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7章 麗姫
1話 結婚
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みおは順二からプロポーズされているがまだ答えを出せていない。順二はプロポーズの後も普通に接している。
彼女がどうするか考えていると事務所の電話が鳴る。
順二が電話に出る
「みおお祓い事務所です。いま、所長に変わります。」
受話器を受け取り、みおが電話に出る
「電話代わりました。どうしましたか。」
「塚田と申します。最近、いつも見られているような感じがするのです。」
「分かりました。一度どこかでお会いできますか。」
「私の勤めている会社が事務所の近くですので、昼休みに伺いたいのですが。」
「分かりました。お待ちしています。」
みおは順二に言う
「お昼にお客さんが来るわ。」「わかりました。」
順二は答え、準備を始める。正午になると塚田が来る。
順二が来客用の椅子を勧める。みおが塚田と向かい合わせに座る。
塚田は30歳代前半に見える。そして、仕事の昼休みに来たためかスーツを着ている。
塚田はみおに話し始める
「いつも見られている気がするのです。」「いつ頃からですか。」
「3週間位前からです。」「女性関係でトラブルになっていませんか。」
「いいえ、人間関係でトラブルはありません。」
みおには塚田の後ろに女の生霊を見ている。生霊は塚田をじっと見ている。
みおはさらに聞く
「ご結婚はされていますか。」「はい、しています。」
「奥さん以外の女性と付き合ってはいませんか。」「どうしてそんなこと答えなければならないんだ。」
「塚田さんには、女の生霊が憑りついていますよ。」「そんな・・・」
「塚田さんの付き合っている女性の写真を見せてください。」
塚田はしぶしぶスマホを取り出し付き合っている女性の写真を見せる。女性は3人いる。
しかし、生霊に当てはまる女性はいない。
「別れた女性の写真はありますか。」「あるわけないだろ。」
「本当ですか。生霊が誰なのか特定できませんよ。」
塚田はスマホの写真を見せる。女性は10人もいるが当てはまる女性はいない。
「奥さんの写真を見せてください。」
塚田はスマホの写真を見せる。写真の女性は生霊と一致する。
「生霊は奥さんのものです。」「どうしたらいいのですか。」
「奥さんは浮気に気づいていますよ。」「・・・」
「奥さんと話し合ってください。」「考えます。」
塚田はうなだれて帰って行く。
順二はみおに言う
「すごい人ですね。」「女の敵だわ。」
「私は浮気なんかしませんよ。」「本当。浮気したら呪い殺すかもしれませんよ。」
「私は、みおさん一筋ですから。」「本当に」「約束します。」
「分かったわ。お受けします。」「えーと」
「プロポーズお受けします。」「必ず、幸せにします。」
みおと順二は結婚することにする。
御堂家に挨拶に行くことにする。
みおは心配する
「5歳も年上なのに大丈夫かな?」
「私が決めることだから挨拶するだけだよ。」
みおは御堂家で歓迎される。順二の両親は35歳にもなって浮いた話もないことを心配していたのだ。
次に一条家に挨拶に行く。みおの両親は大喜びする。みおは結婚しないと言っていたのであきらめていたのだ。
母親が早く孫の顔を見たいと言い出す始末である。
そこから結婚式までは早かった。みおの結婚を知った五條樹が式場の手配などをしてしまったのである。五條のつてで式場をとったので料金は格安である。
式には鬼頭亜香子、マッスルに五条家の面々、沙衣に祐二も呼ばれる。祐二は沙衣のドレス姿に感激する。
そこに美月が来て祐二に言う
「うちの美湖のドレス姿はどうですか。」
美湖のドレス姿は、沙衣と双璧をなしてきれいである。
祐二は正直に
「きれいです。」
「美湖に惚れましたか。いつでも嫁に行けますよ。」
「そういう意味では・・・」
そこに美湖が口を出す。
「どういう意味、ドレス姿に文句あるの。」
「いえ、似合っています。」
すると強烈な視線を感じる。見ると沙衣が睨んでいる。目が「こっちに来い」と言っている。
祐二は覚悟を決めて、沙衣の所へ行く。沙衣は黙って祐二を見る。
祐二は、恐る恐るいう
「きれいだよ。」「当然よ。」
沙衣は顔を背けて言う。なぜか耳が赤い。
