職業:愚者。

瀣田 花音

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第1章

世界で1番可愛いモスキート

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 三日月が浮かぶ夜空に、私は星を追いかけるかのごとく黒い羽を広げて空へ羽ばたいた。

 宛先なんて知らない。

 どこに行こうとか、どこに行けば安心出来るとか、そういったものはなかった。とりあえず、ここにはいたくなかった。それだけ。

いればいるほど気が滅入るし、食べたもの事胃がそがれる勢いでお腹が痛くなる。そんな家系。そういうフォーマル。生きるだけなら楽だけど、生きている実感はないですね。

とりあえず、私は私の力だけで叶えられる安寧が欲しい。

 そもそも安寧の地とか生まれてこの方ないです。それがシャングリラとかいうやつなんですか?

 正直私の理想郷とか、安い条件なんですよ。

 第一に、私よりアホなヤツがいない事。
 私って割と頭悪い自覚あったんだけど、それ以上に頭が悪い人が世の中わんさか溢れていて、そういう人に限って自分の無能に気付かない。だからムカつく。

 第二に、生きていられる事。
 私はヴァンパイア。
 正常な人間の血を飲めば生きていられる。これは昼間にちょこっと人間界に顔を出せば私だけでも達成出来る条件。だから、あんまり重点に置いてない。

 最後に、私の幸せを見つける努力をしてくれる人。これに関しては、決して私の幸せそのものを見つけてくれる人を探しているわけではないの。その人を幸せの対象としている訳でもない。ううん、探してくれる人といるのが幸せ。

 いや、こうして文で並べると私って結構面倒な奴だな。

 まぁいいわ、とりあえず今日は暴飲暴食!

 下界に降りて、アホで生に価値の無さそうな奴の血を頂くとするわ。それを摘みにどっかでウィスキーか何かを………って………

 よく考えたらお父様とやってる事が同じだわ。アホくさ。やめとこ。

 何かと身体的な経験が本物の幸せを阻害するのよね。いつの時代もそうだわ。
 えっち………な事は恥ずかしいから自分から言えないし、イケメンなエルフ様に血をくださいとか…………恥ずかしすぎる!!!

 えー、どしよかな。

 どっかで私の価値分かってくれる人いないかな。

 いませんよね。

第一私、ヴァンパイアですよ? 死ぬ程下界の民族に嫌われてる。
どんなイケメンにも嫌われるし、下界とがブタみたいな顔面ので我慢するしかない。天使と結ばれると性器が終わるってお母様にも言われたし人生詰みだわ。人間と結ばれるのが丁度いいんだけど、やっぱねぇ………価値観がねぇ………

 ヴァンパイア好き系イケメン男子現れないかなぁ………
 欲を言えば、私の事を良いように広い人脈で伝えてくれて、私が何もしなくても私をアイドルみたいに仕立ててくれるような、そんな殿方。

  期待はし過ぎませんよ。
  でも下を見ると人間いるっぽいので力尽きて倒れたふりっぽいのでもしとこっかな。
 なんか普通じゃないっぽいし。
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