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第四章 関東大一揆、洛中編
第129話 薬の使い方
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集中豪雨のように襲いかかる縫い針の様な細い光の雨。月人が空を見上げると、うっすら確認できる人の影。宍土将臣だ。
「片瀬さん! 大丈夫ですか⁈」
「っつう~。結構痛いわ~。あの光ゲンジやるわね」
片奈は上部に闇夜刀をラケット状に広げて光を闇に送りこんで防いでいた。しかし腕と足にダメージを受けている。全てを交わすことはできなかったようだ。
『グハァ! 小娘、キサマ……』
永倉が何故か後ろから攻撃を受けていた。そう、片奈は闇夜刀に入った光の刃をそのまま永倉の背後の樹木の影に繋げて放っていた。まさにカウンターだ。
太地が近寄って片奈の状態をみてポメナインM軟膏を使用する。
「回復したわ。ありがとう。結構上手くいったわ。さっきの月人みたいにね。
いいヒントになったわ!」
『片奈やるじゃねぇか。戦闘センスは抜群だな』
間髪入れずに沖田が太地に襲いかかる。一振りした斬撃を大げさに横っ飛びしてかわす太地と片奈。その斬撃は後方から駆けつけて来た防衛庁の特殊部隊全体を吹っ飛ばしてしまった。まさにあの時の斬撃の威力だ。
「ヤベェ~。喰らったら死ぬな」
《太地! 片奈! 直接上空へ行っての攻撃は距離が遠過ぎて太地に負担がかかるから無理だ。俺は上空の宍土からの光攻撃をここから迎撃して全部防ぐ。
お前らそこのでっかいゴキブリ2匹、退治できるか?》
「「任せろ!」」
「possession both arms……エアガン」
太地のラッシュを沖田が余裕でさばききると、間合いを詰めて鋭い太刀を一閃!
ギリギリ避けたつもりだった太地はガッツリ腹部を斬られていた。
「ブハッ! イッテェ……ヤ、ヤベェ。 ポメナイン塗って……」
『おい! いきなり斬られてんじゃねぇよ! しっかり太刀筋を見極めろ! 』
「月人! 上! 上! 光雨!」
『クッ! フリーハンド!』
いきなり黒鬼のペーストなり、防戦一方の太地たち。宍土が頻繁に攻撃を仕掛けてくるため月人も身動きが取れない。
沖田の攻撃がさらに加速する。それを必死でかわし続ける太地。徐々にその太刀筋とスピードに慣れてきたが治療薬はすべて使い切ってしまった。
「ハァ、ハァ 接近すると鋭い太刀。離れると破壊的斬撃で襲ってくる……
周囲への配慮を考えると接近し続けるべきだが……薬も無くなったし正直言って怖いな……」
一瞬距離をとって気を抜いた太地に沖田が構えて力を溜める。
「やばい! ハンドスピア!」
斬撃を放とうとしたがカウンターとなってハンドスピアをまともに喰らって、吹っ飛ぶ沖田。
「偶然だった。相手も意表を突かれた感じだろう。二度と無いな……」
明らかに太地とはレベルが違いすぎる。
一方、片奈と永倉は互角に戦っていた。闇の力を十分に発揮できない時間帯だが、片奈の時折見せる奇襲でそれを補っていた。
「あの厄介な伸びる斬撃、アレって刀が伸びているんじゃなくて……風か? 斬撃を飛ばす沖田とは違う、持続性の高い感じ。九番隊隊長の鎌鼬の威力をあげた様な」
『そうだ。私の属性は風だ。そして総帥は風と光の2属性持ちだ。
見せてやろう、真の力……突風!』
そう言って永倉がミドルレンジから突きを放つ。当然片奈に届く距離では……ドン!
「グハァ! 」
正面からまともに喰らった片奈が身体をくの字に曲げて吹っ飛び、後ろの樹木に激突する。ものすごい衝撃だ。ギリギリのところで闇夜刀でガードしたがかなりのダメージを負った。月人にも指摘されていたが闇夜刀のスキル発動は遅い。そのため、黒鬼レベルの素早い攻撃に完璧な対応ができない。
「こ……この威力……やば過ぎ」
治療薬を使って復活したが突風の太刀筋がわからず焦りが見える片奈。
自由自在に変化する斬撃で翻弄する永倉。動きが鈍くなった片奈をみて仕留めにかかる。
『突風!』
「くっ、早くて見えない……兎に角よけないと!」
横っ飛びでかわした片奈に、伸びる斬撃で斬りかかる! かわしきれずに腕と腹部を斬られた。
『これで最後だ!』
片奈につめ寄らず、突きの構え。突風が来る!
