異世界、皇子です

晴れのち曇り

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一章、目覚め

歴史

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湯浴みを終えて自室に戻ったフリートは、1人で歴史ー帝国史ーの勉強をしていた。

帝国が建国されたのは今から約360年前の太陽暦ーこの世界の暦ー1204年それ以前はガウル王国と呼ばれており、時の大国からは見向きもされない弱小国だった。

では何故このガウルは現在帝国と呼ばれ、大陸の覇権を握っているのか。

それは、1167年にガウル王国に最後の国王として即位したガウル帝国第1代皇帝「グランゼン帝」の功績によるものである。

グランゼン帝は当時弱小国であった王国を一代で覇権国家へと導いた、ガウル王国臣民なら誰もが知っている「炎帝」である。

この「炎帝」というのは当時の大陸でガウルを帝国へと押し上げたグランゼン帝を畏怖し、呼んだ異名である。

この異名が付けられた理由には諸説あるが、最も有力な説は『火薬を使用したことにより、戦場を一変させたこと』というものである。

そう、この世界には魔術と科学が共存する世界なのである。

このように、始めて火薬を戦場で使用したグランゼン帝は大陸全土の覇王を握り、帝国を建国した。

今では帝国では戦場で戦車を走らせ、歩兵が銃を持つようになった。(だが、銃を持つより剣や槍を持った方が強い、という人外じみた者もいるのだが)

だが、それは帝国軍だけであって他国では未だに剣や槍を使い、馬に乗って戦場を駆けるのが普通だ。

つまりこの隔絶した帝国と他国の技術力の差が、そのまま現在の大陸国家間の強さになっている。

(因みに、戦車の動力や一部の銃には魔力が使用されている)

このように、魔力を技術化し様々な物に応用しようとする学問を魔術学ではなく魔導学と呼ぶ。

こうして、グランゼン帝が興した帝国は現在も大陸の覇権国家として君臨している。

「そろそろ休もうか。……まあ、少し歴史から逸れた気がするが」

フリートの長い1日が終わる。
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