星の乙女は宙に歌う

燈太

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第19話 覚悟

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 「――星那、大丈夫か?」

 そう聞かれて、星那はふるふると首を横に振った。

 まだ興奮が冷めやらなかった。自分に秘められた力を目の当たりにして、手のひらはまだ熱を帯び、余韻よいんが残っている。

 まるで魔法のような、不思議な力を使った感覚が。

 颯兎が用意してくれた冷たい水を、ゆっくりと何度かに分けて飲み込んだ。喉を通る水の冷たさが、だんだんと星那の心を落ち着かせてゆく。

 歌い祈り咲いた花は、テーブルの上で静かに美しく鎮座していた。

 星那は自分の身に起きた――というより、自分が起こした事をようやく飲み込むことが出来た。自らの手で咲かせた花を見つめ、"星の乙女"という、自分の中に眠っていたものの存在を噛み締める。

 「本当なんだね。私、本当に……」

 "星の乙女"なんだ。

 




*







  「問題は、星那を……"星の乙女"を手に入れたい連中が山ほどいるってことだ」

 星那が自分の"星の乙女"と認めて、実感したあとの心情は意外にも冷静なものだった。颯兎の問題提起に、星那は落ち着いた心持ちで考えて口を開いた。

  「……でも、私が星の乙女だってことは颯兎君やオリオン……あとコスモス堂の店主さん?以外は知らないことだよね。狙うも何もないんじゃない?」
 
  自分達の星を救う力を持つ人間。欲しがる人々が多くいるのは理解できる。けれど、公にしなければ狙われる危険もないのではないか? 

 実際に星那を拐うつもりの――否、まずは信頼を得て説得するつもりらしいオリオンはともかくとして。

 「残念ながら、そうもいかないんだよ」

 オリオンが、静かに言葉を発する。

 「"星の乙女"は、『銀河公法ぎんがこうほう』で、その処遇が決められている」
 「……『銀河公法』?決められてるって、どういうこと」

 星那は怪訝そうな表情を浮かべた。己の扱いが決められているなどと、聞き捨てならない話だった。

 「『銀河公法』は宇宙星連が定めた規範だよ。"全宇宙の恒久的な平和と秩序を守るため"のルールなんだ」

 オリオンが答えた。

 「"星の乙女"に関する条項が追加されたのは割と最近だけどね。それまでは、"星の乙女"を巡っての争いが無秩序に行われていたから……」
 「争いって……」
 「戦争さ。その末に一つの星が滅びた、という記録もある」
 「そんな……!」

 たった一人を巡ってそんなことをするなんて。惑星同士での戦争だなんて、規模が大きいことだけは解る。想像しただけで恐ろしくなり、星那は顔を青くした。

 「その戦争を起こさないためにあるのが『後見星こうけんせい制度』だ」
 「後見星制度?」

 オリオン曰く、その制度は『銀河公法』に定められた"星の乙女"に関する条項の一つらしい。 

 「――大まかに言えば"星の乙女"が産まれた惑星、または最初に発見し保護した惑星。もしくは星の乙女自ら選び望んだ惑星が後見星として、"星の乙女"の安全の確保および生活の保障を行う。という制度なんだけど」
 「私を最初に見つけたのって、オリオンだよね」
 「そう。だから俺は、というかラピスは君の後見星として名乗りをあげることが出来る。けれど同時に、君の存在を秘匿することは罪になるんだ」
 「えっ……」

 唖然とする星那の横で、颯兎が苦々しい表情を浮かべていた。この制度のことを、颯兎は知っていたのである。

 「"星の乙女は全銀河の公益こうえきする存在とし、いかなる惑星国家もその力を独占してはならない"とね。――その力の恩恵を受けるのは、平等であることが決められているんだ。 "後見星"は星の救済を望む諸惑星に"星の乙女"を派遣する義務を持つ。一つの星で"星の乙女"を独占することが無いように、存在を公にしなければならないんだよ」
 「それって、つまり」
 「……星那はもう、自分が"星の乙女"だってことを隠すのはルール違反ってこと」
 「……!」

 言葉を失った。自分のことなのに、自分で決められない。そんな理不尽なことがあるだろうか。

 昨日までの自分は、どこにでもいる普通の中学生の女の子だったのに。"星の乙女"だなんて言われて、その力を宇宙の平和のために使うことが決められているだなんて。

 「……じゃあ、私、今まで通りの生活は送れないの……?」

 星那は絶望的な気持ちで、震える声でそう口に出した。

 「まだ、猶予はある。……例えば星那がラピスを後見星に選んでくれたらだけど、"星の乙女"の後見星であることを宣言する場合、"星の乙女"をお披露目する必要があって」

 オリオンは答える。

 「お披露目……?」
 「そう。星那が今代の"星の乙女"であることを歌祈りの儀式で証明して、後見がラピスであることを宣言するんだ。その儀式の準備期間は"星の乙女"の存在を秘匿しておくことを許されてる。ただし、最大で三ヶ月までだ」

