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第一部
10、とにかく医官の彼はすごいらしい
ひよりの目の前で繰り広げられる模擬戦闘は、瞬きするように場面が展開していった。
『前線より救助要請あり! 衛生小隊出動できるか』
『こちら衛生小隊、負傷者は何人か!』
『負傷者は二名。うち一名は自力歩行困難』
『了解。四名で向かう、援護頼む』
『了解。五時の方向より進入されたし』
(あっ、衛生隊が来る!)
後方からとても硬そうな車輌が進入してきた。
ドアが開くと、小銃を持った隊員が最初に降りてあたりを警戒する。そのあとから衛生隊らしき隊員が現れ、前後を援護されながら倒れた隊員のところまで行く。
その間も銃声は鳴り止まず、救助にあたる彼らにも危険が迫った。
ひよりは胸の前で手を組んでいた。
お願いだから無事に救助をしてほしい。そんな祈りが込められていたのかもしれない。手のひらに滲む汗は、ひよりの心情を表していた。
歩行困難と報告されていた隊員を、一人の隊員が担ぎ上げた。担架に乗せる猶予はないのか、肩に一人を担ぎ上げ素早く車の中に押し込んだ。そして、もう一人も無事に救護車両に収容し、最後に護衛が扉を閉めてその場を離れた。わずか数分の出来事だった。
『こちら衛生小隊。救護完了』
『確認した』
「よかったぁ」
ひよりは、まるで映画でも観ているような気分でいた。もしあの時、敵の流れ弾が救護にあたる隊員に当たったら、もし、大きな弾を撃ち込まれたら……。
ひよりの脳内では、ここはまさに戦地だったのだ。
「先ほどの四名が、先日お邪魔した野郎たちですよ」
「えっ、銃を持っていた人も、ですか」
「もちろんです。戦闘地域から負傷者を退避させるのです。いつ敵に狙われるか分からない。もっとも敵は全滅させる気で向かってくるのです。ジュネーブ条約で衛生兵に対する攻撃は禁止されていますが、そんなのはその時にならないと分かりませんしね」
「そんな、こと……」
ひよりは絶句した。
衛生隊は安全な場所で負傷者を待つだけではなかった。自ら危険を顧みず、命がけで救助に向かう姿は普通の戦闘員となんら変わりはなかったからだ。
「自然災害や国際援助はもとより、有事が起きれば今見たことが我々のもっとも重要な任務となるのです」
「有事……」
ひよりはこの時初めて、有事という言葉の重みを知った気がした。
自衛隊は日本と日本国民を守るために存在する組織だ。その組織があるのはなぜだろう。
日本は他国へ攻撃をしてはならない。仮にミサイルや爆弾が日本に向けられたとしてもだ。撃ち込まれて初めて、防衛のために動き始める。そして、その事態が起きたとき、自衛隊は国民の盾になる。
万が一は起きないという人もいる。しかし、その確証はこの世界どこを見てもないのだ。
憲法はその脅威から守ってくれるのだろうか。いや、その憲法は日本国内部でしか発揮しないではないか。
もし、他国が日本を攻めたら、奪おうとしたら、私たちは誰に助けを求めるのか。
「訓練だけで我々の一生が終わればいい。そう願っています」
「そう、ですね」
どんなに無駄だと言われようとも、無くしてはならない組織がある。無駄のまま過ぎていくことが、平和なのだとひよりは思った。
「実はね西さん。東隊長は単なる医官じゃないんですよ」
「えっ、それってどういう意味ですか?」
空気が重くなったのを感じた安達は、ひよりの気持ちを少し逸らした。安達は興味ありげなひよりの反応を見て、細く微笑む。
そして安達は、自分の左胸にある徽章を指さした。
「これと同じ物が、東隊長の胸にもあったと思うのですが」
「ありました! 同じ物なんですね!」
「ええ。隊員はそれぞれの職種で資格を持っているんです。もちろん試験に合格しなければ与えられないのですがね。この下のこれですが、体力徽章といいまして体力検定に合格したものが得られるものです。ちなみにこれは、一級です」
「体力検定ですか……自衛官さんだから、私の知っている体力検定よりは当然厳しいのでしょうね」
「そうですね。この一級を取れるのはほんの一握りだと言われています」
「へぇ! すごい!」
どれくらいすごいのか理解しているかはさておき、ひよりの目は全開だ。