(……もう、これしかない!)
「うらぁ~!」
片奈が闇夜刀を逆手で強く握って地面に思い切り刺し込む。そのまま刀を離し、パンと一回手を叩く。そして永倉に向かって腕を伸ばして両手を重ね、 大声で煽る。
「へなちょこ突風、撃ってこいやぁ! ゴキブリ野郎!」
『気が狂ったか! 望み通り死ね! 突風!』
片奈が再び樹木に吹っ飛ばされる。両手は突きをまともに喰らってグチャグチャとなり、全身打撲と骨折で動けないうえに血を吐いて最悪の状況だ。
(やば……もう無理……意識が……)
これで勝負は決した。
……片奈の勝利だ。
闇夜刀が地面から伸びて永倉のアイドルコアを貫いている。胴体から首へと貫通し、身動きが取れない永倉。
『な……何だと……一体何が起こった……』
すると手のひらから徐々に回復していく片奈が立ち上がって永倉に近づく。
「闇夜刀を私の影にぶっ刺して、あなたの影から飛び出すタイミングをワザと遅らせて攻撃したんだよ」
片奈は劣勢だった状況で冷静にポジションを太陽が自身の背に来るよう移動し、正面足元に影ができるよう準備を整えていた。そこから永倉のスキル突風よりも先に影攻撃を仕掛けたかに思わせて、永倉の意識を背後にある自身の影から飛び出してくる斬撃への対応に向かせる。しかし、斬撃が影から出てこない。
その隙にポメナインM軟膏をありったけ手に塗って、手のひらを突きの的となるように仕向けて、直接急所を狙わせなかった。永倉が冷静であれば、直接急所をねらって勝てたかもしれない。
しかし目の前に手のひらを突き出されたとき、思わずそこを突きたくなってしまったのだろう。直前の片奈の手を叩くパフォーマンスや煽りも効いて見事に手のヒラの中心に渾身の突風を突かされた。
それと同時にモーションに入った永倉のコアめがけて地面から闇夜刀を突き刺して、突風の勢いを半減させたことも大きな勝因だろう。
あとは回復スピードとの時間勝負となり、片奈の心臓へと届く前に永倉の突きは力尽き、六太並みにしつこく粘り強い薬の効果が回復へと向かわせた。
それにしても……小松部長も含め六太の回復薬の使い方を間違えている人間が探索課には若干数いるようだ。
『み……見事だ……』
永倉が闇夜刀に刺されたまま消えていった。
「片瀬さん! 大丈夫ですか⁈」
「っつう~。結構痛いわ~。あの光ゲンジやるわね」
片奈は上部に闇夜刀をラケット状に広げて光を闇に送りこんで防いでいた。しかし腕と足にダメージを受けている。全てを交わすことはできなかったようだ。
『グハァ! 小娘、キサマ……』
永倉が何故か後ろから攻撃を受けていた。そう、片奈は闇夜刀に入った光の刃をそのまま永倉の背後の樹木の影に繋げて放っていた。まさにカウンターだ。
太地が近寄って片奈の状態をみてポメナインM軟膏を使用する。
「回復したわ。ありがとう。結構上手くいったわ。さっきの月人みたいにね。
いいヒントになったわ!」
『片奈やるじゃねぇか。戦闘センスは抜群だな』
間髪入れずに沖田が太地に襲いかかる。一振りした斬撃を大げさに横っ飛びしてかわす太地と片奈。その斬撃は後方から駆けつけて来た防衛庁の特殊部隊全体を吹っ飛ばしてしまった。まさにあの時の斬撃の威力だ。
「ヤベェ~。喰らったら死ぬな」
《太地! 片奈! 直接上空へ行っての攻撃は距離が遠過ぎて太地に負担がかかるから無理だ。俺は上空の宍土からの光攻撃をここから迎撃して全部防ぐ。
お前らそこのでっかいゴキブリ2匹、退治できるか?》
「「任せろ!」」
「possession both arms……エアガン」
太地のラッシュを沖田が余裕でさばききると、間合いを詰めて鋭い太刀を一閃!
