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第1話:ウェルカム・トゥ・ダークサイド
しおりを挟む「お姉さんお願い! 初回無料だから」
「1時間だけ! 1時間だけ!」
「マジで絶対満足させっから! バリサービスすっから!」
「い、いえ……すみません、あの……ちょっと……」
人通り少ないの裏通り、鰯田ヨシヤはえもしれぬ感傷を胸に抱いたまま只々立ち尽くしていた。
同期でありながら既に部長へと昇進し、年上の中年社員を顎で使うあの冷徹不遜な桐生玲香が、どんな困難な業務も顔色一つ変えず完遂するあの玲香部長が、弱々しい困惑の表情を浮かべしどろもどろになっている様を見て、鰯田ヨシヤは倒錯的な感情を覚えていた。
「すみません、あの、急いでますので……すみません……」
「はぁ? だから1時間だけっつってんじゃん!」
「と言うか連絡先教えて、ほら! 電話出して! なぁ!」
「俺らガチだから、なぁ! わかるっしょ?」
「いえ、あの……そんな……本当に、ごめんなさい、すみません、急いでるので……」
キリリと整った傲岸不遜な目鼻立ち、エロスと権威を感じさせるスーツの完璧な着こなし、高圧さを一切隠そうとしないピンヒール、そして完璧な実績と実力を背景とした全身から溢れ出る自信。
痴漢を都市伝説だと言い張り、セクハラ大王の万田常務すらも尻込みさせ、遂には“オフィスの女帝”と称されるに至った、桐生玲香の圧倒的な近寄り難さを構成する上記の要素が、武器が、ここでは一切通用しなかった。
バクシンジュク区最大の汚点、魔都メブキは欲望の街、人々が曝け出すそのギラついた攻撃的な欲望の波は、他者の“弱み”を容赦なく抉り出す。
「ちょ……ちょっと、やめてください、あの、お願い、やめっ、い、鰯田くん……」
(あ、あの玲香さんが僕を頼るなんて……けど、けど!)
若干の憤りを覚える鰯田だが、相手は筋骨隆々でタトゥーやピアスだらけの明らかに暴力に精通している3人の男、ヒール込みで171cmの玲香より全員が圧倒的にデカくゴツい。
当然、玲香より一回りも背が低く、普段はむしろ玲香に課長らからの嫌がらせから庇護して貰っている“弱男”鰯田がどうこうできる手合いではない。
男達がその暴力性と膂力の差を示唆するかの如く玲香の肩に手を回し、容赦なくバッグの中のスマートボードを探り回す様を――いつも気丈な玲香がすっかりやり込められ小娘の如く震える様を――鰯田はただジッと見ていた。
しかし意外な事に彼の足を止め全身を戦慄かせるのは怯懦ではなかった。
(いつも強気な玲香さんが、万田でもビビって近づけなかったあの玲香さんがあんなベタベタ体を触られて、なのに完全に竦み上がって! 何もできずに……うぐっ! うぅ!!)