個性的なメンツが集まっていたが式は順調に進む。
みおと順二が結婚の誓いを立て指輪を交換する。式の後、フラワーシャワーでみんなが祝福する。
ブーケトスの場面では、なぜか祐二が受け取り、沙衣と美湖に睨まれる。
彼女がどうするか考えていると事務所の電話が鳴る。
順二が電話に出る
「みおお祓い事務所です。いま、所長に変わります。」
受話器を受け取り、みおが電話に出る
「電話代わりました。どうしましたか。」
「塚田と申します。最近、いつも見られているような感じがするのです。」
「分かりました。一度どこかでお会いできますか。」
「私の勤めている会社が事務所の近くですので、昼休みに伺いたいのですが。」
「分かりました。お待ちしています。」
みおは順二に言う
「お昼にお客さんが来るわ。」「わかりました。」
順二は答え、準備を始める。正午になると塚田が来る。
順二が来客用の椅子を勧める。みおが塚田と向かい合わせに座る。
塚田は30歳代前半に見える。そして、仕事の昼休みに来たためかスーツを着ている。
塚田はみおに話し始める
「いつも見られている気がするのです。」「いつ頃からですか。」
「3週間位前からです。」「女性関係でトラブルになっていませんか。」
「いいえ、人間関係でトラブルはありません。」
みおには塚田の後ろに女の生霊を見ている。生霊は塚田をじっと見ている。
みおはさらに聞く
「ご結婚はされていますか。」「はい、しています。」
「奥さん以外の女性と付き合ってはいませんか。」「どうしてそんなこと答えなければならないんだ。」
「塚田さんには、女の生霊が憑りついていますよ。」「そんな・・・」
「塚田さんの付き合っている女性の写真を見せてください。」
塚田はしぶしぶスマホを取り出し付き合っている女性の写真を見せる。女性は3人いる。
しかし、生霊に当てはまる女性はいない。
「別れた女性の写真はありますか。」「あるわけないだろ。」
「本当ですか。生霊が誰なのか特定できませんよ。」
塚田はスマホの写真を見せる。女性は10人もいるが当てはまる女性はいない。
「奥さんの写真を見せてください。」
塚田はスマホの写真を見せる。写真の女性は生霊と一致する。
「生霊は奥さんのものです。」「どうしたらいいのですか。」
「奥さんは浮気に気づいていますよ。」「・・・」
「奥さんと話し合ってください。」「考えます。」
塚田はうなだれて帰って行く。
順二はみおに言う
「すごい人ですね。」「女の敵だわ。」
「私は浮気なんかしませんよ。」「本当。浮気したら呪い殺すかもしれませんよ。」
「私は、みおさん一筋ですから。」「本当に」「約束します。」
「分かったわ。お受けします。」「えーと」
「プロポーズお受けします。」「必ず、幸せにします。」
みおと順二は結婚することにする。
御堂家に挨拶に行くことにする。
みおは心配する
「5歳も年上なのに大丈夫かな?」
「私が決めることだから挨拶するだけだよ。」
みおは御堂家で歓迎される。順二の両親は35歳にもなって浮いた話もないことを心配していたのだ。
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そこから結婚式までは早かった。みおの結婚を知った五條樹が式場の手配などをしてしまったのである。五條のつてで式場をとったので料金は格安である。
式には鬼頭亜香子、マッスルに五条家の面々、沙衣に祐二も呼ばれる。祐二は沙衣のドレス姿に感激する。
そこに美月が来て祐二に言う
「うちの美湖のドレス姿はどうですか。」
美湖のドレス姿は、沙衣と双璧をなしてきれいである。
祐二は正直に
「きれいです。」
「美湖に惚れましたか。いつでも嫁に行けますよ。」
「そういう意味では・・・」
そこに美湖が口を出す。
「どういう意味、ドレス姿に文句あるの。」
「いえ、似合っています。」
すると強烈な視線を感じる。見ると沙衣が睨んでいる。目が「こっちに来い」と言っている。
祐二は覚悟を決めて、沙衣の所へ行く。沙衣は黙って祐二を見る。
祐二は、恐る恐るいう
「きれいだよ。」「当然よ。」
沙衣は顔を背けて言う。なぜか耳が赤い。
個性的なメンツが集まっていたが式は順調に進む。
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