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それから
グランクス侯爵の働きもあって、父のことはすぐに国王様に報告された。
それから直接対峙して義母とヴィヴィの酷さにお気づきになったらしい国王様は、そんなに平民平民嘆くなら堅苦しい貴族世界は似合わないだろうと、二人から貴族の身分を剥奪したらしい。今では市井に小さな家を用意され、そこで暮らしていると聞く。対して、父は変わらず伯爵の地位に付くことになり、伯爵家の屋敷に残っている。しかし義母と父は離婚するわけではない。
父が伯爵でいられるのはあくまで期限付きの話である。エミーヌが伯爵の称号を得られるようになるまでの数年間のみだ。
今回の事件は、父を信用していた国王様に少なからずショックと失望を与えた。国王様は父に、エミーヌが女伯爵になってからは、愛する妻と娘と同じ平民として暮らしていけと勅令を下したらしい。
いつもは済ました顔の父が最近はやたらと優しいのも、エミーヌと和解してどうにかこれまでの生活を取り戻そうとしている感が否めない。当然、拒否だが。
というよりもそれ以前に父には監視役が付いていて、エミーヌに近付くのすら一苦労だ。
「ミーちゃん、助けるのが遅くなってごめんね」
グランクス侯爵家の屋敷……その手入れの整った庭園で、エミーヌはロバートとお茶をしていた。
「ううん、助けてくれてありがとう。
あの時来てくれて、本当に嬉しかったの」
自室の扉が開いた瞬間ロバートの顔が見えて、エミーヌはあの時どんなに安心したか……。
「ロバートのお父様にも改めてお礼を伝えないと。侯爵様には、ずいぶんとお世話になったもの」
あの後ロバートとあの場を去ってから今日まで、ほぼグランクス侯爵が国王様に報告したりと大々的に動いてくれていた。
「ねぇ、ミーちゃん。女伯爵の修行はどう?順調?」
そうして今の私はといえば、伯爵家を継ぐために、政治学やら経済学やら今まで学んでこなかった分野を大急ぎで習得している最中である。
「えぇ、なかなか大変だけれど、やり甲斐があって面白いわ」
「そっかー。僕、一応跡取りなんだけど、ミーちゃんが女伯爵になるんなら婿入りしよっかなー」
「駄目よ、侯爵家には貴方しかいないでしょう?それに貴方は器用で優秀だし、絶対跡取りに向いているわよ」
別にエミーヌが伯爵になりロバートが侯爵になっても、結婚はできる。
何故ロバートはそんなことを言うのだろう。
「ミーちゃんがそう言うなら。……えー、でもそしたら会える時間短くなっちゃうよ~。僕は嫌だな~」
「大丈夫よ。私には貴方しかいないんだし。それにそもそも私たち、一緒にいすぎなのよ」
幼馴染だからどうしても一緒にいる時間が他の人たちより長くなるのは当たり前だ。
エミーヌの言葉に、ロバートは上目遣いでこちらを見る。
「……ミーちゃんは僕と一緒にいるの嫌?」
そんなに可愛い目で見られてエミーヌの心臓はドクッと胸打つ。
「じぇ、全然嫌じゃないわ」
照れながら答えるエミーヌは少し噛んでしまう。
あー恥ずかしいと頬を抑えるエミーヌを見て、ロバートは嬉しそうに笑った。
それから直接対峙して義母とヴィヴィの酷さにお気づきになったらしい国王様は、そんなに平民平民嘆くなら堅苦しい貴族世界は似合わないだろうと、二人から貴族の身分を剥奪したらしい。今では市井に小さな家を用意され、そこで暮らしていると聞く。対して、父は変わらず伯爵の地位に付くことになり、伯爵家の屋敷に残っている。しかし義母と父は離婚するわけではない。
父が伯爵でいられるのはあくまで期限付きの話である。エミーヌが伯爵の称号を得られるようになるまでの数年間のみだ。
今回の事件は、父を信用していた国王様に少なからずショックと失望を与えた。国王様は父に、エミーヌが女伯爵になってからは、愛する妻と娘と同じ平民として暮らしていけと勅令を下したらしい。
いつもは済ました顔の父が最近はやたらと優しいのも、エミーヌと和解してどうにかこれまでの生活を取り戻そうとしている感が否めない。当然、拒否だが。
というよりもそれ以前に父には監視役が付いていて、エミーヌに近付くのすら一苦労だ。
「ミーちゃん、助けるのが遅くなってごめんね」
グランクス侯爵家の屋敷……その手入れの整った庭園で、エミーヌはロバートとお茶をしていた。
「ううん、助けてくれてありがとう。
あの時来てくれて、本当に嬉しかったの」
自室の扉が開いた瞬間ロバートの顔が見えて、エミーヌはあの時どんなに安心したか……。
「ロバートのお父様にも改めてお礼を伝えないと。侯爵様には、ずいぶんとお世話になったもの」
あの後ロバートとあの場を去ってから今日まで、ほぼグランクス侯爵が国王様に報告したりと大々的に動いてくれていた。
「ねぇ、ミーちゃん。女伯爵の修行はどう?順調?」
そうして今の私はといえば、伯爵家を継ぐために、政治学やら経済学やら今まで学んでこなかった分野を大急ぎで習得している最中である。
「えぇ、なかなか大変だけれど、やり甲斐があって面白いわ」
「そっかー。僕、一応跡取りなんだけど、ミーちゃんが女伯爵になるんなら婿入りしよっかなー」
「駄目よ、侯爵家には貴方しかいないでしょう?それに貴方は器用で優秀だし、絶対跡取りに向いているわよ」
別にエミーヌが伯爵になりロバートが侯爵になっても、結婚はできる。
何故ロバートはそんなことを言うのだろう。
「ミーちゃんがそう言うなら。……えー、でもそしたら会える時間短くなっちゃうよ~。僕は嫌だな~」
「大丈夫よ。私には貴方しかいないんだし。それにそもそも私たち、一緒にいすぎなのよ」
幼馴染だからどうしても一緒にいる時間が他の人たちより長くなるのは当たり前だ。
エミーヌの言葉に、ロバートは上目遣いでこちらを見る。
「……ミーちゃんは僕と一緒にいるの嫌?」
そんなに可愛い目で見られてエミーヌの心臓はドクッと胸打つ。
「じぇ、全然嫌じゃないわ」
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あー恥ずかしいと頬を抑えるエミーヌを見て、ロバートは嬉しそうに笑った。
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