「そして、これです。これはレンジャー徽章と言います。これもレンジャーの訓練を受け、乗り越えたものだけに与えられるものです」
「レンジャー……?」
レンジャーとは自衛官の付加特技の一つであり、決められた過程教育を修了したものが付与を受けられる。
どんな悪天候でも、どんなに長期戦でも、昼夜問わず任務を達成しなければならないとされている。
潜入、襲撃、伏撃(待ち伏せ攻撃のこと)、など、一般の隊員とは別行動をするのだ。そのため、体力も精神力も、一般隊員よりも鍛えられた選りすぐりの強者たちと言える。
「私もですが、東隊長も同じ資格を持っています。あの方は本当すごいですよ。医師免許をもちながら、陸曹士課程を修士したのですから。防衛医大を出られたのだから、踏ん反り返っていればよいでしょうに。我々の立場ってものも、考慮していただきたいくらいです」
「どれほど凄いのか、きちんと把握できていないのですが、安達さんが仰るくらいだから、ものすごく凄いことなんですよね」
「そりゃ、もう。あの方は待っていられないたちのようで、自ら行軍に志願して、彼らの治療にあたるのです」
陸上自衛隊では訓練を行うとき、必ず衛生隊員が同行することになっている。隊員の怪我や病気に備えるためだ。
当然、レンジャーの訓練中も必要となるので、レンジャー課程に同行する衛生隊員はレンジャーの資格を持った者があたる。
体力も精神力も、訓練にあたる隊員以上に無ければ務まらないと言ってもおかしくはない。
しかし、これをひよりが理解するのは無理な話だ。なんせ、自衛隊に関しては超超初心者なのだから。
「衛生隊の皆さんの、仲間を想う強い気持ちは理解しました。自衛隊って、全部自分たちでなんでもできるんですね」
「はい。自己完結組織ですからね」
自衛隊は最後の砦。誰かに頼らなければならないのであれば、国も国民も守ることができない。
「難しい話になりましたが、怖い集団ではありませんので。それだけ理解してくだされば」
「はい! それは勿論です。ありがとうございます。むしろ、お礼を言いたいくらいです」
「礼には及びません。当たり前のことをしているだけですから」
(礼には及びませんって! 初めて聞いたかもー。かーっこいいー!)
ひよりの中で、ヤクザからヤクザみたいな自衛隊ではなく、強くてかっこいい自衛隊になった瞬間だった。
◇
ずっとひよりに付き合っていた安達の携帯が鳴った。すると安達は隣にいるひよりにその携帯を渡す。
「私に?」
「はい。隊長からです」
渡された携帯がスマートフォンでなかったことに、少し戸惑いながら、ひよりは携帯を耳に当てた。
「もしもし」
『ひよりさん? お昼を一緒に食べよう』
「えっ、お忙しいんじゃ……」
『大丈夫。家族がきている隊員は一緒に食事を摂るよ。昼休みは全員に平等にあるから』
「それなら、ご一緒します。どこに行けば良いですか?」
十二時から午後の部が始まる一時半までが昼休憩だ。
東はひよりに隊員食堂の入り口で会おうと言った。ひよりは営内見取り図で場所を確認した。今いる棟からすぐ近くだった。
ひよりは安達にお礼を述べると、建物から外に出た。
道行く来場客や自衛官たちとすれ違う。恋人同士と思われる自衛官と彼に会いに来た女性。自衛官パパに肩車をされて移動する小さな子供。模擬店のお弁当を買う自衛官。
(なんだか不思議。意外と自由なんだね!)
初めて見る風景にひよりは自然と微笑んだ。自衛隊は思っていたのと違っていた。いや、初めからきっとこうなのだ。
そんなことを考えながら隊員食堂の前までやって来た。
「ひよりさん」
「東さん!」
東の顔を見るとなぜか安心する。人当たりはとても柔らかいのに、彼もまた自衛官なのだ。それも、レンジャーという資格を持っているらしい。そのギャップがまた、ひよりの乙女心を刺激した。
「ひよりさん暑かったでしょう。これ、ひよりさんの分。口に合えばいいんだけどね」
「えっ! もしかして、東さんの手作り弁当ですか⁉︎」
「ご名答」
そしてこの、東が作る料理にひよりはメロメロだった。
先に胃袋を掴まれているので、そう簡単に縁は切れそうにもない。
『前線より救助要請あり! 衛生小隊出動できるか』
『こちら衛生小隊、負傷者は何人か!』
『負傷者は二名。うち一名は自力歩行困難』
『了解。四名で向かう、援護頼む』
『了解。五時の方向より進入されたし』
(あっ、衛生隊が来る!)