暴き立てられる桐生玲香の弱さ――どれだけ仕事ができても、どれほど威圧的に振る舞っても、本気になった男の腕力一本で全てを覆され屈従させられるしかない女の弱さ――
鰯田は自分では守る事も拝む事もできないその輝きに、倒錯的興奮を覚えていた、彼は勃起していた。
「おっ、免許証! へぇー桐生玲香って言うんだ、イキった名前」
「肩張ってんねぇ! これマッサージ必要っしょ!」
「おおおお! 住所俺ん家の近くじゃん! 今度行くわ!」
「ちょっと、か、返してくださ……いやっ、触らないで……ちょっ、あの……」
硬直する鰯田、玲香とは対象的に、男達の横暴はますますエスカレートして行く。 あと3分もすれば警察が駆けつけるであろう事を彼等は熟知していた。 そして――
「わ、わかりました! 行きます、お店っ、行くから、行きますから……」
玲香が完全に屈する、捕獲成こ――――
「待てぇえええい! 何やっとるかぁああ!!」
狙いすましたかのようなタイミングで颯爽と現れたのは常務の万田久作。 その鶴の一声はキャッチ達を瞬く間に退散させた。
“セクハラ大王”の他に“風俗マスター”とも呼ばれる万田は「男連れにはキャッチ厳禁/揉めずにすぐ引け」というメブキの暗黙のルールを当然熟知していた。 尚、ここで言う「男」に鰯田のような弱男は含まれない。
「おおう、玲香くん大丈夫かぁ? ほんと物騒な町だよメブキは」
“セクハラ大王”万田が“女帝”玲香の肩に手を回し、震える背中をさする。 さすり回す。
それは桐生玲香が入社した日から社内の誰もが危惧していた事象だ、気の強い玲香と万田がぶつかればどうなるか――玲香が他の女子社員達の雪辱を晴らす爽快な結末に終わるなら良いが、最悪の場合過去のセクハラ問題を総括する会社全体を揺るがす大騒動に成りかねない。
しかし清廉潔癖冷徹不遜の“オフィスの女帝”と、下卑不潔の“セクハラ大王”の相性は当然最悪。 玲香の威圧的な視線と怒気を含んだ語気は万田をすっかり怯ませ、両者は水と油の如く互いを避ける間柄となった。
“最悪の事態”というのは早々起こらないものなのだ。
「ほらほら、泣くな泣くな、せっかくの美人さんが台無しじゃあないかぁ」
しかし今、水と油が交わった。
玲香の清流の如き美髪を、万田の油ぎった手が執拗に撫で回す。
それは明らかにやり過ぎな、完全なセクハラ行為。 社内の誰もが恐れていた光景――だが社を揺るがしかねない大騒動、大爆発は起こらない。
あの完璧な仕事っぷりを盾に年上や上司にも食ってかかる狂犬めいた“オフィスの女帝”が、“セクハラ大王”に抱きすくめられたまま飼い慣らされた子犬めいてメソメソと泣いていた。
「うぐっ……うぅ、ひうぅ………」
聡明なるエリート女部長桐生玲香には全て分かっている。 今日の懇親会をメブキで行おうと提案したのも万田で、自分にだけ少し早く来るように指示したのも万田であるのだから、桐生玲香は自分が卑劣なやり口でハメられた事を完全に把握していた。
単なる恐怖心だけなら玲香が涙を流す事はなかっただろう、屈辱と悔恨が彼女の瞳を濡らしたのだ。
(悔しいっ……悔しい……! んぐっ、んんん………!!)
しかし玲香はされるがままで奮起する事はない。
怒りで茹つ頭を執拗に撫で回され、屈辱に震える肩を摩り倒されようと、恐怖に竦む足が彼女の奮起を許さなかった。
腕力という名の鑿で強引に外郭を剥ぎ取られ、暴き立てられた丸出しの女の弱さを抉り抜かれた直後なのだ、如何に“女帝”と言えどすぐに立ち上がれるわけがない。
剥き身にされた女はただただ恥辱に泣かされるか、或いは屈服して迎合するしかないのだ。
ここ牝嫵嬉は牝が嫵び嬉ぶ町――メブキ町民は男に侍らずに闊歩する女を許さない。
「邪魔じゃオラァ゛ァ! ぶっ殺すぞガキぃ!!」
「きゃああーー」