ギリギリ避けたつもりだった太地はガッツリ腹部を斬られていた。
「ブハッ! イッテェ……ヤ、ヤベェ。 ポメナイン塗って……」
『おい! いきなり斬られてんじゃねぇよ! しっかり太刀筋を見極めろ! 』
「月人! 上! 上! 光雨!」
『クッ! フリーハンド!』
いきなり黒鬼のペーストなり、防戦一方の太地たち。宍土が頻繁に攻撃を仕掛けてくるため月人も身動きが取れない。
沖田の攻撃がさらに加速する。それを必死でかわし続ける太地。徐々にその太刀筋とスピードに慣れてきたが治療薬はすべて使い切ってしまった。
「ハァ、ハァ 接近すると鋭い太刀。離れると破壊的斬撃で襲ってくる……
周囲への配慮を考えると接近し続けるべきだが……薬も無くなったし正直言って怖いな……」
一瞬距離をとって気を抜いた太地に沖田が構えて力を溜める。
「やばい! ハンドスピア!」
斬撃を放とうとしたがカウンターとなってハンドスピアをまともに喰らって、吹っ飛ぶ沖田。
「偶然だった。相手も意表を突かれた感じだろう。二度と無いな……」
明らかに太地とはレベルが違いすぎる。
一方、片奈と永倉は互角に戦っていた。闇の力を十分に発揮できない時間帯だが、片奈の時折見せる奇襲でそれを補っていた。
「あの厄介な伸びる斬撃、アレって刀が伸びているんじゃなくて……風か? 斬撃を飛ばす沖田とは違う、持続性の高い感じ。九番隊隊長の鎌鼬の威力をあげた様な」
『そうだ。私の属性は風だ。そして総帥は風と光の2属性持ちだ。
見せてやろう、真の力……突風!』
そう言って永倉がミドルレンジから突きを放つ。当然片奈に届く距離では……ドン!
「グハァ! 」
正面からまともに喰らった片奈が身体をくの字に曲げて吹っ飛び、後ろの樹木に激突する。ものすごい衝撃だ。ギリギリのところで闇夜刀でガードしたがかなりのダメージを負った。月人にも指摘されていたが闇夜刀のスキル発動は遅い。そのため、黒鬼レベルの素早い攻撃に完璧な対応ができない。
「こ……この威力……やば過ぎ」
治療薬を使って復活したが突風の太刀筋がわからず焦りが見える片奈。
自由自在に変化する斬撃で翻弄する永倉。動きが鈍くなった片奈をみて仕留めにかかる。
『突風!』
「くっ、早くて見えない……兎に角よけないと!」
横っ飛びでかわした片奈に、伸びる斬撃で斬りかかる! かわしきれずに腕と腹部を斬られた。
『これで最後だ!』
片奈につめ寄らず、突きの構え。突風が来る!
(……もう、これしかない!)
「うらぁ~!」
片奈が闇夜刀を逆手で強く握って地面に思い切り刺し込む。そのまま刀を離し、パンと一回手を叩く。そして永倉に向かって腕を伸ばして両手を重ね、 大声で煽る。
「へなちょこ突風、撃ってこいやぁ! ゴキブリ野郎!」
『気が狂ったか! 望み通り死ね! 突風!』
片奈が再び樹木に吹っ飛ばされる。両手は突きをまともに喰らってグチャグチャとなり、全身打撲と骨折で動けないうえに血を吐いて最悪の状況だ。
(やば……もう無理……意識が……)
これで勝負は決した。
……片奈の勝利だ。
闇夜刀が地面から伸びて永倉のアイドルコアを貫いている。胴体から首へと貫通し、身動きが取れない永倉。
『な……何だと……一体何が起こった……』
すると手のひらから徐々に回復していく片奈が立ち上がって永倉に近づく。
「闇夜刀を私の影にぶっ刺して、あなたの影から飛び出すタイミングをワザと遅らせて攻撃したんだよ」
片奈は劣勢だった状況で冷静にポジションを太陽が自身の背に来るよう移動し、正面足元に影ができるよう準備を整えていた。そこから永倉のスキル突風よりも先に影攻撃を仕掛けたかに思わせて、永倉の意識を背後にある自身の影から飛び出してくる斬撃への対応に向かせる。しかし、斬撃が影から出てこない。
その隙にポメナインM軟膏をありったけ手に塗って、手のひらを突きの的となるように仕向けて、直接急所を狙わせなかった。永倉が冷静であれば、直接急所をねらって勝てたかもしれない。
しかし目の前に手のひらを突き出されたとき、思わずそこを突きたくなってしまったのだろう。直前の片奈の手を叩くパフォーマンスや煽りも効いて見事に手のヒラの中心に渾身の突風を突かされた。
それと同時にモーションに入った永倉のコアめがけて地面から闇夜刀を突き刺して、突風の勢いを半減させたことも大きな勝因だろう。
あとは回復スピードとの時間勝負となり、片奈の心臓へと届く前に永倉の突きは力尽き、六太並みにしつこく粘り強い薬の効果が回復へと向かわせた。
それにしても……小松部長も含め六太の回復薬の使い方を間違えている人間が探索課には若干数いるようだ。
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永倉が闇夜刀に刺されたまま消えていった。
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