後方からとても硬そうな車輌が進入してきた。
ドアが開くと、小銃を持った隊員が最初に降りてあたりを警戒する。そのあとから衛生隊らしき隊員が現れ、前後を援護されながら倒れた隊員のところまで行く。
その間も銃声は鳴り止まず、救助にあたる彼らにも危険が迫った。
ひよりは胸の前で手を組んでいた。
お願いだから無事に救助をしてほしい。そんな祈りが込められていたのかもしれない。手のひらに滲む汗は、ひよりの心情を表していた。
歩行困難と報告されていた隊員を、一人の隊員が担ぎ上げた。担架に乗せる猶予はないのか、肩に一人を担ぎ上げ素早く車の中に押し込んだ。そして、もう一人も無事に救護車両に収容し、最後に護衛が扉を閉めてその場を離れた。わずか数分の出来事だった。
『こちら衛生小隊。救護完了』
『確認した』
「よかったぁ」
ひよりは、まるで映画でも観ているような気分でいた。もしあの時、敵の流れ弾が救護にあたる隊員に当たったら、もし、大きな弾を撃ち込まれたら……。
ひよりの脳内では、ここはまさに戦地だったのだ。
「先ほどの四名が、先日お邪魔した野郎たちですよ」
「えっ、銃を持っていた人も、ですか」
「もちろんです。戦闘地域から負傷者を退避させるのです。いつ敵に狙われるか分からない。もっとも敵は全滅させる気で向かってくるのです。ジュネーブ条約で衛生兵に対する攻撃は禁止されていますが、そんなのはその時にならないと分かりませんしね」
「そんな、こと……」
ひよりは絶句した。
衛生隊は安全な場所で負傷者を待つだけではなかった。自ら危険を顧みず、命がけで救助に向かう姿は普通の戦闘員となんら変わりはなかったからだ。
「自然災害や国際援助はもとより、有事が起きれば今見たことが我々のもっとも重要な任務となるのです」
「有事……」
ひよりはこの時初めて、有事という言葉の重みを知った気がした。
自衛隊は日本と日本国民を守るために存在する組織だ。その組織があるのはなぜだろう。
日本は他国へ攻撃をしてはならない。仮にミサイルや爆弾が日本に向けられたとしてもだ。撃ち込まれて初めて、防衛のために動き始める。そして、その事態が起きたとき、自衛隊は国民の盾になる。
万が一は起きないという人もいる。しかし、その確証はこの世界どこを見てもないのだ。
憲法はその脅威から守ってくれるのだろうか。いや、その憲法は日本国内部でしか発揮しないではないか。
もし、他国が日本を攻めたら、奪おうとしたら、私たちは誰に助けを求めるのか。
「訓練だけで我々の一生が終わればいい。そう願っています」
「そう、ですね」
どんなに無駄だと言われようとも、無くしてはならない組織がある。無駄のまま過ぎていくことが、平和なのだとひよりは思った。
「実はね西さん。東隊長は単なる医官じゃないんですよ」
「えっ、それってどういう意味ですか?」
空気が重くなったのを感じた安達は、ひよりの気持ちを少し逸らした。安達は興味ありげなひよりの反応を見て、細く微笑む。
そして安達は、自分の左胸にある徽章を指さした。
「これと同じ物が、東隊長の胸にもあったと思うのですが」
「ありました! 同じ物なんですね!」
「ええ。隊員はそれぞれの職種で資格を持っているんです。もちろん試験に合格しなければ与えられないのですがね。この下のこれですが、体力徽章といいまして体力検定に合格したものが得られるものです。ちなみにこれは、一級です」
「体力検定ですか……自衛官さんだから、私の知っている体力検定よりは当然厳しいのでしょうね」
「そうですね。この一級を取れるのはほんの一握りだと言われています」
「へぇ! すごい!」
どれくらいすごいのか理解しているかはさておき、ひよりの目は全開だ。
「そして、これです。これはレンジャー徽章と言います。これもレンジャーの訓練を受け、乗り越えたものだけに与えられるものです」
「レンジャー……?」