例えばメブキ町の西の方、クラスメイトの付き添いで来た男装JK王賀アキラが小太りの中年に肩を勢いよくぶつけられ突き飛ばされた瞬間――
「何やってんだオッさんテメコラー!」
「女に手ぇ上げてんじゃねぇぞオラ!」
「オラ! 来いよゴラぁ!」
大量のホストが王賀アキラと姫川真里を守護するかの如く取り囲み、小太りの中年へと檄を飛ばす。
キャスタミア女学院では王子と持て囃され、同級の女学生達からこぞって庇護者として付き添いをせがまれる王賀アキラは、メブキではその役割を一瞬で奪われ無力な被護者へと貶められしまっていた。
セカセカと逃げ出した小太り中年がホスト達とグルである事や、恩義せがましく店に連れ込まれたアキラがノンアルコールと偽られて酒をしこたま飲まされて店内で失禁させられ莫大な借金を背負わされ風俗堕ちさせられる事はメブキに詳しい方々には説明するまでもないだろう。
「……」
そしてメブキ町の東大通り、スカウトマンやホストを完全無視し肩で風切り颯爽と歩くのは、ガールズパンクロックバンド『少女戦線』のギタリストREI。
その漆黒のレザーパンツとジャケットと超ロングストレートの黒髪は特に同性を虜にし、左手中指のダブルリングや左耳にだけ付けたピアスから分かる通り、彼女自身もバリタチのレズビアンであった。
当然、レズだからといってメブキ町が彼女を許す事はないのだが、大通りゆえに強引な手段を取る事はできない。
荒くれたパンクロッカーの知り合いが多いREIはメブキ町の特性に詳しかった。 しかし――
「はーーーーい、ノムラー行きまぁあああす!!!!」
東大通りを駆ける半裸の巨漢は害悪系配信者のノムラー。
その体重はREIの3倍にも及び、元アマレス部でもあるノムラーに押し倒せぬ女は殆どいない。 そして最も恐るべき点はバズる為なら犯罪行為すらも一切躊躇しないという乞食じみた承認欲求であろう。
ノムラーは視聴者もとい操縦者であるメブキ町民達を喜ばせる為に今日も奔走する。
「おらぁああああああ!!!!! ブヂュヂュヂュァアア~~ベロベロレロレロネロベロォォ~~~」
「……っ! な、何? やめろやっ、離せ、キショっ――いやっ、キモいキモいキモい!いや、いやぁあああああ! やめてっ、やめてぇえええええ」
ノムラーがREIに抱きつく! ぶっとい剛腕の中で必死にもがくREIだが全くの無駄、華奢なバンドガールと巨漢アマレスラーの力の差は大人と子供のソレよりも遥かに大きい。
そして生来の気の強さか或いはカメラを向けられていた事もあってか、最初こそ強気な態度で悪態を吐いて見せたREIだったが、そんな健気な抵抗は更に強い“力”――具体的に言えばレザーパンツの上からではあるが割れ目を執拗に擦り倒しながら、生意気な横っ面を舐めしゃぶりつつ時折首筋に吸い付き敗辱のキスマークを刻印する一連の行為――によって完膚なきまでに叩き潰されてしまった。
「いやぁあああーーー助けてぇええ、やめてぇええ、やめでくだざぃいい! 誰かぁ、助け――やらっ、やらぁあああああ」
「見たかオマエらぁああ、パンク気取ってる女ッ! 所詮こんなもんッ!!」
ノムラーが叫びながらREIの頭髪と顎を引っ掴むと、撮影役の男がカメラを近づけ泣きじゃくるREIのお顔と首筋の刻印を交互に映した。 数百人のリスナーと、彼等の拡散動画を視聴するであろう全世界の人々に向けて。
「少女戦線のREIと言えば……」の後に続く言葉と言えば
カッコいい女ギタリスト――
ガチレズバリタチ――
キレたら1番ヤバい――
ナンパ男をギターで殴り倒した噂がある――
などで合ったが、其れは今日までの話。
これからは世界中の人々が少女戦線のREIについて尋ねられ時、こう語るだろう。
『パンク気取ってたら配信者にいじめられてキャン泣きさせられた女の子』と――。
