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第2章 建国
第4話 オルドビスの森の訓練からの帰還
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久しぶりに、グラムたち3人とディートハルトたちと兵がオルドビスの森から王城に帰って来る。45人の兵たちはグラムに鍛えられて筋肉質になり別人のようだ。
5人減っているがグラムの訓練に耐えきれず逃げ出したのだ。とは言ってもオルドビスの森の中である。無事に逃げられる可能性は低い。
ロックはグラムの殺人的な訓練に兵の半分は絶えられないと思っていたが、45人も残ったのだ。彼らはなぜか鎧を着ていない。全員白いTシャツを着ている。
「「「ロック様、見てください。」」」
ロックが見ると、兵たちは全員、ダブルバイセップス・フロントのポーズを取りTシャツが裂けて筋肉がむき出しになる。ディートハルトが言う。
「ロックすごいだろ、みんな100キロの甲冑を着て走り回ってきたんだ。筋肉と会話もできるようになったぞ。」「ディートハルト、そっちに行ってはだめだ。」
ロックがディートハルトを呼び戻そうとするが、グラムが言う。
「いいではないですか。私はこのような成果を求めていたのです。彼らとは仲良しになりました。」「そーですか。」
ロックは諦める。ディートハルトは遠いところへ行ってしまったんだ。ヨーゼフがロックの肩を叩く。
「ディートハルトと兵たちは、おかしなテンションが高くなってしまってあの様だが、かなり腕を上げて強くなっているぞ。」「分かるよ。でも、あのディートハルトはいないよ。」
ヨーゼフはうなづく。アデリナがロックに言う。
「私はファイヤーボールを極めたわよ。」「ファイヤーボールは炎魔法の基礎でしょ。」
「そうよ。ファイヤーボールに始まってファイヤーボールに終わるのよ。」「よくわからないよー」
ロックは炎神パイロウスに聞く。
「アデリナはどうしてしまったのですか。」「彼女は基礎ができていなかったから基礎を徹底的に鍛えたのだ。ファイヤーボールに関しては完璧だぞ。」
「実戦でファイヤーボールだけでは足りませんよ。」「そんなことはない。ほとんどの相手はファイヤーボールで何とかなるものだ。」
ロックは、炎神パイロウスの基準のファイヤーボールを想像してアデリナが会得したファイヤーボールがどんなものかなんとなくわかる。おそらく常識はずれなものに違いない。
ティアナがロックの袖を引く。ロックが振り向くとティアナは顔を赤くして言う。
「ヒールをかけ続けたらハイヒールを使えるようになったわ。死にかけている人でも治すことが出来るのよ。」「それはすごいよ。フールさん並みだよ。」
フールがロックに言う。
「ティアナがヒールのレベルを上げてくれたから、これからは内政の仕事にかかれるよ。」「大丈夫ですよ。宰相と法務大臣が決まりました。」
「えっ・・・宰相は私がやろうと・・・」「優秀な人が来てくれたのですよ。」「そ、そうですか。」
フールは残念そうに肩を落とす。ロックはこのままではまずいと考える。
「宰相は人間ですので、他国の魔王対策にはフールさんの知恵が必要です。」「そうですね。魔族のことは任せてください。」
ヨーゼフが黙って城の中を見ていたが口を開く。
「城の中の雰囲気が明るくないか。」「たぶん、宰相のカールのおかげです。彼がうまく人を使っていますから、侍女たちは喜んで働いているんですよ。」
「そうか、やり手が来たんだな。」「はは、そうですね。」
ロックはカールが女につられてきたことを隠すことにした。
昼になりみんなが食堂に集まる。全員入れないので大部屋を2つ解放して兵とホブゴブリンにはそちらで食事をしてもらうことになる。
カールがみんなに挨拶する。
「私は宰相のカール・プロイセです。今、ディルクが内務大臣をスカウトに言っています。」
ロックは聞いていないぞと心の中で言う。
「内務大臣が仕事を始めれば、私は宰相の仕事に集中できます。必ずロックを世界一の魔王にして見せます。」
ディートハルトたちと侍女たちが拍手するがフールは品定めをするようにカールを見ている。次にユリアンが挨拶する。
「法務大臣のユリアン・ライヒェンバッハだ。私は今、新しい法律を作っている。国民主権の素晴らしい法律だ。楽しみにしてくれ。」
多くの者がユリアンの言葉を理解できない。しかし、フールは理解して腹立たしく思う。
「国民主権とはどういうことですか。我々が作るのは魔王国ですよ。国の全ては婿殿のものになるのです。国民に権利など存在しません。婿殿が全てを決めるのです。」
「何を言っている。国を発展させるためには国民に政治的権利を持たせて、彼らの要望により国が動かなくてはだめなんだ。」
「今の民のうち何人が国民の権利を理解できると思っているのですか。婿殿がより良い運営をすることで民は幸せになるのです。」
フールとユリアンが意見をぶつけ合うがほとんどのものが何を言っているのかわからない。ロックも途中から他ごとを考えている。もちろん、リースのことである。
みんな、「いい加減にしろ」と目が語っている。しかし、フールとユリアンは議論をやめる気配はない。ロックが言う。
「2人の話し合いは後にしないか、他の者の意見もあるから。」
フールは、やれやれという感じで答える。
「婿殿が言うのなら仕方がありません。今日はここまでにしましょう。」「逃げるのか。」
「ユリアン、法は君が作っているけどほかの者の意見を取り入れるつもりだよ。」「完璧なものを作って見せるぞ。」
ユリアンは食堂を出ていく。リースがロックに言う。
