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三章、帝国内乱
憎悪
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散りばめられた星が空を満たす夜。
静寂を壊すかのように帝都に発砲音が響いた。
ーーー3時間前、帝都グランゼン
「また蜂起、か」
ある人が見れば呆れているように、またある人が見れば嘆いているかのようにフリートは零した。
「増えたな、ついでに私達の出動の頻度も」
「ん、そうだね」
独り言を自分に向けて言ったのだと思ったのだろう、ミラが肯定の意を示す。
「はぁ……」
思わず溜め息を吐く。
フリート達は皇帝の命を受けてから直ぐに出動する事となった。
そこで見たものは怒りや憎悪そして正義だった。
現在の帝国の重税や貴族や皇帝が好き勝手に施行した愚かとしか言いようが無い法。
そしてその愚行の被害者が叫ぶ怨嗟の声。
これらがフリートの良心を傷つける。
まるで身体が欠けるかのような痛みが自身を襲う。
その声は、その憎悪は決して間違っていない。
正当なものであると見せつけられるかのようだった。
しかし、その声に耳を傾けることは許されない。
その声を認めることは許されない。
その声を否定しなければならないのだ。
暴力をもって叩き潰さねばならないのだ。
既に精神はすり減っていた。
壊れた心をかき集めて新たに作り上げた心さえヒビが入っていた。
この国の影を見せつけられたフリートは倒れ込むようにベッドに身を預け、僅かな安息を得た。
夢を見ていた気がする。
金髪の少女が1人で戦場を駆けている。
自分はそれを見ている事しか出来ない。
今にも少女の元へ走り出したいのに、何かがそれを邪魔する。
もどかしい。手を伸ばす。叫ぶ。私はここに居る。気づいて。君は戦わなくて良い。何故戦う?分からない。
「貴方達のせいだ」
「ーーーっは!」
銃声がフリートの鼓膜を震わす。
ベッドから飛び起きたフリートは何が起こっているのか分からなかった。
「殿下!敵襲!」
いつの間にか部屋から出ていたミラが焦った表情で入って来た。
初めフリートは言葉の意味が分からなかった。
しかし僅かな時間がその言葉をフリートの脳内へ染み込ませる。
「馬鹿な!ここは帝都だぞ!?」
信じられない。そう言うかのように驚愕の表情を浮かべた。
「事実。直ぐにでも鎮圧しないと」
「ああ、分かっている!隊のみんなを集めて!」
「もう集めた。後は出るだけ」
ーーー仕事が早い。
そう内心呟く。
「良し!じゃあ行こう!」
「ん」
そう言ってフリート達は部屋を飛び出した。
さっきの夢は気のせいだ。ただの夢だ。そう自身に言い聞かせて。
邂逅の時は近い。
静寂を壊すかのように帝都に発砲音が響いた。
ーーー3時間前、帝都グランゼン
「また蜂起、か」
ある人が見れば呆れているように、またある人が見れば嘆いているかのようにフリートは零した。
「増えたな、ついでに私達の出動の頻度も」
「ん、そうだね」
独り言を自分に向けて言ったのだと思ったのだろう、ミラが肯定の意を示す。
「はぁ……」
思わず溜め息を吐く。
フリート達は皇帝の命を受けてから直ぐに出動する事となった。
そこで見たものは怒りや憎悪そして正義だった。
現在の帝国の重税や貴族や皇帝が好き勝手に施行した愚かとしか言いようが無い法。
そしてその愚行の被害者が叫ぶ怨嗟の声。
これらがフリートの良心を傷つける。
まるで身体が欠けるかのような痛みが自身を襲う。
その声は、その憎悪は決して間違っていない。
正当なものであると見せつけられるかのようだった。
しかし、その声に耳を傾けることは許されない。
その声を認めることは許されない。
その声を否定しなければならないのだ。
暴力をもって叩き潰さねばならないのだ。
既に精神はすり減っていた。
壊れた心をかき集めて新たに作り上げた心さえヒビが入っていた。
この国の影を見せつけられたフリートは倒れ込むようにベッドに身を預け、僅かな安息を得た。
夢を見ていた気がする。
金髪の少女が1人で戦場を駆けている。
自分はそれを見ている事しか出来ない。
今にも少女の元へ走り出したいのに、何かがそれを邪魔する。
もどかしい。手を伸ばす。叫ぶ。私はここに居る。気づいて。君は戦わなくて良い。何故戦う?分からない。
「貴方達のせいだ」
「ーーーっは!」
銃声がフリートの鼓膜を震わす。
ベッドから飛び起きたフリートは何が起こっているのか分からなかった。
「殿下!敵襲!」
いつの間にか部屋から出ていたミラが焦った表情で入って来た。
初めフリートは言葉の意味が分からなかった。
しかし僅かな時間がその言葉をフリートの脳内へ染み込ませる。
「馬鹿な!ここは帝都だぞ!?」
信じられない。そう言うかのように驚愕の表情を浮かべた。
「事実。直ぐにでも鎮圧しないと」
「ああ、分かっている!隊のみんなを集めて!」
「もう集めた。後は出るだけ」
ーーー仕事が早い。
そう内心呟く。
「良し!じゃあ行こう!」
「ん」
そう言ってフリート達は部屋を飛び出した。
さっきの夢は気のせいだ。ただの夢だ。そう自身に言い聞かせて。
邂逅の時は近い。
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