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59 幼馴染
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今日は、海斗が企画したプロジェクトのキックオフ。
提携先企業の担当者や、各部署のプロジェクトメンバーが揃っている。
明らかに場違いな俺は、隅のほうで存在を消していた。
一織も海斗も高校生なのに、この場にすっかり馴染んでいて、同い年だとは思えない。
経験値の差なのか、場慣れしているというか。
特に海斗なんて、いつもの雰囲気とはまるで別人だ。
少し離れたところにいる一織と目が合って、一織がふっと微笑んでくれた。
俺が緊張しているの、わかってるみたいだ。
そうこうしているうちに、ミーティングが始まった。
企画の趣旨、プロジェクトメンバーの紹介、今後の予定…。
話はどんどん進んでいって、俺は聞いているだけで精いっぱい。
当たり前のように使われるビジネス用語や専門用語。
わからない言葉も多くて、メモを取るので精いっぱいだった。
ミーティングが終わってからも、一織や海斗はスタッフの人たちと話している。
俺は特にすることもないので、先にデスクへ戻ろうと廊下に出た。
その時、
「千尋!」
と声がして、振り返った。
そこにいたのは、家の近所に住んでいた、「琉にい」だった。
「えっ!?えっ!?琉にい?」
六歳年上の杉咲 琉(すぎさき・るい)。
琉にいが大学進学で一人暮らしを始めるまでは、よく遊んでくれていた、お兄ちゃん。
俺が寮に入ってからは、もっと会えなくなっていた。
両手を広げる琉にい。
俺は思わず、その胸に飛び込んだ。
「どうしたの?どうしたの?どうしてここにいるの?」
驚きすぎて、質問ばっかりしてしまう。
「それはこっちのセリフだって」
琉にいが、昔と変わらない優しい声で答えてくれる。
「打ち合わせに着たら、千尋がいてびっくしたよ。最初は人違いかと思った。」
「へへっ。俺も、参加させてもらえることになったんだ。もう帰るの?」
「うん。あっ、でも時間あるなら、昼行く?ちょっと話したいし」
「えっ!行きたい!俺も話したい」
懐かしくて嬉しくてもっと話したい俺は飛び跳ねる勢いだったと思う。
「四宮さん!」
深山さんの声だ。
琉にいに抱きしめられたまま振り返ると、深山さんの後ろに一織と海斗がいた。
「琉にい、ちょっと待ってて。深山さんに許可もらってくるから」
「うん」
俺は急いでみんなのところに駆け寄る。
「あの、俺、このままお昼行ってきます!」
そう伝えて、琉にいのところへ戻った。
琉にいの腕を取って、俺は意気揚々とその場を離れた。
一織がどんな顔をしていたかなんて、気にすることもなく。
琉にいとのランチは、すごく楽しかった。
昔の話、今の仕事の話。
それから、「今度、琉にいの家に行って、おばさんの唐揚げも食べたい」なんて話も。
「母さんも喜ぶよ」
琉にいは、相変わらず優しい声でそう言ってくれて。
これから琉にいと会う機会が増えるかもしれないと思うと、すごく嬉しくなった。
ランチを終えて、ウキウキした気持ちのまま会社に戻ると。
深山さんが、ものすごく困った顔をしていた。
…あれ?
どうしたんだろ?
提携先企業の担当者や、各部署のプロジェクトメンバーが揃っている。
明らかに場違いな俺は、隅のほうで存在を消していた。
一織も海斗も高校生なのに、この場にすっかり馴染んでいて、同い年だとは思えない。
経験値の差なのか、場慣れしているというか。
特に海斗なんて、いつもの雰囲気とはまるで別人だ。
少し離れたところにいる一織と目が合って、一織がふっと微笑んでくれた。
俺が緊張しているの、わかってるみたいだ。
そうこうしているうちに、ミーティングが始まった。
企画の趣旨、プロジェクトメンバーの紹介、今後の予定…。
話はどんどん進んでいって、俺は聞いているだけで精いっぱい。
当たり前のように使われるビジネス用語や専門用語。
わからない言葉も多くて、メモを取るので精いっぱいだった。
ミーティングが終わってからも、一織や海斗はスタッフの人たちと話している。
俺は特にすることもないので、先にデスクへ戻ろうと廊下に出た。
その時、
「千尋!」
と声がして、振り返った。
そこにいたのは、家の近所に住んでいた、「琉にい」だった。
「えっ!?えっ!?琉にい?」
六歳年上の杉咲 琉(すぎさき・るい)。
琉にいが大学進学で一人暮らしを始めるまでは、よく遊んでくれていた、お兄ちゃん。
俺が寮に入ってからは、もっと会えなくなっていた。
両手を広げる琉にい。
俺は思わず、その胸に飛び込んだ。
「どうしたの?どうしたの?どうしてここにいるの?」
驚きすぎて、質問ばっかりしてしまう。
「それはこっちのセリフだって」
琉にいが、昔と変わらない優しい声で答えてくれる。
「打ち合わせに着たら、千尋がいてびっくしたよ。最初は人違いかと思った。」
「へへっ。俺も、参加させてもらえることになったんだ。もう帰るの?」
「うん。あっ、でも時間あるなら、昼行く?ちょっと話したいし」
「えっ!行きたい!俺も話したい」
懐かしくて嬉しくてもっと話したい俺は飛び跳ねる勢いだったと思う。
「四宮さん!」
深山さんの声だ。
琉にいに抱きしめられたまま振り返ると、深山さんの後ろに一織と海斗がいた。
「琉にい、ちょっと待ってて。深山さんに許可もらってくるから」
「うん」
俺は急いでみんなのところに駆け寄る。
「あの、俺、このままお昼行ってきます!」
そう伝えて、琉にいのところへ戻った。
琉にいの腕を取って、俺は意気揚々とその場を離れた。
一織がどんな顔をしていたかなんて、気にすることもなく。
琉にいとのランチは、すごく楽しかった。
昔の話、今の仕事の話。
それから、「今度、琉にいの家に行って、おばさんの唐揚げも食べたい」なんて話も。
「母さんも喜ぶよ」
琉にいは、相変わらず優しい声でそう言ってくれて。
これから琉にいと会う機会が増えるかもしれないと思うと、すごく嬉しくなった。
ランチを終えて、ウキウキした気持ちのまま会社に戻ると。
深山さんが、ものすごく困った顔をしていた。
…あれ?
どうしたんだろ?
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