幼なじみに毎晩寝込みを襲われています

西 美月

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第二十夜(1)─海斗side─

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 ある日の夜、眠りについてどのくらいがたっただろう。布団の中、足元に違和感を感じた海斗は目を覚ました。

 うっすらと目蓋を開けて、数回のろのろと瞬きを繰り返す。

 常夜灯のオレンジ色の光が眩しく思えるほど部屋はまだ暗く、カーテンの隙間からも、外の灯り1つ見えない。おそらく眠ってからそれほど時間は経っていない。

 ぼんやりと天井を眺めていると、やはり下半身で何かがもぞもぞと動いた。

 驚いた勢いのまま、ばっと掛け布団をめくると、薄暗闇の中、海斗の脚の間でうずくまっている幼なじみと目が合う。

「なんだ……恭介か」

 ほっと息をついて、もう一度寝ようと布団をかけ直そうとしたところで、ようやく頭が働き始める。

「いやいやいやっ、は?え?何してんの……??」

 関西人であればもっとマシなツッコミができたのかもしれないが、それどころではない。

 なぜなら脚の間で恭介は、海斗のズボンを下げ、あろうことか、ボクサーパンツの中央の膨らみを揉みしだいていたのだから。

「海斗も案外起きないのな」

「は……だから、何してんの??」

 問いかけを綺麗に無視して、恭介が海斗の下着のゴム部分に指を引っ掛ける。
 まさか、と思った時にはもう、そのままずるずると下されてしまった。

 一体恭介はどのくらい前から海斗の中心を触っていたのだろう。
 すっかり立派に勃ち上がったそれが勢いよく飛び出して、恭介の頰を掠めた。

「お前の、膨張率やば……」

 緊張と戸惑いを含んだような声色でそう呟くと、恭介はそそり立った海斗の男性器を、おそるおそる、ぎごちない手つきで直接握った。

「おい、ちょっと、恭介…………んっ……」

 親指とその他の指で作った輪っかで竿を上下に扱かれると、当たり前だが気持ちいい。
 でも頭にはまだ理性が残っていて、それを繋ぎ止めるように奥歯を必死に噛み締める。

「なんなの、お前っ、なにがしたいの」

「なにって、見ればわかるだろ。今日からお前は、幼なじみに毎晩襲われるんだよ」

「は……あ……?」

「目には目をって言うじゃん。俺だってムカついてるし、同じ事やり返してチャラにしてやろうと思って」

 海斗は呆然としながら、得意げな表情の幼なじみを見つめ返す。
 言っている意味が分からないような、分かるような。いや、やっぱり分からない。

 恭介は一度寝てしまえばまず起きないが海斗は違う。今日みたいに、すぐ目を覚ましてしまうのだから。
 それに、襲ったって意味がない。そもそも海斗は恭介が好きなのだ。こんなの罰にも嫌がらせにもならない。

「つか、俺さすがに毎晩はしてないんですけど!?」

 これ以上余計な罪を増やしたくない。そこは声を大にして主張したいところだ。

「あれ、そうなの……?じゃあ、まあ、そこは今流行りの倍返しということで」

 不敵な笑みを浮かべると、恭介は海斗の男性器に再び視線を落とした。
 ごくりと唾を飲むその口の端が、ほんのわずかに強張ったのを海斗は見落とさなかった。

 ため息をついて、さらに海斗のものを責め立てようとする手首を掴んで止める。

「なんだよ」と睨み付けられたが構うもんか。

「お前な、無理するなよ」

「は?なにが、どこがだよ、全然、無理なんかしてない……っ」

「ほら、もうそうやって意地張ってる時点で図星……いっ」

 ぎゅうっと男性器の付け根を握られ、たまらず海斗は表情を歪める。

「違うっつってんだろ!ただ……、ちょっと、ここから、どうしたらいいか、分からないだけで……」

 恥ずかしそうに顔を赤らめ、もごもごと独り言るように、恭介が思いの丈を零す。

「襲うってこれであってる?気持ちいい?」

 こてんと首を横に倒して聞いてくる恭介は今、海斗に跨り、まるで自慰のような態勢で海斗のものを擦り上げている。

 頭の中で理性の二文字が、ガラガラと音を立てて崩れていく気がした。

「……それ俺に聞く?」

「う……だって」

 無意識に両手を恭介の尻に添えると、「んっ」と色っぽい顔で可愛い声を漏らしてすぐ、地を這うような低い声で「おい」と睨まれた。

「か、勝手に触るな……っ!言っとくけど、お前は俺に襲われてるんだから、なにもしちゃ駄目だからな。じっとしてろ」

 ゆるゆると恭介の手が動き、海斗の寝巻きをたくし上げた。
 両方の乳首が露わになって、海斗は思わず息を止めて、未通の自身の尻の穴に力を入れた。

──あれ、まさか俺、このまま……掘られる?

 しかし、一瞬よぎったそんな懸念は、しばらくして杞憂に終わるのだった。
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