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第十六夜(3)
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赤黒く脈打つそれは、見た目通りずっしりと重量感がある。しかし、近くで見ると不思議と恐怖は湧かなかった。おかしなことに、愛おしささえ感じた。
自分がしてもらったように竿を上下に擦り、同じように陰嚢を揉むと、海斗が短く息を吐いた。
感じてくれているのだと思うと、嬉しくなる。
鈴口の窪みからは、だんだんと透明の液体が滲んでくる。
扱くとその振動で、たらりと垂れた。
浮かび上がった血管を伝うようにして流れ落ちるその様を、恭介は熱っぽい目でじっと見つめた。
ごくりと、唾液を嚥下する。
四つん這いになって海斗のものを眺める恭介の尻は、無意識に揺れていた。
「もういいよ」声とともに海斗の指が伸びてくる。
指先で耳朶を弄られ、今度は恭介が息を吐く番だった。
どうやらもう身体のほとんどが、性感帯のようになってしまっている。触られただけで感じてしまう。
今までこんなに感じたことはない。自分の身体がおかしいと思いながらも、熱に浮かされた恭介は、海斗の指示に大人しく従ってしまう。
海斗に向かって尻を突き出す情けない格好をさせられても、拒否の言葉は出てこなかった。
尻たぶを左右に拡げられる。
ふっと、息をかけられると、さすがに恭介は体をぴくりと跳ねさせて、羞恥に耐えるため目を瞑った。
濡れた柔らかいものが、蕾を撫でた。
それが海斗の舌だと分かったのは、熱い息遣いを会陰に感じたからだ。
海斗に尻の穴を舐められている。そんな信じがたい事実に、恭介は身悶えした。
その舌は突然、なんの前触れもなく、恭介の中に押し入ってきた。
「あっ……、ひぁ……あぁっ」
閉じきっているはずの後孔を簡単に押し拡げながら、ゆっくりと潜り込んでくる。
確かめるように、慣らすように、尖らせた舌先が入り口のあたりで蠢いているのが分かる。
わずかに残る理性を掻き集めて、恭介は、あれ、と思う。
違和感はある。けれど、全くと言っていいほど、痛みがないのだ。
それどころか、あり得ないくらいもどかしい快感が全身を駆け巡って、身体中が熱い。
──もっと、奥がいい……。
そんな場所は知るはずもないのに、舌では届かないところを触って欲しい、擦って欲しい、と思ってしまう。
いつの間にか再び勃ち上がっている恭介の性器は、何を期待しているのか、だらだらとシーツに糸を垂らしている。
解すためにずっと動いていた舌がやっと抜かれる。
海斗は恭介から離れ、ベッド傍の引き出しから2つのものを取り出した。
避妊具と、透明な液体の入ったボトルだ。
「あ……ん」
ボトルの蓋が開く音がしてすぐ、突き出したままだった尻の割れ目に冷たいものが落とされた。既にそんな些細な刺激でさえ感じてしまう。
それはなんだと目線で問うと、「ローション」と短く返ってくる。もう一度聞こえたパチンという音は、蓋を閉じた音だろう。
「んん……」
海斗の湿った指が、窄まりに触れた。舌よりも長くて硬いものが入ってくる。
もうそこに恐怖などは微塵もなかった。
内部を慎重にかき混ぜられ、恭介は愉悦にも似た表情で震えた。
次に海斗の指は、中を迷いなく動いて、ピンポイントにある一点を擦った。
「ああぁ……っ!」
待ち望んだ知るはずのない場所を攻められ、恭介は瞠目し、一際甲高い声を上げた。
指の腹で、指の節で、まるで恭介の良い場所を熟知しているかのような動きで、海斗はそこばかりを突いてくる。
異常なほどの快感の波が、背筋を通って脳にまで到達する。
海斗の空いた手が、恭介の腰の横を這って、痛いほど勃起している性器を握ってきた。
「あっ、や、や、だめえ……っ、だめえっ」
白く霞んだ視界の中、突っ張るようにシーツを押していた手に力が入らなくなって、崩れるように肘をつく。
より一層尻を突き出す格好になってしまったが、恭介にはもう抗う術がない。口から溢れる嬌声さえ止めることができない。
ぎゅうっと抱きしめた枕に顔を埋める。海斗の濃い匂いに、興奮はますます高まる一方だ。
後孔と性器を同時に刺激され、瞬く間に登り詰めた恭介は、今度は声もなく精を放ったのだった。
自分がしてもらったように竿を上下に擦り、同じように陰嚢を揉むと、海斗が短く息を吐いた。
感じてくれているのだと思うと、嬉しくなる。
鈴口の窪みからは、だんだんと透明の液体が滲んでくる。
扱くとその振動で、たらりと垂れた。
浮かび上がった血管を伝うようにして流れ落ちるその様を、恭介は熱っぽい目でじっと見つめた。
ごくりと、唾液を嚥下する。
四つん這いになって海斗のものを眺める恭介の尻は、無意識に揺れていた。
「もういいよ」声とともに海斗の指が伸びてくる。
指先で耳朶を弄られ、今度は恭介が息を吐く番だった。
どうやらもう身体のほとんどが、性感帯のようになってしまっている。触られただけで感じてしまう。
今までこんなに感じたことはない。自分の身体がおかしいと思いながらも、熱に浮かされた恭介は、海斗の指示に大人しく従ってしまう。
海斗に向かって尻を突き出す情けない格好をさせられても、拒否の言葉は出てこなかった。
尻たぶを左右に拡げられる。
ふっと、息をかけられると、さすがに恭介は体をぴくりと跳ねさせて、羞恥に耐えるため目を瞑った。
濡れた柔らかいものが、蕾を撫でた。
それが海斗の舌だと分かったのは、熱い息遣いを会陰に感じたからだ。
海斗に尻の穴を舐められている。そんな信じがたい事実に、恭介は身悶えした。
その舌は突然、なんの前触れもなく、恭介の中に押し入ってきた。
「あっ……、ひぁ……あぁっ」
閉じきっているはずの後孔を簡単に押し拡げながら、ゆっくりと潜り込んでくる。
確かめるように、慣らすように、尖らせた舌先が入り口のあたりで蠢いているのが分かる。
わずかに残る理性を掻き集めて、恭介は、あれ、と思う。
違和感はある。けれど、全くと言っていいほど、痛みがないのだ。
それどころか、あり得ないくらいもどかしい快感が全身を駆け巡って、身体中が熱い。
──もっと、奥がいい……。
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いつの間にか再び勃ち上がっている恭介の性器は、何を期待しているのか、だらだらとシーツに糸を垂らしている。
解すためにずっと動いていた舌がやっと抜かれる。
海斗は恭介から離れ、ベッド傍の引き出しから2つのものを取り出した。
避妊具と、透明な液体の入ったボトルだ。
「あ……ん」
ボトルの蓋が開く音がしてすぐ、突き出したままだった尻の割れ目に冷たいものが落とされた。既にそんな些細な刺激でさえ感じてしまう。
それはなんだと目線で問うと、「ローション」と短く返ってくる。もう一度聞こえたパチンという音は、蓋を閉じた音だろう。
「んん……」
海斗の湿った指が、窄まりに触れた。舌よりも長くて硬いものが入ってくる。
もうそこに恐怖などは微塵もなかった。
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次に海斗の指は、中を迷いなく動いて、ピンポイントにある一点を擦った。
「ああぁ……っ!」
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