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第一章 ヒューマニア王国
第40話 王都魔土術学院入学試験 08
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再び一次試験の会場に集まった受験者15名。彼らの後ろの席には色々な噂を聞きつけて集まって来た上級生たちで一杯になっていた。
初回同様、ミネルヴァ校長が現れて挨拶が始まる。
「皆さん、入学試験お疲れ様でした。実技試験の結果ですが15名中12名が合格となりました。ただ、惜しくも不合格となった3名には次回以降の一次試験と二次試験の免除を学院がお約束しますので、技能を高めて再度チャレンジしてみてください。私たち教員はいつでも歓迎致します」
ノア以外の受験生が緊張してその結果発表を待っている。
「二次試験合格者はこちらの12名です!」
魔土術のディスプレイによって合格者が一気に発表された。
「リリアナ! あなた4位で合格よ! おめでとう!」
ミラ王女が嬉しくてリリアナ王女を抱きしめる。リリアナ王女も笑顔でこの結果を喜んでいる。
「やっぱりお兄ちゃんだよなぁ~。わかっていたけど、なんかねぇ~」
ティアが不満そうだ。そこへ一人の男がやって来た。
「ノア君、ティアさん初めまして。僕はヘンリー・ブラン。同じ新入生です。お二人の活躍を拝見していました! よかったら在籍中、仲良くしてくださいね!」
(あ、この人は実技で結構センスがあった人だ……)
「ノア・グリードです。こちらこそよろしくお願いします」
「ティア・グリードです。よろしく、お、お願いします……」
「僕は魔土戦士の実技しか見ていなかったんですが、もう感動しちゃいました。あのタングス先生を相手にあそこまで勝負できるなんて! ティアさんも先生に攻撃させるなんてすごいですよ! 早くお二人みたいに強くなれるよう、僕も頑張ります!」
ティアが恥ずかしそうだ。他人に褒められることに慣れていないが嬉しいみたいだ。
「ありがとうございます。えっと、よろしければ敬語はやめましょう。同級生ですし。僕らの方が年下だけど」
ノアの提案に嬉しく頷くヘンリー。
「そうだね! それじゃあ、ノアとティアで! これからもよろしく!」
清々しくていい人だと好印象を受けるノア。そこへ王女二人がやって来た。
「あら、ノアとティア。早くも新しいお友達?」
「えぇ!! ミラ王女! え? あぁ! リリアナ王女まで!」
驚いたが急いで片膝をついて挨拶をするヘンリー。
「失礼しました! 私はブラン家の長男、ヘンリー・ブランと申します」
苦笑いしてヘンリーを立たせるミラ王女。
「ありがとう、ヘンリー。でも学院内では生徒同士だからかしこまった挨拶はやめましょう。これからはもっとフレンドリーで構いませんよ」
戸惑うヘンリーに笑っているミラ王女とノア。
リリアナ王女はティアの側で恥ずかしそうにヘンリーを見ている。
「ミラ王女。ヘンリーは試験結果が3位の優秀な人材です。魔土戦士の素質があると思いますよ」
「へぇ~ノアが褒めるなんて珍しい。期待しているわ! ヘンリー」
王女からの激励に嬉しさのあまり声が出ないヘンリー。
「よ、よ、よろしくお願いします。ヘンリー。リリアナです」
「「「え! えぇ!!!」」」
ヘンリーもそうだが、ノアたちが驚いて声を出してしまった。ヘンドリックが嬉しさのあまり泣いている。
「リリアナ様が……お友達を……」
「ねぇ、ヘンドリック……友達は流石に早すぎない? 挨拶しただけよ……」
と、楽しくしているところに不愉快そうに一人の貴族がヘンリーのもとへ近づいて来た。
「おい! ヘンリー! なんでお前が3位で俺が5位なんだ! 俺はこんな結果認めないぞ! 俺は上級貴族のオコール・アングリーだぞ! 低級貴族のお前ごときに負けるはずがないだろ!」
すごく面倒な奴が来たと思うノア。そうなるとその後トバッチリを喰らうのは……
「そしてお前たちもだ! 下民のクセして首席だと? そんなわけがあるか! このインチキ野郎が!」
(やっぱりこのパターンか……)
「ちょっと! あなたいきなり失礼よ! 自分が能力ないだけでしょ!」
ティアのド正論なツッコミに余計怒りが込み上がり、顔を赤くするオコール。
「なんだと! この下民の雌豚が!!!!」
