139 / 407
第138話 ノルン達の下層での戦い!
しおりを挟む「ダンジョン下層に到着!」
「呆れてものもいえないわ!他の冒険者の嘆きの声が聞こえそうよ」
「ま~ま~ジェーさん、良いじゃないですか!別にズルしたわけじゃないですよ!これはボクのスキル、つまり自らの力でここに来ました」
「まー……それはそうなんだけど!そのスキルが反則級なのよ!分かってる?」
俺達は再びダンジョンに戻って来た。
ここから下層、気合を入れていかないと、命がいくつあっても足りない場所。
なんせ……いきなり見つかってしまった。
赤い鱗……火竜だ!
ドシンドシンと二足歩行で十メートル近くの巨体が歩いて来る。鋭い眼光をこちらに向けて獲物の俺達を捉えていた。
「さてどうしましょうか、タクトくんは手を出さないでね!あなたが出たら一発で終わっちゃうから、二人の修業にならない。私とアポロンちゃん、ノルンちゃんで行くわよ!」
「オシ!やってやるぜ!」
「分かったわ!絶対に倒してみせるんだから!」
「良いわよ!その意気、ワタシも一緒に戦うけど過度には期待しちゃダメよ!ワタシにはもうギガントバスターはないんだから」
そう言えば、俺が壊しちゃったな~。ドラゴンをも難なく斬り裂く名剣だったけ?
「初めにワタシが出るから!あなた達は隙を見つけて攻撃しなさい!いいわね!」
ジェーさんは言ったと同時にもうダッシュで走り出し、そのあとに二人は続く!
「跡形も無く消えなさ~い!
『ギガントクラッシュ』」
ジェーさんは大きく跳躍し、オーラを大剣に纏わせてドラゴンに斬りかかる。
ドラゴンは腕を振り剣と爪が激突、火花が散る。
ドラゴンの腕はその衝撃で大きく弾かれ、ドラゴンは体勢を崩す。そこにアポロンが駆け寄り膝の後ろにアッパーをかましドラゴンはたまらず崩れ落ちる様に倒れた。
「灼熱の炎よ!ここに『フレイムエッジ』」
ドラゴンの腹にノルンの斬撃が決まる。
その一撃はドラゴンの分厚い皮膚を斬り裂き血が噴き出す。
ドラゴンは雄叫びをあげるとノルンに腕を伸ばす。それをすかさずアポロンが側面から弾き飛ばしさらにノルンが斬撃を加えた。
思ったよりドラゴン相手に押してるな~。これなら思ったよりいけるか、そう思った時だった!猛烈な熱気を感じだのは、赤い!熱を帯びた風、ドラゴンが火を吹いた!
3人は一旦距離を取ると、ドラゴンはゆっくりと体勢を立て直す。
「あれが一番困るのわよね。剣で吹き飛ばすにしても、あれだけの勢いのある炎、ワタシでも防ぎきれないよの~」
ジェーさんは頬に手を当てて困り顔。
「それなら私がやる!二人は攻撃の準備宜しく!」
ノルンは無謀にも真っ直ぐにドラゴンに突っ込んでいく。ドラゴンは口に火を溜めて放とうとしていた。流石に危ないと俺は手袋で空間障壁を張ろうとしたが、それは杞憂に終わる。
『天獄の魔眼』
ドラゴンが火を吹くと、同時にノルンの目が赤く光る。放たれた炎は大きく裂け、ノルンには当たらず、ノルンはドラゴンの足を斬り裂いた。
痛みで叫ぶドラゴンをアポロンが追撃、ノルンが斬った足と逆の足に鋭い拳が突き刺さる。ドラゴンは前に倒れ込むとジェーさんが駆け寄り、ドラゴンの首を斬り落とした。
3人は無事ドラゴンの討伐を達成した。
「やったー私達ドラゴンを倒したわよ!」
ノルンが飛びつく様に抱き着いてきた。
ここ最近コミュニケーションが積極的だ。
ちょっとびっくりである。
「スゴイよノルン、これなら一流の冒険者になるのもすぐかもな」
「いいわね!それ、一気に登りつめてやるわ!Aランク、そしてSランクよ!」
ノルンの背中に炎がメラメラと燃えて見えた。
「思ったより大分やれたわ。でも油断はしないでよ!ここにはそんな生易しいのはいないんだから」
そうだなドラゴンを倒して浮かれているわけにはいかない。ジェーさんは敢えて声を出して俺達に気が緩まないように言ってくれたんだ!
