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第二話「断固拒否ですわ!」
しおりを挟む「泥棒猫に振られたぁあああああああ!?」
「そ、そんなに大声で言わないでくれ………」
しょんぼりしょげるエドガー様、でも、そんなことにかまってさしあげる筋合いはありません。
「それで? 振られたのに、どうしてわたくしとの婚約を破棄しようと言うのですか? 振られたのでしたらわたくしと別れる必要はないではありませんか」
「………俺は、まだ諦めたわけではないんだ……。そして、お前と婚約しているのに、不義理な真似をしてしまったと後悔した。だから、婚約を破棄して、お前にも、彼女にも義理を通したいと思ったんだ」
だから、俺と別れて欲しいと頭を下げるエドガー様。
義理堅く、誠実な人柄で人望を寄せるエドガー様らしい行動。
でもだからといってわたくしが納得できるわけもありません。
だって、だって、だって、婚約破棄ということは、わたくしの今までの努力をしゅわしゅわ泡に返すということ。
おとぎ話の人魚姫では王子様は婚約者と結婚したというのに、現実ではわたくし(婚約者)が泡になると?
そんなのぜぇえええええったい認めませんわよ!!
「断固拒否ですわ!!!!」
わたくしの婚約をしゅわらせてたまるものですか!!!
「っえ、え、え、エトワール!!お、お、お、落ち着いて……ってえ!?」
「わたくしぜええええったい! あなたとは別れませんわよ!! 絶対わたくしと結婚していただきますから!」
わたくしは宣言し、エドガー様の胸倉を両手で引っ掴みなおし、思いっきりエドガー様を自分へ引き寄せました。
そして、その勢いのまま、エドガー様の唇を奪ったのです。
ガチン!
「いたっああああいい!」
「いでえっ!!」
ファーストキスは血の味がいたしました。
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