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第四章 関東大一揆、洛中編
第115話 富士山へ急げ
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12月23日 11:15―― GGスタリオン
「「「NFNFの拠点が、富士山だって⁈」」」
太地以外のシーカーが驚きのあまりリアクションが大きくなる。
《おっちゃん、今すぐ別行動で進めねぇと間に合わねぇ》
《おいおい月人。突然過ぎて流石に理解が追いつかねぇわ》
月人は高杉たちに急いで富士山へ向かわせたいという気持ちが前へ出過ぎていた。
《小松部長、ゆっくりと説明をする時間は無いんですが、とりあえず次の宇都宮への狙撃は富士山から発射されると僕も考えています。そしてNFNFのアジトもおそらく。
アジトのことは一旦置いておくとして、どの辺りから発射されるかを知る上で天月さんの力が必要なんです。ただ、宇都宮にいては狙撃地点との距離が遠過ぎてスキルが使えません。なので、近くまで行ってそこからみえた状況をリンク念話で知らせてもらう。それが宇都宮市防衛成功の確率をグッと高くできると月人と二人で考えています》
《なるほど。それで僕と天月さんなのね。小松部長、僕は問題ないですよ。今日全然活躍していないですからぶっ飛ばして富士山のふもとまで行って、その後戻るでもいいですし》
《……よし! わかった。考えても俺にはいい案が浮かびそうにねぇから月人に託す!》
小松部長が号令を掛ける前に月人がもう一つ要求を出す。
《すまねぇ、おっちゃん。トンボも一緒だ。高杉、千鶴、トンボの三人を富士山へ向かわせてくれ》
「「「え!」」」
全員が驚く。しかし太地はすぐに意図を理解したようで納得して頷いている。
「いやいや、ちょっと待って。それだと片瀬さんが一人で赤鬼ローダーと対峙することになる。それに万が一、黒鬼も一緒に出てきたらリスクが一気に上がるし危険だよ」
高杉が冷静なツッコミを入れるが月人はその点も考えていた。
『いや、片奈にはお嬢がサポートにつくことでフォローできるはずだ。それに今の片奈なら、赤鬼のどのレベルでも問題ねぇよ。そうだろ⁈ 』
月人がニヤッと笑みを浮かべて片奈の表情を確認する。
「勿論よ。全く問題ないし、むしろ黒鬼が来て欲しいわ」
自信に満ちた表情だ。慢心ではないと見てすぐにわかった月人が話を戻す。
《おっちゃん、トンボに富士山を索敵させるんだ。そうすればNFNFのアジトが見つかるかもしれねぇだろ?
千鶴は宍土をマーク、高杉は千鶴を護衛だ。何か飛んで来ても絶対に壁作って護れよ! トンボは高杉と同じ場所からスキルでアジトを探る。
それから宇都宮の方だが、今回お嬢は現場の避難誘導する必要はねぇ。俺と太地が必ずあのぶっ飛び光線を弾き返す! これでどうだ?》
ニヤッと笑って同意した小松部長が指示を出す!