レンジャーとは自衛官の付加特技の一つであり、決められた過程教育を修了したものが付与を受けられる。
どんな悪天候でも、どんなに長期戦でも、昼夜問わず任務を達成しなければならないとされている。
潜入、襲撃、伏撃(待ち伏せ攻撃のこと)、など、一般の隊員とは別行動をするのだ。そのため、体力も精神力も、一般隊員よりも鍛えられた選りすぐりの強者たちと言える。
「私もですが、東隊長も同じ資格を持っています。あの方は本当すごいですよ。医師免許をもちながら、陸曹士課程を修士したのですから。防衛医大を出られたのだから、踏ん反り返っていればよいでしょうに。我々の立場ってものも、考慮していただきたいくらいです」
「どれほど凄いのか、きちんと把握できていないのですが、安達さんが仰るくらいだから、ものすごく凄いことなんですよね」
「そりゃ、もう。あの方は待っていられないたちのようで、自ら行軍に志願して、彼らの治療にあたるのです」
陸上自衛隊では訓練を行うとき、必ず衛生隊員が同行することになっている。隊員の怪我や病気に備えるためだ。
当然、レンジャーの訓練中も必要となるので、レンジャー課程に同行する衛生隊員はレンジャーの資格を持った者があたる。
体力も精神力も、訓練にあたる隊員以上に無ければ務まらないと言ってもおかしくはない。
しかし、これをひよりが理解するのは無理な話だ。なんせ、自衛隊に関しては超超初心者なのだから。
「衛生隊の皆さんの、仲間を想う強い気持ちは理解しました。自衛隊って、全部自分たちでなんでもできるんですね」
「はい。自己完結組織ですからね」
自衛隊は最後の砦。誰かに頼らなければならないのであれば、国も国民も守ることができない。
「難しい話になりましたが、怖い集団ではありませんので。それだけ理解してくだされば」
「はい! それは勿論です。ありがとうございます。むしろ、お礼を言いたいくらいです」
「礼には及びません。当たり前のことをしているだけですから」
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ひよりの中で、ヤクザからヤクザみたいな自衛隊ではなく、強くてかっこいい自衛隊になった瞬間だった。
◇
ずっとひよりに付き合っていた安達の携帯が鳴った。すると安達は隣にいるひよりにその携帯を渡す。
「私に?」
「はい。隊長からです」
渡された携帯がスマートフォンでなかったことに、少し戸惑いながら、ひよりは携帯を耳に当てた。
「もしもし」
『ひよりさん? お昼を一緒に食べよう』
「えっ、お忙しいんじゃ……」
『大丈夫。家族がきている隊員は一緒に食事を摂るよ。昼休みは全員に平等にあるから』
「それなら、ご一緒します。どこに行けば良いですか?」
十二時から午後の部が始まる一時半までが昼休憩だ。
東はひよりに隊員食堂の入り口で会おうと言った。ひよりは営内見取り図で場所を確認した。今いる棟からすぐ近くだった。
ひよりは安達にお礼を述べると、建物から外に出た。
道行く来場客や自衛官たちとすれ違う。恋人同士と思われる自衛官と彼に会いに来た女性。自衛官パパに肩車をされて移動する小さな子供。模擬店のお弁当を買う自衛官。
(なんだか不思議。意外と自由なんだね!)
初めて見る風景にひよりは自然と微笑んだ。自衛隊は思っていたのと違っていた。いや、初めからきっとこうなのだ。
そんなことを考えながら隊員食堂の前までやって来た。
「ひよりさん」
「東さん!」
東の顔を見るとなぜか安心する。人当たりはとても柔らかいのに、彼もまた自衛官なのだ。それも、レンジャーという資格を持っているらしい。そのギャップがまた、ひよりの乙女心を刺激した。
「ひよりさん暑かったでしょう。これ、ひよりさんの分。口に合えばいいんだけどね」
「えっ! もしかして、東さんの手作り弁当ですか⁉︎」
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