 それ以上の期間を秘匿していたことがバレたら、公益を無視し私益を優先する先進的な惑星らしからぬ行為として罰せられるのだ。そうオリオンは説明した。

 「じゃあ、三ヶ月までは秘密にしておいても大丈夫ってことだよね?」
 「そうなる。けれど早めに後見候補を選ぶ必要はある。でなければ、星那が"星の乙女"であることを嗅ぎ付けた惑星が、君を拐いに地球に来るかもしれない。怖い思いをするのは嫌だろう?」
 「え……」
 「おい、そういう脅し方やめろよ。星那が怖がるだろうが」

 オリオンを咎めるようにそう言いながら、颯兎は星那へ視線を向ける。彼は星那のことを心から心配している、憂いを帯びた目をしていた。

 「あのな、星那。後見する星が決まれば、その星が安全を保障してくれる。けど星那がフリーの状態だと、星那を狙う危ないヤツが来るかもしれないんだ」
 「危ないやつ?」
 「星那の力を悪用しようとする連中。……星の乙女を秘密裏に拐って、自分たちの星だけに利益を得ようとする。もしくは星の乙女の派遣を切り札に、他星に違法な取引を持ちかけようとしたりとか。そういうことを目論む奴らが、星那に快適な生活の保障をするとは限らない。痛い思いをしたり、とか……無いとは言いきれねぇんだよ」

 颯兎の言葉に、星那はごくりと息を飲む。早々に後見星を決めて安全を保障してもらわなければ降りかかる危険。星の乙女として正式に生きていくまでの猶予があるにしても、拐われる危険に怯えながら地球で暮らすのはリスクが高い。

 それはもはや、どちらにせよ星那が今後"星の乙女"として生きる以外の道は無いことと同義だった。

 「……あの、颯兎君のご両親の出身の星はだめなのかな?ラビラット、だっけ」

 颯兎のことだから両親の故郷を真っ先に候補にあげるかと思ったが、今のところその提案はない。遠慮がちに尋ねると、彼は苦々しい表情を浮かべた。

 「――ごめん。ラビラットは……先進星だけどオススメしない。後見星になったら、そこに住むのが前提になる。けど、星那をあんなところに住まわせたくない」
 「そう……なんだ。そっか……」

 颯兎はそれ以上は言わなかったが、何か相当な理由があるのだということは解った。

 「星那。オレ、星那のこと守るって誓ったから。……だからもし、星那が星の乙女であることを受け入れたくなくて、後見星も決めないってんならそれはそれでいいと思ってる。つーか、オレ個人としてはそうしてほしい」
 「……え?」
 「地球で、今まで通り暮らそう。大丈夫だって!オレが星那を拐いに来る連中、全部追い払ってやるからさ」

 太陽みたいな笑顔で、颯兎は言った。星那を守りたいという気持ちが、励まそうという気持ちが伝わってくる。けれど思わずすがってしまいたくなるその提案に、星那は頷くことが出来なかった。
 
 「でも……秘密にしてバレたら、颯兎君が罰を受けるんでしょ……?それは、だめだよ」

 星那はぎゅ、と膝の上で拳を握る。

 「それなら、もう……」

 星那は一度目をつむって、ゆっくりと目を開いた。そして、オリオンへ視線を向ける。

 「……オリオンの星は、私の生活も安全も保障してくれるんだよね」
 「もちろんだ。絶対に君を守るし、何不自由ない生活を約束する」

 オリオンは頷いた。真っ直ぐに、星那を見つめている。嘘はついていないと思いたい。彼は誠実で、彼の母星もきちんとした場所なのだと。

 「……そっか」 
 「っ、星那!!オレ、守るから……!だから地球に……!」
 「ありがとう颯兎君。でも私、もうなんとなく解ったから」

 星那は力なく笑って、颯兎に言った。

 「隠れて逃げ回っても、多分駄目なんだろうなって。オリオンが私を見つけたように、誰かがまた見つけるかもしれない。その誰かはオリオンみたく、温厚じゃないかもしれない」

 オリオンのことは変人だ厨二病だと思っていたが、事情が知れた今では、彼は割と正攻法で迎えに来てくれたのではないかと思う。丁寧に説明してくれようとしていたし、けして星那を蔑ろにはしなかった。

 「無理やり拐うことも出来なくもない。なんて冗談で言ってたけど……本当に問答無用で私を誘拐する人が、これから先現れるかもしれないんでしょ?そんな人達から守ってもらうなんて危険なこと、颯兎君にさせられないよ」
 「星那……」

 もしかしたら、 星那を拐いにくる異星人は武器を持っているかもしれないし、星那を連れ帰るために颯兎や家族を人質にとるかもしれない。そんな事態を想像するだけで、恐ろしくてたまらない。

  ゆっくりと星那は目をつむった。二人が星那の次の言葉をじっと待っているのが伝わってくる。

 静かな空気のなか、星那の頭に浮かぶのは"家族"や"友人"の顔。大切で、大好きな人達の笑顔だった。

 (――お父さん、お母さん……)

