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当然お祝いなんてありません。
しおりを挟むデビュタントを迎える前に、私の誕生日があった。
この国でのデビュタントは10歳で、毎年9月に行われる国王陛下主催のパーティーでだいたいの10歳の代がデビューする。
私の誕生日は9/16で、今年のパーティーが9/26だったから丁度10歳になったばかりの時期にデビューする。
私の誕生日と弟の誕生日が近いこともあって(今までも祝われた事はないが)、誕生日のお祝いとかは特になかった。姉や弟はたくさんプレゼントをもらっていたような気もするが、まあ、今更だと諦めている。
こうも、毛嫌いされてると自分に何かいけない事があったのではないかと不安になる。ただ、雰囲気がお爺様に似ているだけでここまで嫌われるのか…そんなわけがない。何か理由があるのかもしれない。
そうは思っても、相談する相手もいなければ、家族なんかにも聞けないので結局は闇に葬られたままだ。
それに、今回の誕生日はデビューするということもあって、家庭教師をやっているおじさんとおばさんにささやかに祝われたからそれで十分だと思った。
それに、デビューといっても、私は男として出席するから、そこまで気負う必要はないみたいだ。
女の姿でデビューするなら、パートナー探しをしなければいけないし、婚約者を探すためにきれいに着飾らないといけない。
でも、今回の目的はただケンブリック男爵家は長子が健在で、噂は全て嘘だと思わせればいいだけ。
姉のせいで流れたうわさをなぜ私が消さなければならないのだと、少しは文句が出そうになるが、この家に生まれた宿命かと思い、出来る限り頑張ろうと思う。
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