「あれは優秀かもしれないが、我が強いな。やって行けるのか。」「彼は僕たちのことを知らないだけだよ。何とかして見せるよ。」
ロックはユリアンに法務大臣を辞めてもらっては困ると考える。
5人減っているがグラムの訓練に耐えきれず逃げ出したのだ。とは言ってもオルドビスの森の中である。無事に逃げられる可能性は低い。
ロックはグラムの殺人的な訓練に兵の半分は絶えられないと思っていたが、45人も残ったのだ。彼らはなぜか鎧を着ていない。全員白いTシャツを着ている。
「「「ロック様、見てください。」」」
ロックが見ると、兵たちは全員、ダブルバイセップス・フロントのポーズを取りTシャツが裂けて筋肉がむき出しになる。ディートハルトが言う。
「ロックすごいだろ、みんな100キロの甲冑を着て走り回ってきたんだ。筋肉と会話もできるようになったぞ。」「ディートハルト、そっちに行ってはだめだ。」
ロックがディートハルトを呼び戻そうとするが、グラムが言う。
「いいではないですか。私はこのような成果を求めていたのです。彼らとは仲良しになりました。」「そーですか。」
ロックは諦める。ディートハルトは遠いところへ行ってしまったんだ。ヨーゼフがロックの肩を叩く。
「ディートハルトと兵たちは、おかしなテンションが高くなってしまってあの様だが、かなり腕を上げて強くなっているぞ。」「分かるよ。でも、あのディートハルトはいないよ。」
ヨーゼフはうなづく。アデリナがロックに言う。
「私はファイヤーボールを極めたわよ。」「ファイヤーボールは炎魔法の基礎でしょ。」
「そうよ。ファイヤーボールに始まってファイヤーボールに終わるのよ。」「よくわからないよー」
ロックは炎神パイロウスに聞く。
「アデリナはどうしてしまったのですか。」「彼女は基礎ができていなかったから基礎を徹底的に鍛えたのだ。ファイヤーボールに関しては完璧だぞ。」
「実戦でファイヤーボールだけでは足りませんよ。」「そんなことはない。ほとんどの相手はファイヤーボールで何とかなるものだ。」
ロックは、炎神パイロウスの基準のファイヤーボールを想像してアデリナが会得したファイヤーボールがどんなものかなんとなくわかる。おそらく常識はずれなものに違いない。
ティアナがロックの袖を引く。ロックが振り向くとティアナは顔を赤くして言う。
「ヒールをかけ続けたらハイヒールを使えるようになったわ。死にかけている人でも治すことが出来るのよ。」「それはすごいよ。フールさん並みだよ。」
フールがロックに言う。
「ティアナがヒールのレベルを上げてくれたから、これからは内政の仕事にかかれるよ。」「大丈夫ですよ。宰相と法務大臣が決まりました。」
「えっ・・・宰相は私がやろうと・・・」「優秀な人が来てくれたのですよ。」「そ、そうですか。」
フールは残念そうに肩を落とす。ロックはこのままではまずいと考える。
「宰相は人間ですので、他国の魔王対策にはフールさんの知恵が必要です。」「そうですね。魔族のことは任せてください。」
ヨーゼフが黙って城の中を見ていたが口を開く。
「城の中の雰囲気が明るくないか。」「たぶん、宰相のカールのおかげです。彼がうまく人を使っていますから、侍女たちは喜んで働いているんですよ。」
「そうか、やり手が来たんだな。」「はは、そうですね。」
ロックはカールが女につられてきたことを隠すことにした。
昼になりみんなが食堂に集まる。全員入れないので大部屋を2つ解放して兵とホブゴブリンにはそちらで食事をしてもらうことになる。
カールがみんなに挨拶する。
「私は宰相のカール・プロイセです。今、ディルクが内務大臣をスカウトに言っています。」
ロックは聞いていないぞと心の中で言う。
「内務大臣が仕事を始めれば、私は宰相の仕事に集中できます。必ずロックを世界一の魔王にして見せます。」
ディートハルトたちと侍女たちが拍手するがフールは品定めをするようにカールを見ている。次にユリアンが挨拶する。
「法務大臣のユリアン・ライヒェンバッハだ。私は今、新しい法律を作っている。国民主権の素晴らしい法律だ。楽しみにしてくれ。」
多くの者がユリアンの言葉を理解できない。しかし、フールは理解して腹立たしく思う。
「国民主権とはどういうことですか。我々が作るのは魔王国ですよ。国の全ては婿殿のものになるのです。国民に権利など存在しません。婿殿が全てを決めるのです。」
「何を言っている。国を発展させるためには国民に政治的権利を持たせて、彼らの要望により国が動かなくてはだめなんだ。」
「今の民のうち何人が国民の権利を理解できると思っているのですか。婿殿がより良い運営をすることで民は幸せになるのです。」
フールとユリアンが意見をぶつけ合うがほとんどのものが何を言っているのかわからない。ロックも途中から他ごとを考えている。もちろん、リースのことである。
みんな、「いい加減にしろ」と目が語っている。しかし、フールとユリアンは議論をやめる気配はない。ロックが言う。
「2人の話し合いは後にしないか、他の者の意見もあるから。」
フールは、やれやれという感じで答える。
「婿殿が言うのなら仕方がありません。今日はここまでにしましょう。」「逃げるのか。」
「ユリアン、法は君が作っているけどほかの者の意見を取り入れるつもりだよ。」「完璧なものを作って見せるぞ。」
ユリアンは食堂を出ていく。リースがロックに言う。
「あれは優秀かもしれないが、我が強いな。やって行けるのか。」「彼は僕たちのことを知らないだけだよ。何とかして見せるよ。」
ロックはユリアンに法務大臣を辞めてもらっては困ると考える。
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