《よし、お前ら! 今、月人が言った通りに動け! 責任は俺がとってやるからそれぞれ現場は各自の判断で動け! 念話はできるようにしておけよ。俺は今から不破総司令に話してくる。健闘を祈る!》
《了解!》
そしてシーカー各々が宇都宮市防衛に向けて動き出す。
* * *
12月23日 11:35―― 宇都宮市上空
GGスタリオンが宇都宮市上空まで来たところで、太地らは再度作戦を確認する。
「今回は無理に事前索敵をする必要はないです。もしも怪しいと思って索敵を開始するなら片瀬さんと成美先輩二人必ず一緒に動いてください」
「了解ですわ!」
「わかったわ」
「ここまでの状況を整理すると、ランクの低い部隊にはローダーの人数が多めに割り当てられている傾向があるので注意してください。基本的にリーダー格を片瀬さんが、部下を成美先輩が叩く感じで。指示は片瀬さんが出した方がいいと思います。ちなみに成美先輩の矢は先端が丸くても喰らうとかなり痛かったです。今回尖っているから喰らったら身体に穴が空くと思いますからご注意ください」
「うわぁ、その前情報いらんわ……」
「太地さん! ワタクシは片瀬さんには絶対に当てたりしませんわ! あれはトレーニングの時の話ですわ!」
少しだが場の空気が和む。この二人がバディを組むのは初めてだ。相手が格下とは言え、勝負に絶対は無い。
『俺と太地は県庁にいるが、できるだけ早く終わらせてそっちに向かうからよ!』
「オッケー! そういう月人も死なないようにね。アレを2発も止めるってやばそうじゃん」
片奈は本気で月人を心配している。なんとなくわかるのだ。月人がまだ本調子ではないということを。
『任せとけ。太地、回復薬は持ってるよな? お前も下手したらさっきみたいに吐血するかもしれねぇぞ! 気張れよ!』
「あぁ! 成美先輩から3本もらった。これでいけると思う。足りなくても気合いで乗り切るよ」
『よっしゃー! それじゃぁ、防衛してまた市役所で集合だ!』
「了解!」
GGスタリオンから勢いよく月人たちが飛び降りてそれぞれの持ち場へ向かった。
12月23日 11:55―― 富士吉田市
「ブハァー。これはキツかった……何とか、間に合ったのかな……」
高杉がミニマルジェットを過去最高にぶっ飛ばしてきたことで、富士山ふもとの富士吉田市へ12時前に到着することができた。
「それでは……始めます」
千鶴が目を閉じで集中する。
「見透かされた世界!」
月人の予想では富士山登山の御殿場ルートと須走ルートの間で7合目、8合目当たり。特に人が登れない絶壁を探せと指示を受けていた千鶴はその辺りをくまなく探す。
「俺も始めるっスね……the whisper of insects <友の囁き>」
トンボが富士山東側を中心に虫たちによる捜索を開始した。
時刻が正午を過ぎた……その時だった。
「えっ! ウソでしょ……信じられない」
千鶴は自身の目を疑って何度も確認する。
宍土将臣が本当に富士山頂上付近に現れたことを。
「「「NFNFの拠点が、富士山だって⁈」」」
太地以外のシーカーが驚きのあまりリアクションが大きくなる。
《おっちゃん、今すぐ別行動で進めねぇと間に合わねぇ》
《おいおい月人。突然過ぎて流石に理解が追いつかねぇわ》
月人は高杉たちに急いで富士山へ向かわせたいという気持ちが前へ出過ぎていた。
《小松部長、ゆっくりと説明をする時間は無いんですが、とりあえず次の宇都宮への狙撃は富士山から発射されると僕も考えています。そしてNFNFのアジトもおそらく。
アジトのことは一旦置いておくとして、どの辺りから発射されるかを知る上で天月さんの力が必要なんです。ただ、宇都宮にいては狙撃地点との距離が遠過ぎてスキルが使えません。なので、近くまで行ってそこからみえた状況をリンク念話で知らせてもらう。それが宇都宮市防衛成功の確率をグッと高くできると月人と二人で考えています》
《なるほど。それで僕と天月さんなのね。小松部長、僕は問題ないですよ。今日全然活躍していないですからぶっ飛ばして富士山のふもとまで行って、その後戻るでもいいですし》
《……よし! わかった。考えても俺にはいい案が浮かびそうにねぇから月人に託す!》
小松部長が号令を掛ける前に月人がもう一つ要求を出す。
《すまねぇ、おっちゃん。トンボも一緒だ。高杉、千鶴、トンボの三人を富士山へ向かわせてくれ》
「「「え!」」」
全員が驚く。しかし太地はすぐに意図を理解したようで納得して頷いている。
「いやいや、ちょっと待って。それだと片瀬さんが一人で赤鬼ローダーと対峙することになる。それに万が一、黒鬼も一緒に出てきたらリスクが一気に上がるし危険だよ」
高杉が冷静なツッコミを入れるが月人はその点も考えていた。
『いや、片奈にはお嬢がサポートにつくことでフォローできるはずだ。それに今の片奈なら、赤鬼のどのレベルでも問題ねぇよ。そうだろ⁈ 』
月人がニヤッと笑みを浮かべて片奈の表情を確認する。
「勿論よ。全く問題ないし、むしろ黒鬼が来て欲しいわ」
自信に満ちた表情だ。慢心ではないと見てすぐにわかった月人が話を戻す。
《おっちゃん、トンボに富士山を索敵させるんだ。そうすればNFNFのアジトが見つかるかもしれねぇだろ?
