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第四章 関東大一揆、洛中編
第114話 炸裂!オリジナル奥義
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12月23日 10:44―― 群馬県庁屋上
「むっちゃん! 相手はこっちに向けて構えてる。光の砲撃が来るわ!」
『おい! ポメ公! お前何して……』
六太が強烈な光を口にまとって前脚を伸ばし、お尻をグンと高く突き上げている。これ以上伸びができないというほどに。
「むっちゃん、何がしたいんだよ! 伸びしてる場合じゃ……」
『六太流オリジナル奥義……』
「「「え?」」」
『ポ~』
『メ~』
『ハ~』
『メ~』
「「この……どこかで聞いたことがあるようなフレーズは……」」
嫌な予感しかしない太地と月人。そして千鶴が叫ぶ。
「光の砲撃が来たわ!!!」
六太の目がパチリと開く。そして姿勢を前傾に後脚を一気に伸ばして口を大きく開けて解き放つ!
『 波!!!!!!!!!』
「「え~! めっちゃパクリやん!!」」
六太の放ったポメハメ波が壊光砲に正面からぶち当たる! ものすごい風圧で宙に舞いそうな六太の身体を月人が支える。
そして、月人がふと見上げると30メートルほど先でバチバチとぶつかり合ったまま均衡を保っている。驚異的な破壊力をもった宍土のあの光の砲撃と、ギャグとしか思えない巨匠漫画のパクリ技がまさかの互角勝負を演じている!
『うぐぐっ!! ヤベェ……さすが宍土……クッソ強いぜ』
「むっちゃん! 今2本目も飲んだぞ!」
リポメタンMも残り3本だ。消費があまりにも早すぎる。そして何かを決意したのか、六太がアクションを起こす。
『オイラのカラダもってくれよ!!』
「やめろー! これ以上好きな漫画のイメージを壊さないでくれ!!」
『6倍界王犬だっ!』
「「もうほんと、ファンの方々ごめんなさい!」」
ポメハメ波のパワーが一気に上がって宍土の壊光砲をグイグイ押し返す。
「むっちゃん、押し返してるぞ! スゲー!」
『そのまま行っちまえぇ!!!』
ふらつきながらも回復薬を飲んで何とか正気を保つ太地。その横で六太が吹っ飛ばないように必死で支える月人。そして光をまとって全開モードとなった六太は全身の毛が逆立ってちょっと格好良くなっていた。
いろんな意味でギリギリアウトの必殺技だが、三人の奇妙なバランスと団結心がラスボスの一撃を雲取山山頂付近まで押し返している。
リンクが切れて一人だけ頂上の様子を知る千鶴が大声で状況を伝える。
「あと少しで黒鬼般若に……宍土に届くわ!」
『うおぉ!!! 黒鬼般若が何だってんだ! オイラは黒ポメラニアイドル六太様だぁ!』
「リポメタンM全部飲んだぞ! 頑張れ! むっちゃん」
『……ていうか……衝撃をモロに受けてるのはポメ公を支えている俺じゃねぇのか』
月人が辛そうに愚痴る。しかし、あと少し!
ドーンと大きな音とともに山頂がゴッソリ欠き取られた。
前橋市からも肉眼でわかる。何も残っていない……
「宍土は最後に姿を消したわ。黒鬼はやはりアイドルだったみたいで、ポメハメ波で消滅したわ」
「よっしゃー!」
『フゥ、何とか弾き返したな……ん? ポメ公、大丈夫か?』
六太が全ての力を使い果たしたようだ。徐々に薄くなっていく。
『オイラ……今日はもうダメだ。ひとまず小屋に戻って寝るわ……
読者からの……クレーム対応は……ま、か、せ……た』
そしてエンドサーフェイスに吸い込まれていく。
「「いや! 待て! 面倒事を押し付けて寝るんじゃねぇ!!!」」
「むっちゃん……本当に、お疲れ様」
* * *
