幼なじみに毎晩寝込みを襲われています

西 美月

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番外編④ ─清彦side─

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 抱きしめられたままそっと押し倒されて、2人一緒にベッドに横になる。

「全部初めてなんですよね。めいっぱい優しくします」

 事前に店に提出した清彦のアンケートを読んできたのだろう。もうすっかり仕事モードなのか、からかうような口調ではなかった。

 言葉どおり優しく抱き竦められて、身体と身体が密着する。2人の間には何も隔たりがない。

 肌と肌が触れ合う、さらりとした感触は予想以上に心地いい。

──温かい……。

 触れてる部分から全身へと、どんどん熱が拡散していくような錯覚に陥る。

 清彦は覆い被さる大きな背中に、両腕をまわした。分厚くて逞しい背中は、安心感がある。


「いつまでこうしてんの」

 それから何分たっても抱きしめられたままだったので、流石に清彦は気になって尋ねた。
 すると翔太の腕が、ほんの少しだけ弱まった。

「だって、気持ちよくないですか?裸でぎゅってすんの。俺は好き」

「もういいから……、早くして」

 初心者の自分に対して気を遣っているのが分かったから、本来ならば『もう大丈夫ありがとう』などと言うべきなのだろうが、それが素直に言える清彦ではなかった。

 わずかに状態を起こした翔太に見下ろされる。
 その瞳は相変わらず優しけれど、一瞬、瞳の奥深くに野生の男らしさが見えた気がして息を止める。

 怖い。けれどそれは、この先の未知の行為が怖いのであって、目の前の男が怖いというわけではなかった。
 知り合いだからそう思えるのだろうか。それならば、たまたま選んだホストが翔太で良かったと思う。

「俺ね、ほんとはずっと前から、アイ先輩とこういう事したかったんです」

 二の腕を安心させるように撫でられ、こめかみにキスをされた。
 翔太の言っていることの意味を理解するのに時間がかかったが、なるほど。そういう設定らしい。

 気の利いた甘言だが、やはり清彦には上手い返しなんて出来ない。

「へえ」と漏らすと、「へえって」と拗ねたように唇を尖らせる翔太がおかしかった。

 つい笑ってしまうと、いつの間にか緊張がどこかへ行ってしまったことに気づいた。

 なんて巧みな話術だと感心して見上げると、目が合った。
 先ほどよりも情欲に染まった瞳が、清彦を真っ直ぐ見下ろしている。

 だけどやっぱり不思議と怖くない。むしろ、経験豊富そうなこの男を興奮させれている自分が嬉しかった。

 ゆっくりと顔が近づいてきて、今度はキスをされるのだと分かった。目を閉じて唇を受け入れる。

 思っていた以上に、唇というものは柔らかい。ふにふにとした感触がくすぐったいような気持ちいいような。そしてとても熱い。

 何度も何度も、角度を変えて唇を味わわれ、上顎をなぞられるたびに背筋がぞくりと震える。あっという間に暴かれた、清彦の弱い部分だ。

 口蓋を舌先でちろちろと愛撫しながら、腕にあった大きな手は、清彦の肩と首筋を通って耳朶を撫で上げた。

「ん、ふっ……」

 その瞬間、背筋の震えが脳にまで届いた気がした。ぼんやりと視界が霞む。

「先輩、耳も弱いんですか?」

「し……知らな……い……っ」

 力なくかぶりを振るが、翔太はお構いなしに今度は唇を耳に這わせてきた。
 耳たぶを甘噛みされ、窪みに舌を入れられる。
 嫌というほどよく聞こえてしまう水音は、清彦の官能を直接煽った。

「ぁ……っん……それ、やだ……っ」

 どんなに身をよじっても、耳への行為は止まらない。
 それどころか、不意に乳首まで摘まれて、清彦はびくっと大きく身体を震わせた。

「ちょっと翔太、そこはいい。オレ全然感じないから……っ」

 男だって乳首が性感帯になることくらい知っている。でも自分でどれだけ触っても、何ひとつ快感を得られなかったのだ。最近はもうそこを触りもしていない。
 どんなに触っても無反応だと、さすがに申し訳ない。だから先にそう申告したのに、なぜか翔太はにやりと笑みを浮かべた。

「だから未だにこんなにも綺麗なんだ?俺ずっと……このピンクの乳首を触りたいって思ってた」

 言いながら、両胸の先端を、親指の硬い腹で練るように擦られる。
 触られているという感触以外、何も感じない。でもさすがにそんなに弄られれば、自然と先端はぷっくりと尖りを帯びていく。

「ねえ、ちょっと」

「任せて。ここが真っ黒になるまでいっぱい触って開発してあげるから。ほら、硬くなってきた」

 腹の奥がぞくりと震える。制止すればいいはずなのに、清彦はただ身構えることしか出来なかった。
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