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35 指摘
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「は? 気持ちを伝えたのに? 付き合ってないってどういうこと?」
カフェテリアで、海斗が呆れた声を出す。
「生殺しだね……こりゃ。俺は耐えられない」
陸も、ランチのハンバーグを食べながら呆れている。
「ちょっと。二人とも!」
湊が二人をたしなめてくれる。
そう、分かってくれるのは湊だけ。
-----
「もう離さない」って言ったあと、
一織が起き上がって、俺を押し倒してきて……。
俺の唇に視線を落として……顔が近づいて……。
思わず、言っちゃったんだよな。
「まだ、そういうのは……付き合うとかは、できないから!!」
意味が分からない、って顔をした一織の表情がもう……。
だってさ。
ようやく自分の気持ちが分かって、ようやく伝えたの。俺の気持ち。
もう少し、ゆっくり進みたいんだよ。
あのままだったら、一織、すごい勢いで色々しそうだったし……。
思い出して、少し恥ずかしくなる。
一織は仕事があるからって学校には来なくて、少しホッとしてる。
「だってさ……」
それ以上言えなくて、もごもごしていると。
「ゆっくり進展したいんだよね? 千尋は」
湊が優しくフォローしてくれる。
うん。そうなんだよ。そう!みんな、ガッつきすぎなんだって。
「でもさ、一織、ここまでずっと待ってたんだぜ?みんな、千尋が一織のこと好きなの分かってたけど、自分の口から言うまでは、って。それなのにさー」
陸の言葉に、
「ま……待って。俺が好きって、みんな分かってたの?え? うそでしょ?俺、ついこの間自覚したのに……」
って言ったときの、みんなの呆れた顔っていったら。
俺、めっちゃ恥ずかしいじゃん。
「でも、一織……すぐ手出しそうだもんな。もう、好きが止まらない感じではあるし」
「海斗……分かってくれる?」
そう思ったのに、
「いや、もう、一織の愛、受け止めてやれ」
って、味方はしてくれなかった……。
「嫌じゃないんだよ。俺、ちゃんと好きだし。でもさ……」
また、もごもごする自分。
「じれったいって、こういうこと言うんだな。展開、遅すぎるだろ。俺的には、気持ちが通じた時点でガバっと――」
「陸! そこまで」
湊が制止する。
「一織には、ゆっくり進みたいって話した?」
湊が、静かに聞いてくれた。
あっ……。
「付き合うのはできない、って言っただけ……」
「「マジか!」」
海斗と陸が同時に叫ぶ。
「いや、そこ大事だろ?」陸。
「一織に同情するわ」海斗。
そんな言い方しなくてもいいじゃん……。
だって……。
朝の一織、雄の顔してて、ちょっと怖かったんだもん。
カフェテリアで、海斗が呆れた声を出す。
「生殺しだね……こりゃ。俺は耐えられない」
陸も、ランチのハンバーグを食べながら呆れている。
「ちょっと。二人とも!」
湊が二人をたしなめてくれる。
そう、分かってくれるのは湊だけ。
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「もう離さない」って言ったあと、
一織が起き上がって、俺を押し倒してきて……。
俺の唇に視線を落として……顔が近づいて……。
思わず、言っちゃったんだよな。
「まだ、そういうのは……付き合うとかは、できないから!!」
意味が分からない、って顔をした一織の表情がもう……。
だってさ。
ようやく自分の気持ちが分かって、ようやく伝えたの。俺の気持ち。
もう少し、ゆっくり進みたいんだよ。
あのままだったら、一織、すごい勢いで色々しそうだったし……。
思い出して、少し恥ずかしくなる。
一織は仕事があるからって学校には来なくて、少しホッとしてる。
「だってさ……」
それ以上言えなくて、もごもごしていると。
「ゆっくり進展したいんだよね? 千尋は」
湊が優しくフォローしてくれる。
うん。そうなんだよ。そう!みんな、ガッつきすぎなんだって。
「でもさ、一織、ここまでずっと待ってたんだぜ?みんな、千尋が一織のこと好きなの分かってたけど、自分の口から言うまでは、って。それなのにさー」
陸の言葉に、
「ま……待って。俺が好きって、みんな分かってたの?え? うそでしょ?俺、ついこの間自覚したのに……」
って言ったときの、みんなの呆れた顔っていったら。
俺、めっちゃ恥ずかしいじゃん。
「でも、一織……すぐ手出しそうだもんな。もう、好きが止まらない感じではあるし」
「海斗……分かってくれる?」
そう思ったのに、
「いや、もう、一織の愛、受け止めてやれ」
って、味方はしてくれなかった……。
「嫌じゃないんだよ。俺、ちゃんと好きだし。でもさ……」
また、もごもごする自分。
「じれったいって、こういうこと言うんだな。展開、遅すぎるだろ。俺的には、気持ちが通じた時点でガバっと――」
「陸! そこまで」
湊が制止する。
「一織には、ゆっくり進みたいって話した?」
湊が、静かに聞いてくれた。
あっ……。
「付き合うのはできない、って言っただけ……」
「「マジか!」」
海斗と陸が同時に叫ぶ。
「いや、そこ大事だろ?」陸。
「一織に同情するわ」海斗。
そんな言い方しなくてもいいじゃん……。
だって……。
朝の一織、雄の顔してて、ちょっと怖かったんだもん。
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