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三章、帝国内乱
召集
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「殿下、皇帝陛下からの召集です。件の武装蜂起について殿下も鎮圧に参加せよ。との事です」
ある昼下がり、フリートとミラが雑談に花を咲かせていると、学園に似合わない軍服姿の兵士と思しき男が声をかけた。
男の言葉に少し驚いた風のフリートであったが、直ぐに了承の意を示す。
しかし、それを良く思わない者がここに居た。
「待って、殿下はまだ15歳。戦場に出るには早すぎる」
ミラが男に食ってかかった。
「しかしミラ殿、これは陛下直々の命です。逆らう事は許されない事です。
故に、ご理解頂きたい」
男は極めて冷静にミラに対応する。
まるで取り付く島が無い。
「ーーーっでも!」
更に言い募ろうとする少女。
しかし、それを遮る者が居た。
「ミラ、良い」
「殿下!?」
「十分だ、ありがとう。でもね、皇帝陛下の命を無視するわけにはいかない。
少しでも軍の戦力を割きたく無い、という事だろう。私には自分が自由に動かせる部隊がいるからね」
フリート本人にそう言われては、強く拒否する訳にもいかない。
ミラは渋々引き下がった。
「…………ありがとう。君みたいな人がいてくれるのなら私は幸せ者だよ」
そう言いながら微笑むフリートを見たミラは、意を決したように言う。
「…………ならっ!私も殿下と一緒に行く!これは譲れない」
予想だにしていなかったその言葉に目を見開くフリートは慌てたように言う。
「何を言っている!?君まで戦場に出る必要は無い!死にたいのか!?」
しかし、ミラは顔色を変えずに静かに口を開く。
「私は殿下を死なせたくは無い。それは絶対に嫌。殿下は死ぬ時は一緒と言った。あれは、嘘?」
その言葉に、その眼にフリートは何も言えずにいた。
それを壊すかのように男が口を出す。
「では、フリート殿下とミラ殿、そして殿下の直属の部隊にはテロリストの鎮圧にお手伝い頂ける、という事で宜しいでしょうか?」
「…………あぁ、構わない」
フリートは男に早く行け、とでも言いたげにぞんざいな態度を取る。
「では、失礼致します。…………殿下に女神の御加護があらん事を」
そう言って男は敬礼をして立ち去った。
「女神、か」
そう零すフリートの姿はまるで、道に迷った幼子のようだった。
「死ぬ時は一緒って言った覚えがないんだけどなぁ……」
必死に記憶の糸を手繰り寄せていた。
ある昼下がり、フリートとミラが雑談に花を咲かせていると、学園に似合わない軍服姿の兵士と思しき男が声をかけた。
男の言葉に少し驚いた風のフリートであったが、直ぐに了承の意を示す。
しかし、それを良く思わない者がここに居た。
「待って、殿下はまだ15歳。戦場に出るには早すぎる」
ミラが男に食ってかかった。
「しかしミラ殿、これは陛下直々の命です。逆らう事は許されない事です。
故に、ご理解頂きたい」
男は極めて冷静にミラに対応する。
まるで取り付く島が無い。
「ーーーっでも!」
更に言い募ろうとする少女。
しかし、それを遮る者が居た。
「ミラ、良い」
「殿下!?」
「十分だ、ありがとう。でもね、皇帝陛下の命を無視するわけにはいかない。
少しでも軍の戦力を割きたく無い、という事だろう。私には自分が自由に動かせる部隊がいるからね」
フリート本人にそう言われては、強く拒否する訳にもいかない。
ミラは渋々引き下がった。
「…………ありがとう。君みたいな人がいてくれるのなら私は幸せ者だよ」
そう言いながら微笑むフリートを見たミラは、意を決したように言う。
「…………ならっ!私も殿下と一緒に行く!これは譲れない」
予想だにしていなかったその言葉に目を見開くフリートは慌てたように言う。
「何を言っている!?君まで戦場に出る必要は無い!死にたいのか!?」
しかし、ミラは顔色を変えずに静かに口を開く。
「私は殿下を死なせたくは無い。それは絶対に嫌。殿下は死ぬ時は一緒と言った。あれは、嘘?」
その言葉に、その眼にフリートは何も言えずにいた。
それを壊すかのように男が口を出す。
「では、フリート殿下とミラ殿、そして殿下の直属の部隊にはテロリストの鎮圧にお手伝い頂ける、という事で宜しいでしょうか?」
「…………あぁ、構わない」
フリートは男に早く行け、とでも言いたげにぞんざいな態度を取る。
「では、失礼致します。…………殿下に女神の御加護があらん事を」
そう言って男は敬礼をして立ち去った。
「女神、か」
そう零すフリートの姿はまるで、道に迷った幼子のようだった。
「死ぬ時は一緒って言った覚えがないんだけどなぁ……」
必死に記憶の糸を手繰り寄せていた。
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