ある女の異世界での活躍

オウガ

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初めての……

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「はぁ~。さて、これからどうするか……」
無事……とは言えないけど異世界へと着いた私達はこれからどうするか迷っていた。

「セオリー的には東か西へと進む。もしくは暫く修行する。ですかね~」
「修行するのは構わないけど食糧がないでしょうが!………森なら何かなってるでしょ」
「そうですね~。それより師匠~クラクラが治りません~」

犬塚は五点接地の後、木にぶつかって止まったからフラフラしていた。

















暫くして、犬塚のフラフラも治まったので森へと入っていた。
森へと入る前にステータスの情報は交換し合い自分達ができる事の認識は済ませたが………これから本当どうなるのか……



稀崎 満 16歳 Lv 1

HP 1000/1000 
SP 500/500

攻撃力 700
防御力 800
魔法攻撃力 300
魔法防御力 300


スキル 異世界言語変換 全魔法習得 剣客 無限収納

称号 異世界への到達者 創造神キィザローウェンの加護






犬塚 海  16歳   Lv1


HP 300/350
SP 800/800
  

攻撃力 400  
防御力 500
魔法攻撃力  600
魔法防御力   700


習得魔法   風Lv2 

スキル   異世界言語変換  全魔法習得  SP消費低下 無限収納
 
称号    異世界への迷い子




「………既に魔法使えるとか先越された…仕方ないけど」
「師匠?何か言いました?」
「いや、何でもない」

森の中を私が先に進み、後から犬塚が歩く。
森に入る前に交換したステータスの事を思い出し、先越された不満の様なものを口に出していた様だ。








…………………………………………………………………………………………………………………………




…あれから二、三時間は歩いただろうか……途中で水と果物を手に入れる事は出来たが…周辺には集落とか町とかがなく途方に暮れていた。

「師匠ぉ~。もう歩けません~。」
「………はぁ~、さっき、休憩しただろう。……それとも鍛え方が甘かったか?」
犬塚は何故か乙女座りで地面に腰掛ける。
流石に私も目的もなく彷徨うのには疲れてきたが、犬塚は私が鍛え始めて半年、体力トレーニングのみさせてきたが…甘かったかと思い、声にすると犬塚は飛び上がり軍人敬礼で叫ぶ。

「!!。つかれてません!歩けます!」
「…………………………」
暫く無言で犬塚を睨みつけるとビクビクしながら汗をかき始めたので許す事にした。

「……10分だけ」
10分だけと言い残し、果物を探しに離れた。









「…………うわぁぁぁぁ」
「!、犬塚!」
果物を探していると犬塚の悲鳴が上がった。
急いで戻ると犬塚の靴だけがその場に落とされ、異臭がした。

「……っち」
手がかりは犬塚の靴と異臭。
私は異臭がする方角へと走り、5分程すると前方に担がれた犬塚と汚れた緑色の肌をした人型生物。
おそらく、あれが俗に言うゴブリンなのだろう。
五匹いた。


追いかけるスピードを緩め、隙を伺い犬塚を助ける!と大まかな事を決め、気配を殺し、異臭を我慢して近づくとゴブリン達が会話していた。


「ゲェギャギャ!」
「グギャ!グギュギャ!」
「「「グギャギャ!ギュギャギャー」」」



……そして、ショックな事に、スキル 異世界言語変換のおかげ?か会話の内容が分かってしまった。


ゲェギャギャ!俺が一番に犯す!
グギャ!グギュギャ!いや!俺が最初に犯す!
「「「グギャギャ!ギュギャギャー!いいや!俺が一番だー!」」」






………………犬塚………モテモテだな………………


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