片奈とトンボは赤鬼部隊を制圧完了して市役所で合流していた。そして市役所屋上から六太の奮闘とその脇でドリンクを飲みまくる太地と窮屈そうに六太を支え続ける月人、更にはチアガールの千鶴のコンビが繰り広げるショートコントを十分に堪能しながら、光の砲撃を弾き返す一部始終を目撃した。
「何してんだろうって思ったけど、むっちゃんすごいね。アレを押し返したよ」
「マジで鳥肌が立ったっスよ。あんな事、俺できない」
「それ、できなくて当たり前だから大丈夫」
《月人だ。シーカー全員に告ぐ。無事に宍土の砲撃から県庁を防衛した。避難している住人には適当に伝えて場を納めてくれ》
《片瀬よ。赤鬼五番隊、六番隊は殲滅したわ。現在市役所で待機中》
《こちら高杉、了解。今から市役所にGGスタリオンを向かわせる。全員前橋市役所集合で》
《了解!》
12月23日 11:10―― GGスタリオン
GGスタリオンに帰還したシーカーと小松部長が今後について話し合う。まだお昼前だが、太地と月人は疲労困憊だ。
《お前ら、完璧な防衛だ! よくやってくれた》
小松部長が労う。そして時間が無いのでそのまま状況整理から始める。
《まず、調査課の件だが、スパイローダーを拘束した。……三人もいやがった。他の調査課が完全な白かどうかはまだ不確定だから、今日の任務からは外すと総司令からのお達しだ。その分、防衛庁と支部のローダーにしわ寄せがいっちまうが、まぁ仕方ねぇな》
全員が静かに聞いている。
《次の標的は12:16の宇都宮市だ。これもあまり時間がねぇが爆弾は宇都宮市役所、栃木県庁ともに全て撤去した。赤鬼はおそらく七番隊と八番隊だな。現状だとこれが最後の赤鬼のローダーという事だ。こいつらは片瀬トンボ班で対応できるか?》
《問題ありません》
《大丈夫っス!》
《まぁ、ここは問題ないとして……月人、県庁への砲撃はどうする? お前やれそうか?》
《やるしかねぇな。任せろ。ポメ公が不名誉の負傷で爆睡中だから誰か太地に回復薬をやってくれ。それであの馬鹿げた攻撃を防いでみせる……あ!》
月人がハッとした表情で千鶴を見る。
《ん? 何だ? 月人どうした?》
《おっちゃん、千鶴と高杉を今から富士山へ直行させていいか⁈ 》
「えぇ! どういう事? 僕らが今から登山するの? ちゃんと準備しないと山は危ないって」
『いや、そうじゃねぇよ……』
「月人、僕も同じ意見だ。まぁ、時間はあるからゆっくり話そう」
太地はどうやら月人の真意を理解しているようだ。ドタバタと動きまわっていたせいで冷静さが多少かけているかもしれない。落ち着いてからゆっくり話し出す。
《おそらく、次の狙撃ポイントは富士山の七合目辺りだ》
《何!! 富士山だと⁈》
《そして、NFNFの拠点は……富士山だ》
「むっちゃん! 相手はこっちに向けて構えてる。光の砲撃が来るわ!」
『おい! ポメ公! お前何して……』
六太が強烈な光を口にまとって前脚を伸ばし、お尻をグンと高く突き上げている。これ以上伸びができないというほどに。
「むっちゃん、何がしたいんだよ! 伸びしてる場合じゃ……」
『六太流オリジナル奥義……』
「「「え?」」」
『ポ~』
『メ~』
『ハ~』
『メ~』
「「この……どこかで聞いたことがあるようなフレーズは……」」
嫌な予感しかしない太地と月人。そして千鶴が叫ぶ。
「光の砲撃が来たわ!!!」
六太の目がパチリと開く。そして姿勢を前傾に後脚を一気に伸ばして口を大きく開けて解き放つ!
『 波!!!!!!!!!』
「「え~! めっちゃパクリやん!!」」
六太の放ったポメハメ波が壊光砲に正面からぶち当たる! ものすごい風圧で宙に舞いそうな六太の身体を月人が支える。
そして、月人がふと見上げると30メートルほど先でバチバチとぶつかり合ったまま均衡を保っている。驚異的な破壊力をもった宍土のあの光の砲撃と、ギャグとしか思えない巨匠漫画のパクリ技がまさかの互角勝負を演じている!
