異世界、皇子です

晴れのち曇り

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三章、帝国内乱

釈明

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「いや申し訳ない」

「はぁ……どうして殿下はこういう時にふざけるの?」

あの狂気は何だったのか、と問い質したくなる程の綺麗な腰を90度に曲げた謝罪である。

「い、いやぁ空気が重かったから解そうと……ね?」

「はぁ……」

汗をかきながら言うフリート。

呆れるミラ。

やらなきゃ良かったのに。と言いかけて止め、代わりにもう一度溜め息をつく。



「…………とまぁふざけるのはここまでだ。真面目な話をしよう」

「ふざけていたのは殿下だけ…………まぁ良いか。話っていうのは、蜂起の事?」

わざとらしく真面目な顔を作りながら話を変える帝国皇子。

「あぁ、そうだよ。このままでは本格的な内戦になりかねない。
それは止めないとね」

「それは分かるけど……どうやって?」

ミラは話に納得しながらも疑問を抱く。

「問題はそこだ。未だ私には実現可能なプランが思いつかない。
だが、何とかしなければ周辺国につけ込まれてしまう。
こうなっては中だけでなく外にまで目を向けていなければならなくなる。
これはよろしくない」

「確かに周辺国に今攻められると面倒」

フリートの言葉にミラは同意を示す。

2人は何が策は無いか、と頭を抱えていたがこれといって良い考えが浮かばない。

するとミラが言い出す。

「なら、敵の首魁を討てば良い」

すぐさま反論する。

「それはそうだけど、具体的にどうやるの?
首魁の居場所は?容姿は?これが分からない以上あまり現実的とは言えないね。
あと、敵じゃ無いよ。言うならテロリスト、だよ」

反論しながら訂正を入れる。

「どっちでも良い。というか同じ」

正にその通りである。
敵呼ぶかどうかなど今はどうでも良いか、とひとりごちるフリート。

「ごめんごめん、話を戻そう。では、どうやってテロリストの首魁を討てば良いのか。という事だけど実際問題、居場所や容姿が分からなければどうしようも無い。つまりは、私達に出来ることは今は無い。という事だよ」

「……今は?」

フリートの言葉に引っ掛かりを覚えるミラは不思議そうに呟く。

「うん。今は、だよ。どうせ直ぐに皇室か軍部辺りから召集がかかると思うからね」

「そっか、確かに」

納得したように、しかし現在自分には何も出来ないと言われ、無力感を覚える。

ミラはどんよりと曇る空を見上げ、遣る瀬無さと一緒に息を吐き出した。
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