(ハッ!!!! その一言は……ひょっとして……)
ノアとミラ王女が恐る恐る振り向いてリリアナ王女の表情を覗き見る……
「……謝ってください……ティアに……謝ってください!」
「やばい! ミラ王女! ヘンドリックさん!」
「わかったわ! 一旦外へ!!!!」
ミラ王女とヘンドリックがブチギレ直前のリリアナ王女を抱えて急いで会場を後にする。
「おい! お前ら! 聞いているのか下民! 俺を無視するとはどういう態度だ!」
「はいはい。すみません。アンコールさん、話はまた今度聞きますね」
「オコール・アングリーだ!」
大笑いするヘンリーとティアに更に怒りが爆発するオコール。
そしてミネルヴァ校長が再び話し始める。
「えっと、皆さん。順位に関して疑問があるなら直接教員へご確認ください。全ては正当な採点によって評価されたものです。それから、ここで皆さんに大きなお知らせが二つあります。上級生にも関係がありますからよく聞いてください」
会場が静かになった。特に上級生が何か恐怖を感じているような、そんな空気だ。
「本日より、学院の三年制度は撤廃します。新たに学院ランク制度を制定しました。中間時、期末という定期試験は無くなります」
どよめく会場内。まだ話が終わっていないとわかっているため、誰も喜ばない。
「そしてこれからいつでもランク認定の試験を受けるチャンスが皆さんに与えられます。失敗を繰り返し、何度チャレンジしていただいても構いません。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナと大きく分けて四つのランクを用意しました。そのどれか一つのランクに認定されればいつでも卒業できます」
「なんだって……じゃぁ、試験に受からなかったらどうなるんだ?」
「試験ってどんな内容だよ! 誰も答えしらねぇんだろ? どうするんだ?」
「詳しくは後日、学院の中央掲示板に載せておきますので確認するように!」
上級生の大半を占めるお馬鹿貴族たちが騒ぎ出す。それを無視して校長が次の話題に入る。
「二つ目のお知らせです。我々、魔土術学院はこの新体制を迎える中で、新しく教員をスカウトすると決めました。彼と共に現教員一同、この王都魔土術学院をより高みへと導く所存です!」
ミネルヴァ校長がノアと目を合わせてニヤッと笑う。
(ん? なんだ……嫌な予感……)
「新しい教員の名は……ノア・グリードです!」
初回同様、ミネルヴァ校長が現れて挨拶が始まる。
「皆さん、入学試験お疲れ様でした。実技試験の結果ですが15名中12名が合格となりました。ただ、惜しくも不合格となった3名には次回以降の一次試験と二次試験の免除を学院がお約束しますので、技能を高めて再度チャレンジしてみてください。私たち教員はいつでも歓迎致します」
ノア以外の受験生が緊張してその結果発表を待っている。
「二次試験合格者はこちらの12名です!」
魔土術のディスプレイによって合格者が一気に発表された。
「リリアナ! あなた4位で合格よ! おめでとう!」
ミラ王女が嬉しくてリリアナ王女を抱きしめる。リリアナ王女も笑顔でこの結果を喜んでいる。
「やっぱりお兄ちゃんだよなぁ~。わかっていたけど、なんかねぇ~」
ティアが不満そうだ。そこへ一人の男がやって来た。
「ノア君、ティアさん初めまして。僕はヘンリー・ブラン。同じ新入生です。お二人の活躍を拝見していました! よかったら在籍中、仲良くしてくださいね!」
(あ、この人は実技で結構センスがあった人だ……)
「ノア・グリードです。こちらこそよろしくお願いします」
「ティア・グリードです。よろしく、お、お願いします……」
「僕は魔土戦士の実技しか見ていなかったんですが、もう感動しちゃいました。あのタングス先生を相手にあそこまで勝負できるなんて! ティアさんも先生に攻撃させるなんてすごいですよ! 早くお二人みたいに強くなれるよう、僕も頑張ります!」
ティアが恥ずかしそうだ。他人に褒められることに慣れていないが嬉しいみたいだ。
「ありがとうございます。えっと、よろしければ敬語はやめましょう。同級生ですし。僕らの方が年下だけど」
ノアの提案に嬉しく頷くヘンリー。
「そうだね! それじゃあ、ノアとティアで! これからもよろしく!」
清々しくていい人だと好印象を受けるノア。そこへ王女二人がやって来た。
