鬼切りの刀に憑かれた逢神は鬼姫と一緒にいる

ぽとりひょん

文字の大きさ
4 / 87

第4話 鬼姫鈴鹿

しおりを挟む
 逢神たけるは、無職になってから妙齢の女性に付きまとわれている。
 鈴鹿と名乗る女性は、山の神を殺した帰り道、人気のない所で突然現れる。
 気配や足音もないのにいきなりたけるの前に立っている。
 たけるは警戒したというより、血が騒ぐのだ早く刀を出して、その刀に鬼の血を与えろと・・・
 「何か用ですか。」
 「私は鈴鹿と言います、あなたと一緒になるためにきました。」
 「何言っているの。」
 「私たちは前世で兄妹で愛し合っていたんです、2000年待ちました。」
たけるはこれは電波女だ、かかわりになるのはやめようと思う。
 「忙しいので失礼します。」
すると鈴鹿は抱き着いて来る。
 「冷たいこと言わないで。」
たけるの血が再び早く刀を出して、その刀に鬼の血を与えろと騒ぐ。
血に逆らえない、血は刀の名を呼べと命じる
 「羽左衛門ノ贄ノ夜叉」
たけるは呪われた刀の名をつぶやく。
 すると虚空から護符に包まれた鞘に収まる刀が浮かび上がる。
 刀を手に取り抜き祓う、彼の心は鬼への憎しみに満たされる。
 たけるは抱き着いていた鈴鹿に刀を突きたてる。
 しかし、そこには彼女はいない。
 間合いの外に彼女はいる、頭に角を生やし、金色の瞳に変化している。
 鈴鹿は虚空から大通連を抜き出し
 「どういうことかしら、鬼切りの刀なんて厄介な。」
たけるは怒りに満ちた顔をしている。
 「刀に飲まれたのね。」
鈴鹿はたけるの状態を観察し何とかしようとする。
 彼は正面から切りかかってくる、彼女は剣筋をそらしてかわす。
 鈴鹿はたけるから刀を離すことにする。
 彼が刀に操られていると考えたのだ。
 彼女は神速で間合いに入ると刀の棟で彼の刀を叩き落す。
 彼は立ったまま動かなくなる。
 彼女は大通連を虚空に戻すと声をかける
 「大丈夫、刀に操られていたのよ。」
たけるはが立ったまま、鈴鹿を見る、目はまだ刀の呪いが残っていることを表している。
 彼の心の中で刀鍛冶が言う
 「鬼はそこにいるぞ。」
 彼は突然、彼女に襲い掛かる、押し倒し、こぶしで顔面を殴ると首を絞める。
 彼女は抵抗しない、呼吸が止まり、死を迎える。
 たけるは気を失い、鈴鹿の上に倒れ込む。
 しばらくすると鈴鹿の呼吸が戻り、息を吹き返す。
 彼女はそのまま身じろぎせず、金色の目は星空を映している。
 たけるが起き上がると
 「こ、これは・・・」
彼の下には女の鬼がいる。
 「気が付いたの。」
 「鬼だよな。」
 「そうよ鬼姫鈴鹿よ。」
 「俺、憎い気持ちと欲望が混ざって、あっ。」
 「意識はあったのね。」
 「殺してしまったはずなのに。」
 「殺されたわ。」
 「謝る、許されないか。」
 「いいわよ、殺した責任取ってね。」
こうして、たけるは鬼姫鈴鹿に付きまとわれることになる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転

小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。 人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。 防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。 どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。

処理中です...