偶像、崇敬、憧がれ、羨望、REIが築き上げた全てが、この約38秒の動画によって完全粉砕された。
ガッツポーズをキメながら逮捕されたノムラーが出所後もまた配信者を続けた一方で、少女戦線は解散しREIがギターを握る事は二度となかった。
メブキ町でホストやキャッチを無視した、たったそれだけの事で――――。
牝嫵嬉の町が許すのは男に傅く“牝”と男に使われる“娼婦”と男に媚びる“淫売”のみ。
牝嫵嬉の町は“女”の存在を絶対に許さないのだ。
しかし――当然の事ではあるが――毎度毎度そう都合よく物事が運ぶわけではない。
今回ノムラーが居合わせたのも只の偶然でしかなく、メブキ町に訪れる全ての女を処理する事なんてできっこないというのが現実だ。
「ふあーーーいい事すると気持ちイっすねぇ!」
「あの汚ねぇオッさん、めっちゃ喜んでたな」
「生意気面してる女いじめて皆を笑顔にする……マジでメブキ親衛隊ってサイコー、気持ちぃいいい!」
だからこそメブキ住民は『メブキ親衛隊』を名乗り自主的に巡回行為に勤しむ。
例えば彼等――先程メブキ町南部で桐生玲香を囲んでいた3人組もそうである。
ナメられやすい優男と違い男の暴力性と獣性を具現化したかのような彼等3人―― “メブキの三羽烏”とも呼ばれるヤス、サブ、マッキー――は、その暴力の示唆によって多くの女を牝へと矯正し、メブキ男児から多くの賞賛を浴びる内、いつしか店内に止まる事なく常に獲物を求めてメブキ町を一生彷徨くようになった真正の巡回趣味者だ。
当然彼等はメブキ町について非常に詳しく、男相手なら下手な風俗案内所なんかよりよっぽど良い店を紹介してくれる。
しかしベテランのメブキストである三羽烏と言えど、メブキの全てを――そこに潜む真の闇を知っているわけではない。
「ヤスさん、この手配書って何なんスかね?」
マッキーが足を止め壁を指差す、そこには一枚の手配書が貼られていた。
―――WANTED―――
ナイトメア・プリンセス
夢魔の姫君ルサーリア
――LIVE❤︎ONLY――
――¥50000000――
―XXC679D1F4GJ6―
①夢魔の姫君が貴方を殺しにやって来ます
②ですがそこは貴方の夢の中です
③夢の中では何でもできる筈です
④夢の中では何をしてもいいのです
⑤生意気な姫君をわからせてやりましょう
⑥捕らえた方は是非ご連絡ください
意味深なハートマーク付きのLIVE ONLYや懸賞金の額と匿名性の高い連絡先が記載されてる通り、それは稀によく見かける個人発行の非合法手配書である。
しかし――
「知らん、誰だよナイトメア・プリンセスってよ、そんな女聞いた事ねーわ。 しかも写真じゃくて“絵”だぞ、ふざけてんのか」
そう、誰も、肝心な捕獲対象であるナイトメア・プリンセスの事を知らないのだ。
しかも添付されてるのが顔写真ではなく全身図の“絵”――露出度の極めて高い白いミニドレスを着た少女の絵――なのだから、そもそも実在するかどうかも怪しい。
もし実在するのであればとっ捕まえてやりたくなる見た目だが、こんな格好の女はハロウィンの日にもいないだろう。
イラストとは言えあまりにも非現実的過ぎる。
「俺バカだからわかんねーけど何か新しく始まる漫画だか映画だかの宣伝って聞いたぜ」
「はぇ~~~、意味わっかんないスね! あ、夢と言えばこれとDDチャンネルってどっちが先なんです?」
「知らん、それよりヤスがプロモーションの概念知らん事に驚くわ」
DDチャンネル――――
サキュバスじみた少女が現れたスクリーン越しに様々な他者の夢を見せてくると言う夢らしく、この夢を見た者が全国に何人もいるのだと言う、いわゆる同夢系の都市伝説の類いである。
「プラモとか夢の話とかどーでもええわ、現実見ろ現実! 昨日も暗黒正義会が――って、うおおっなんじゃアレ! やべぇぞ、マッキー!ダッシュ!」
