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プロローグ2.0
数奇な責任の始まり
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とんでもない魂を送ったばかりで20才くらい老け込んだ気がするけれど、ああいう子もたまにはいるって勉強になった。そう思えば次に来る子なんてちょろいもんよ。
………………って自分を励ましたい所………なのに、なんかあいつの事考えるとムカつくというか引っかかるというか。
なんか忘れてる気がするのよね………何を忘れたのかを忘れちゃったけど。
まぁいいわ。どうせ、後で思い出すでしょ。
と、言ってるうちにまた新しい魂がここへ到着。ベルがりんりん、と鳴っている。
今度来たのは―――ギャルね。JK。思いっきり制服着崩してここ来てる。しかも今頃ルーズソックスって………
あ、でも最近また流行ってるんだっけ。
若々しくてムカつくくらい肌の艶、きめ細かさを備えてるのに、口にヘルペス出来た位で死のうとする愚かな類いの女の子。
この子もすっごい若いのに、なんで死んじゃったんだろう。
「あーヘルペス出来た最悪まじ病み闇もう死にたい、死んだって思ってたんだけどなんか生き返ってる。あーしもしかしてドラゴ○ボールで生き返ったんかな………ってデカ!」
JKが、私を見るなり、その大きさの違いに戸惑って大きな声を上げて叫んだ。この光景も慣れた―――はずなのにさっきのあいつのせいでどうも新鮮味あるのよね。
「私は女神チャミュエラ。貴方の魂の循環の手助けをする為に―――」
「デカいのに喋った! 石像かと思ったわ。えーすご。草。てか名前インスタントラーメンみたいでウケる。まじ草生えるわ。大草原」
「チャルメラじゃなくて………ちがうちがう。貴方の―――」
「てか、おばさん! あーしまだヘルペスないか気になって仕方ないんだよね。鏡貸して! なんかポーチ置いて来ちゃったみたいで」
最近の若い子って皆こうなのかしら。マジで見ててイライラする。聞いててイライラする。喋っててイライラする。
でも、イライラし過ぎると皺が増えて大天使様みたく古傷みたいな深い……… って考えるのはよそう。ここで思ってただけでもバレて死ぬほど叱られた事あったわね。気を付けないと。
「貴方は今生に於いて肉体を失いました。貴方は今、魂のみの存在として在ります。故に物質としての貴方は存在していないので、鏡に映る事はありません」
「は? 何言ってんのこのババア。いい歳こいてるんだから自分の顔の皺チェックする為の鏡くらい持ってるでしょ。元彼でもあーしの為に鏡持ってくれてたんだから、アンタもそれ位もってなっての」
うわ、いきなり口悪………
今の子ってこんなに自分勝手に生きてるのかしら。道徳は何処へ。
「分かりました。では今から鏡をあなたに………ってあれ?」
机の引き出しの中にあるポーチに入れておいた人間の魂用の鏡が無い。え、どこやったんだ。しっかりしろ、あーし。
よく人間の魂が自分が死んでる事を自覚させる為に、大事にポーチで管理していたはずなのに、それがない。小さいし高いからしっかり管理しなさいって言われてたのに、無くすとか鬼ヤバなんだけど。やっべえどうしよう。あのババアに別件で怒られるやんけ。ころ………これはやめとこう。
しかし、どこへやったんだ、あーしは。
「何? 持ってないのおばさん? やべえな。化粧もなんか崩れたまんまで、ちょっとそばかす浮いてるし。今、絶対彼氏いないっしょ。てか、正直オカルト系っぽいから、変な陰キャからしかモテなさそうって思ってたわ。ばくわら」
うぜえ。死ぬほどうぜえ。こいつが前までいた世界破壊してやろう………って思ったけど、総書記なる人がミサイルぽんぽん打ってる所か。なんもしなくても滅ぶな、こりゃ。
あーでも、私の手で滅ぼしてええええええええええええ!!!!!!!
