父親が同じ私たちは霊でこづかいを稼ぐ

第81話 迷宮の家６

　市役所は、オカルト番組のテレビ局に連絡を入れる
　「お座敷様に対して手詰まりです。」
　「用件は何でしょう。」
　「オカルト番組の仮面の女子高生ですが、お座敷様を退治することはできないでしょうか。」
　「高校生に死地に向かえというのですか。」
　「・・・ほかに手はないのです。」
　「私たちは、彼女らに連絡する気はありません。」
　「しかし、月に１人づつ殺されるのですよ。」
　「彼女たちが勝てるとは限りません。」
テレビ局は市役所の要請を断る。
　沙衣は、五條家の離れで美湖と話をする
　「お座敷様を放っておくの。」
　「・・・」
　「このままだと私たちは、動けないわ。」
　「分かっているわ。」
　「私たちでお座敷様を退治しましょ。」
　「勝てるの。」
　「分からないわ。」
　「どうやって戦うの。」
　「消防に放水してもらうわ。」
　「迷宮の家を水浸しにするの。」
　「そうよ、霧の中ならお座敷様の動きはまる分かりだわ。」
　「私は必要ないの。」
　「勾玉で私の傷を癒して。」
　「私では戦に参加するのは難しいものね。
　「私たちの最期の仕事をしましょ。」
　「依頼料は吹っ掛けないとね。」
沙衣と美湖は、お座敷様と戦うことを決める。
　美月はテレビ局に連絡する。
　テレビ局は市役所に連絡し、依頼料の交渉をする。
　市役所は高額の依頼料に難色を示すが成功報酬で払うことになる。
　沙衣と美湖は、運転手付きの車でホテルに向かう。
　テレビ局に行かず、ホテルで制服に着替え、マスクをつけ、テレビ局の車で迷路の家に向かう。
　２人が到着すると消防が放水を始める。
　迷路の家の窓ガラスが割れ水が家の中に流れ込む。
　沙衣は、家の外に流れ出ている水をコントロールして集める。
　集めた水を家の玄関にぶつけてドアを破壊する。
　沙衣と美湖は、戦いののろしを上げる。