身のためですよ」
「わたくしのことを探らない方がいいですよ、自分のことが大切なら」
「私めは自分のことよりアイリスさんのことの方が大切です。……ここで見過ごしたら、一生後悔する。そんな気がしてるんですよ」
「……へぇ、そう。でも残念でしたね、わたくしは貴方を連れていく気はありません。あなたが気にすることでも、気に病むことでもありませんから、安心して帰ってください」
「でしたら私めが勝手についていくだけです」
「許しません」
収拾がつかなくなる前に話を終えようと、私は「もういいでしょう、不毛な言い争いはやめましょう。あなたは帰る、わたくしはこれからクラジオのところに行く。それでいいでしょう」とまくし立てるように言い、彼に背を向けた。
これでいい。
罪を背負うのは、私だけでいい。
「アイリスさん!」
「……今も昔もずっと、ヴェロールのことが大好きだったよ」
「…………っ、」
「さようなら」
それなりの力を込めて回し蹴りをする。
前世の私にはこんな才能はなかったのだが……転生したらできるようになっていた。アイリスができることは私もできるようになる。転生者に贈られるチート能力のようなものだろうか。
私の脚は彼の脳を揺らした。
「…………くっ、」
「大丈夫です、手加減はしました。脳震盪で数時間くらい意識が飛ぶくらいです。その間に全てを終わらせます。だから貴方はここにいてください。……いえ、意識が戻り次第、すぐリエールに帰ってください」
「あ、なたは……」
ヴェロールは完全に意識を失って倒れた。
私はせっせせっせと彼を移動させる。私のベッドに横たわらせ、布団をかぶせる。
「ヴェロールが目を覚ます頃には、全て終わらせるから。前世で幸せにできなかった分、今世はなんの憂いも残したくないの。だから私は、姫様の幸せに必要のない者を……彼を討つ」
無の表情で眠る(もとい眠らせた)ヴェロールの美しい顔を見つめ、サラサラの銀髪を撫でながら言い募る。
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