それでも我慢我慢。
とりあえず、記憶を整理しよう。私は机の中に入れておいたポーチにあの鏡を管理してました。
全部に絶望したおっさんに渡してそいつに己の死を自覚させました。その後、雷に打たれたとび職に渡したんだっけ。
その後に予想外の雷に打たれて死んだイケメン男子高校生に貸して返してくれて。あの子爽やかで良い子だったなぁ。彼氏にしたい。無条件で。かっこいい。器用。イケメン。
最後が…………………………あいつだ。湊光矢だ。
………………って自分を励ましたい所………なのに、なんかあいつの事考えるとムカつくというか引っかかるというか。
なんか忘れてる気がするのよね………何を忘れたのかを忘れちゃったけど。
まぁいいわ。どうせ、後で思い出すでしょ。
と、言ってるうちにまた新しい魂がここへ到着。ベルがりんりん、と鳴っている。
今度来たのは―――ギャルね。JK。思いっきり制服着崩してここ来てる。しかも今頃ルーズソックスって………
あ、でも最近また流行ってるんだっけ。
若々しくてムカつくくらい肌の艶、きめ細かさを備えてるのに、口にヘルペス出来た位で死のうとする愚かな類いの女の子。
この子もすっごい若いのに、なんで死んじゃったんだろう。
「あーヘルペス出来た最悪まじ病み闇もう死にたい、死んだって思ってたんだけどなんか生き返ってる。あーしもしかしてドラゴ○ボールで生き返ったんかな………ってデカ!」
JKが、私を見るなり、その大きさの違いに戸惑って大きな声を上げて叫んだ。この光景も慣れた―――はずなのにさっきのあいつのせいでどうも新鮮味あるのよね。
「私は女神チャミュエラ。貴方の魂の循環の手助けをする為に―――」
「デカいのに喋った! 石像かと思ったわ。えーすご。草。てか名前インスタントラーメンみたいでウケる。まじ草生えるわ。大草原」
「チャルメラじゃなくて………ちがうちがう。貴方の―――」
「てか、おばさん! あーしまだヘルペスないか気になって仕方ないんだよね。鏡貸して! なんかポーチ置いて来ちゃったみたいで」
最近の若い子って皆こうなのかしら。マジで見ててイライラする。聞いててイライラする。喋っててイライラする。
でも、イライラし過ぎると皺が増えて大天使様みたく古傷みたいな深い……… って考えるのはよそう。ここで思ってただけでもバレて死ぬほど叱られた事あったわね。気を付けないと。
「貴方は今生に於いて肉体を失いました。貴方は今、魂のみの存在として在ります。故に物質としての貴方は存在していないので、鏡に映る事はありません」
「は? 何言ってんのこのババア。いい歳こいてるんだから自分の顔の皺チェックする為の鏡くらい持ってるでしょ。元彼でもあーしの為に鏡持ってくれてたんだから、アンタもそれ位もってなっての」
うわ、いきなり口悪………
今の子ってこんなに自分勝手に生きてるのかしら。道徳は何処へ。
「分かりました。では今から鏡をあなたに………ってあれ?」
机の引き出しの中にあるポーチに入れておいた人間の魂用の鏡が無い。え、どこやったんだ。しっかりしろ、あーし。
よく人間の魂が自分が死んでる事を自覚させる為に、大事にポーチで管理していたはずなのに、それがない。小さいし高いからしっかり管理しなさいって言われてたのに、無くすとか鬼ヤバなんだけど。やっべえどうしよう。あのババアに別件で怒られるやんけ。ころ………これはやめとこう。
しかし、どこへやったんだ、あーしは。
「何? 持ってないのおばさん? やべえな。化粧もなんか崩れたまんまで、ちょっとそばかす浮いてるし。今、絶対彼氏いないっしょ。てか、正直オカルト系っぽいから、変な陰キャからしかモテなさそうって思ってたわ。ばくわら」
うぜえ。死ぬほどうぜえ。こいつが前までいた世界破壊してやろう………って思ったけど、総書記なる人がミサイルぽんぽん打ってる所か。なんもしなくても滅ぶな、こりゃ。
あーでも、私の手で滅ぼしてええええええええええええ!!!!!!!
それでも我慢我慢。
とりあえず、記憶を整理しよう。私は机の中に入れておいたポーチにあの鏡を管理してました。
全部に絶望したおっさんに渡してそいつに己の死を自覚させました。その後、雷に打たれたとび職に渡したんだっけ。
その後に予想外の雷に打たれて死んだイケメン男子高校生に貸して返してくれて。あの子爽やかで良い子だったなぁ。彼氏にしたい。無条件で。かっこいい。器用。イケメン。
最後が…………………………あいつだ。湊光矢だ。
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