 星の乙女として生きるならば、普通の生活が出来なくなる。

 それでも、颯兎や家族に危害が及ぶよりずっといい。自分が"星の乙女"であることを受けいれるだけで、平和でいられるのならば、話は決まりだ。

 あとは、自分の覚悟一つだけ。

 「――オリオン。私、ラピスに行くよ」

 絞り出すように、星那は宣言した。震えている、けれど芯のある声だった。

 胸が張り裂けそうでも、星那はオリオンから目を逸らさずにいた。その瞳には、覚悟が宿っていた。

 オリオンは目を見開いた。そして、ゆっくりと星那に笑みを向ける。

 「ありがとう、星那。ラピスは心から歓迎するよ――"星の乙女"を」
 
 すっ、と手を胸に当てて、オリオンは恭しく星那に頭を下げた。

 「うん。……よろしくお願いします」

 深い感謝の念を感じて、星那もゆっくりと彼におじぎを返した。
  
 「颯兎君。ありがとね、心配してくれて」
 「心配なんか、心配するのなんか当たり前だろ……!幼なじみで、星那は、星那はオレの大事な……ッ」

 それは涙混じりの声だった。怒りと悲しみを抑えきれずに、颯兎は星那の肩口を掴む。颯兎は涙を零すのを必死に耐えながら、星那の服の襟にシワを作った。

 「……っ、んで、なんで、星那なんだよ……!!」
 「ごめんね。ごめん……私、行きたくはないけど……でも、それしかないから」

 星の乙女であることを受け入れる。自分が特別な存在であると認めなきゃいけないなんて、おかしな感じだと星那は思う。けれどもう、それは覆せない事実なのだ。

 この先の生き方を決められてしまうことが、恐いし不安でたまらない。それでももう、どうしようもないのだ。

 「……猶予までは、地球で家族と過ごせるように取り計らうよ。それに、里帰りだって出来なくもない。星の乙女として力を奮う必要はあるけれど、出来るだけ君の希望は叶えるから」
 「里帰り……そっか、二度と会えなくなるわけじゃないんだ」

 星那はホッと息を吐いて、オリオンを見た。オリオンは何とも言い表せない、安堵と哀れみの交じったような表情を浮かべていた。

 「オレ、やだよ。星那と離れるの、嫌だ……」
 「颯兎君……」

 ぐす、と颯兎は目尻に涙を浮かべて悔しそうに叫んだ。星那の覚悟と選択を受け入れはするが、気持ちの整理はすぐにはつかない。

 「会いに、必ず会いに帰るから。それに、まだ時間はあるよ。お別れするまで――私、いっぱい思い出作りたい」
 「……星那」

 精一杯の笑顔を浮かべて、星那は颯兎の手を握りながら言った。どこか吹っ切れたような、けれど切ない声に颯兎は目を丸くした。

 幼なじみの覚悟を感じて、ぐっと背筋を伸ばす。

 「……わかった。たくさん、思い出つくろう」
 「うん」
 「地球でも……あと、宇宙観光もしよう。オレ案内するから。星那に見せたいもん、たくさんあるんだ」
 「……うん。ありがとう。すごく、楽しみ」

 そう言って星那が柔らかな笑みを浮かべたのを見て、颯兎は応えるように力なく笑った。大好きで大切な幼なじみの決心に、背中を押してあげなければならないと思ったのだ。

 自分が悲しい顔をしていては、星那だって不安になってしまう。

 「ハヤト。星那の家族への説明、君にしてもらおうと思ってたんだけど」

 ふと放たれた空気を読まないオリオンの発言に、颯兎の額に青筋が浮かぶ。思わず、声を荒らげた。

 「はあ!?お前自分の星に連れ帰るくせに何を無責任な事言ってんだ!ざっけんな!誠心誠意おばさんとおじさんに話せ!オレとオレの親も同席してやるから!!」

 思わず颯兎はオリオンの胸ぐらを掴んだ。今にも殴りそうな勢いのそれに、星那は慌てて止めに入る。

 「お、落ち着いて颯兎君。お父さんお母さんには、私からもちゃんと説明するから……ちゃんと………」

 じわ、と涙が溢れてきた。手の甲で拭って、小さく息を吐く。胸の奥が、ぎゅうと締め付けられる感覚がした。

 変わらない日々があるはずだった。これからも家族で仲良く暮らしていくはずだった。けれど、近いうちに離れ離れになるのだ。

 「……星那」
 「ごめん、大丈夫」

 心配そうな目を向けてきた颯兎に、ふるふると首を横に振ってそう言った。

 今生の別れではないとはいえ、悲しい気持ちと寂しい気持ちと、そして両親への申し訳ない気持ちが胸に溢れる。

 (大丈夫。きっと、大丈夫)

 家族が危険にさらされるよりも、自分が頑張る方がずっといい。怖くてたまらないし、不安でいっぱいだけど。

 それでも星那はもう、覚悟を決めたのだから。

 
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