「あら、ノアとティア。早くも新しいお友達?」
「えぇ!! ミラ王女! え? あぁ! リリアナ王女まで!」
驚いたが急いで片膝をついて挨拶をするヘンリー。
「失礼しました! 私はブラン家の長男、ヘンリー・ブランと申します」
苦笑いしてヘンリーを立たせるミラ王女。
「ありがとう、ヘンリー。でも学院内では生徒同士だからかしこまった挨拶はやめましょう。これからはもっとフレンドリーで構いませんよ」
戸惑うヘンリーに笑っているミラ王女とノア。
リリアナ王女はティアの側で恥ずかしそうにヘンリーを見ている。
「ミラ王女。ヘンリーは試験結果が3位の優秀な人材です。魔土戦士の素質があると思いますよ」
「へぇ~ノアが褒めるなんて珍しい。期待しているわ! ヘンリー」
王女からの激励に嬉しさのあまり声が出ないヘンリー。
「よ、よ、よろしくお願いします。ヘンリー。リリアナです」
「「「え! えぇ!!!」」」
ヘンリーもそうだが、ノアたちが驚いて声を出してしまった。ヘンドリックが嬉しさのあまり泣いている。
「リリアナ様が……お友達を……」
「ねぇ、ヘンドリック……友達は流石に早すぎない? 挨拶しただけよ……」
と、楽しくしているところに不愉快そうに一人の貴族がヘンリーのもとへ近づいて来た。
「おい! ヘンリー! なんでお前が3位で俺が5位なんだ! 俺はこんな結果認めないぞ! 俺は上級貴族のオコール・アングリーだぞ! 低級貴族のお前ごときに負けるはずがないだろ!」
すごく面倒な奴が来たと思うノア。そうなるとその後トバッチリを喰らうのは……
「そしてお前たちもだ! 下民のクセして首席だと? そんなわけがあるか! このインチキ野郎が!」
(やっぱりこのパターンか……)
「ちょっと! あなたいきなり失礼よ! 自分が能力ないだけでしょ!」
ティアのド正論なツッコミに余計怒りが込み上がり、顔を赤くするオコール。
「なんだと! この下民の雌豚が!!!!」
(ハッ!!!! その一言は……ひょっとして……)
ノアとミラ王女が恐る恐る振り向いてリリアナ王女の表情を覗き見る……
「……謝ってください……ティアに……謝ってください!」
「やばい! ミラ王女! ヘンドリックさん!」
「わかったわ! 一旦外へ!!!!」
ミラ王女とヘンドリックがブチギレ直前のリリアナ王女を抱えて急いで会場を後にする。
「おい! お前ら! 聞いているのか下民! 俺を無視するとはどういう態度だ!」
「はいはい。すみません。アンコールさん、話はまた今度聞きますね」
「オコール・アングリーだ!」
大笑いするヘンリーとティアに更に怒りが爆発するオコール。
そしてミネルヴァ校長が再び話し始める。
「えっと、皆さん。順位に関して疑問があるなら直接教員へご確認ください。全ては正当な採点によって評価されたものです。それから、ここで皆さんに大きなお知らせが二つあります。上級生にも関係がありますからよく聞いてください」
会場が静かになった。特に上級生が何か恐怖を感じているような、そんな空気だ。
「本日より、学院の三年制度は撤廃します。新たに学院ランク制度を制定しました。中間時、期末という定期試験は無くなります」
どよめく会場内。まだ話が終わっていないとわかっているため、誰も喜ばない。
「そしてこれからいつでもランク認定の試験を受けるチャンスが皆さんに与えられます。失敗を繰り返し、何度チャレンジしていただいても構いません。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナと大きく分けて四つのランクを用意しました。そのどれか一つのランクに認定されればいつでも卒業できます」
「なんだって……じゃぁ、試験に受からなかったらどうなるんだ?」
「試験ってどんな内容だよ! 誰も答えしらねぇんだろ? どうするんだ?」
「詳しくは後日、学院の中央掲示板に載せておきますので確認するように!」
上級生の大半を占めるお馬鹿貴族たちが騒ぎ出す。それを無視して校長が次の話題に入る。
「二つ目のお知らせです。我々、魔土術学院はこの新体制を迎える中で、新しく教員をスカウトすると決めました。彼と共に現教員一同、この王都魔土術学院をより高みへと導く所存です!」
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