千鶴は宍土をマーク、高杉は千鶴を護衛だ。何か飛んで来ても絶対に壁作って護れよ! トンボは高杉と同じ場所からスキルでアジトを探る。
それから宇都宮の方だが、今回お嬢は現場の避難誘導する必要はねぇ。俺と太地が必ずあのぶっ飛び光線を弾き返す! これでどうだ?》
ニヤッと笑って同意した小松部長が指示を出す!
《よし、お前ら! 今、月人が言った通りに動け! 責任は俺がとってやるからそれぞれ現場は各自の判断で動け! 念話はできるようにしておけよ。俺は今から不破総司令に話してくる。健闘を祈る!》
《了解!》
そしてシーカー各々が宇都宮市防衛に向けて動き出す。
* * *
12月23日 11:35―― 宇都宮市上空
GGスタリオンが宇都宮市上空まで来たところで、太地らは再度作戦を確認する。
「今回は無理に事前索敵をする必要はないです。もしも怪しいと思って索敵を開始するなら片瀬さんと成美先輩二人必ず一緒に動いてください」
「了解ですわ!」
「わかったわ」
「ここまでの状況を整理すると、ランクの低い部隊にはローダーの人数が多めに割り当てられている傾向があるので注意してください。基本的にリーダー格を片瀬さんが、部下を成美先輩が叩く感じで。指示は片瀬さんが出した方がいいと思います。ちなみに成美先輩の矢は先端が丸くても喰らうとかなり痛かったです。今回尖っているから喰らったら身体に穴が空くと思いますからご注意ください」
「うわぁ、その前情報いらんわ……」
「太地さん! ワタクシは片瀬さんには絶対に当てたりしませんわ! あれはトレーニングの時の話ですわ!」
少しだが場の空気が和む。この二人がバディを組むのは初めてだ。相手が格下とは言え、勝負に絶対は無い。
『俺と太地は県庁にいるが、できるだけ早く終わらせてそっちに向かうからよ!』
「オッケー! そういう月人も死なないようにね。アレを2発も止めるってやばそうじゃん」
片奈は本気で月人を心配している。なんとなくわかるのだ。月人がまだ本調子ではないということを。
『任せとけ。太地、回復薬は持ってるよな? お前も下手したらさっきみたいに吐血するかもしれねぇぞ! 気張れよ!』
「あぁ! 成美先輩から3本もらった。これでいけると思う。足りなくても気合いで乗り切るよ」
『よっしゃー! それじゃぁ、防衛してまた市役所で集合だ!』
「了解!」
GGスタリオンから勢いよく月人たちが飛び降りてそれぞれの持ち場へ向かった。
12月23日 11:55―― 富士吉田市
「ブハァー。これはキツかった……何とか、間に合ったのかな……」
高杉がミニマルジェットを過去最高にぶっ飛ばしてきたことで、富士山ふもとの富士吉田市へ12時前に到着することができた。
「それでは……始めます」
千鶴が目を閉じで集中する。
「見透かされた世界!」
月人の予想では富士山登山の御殿場ルートと須走ルートの間で7合目、8合目当たり。特に人が登れない絶壁を探せと指示を受けていた千鶴はその辺りをくまなく探す。
「俺も始めるっスね……the whisper of insects <友の囁き>」
トンボが富士山東側を中心に虫たちによる捜索を開始した。
時刻が正午を過ぎた……その時だった。
「えっ! ウソでしょ……信じられない」
千鶴は自身の目を疑って何度も確認する。
宍土将臣が本当に富士山頂上付近に現れたことを。
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