【完結 R18版】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗

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第13話 バレた瞬間

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帰り道、リョクとスーパーにより家に帰った。

「アオの作るオムライスが一番好き!」
「ほんと?よかった。学校、楽しい?」
「うん。寮でも友達がたくさんできたよ。でもアオがいないから、さみしい」
「ごめんね」
「大丈夫。アオが俺のために働いてくれてるの、知ってるから」
「うん。」
「明日、母さんと父さんのお墓参りが終わったら、一度会社に行くね」
「えっ。明日は、ずっと一緒だと思ったのに」
「ごめん。仕事が終わったら、すぐ帰るから。リョクは家で待ってて。」

うなだれたリョクの髪をそっと撫でた。

データベースを書き換えたこと、戻しておかないと。
バレる前に。

「……わかった。じゃあ、夕飯作って待ってる」
「えっ、いいの?うれしい」

その晩、アキトさんにメッセージを送った。
「明日、今日できなかった分の仕事をしたいので会社に行きます」と。

リモートからのアクセスでもできたけれど。腕に巻かれたバングルに視線を落とす。
何が、どこまで、監視されているかわからない。不用意なアクセスは危険だ。
会社の中で作業をしたほうがバレそうになった時にも言い訳ができる。そう思った。

翌日、墓参りを済ませて、駅でリョクと別れた。

日曜の社屋はしんと静まり返っている。
社長室のドアを開け、自分のPCに電源を入れる。

早く終わらせないと。そう思って意識を集中させた。
周囲の音がまったく入らなくなるほど、意識が深く沈んでいく。

アタッカーとしてアキトさんからの指示があった仕事を進めつつ、リョクのデータが入っているデータベースまで侵入して行った。そして同時にアクセスログの痕跡を消していく。

あった。
あとは書き換えるだけ。

そう思った瞬間。

「3度目は、許さないよ」

グッと腕を掴まれた。

「……!」

驚いて振り返ると、そこにいたのは社長の姿だった。冷たい光を宿した目が、僕を見ていた。

「誰の指示?」

強く引かれ、PCの前から無理やり引き離される。
「っ……!」

過集中だった自分を呪う。ごまかそうとしても、もう遅い。彼の目がすべてを物語っていた。

「昨日の、男の指示?」
「ちがっ……!」

否定の言葉すらうまく声にならない。
両腕を上に上げられ、壁に押しつけられた。逃げられない。

社長が僕の目を覗き込む。

その瞬間——
キーン

耳の後ろにチクリとした痛みを感じ、頭の奥で耳鳴りが鳴り響く。思わず目を強く閉じた。

「や……め、っ……!」

けれど、その願いは遮られた。

社長の唇が、容赦なく僕の唇を塞ぐ。
さっきまでの無表情とは違う、何かに突き動かされるような激しさ。

「……ん、んっ……!」

息が、できない。

「バレないとでも、思ったの?」

低く囁かれたその声に、背筋が凍る。
そのまま、彼の指が——僕のズボンのベルトにかかった。
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