「うっわ!!」
「ありゃー“もやし”や“ぶつかり”じゃ処理できんわな、おっしゃいくぞ!!」
メブキ町北商店街、メブキ三羽烏の視線の先に映るのは1人の金髪JK――否、ただのJKではない! セーラー服の上から焦げ茶色のケープを羽織り鹿撃ち帽を被るという、JK概念の上から無理矢理に探偵概念を外付けしたかの如き装い、当然の如く左手には虫眼鏡、右手には鉄パイプ。 そう――彼女こそがスーパー天才美少女JK探偵『大渦 紗六』その人である。
しかし多くのパパ活オジサンや援交親父を牢獄送りにした実績があり、その界隈の成金オヤジ達から高額な懸賞金を懸けられている紗録ではあるが、三羽烏はそんな事知らなかったし、紗録そのものを知らない。
「ッ! 明らかにヤってやがる」
「確信犯ッスね、ブチ犯し確定!!」
「ガキがなめやがって!」
(……追われてる!? つまり、フフッ、やっぱり正解だったわね)
国宝級の洞察力を持つ天才美少女探偵大渦 紗録に悟られずに尾行できる者などいない、まぁ三羽烏はそもそも走ってるが。
そして超常じみた洞察力は他者が動き出したり話しかけたりするタイミングや条件を瞬時に見極め、ソレを絶妙にずらす事で只のキャッチ・声かけ行為すらも不可能にする。
左右から近づくホストとスカウトマンのジャスト中間の位置をキープしながら両者に牽制させ合いつつ、前方から迫るぶつかりオジさんを限界まで引きつけてから躱す事で後方から付けていた野良ナンパ男と衝突させる紗録。 魔都メブキをここまでスルスル歩けるのは彼女くらいのものだろう。
それが――メブキ三羽烏の逆鱗に触れた!
(確定――明らかに私を目指してる、どう考えても只のナンパやスカウトじゃないわね……あ! しかもこのタイミングで)
紗録は確信的に歩みを加速させ商店街から裏路地へ――光届かぬ非合法地帯へと自ら入る。 その瞬間!
「ガキがぁああ! 女衒屋達の思いっっ、無駄にしてんじゃねーーーぞ!」
「ぶつかり1人1人にっ! 大切な――――ブギャアアア」ドガッ!
「マ、マッキー!」
「はい雑魚~♡ 動きが単調なんですよ~」
襲いくる三羽烏を紗録が鉄パイプで迎撃、マッキーの顔面陥没!
「こ、こいつマッキーやりやがった! 許せねぇ!」
「気ぃつけろ! ジェットコースターアタックで行くぞ!」
「うへへへ、え? あ! アレ? コレって容疑者の人とで挟み撃ちの流れじゃないんですか~? うそっ、まさか無関係の人?」
身を屈めてスタンガンで脚を狙うヤス、それを飛び越えスタンガンで頭部を狙うサブ、そんな2人に目もくれず慌てて後方を振り返り容疑者を目で追う紗録。
「取ったぁあああああああ!!!」
「2人がかりによる両手スタンガンで死ねぇえええ!!」
ガキッ! ゴキン!
紗録の後ろ回し蹴りと鉄パイプによる二閃は4つのスタンガンの間を潜り抜けヤスとサブそれぞれ2人の頭部を打った。
人並みの推理力しか持たず種も仕掛けも分からないにも関わらず、息遣いや雰囲気だけで瞬時に犯人を察する程の超常的な洞察力は、当然尾行にも、そして戦闘にも活かされる。
男相手だろうが後方からだろうが、紗録はその超常的な洞察力で絶対に機先を制し格闘術と棒術による致命的な一撃を加える事ができるのだ。
「容疑者は……こっち見てませんね、セ~~~フ! メブキの喧騒慣れしてるトコ、嫌いじゃないですよ。 トータルで見れば大嫌いですけど……」
紗録は倒れたサブの上着に鉄パイプの先端を押し付けて付着した血を拭い、鹿撃ち帽を深く被り直すと容疑者――一富士わさおの尾行を再開する。
「極楽学園連続怪異事件は私が解決してみせる!」
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