『うぐぐっ!! ヤベェ……さすが宍土……クッソ強いぜ』
「むっちゃん! 今2本目も飲んだぞ!」
リポメタンMも残り3本だ。消費があまりにも早すぎる。そして何かを決意したのか、六太がアクションを起こす。
『オイラのカラダもってくれよ!!』
「やめろー! これ以上好きな漫画のイメージを壊さないでくれ!!」
『6倍界王犬だっ!』
「「もうほんと、ファンの方々ごめんなさい!」」
ポメハメ波のパワーが一気に上がって宍土の壊光砲をグイグイ押し返す。
「むっちゃん、押し返してるぞ! スゲー!」
『そのまま行っちまえぇ!!!』
ふらつきながらも回復薬を飲んで何とか正気を保つ太地。その横で六太が吹っ飛ばないように必死で支える月人。そして光をまとって全開モードとなった六太は全身の毛が逆立ってちょっと格好良くなっていた。
いろんな意味でギリギリアウトの必殺技だが、三人の奇妙なバランスと団結心がラスボスの一撃を雲取山山頂付近まで押し返している。
リンクが切れて一人だけ頂上の様子を知る千鶴が大声で状況を伝える。
「あと少しで黒鬼般若に……宍土に届くわ!」
『うおぉ!!! 黒鬼般若が何だってんだ! オイラは黒ポメラニアイドル六太様だぁ!』
「リポメタンM全部飲んだぞ! 頑張れ! むっちゃん」
『……ていうか……衝撃をモロに受けてるのはポメ公を支えている俺じゃねぇのか』
月人が辛そうに愚痴る。しかし、あと少し!
ドーンと大きな音とともに山頂がゴッソリ欠き取られた。
前橋市からも肉眼でわかる。何も残っていない……
「宍土は最後に姿を消したわ。黒鬼はやはりアイドルだったみたいで、ポメハメ波で消滅したわ」
「よっしゃー!」
『フゥ、何とか弾き返したな……ん? ポメ公、大丈夫か?』
六太が全ての力を使い果たしたようだ。徐々に薄くなっていく。
『オイラ……今日はもうダメだ。ひとまず小屋に戻って寝るわ……
読者からの……クレーム対応は……ま、か、せ……た』
そしてエンドサーフェイスに吸い込まれていく。
「「いや! 待て! 面倒事を押し付けて寝るんじゃねぇ!!!」」
「むっちゃん……本当に、お疲れ様」
* * *
片奈とトンボは赤鬼部隊を制圧完了して市役所で合流していた。そして市役所屋上から六太の奮闘とその脇でドリンクを飲みまくる太地と窮屈そうに六太を支え続ける月人、更にはチアガールの千鶴のコンビが繰り広げるショートコントを十分に堪能しながら、光の砲撃を弾き返す一部始終を目撃した。
「何してんだろうって思ったけど、むっちゃんすごいね。アレを押し返したよ」
「マジで鳥肌が立ったっスよ。あんな事、俺できない」
「それ、できなくて当たり前だから大丈夫」
《月人だ。シーカー全員に告ぐ。無事に宍土の砲撃から県庁を防衛した。避難している住人には適当に伝えて場を納めてくれ》
《片瀬よ。赤鬼五番隊、六番隊は殲滅したわ。現在市役所で待機中》
《こちら高杉、了解。今から市役所にGGスタリオンを向かわせる。全員前橋市役所集合で》
《了解!》
12月23日 11:10―― GGスタリオン
GGスタリオンに帰還したシーカーと小松部長が今後について話し合う。まだお昼前だが、太地と月人は疲労困憊だ。
《お前ら、完璧な防衛だ! よくやってくれた》
小松部長が労う。そして時間が無いのでそのまま状況整理から始める。
《まず、調査課の件だが、スパイローダーを拘束した。……三人もいやがった。他の調査課が完全な白かどうかはまだ不確定だから、今日の任務からは外すと総司令からのお達しだ。その分、防衛庁と支部のローダーにしわ寄せがいっちまうが、まぁ仕方ねぇな》
全員が静かに聞いている。
《次の標的は12:16の宇都宮市だ。これもあまり時間がねぇが爆弾は宇都宮市役所、栃木県庁ともに全て撤去した。赤鬼はおそらく七番隊と八番隊だな。現状だとこれが最後の赤鬼のローダーという事だ。こいつらは片瀬トンボ班で対応できるか?》
《問題ありません》
《大丈夫っス!》
《まぁ、ここは問題ないとして……月人、県庁への砲撃はどうする? お前やれそうか?》
《やるしかねぇな。任せろ。ポメ公が不名誉の負傷で爆睡中だから誰か太地に回復薬をやってくれ。それであの馬鹿げた攻撃を防いでみせる……あ!》
月人がハッとした表情で千鶴を見る。
《ん? 何だ? 月人どうした?》
《おっちゃん、千鶴と高杉を今から富士山へ直行させていいか⁈ 》
「えぇ! どういう事? 僕らが今から登山するの? ちゃんと準備しないと山は危ないって」
『いや、そうじゃねぇよ……』
「月人、僕も同じ意見だ。まぁ、時間はあるからゆっくり話そう」
太地はどうやら月人の真意を理解しているようだ。ドタバタと動きまわっていたせいで冷静さが多少かけているかもしれない。落ち着いてからゆっくり話し出す。
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