一応目的のドラゴン討伐は達成したけど、いい感じでジェーさんが言ってくれたのでもう少し探索してから戻ろ~っと!
それから地竜と遭遇、3人で戦ったけどコイツには苦労していた。速さはそれほどではなかったが硬かった。尽く3人の攻撃は通らず長期戦となりどちらも手詰まり状態、しかし3人は諦めなかった。最後は威圧に負けたのか、地竜が逃げ出したところを俺がハンマーで空間圧縮、ぺったんこに潰れた。最後の最後に手を出してしまったけど、3人で地竜に勝ったのは間違いない。
俺達は赤竜と地竜を手土産に堂々とギルドに戻ることにした。
「シャティー戻ったわよ!」
ノルンがガンっと受付に肘を置く。
コラコラ、喧嘩腰で行くな!
「シャティーさん今戻りました」
「生きて戻ったみたいで安心したわ!無茶はしなかったようね」
「はい!無茶はしません!安全マージンはしっかりと取るのも冒険者に必要な能力ですから」
「うんうん、良いのよそれで、えらいわね~、お姉さんの言うこと聞いてくれたのね!それじゃ~何か納品するのかしら?」
「はい!ドラゴンの牙と角をお願いします!」
ゴンっとテーブルの上に置く。
「…………ガン」
「シャティーさん!?」
シャティーさんは……机に頭を打ちつけた。
俺は突然のことに驚く。
「ね~少年、お姉さんの言った意味分かってないのかな~」
ゆらり…ゆらりと顔を上げる。
「そんなことはありません!シャティーさんの言いたいことは無理をせずに安全第一で行動しろと、自分も昔先輩からよく言われてました」
「あらそう、なら分かってほしんだけど、じゃ~これなに!」
「ん?……牙と角です」 俺は首傾げる。
「ん?じゃないわよ!全然わかってな~い!」
シャティーさんはガンガン机を叩く。
えっと……何か間違った事を言っただろうか?
「どう言うことですか!ジェット様!」
「どう言うことって言われても、そもそもそう言う約束でしょ、ドラゴンを討伐する。何よ忘れたわけ~」
「違います!なんて危ないことを、彼らを連れて下層に本当に潜ったのですか!無謀にもほどがあります」
「それは違うわよ!あの子達には確かな実力がある。まだまだ危なっかしいところはあれど、それは経験を積んで良くしていくもの、あの子達はすでに下層に行くだけの実力があるの。だからあなたは邪魔をしてはダメ!約束は守りなさい」
シャティーさんはウキィーと叫ぶくらい。悔しそうな顔をして、オーガドラゴンの依頼書を出す。
「あ~もう!何なんですかあなた達は、私のアドバイスが意味ないじゃないですか~」
うぇーっと泣き出す。
俺は頭をポリポリとかき、少し考えて、「そんなことはないと思いますよ。シャティーさんが言ってくれたおかげで助かった冒険者はいっぱい居ると思います。ですからこれからもアドバイスお願いしますね」
「ううっ……少年はいい子だね!お姉さん頑張るよ。でもその前に冒険者登録してくれない!」
「あ!それは無理なんで」
「何でよ!もう!」
この後シャティーさんを宥めるのに苦労した。
俺達は下層に再び戻り、オーガドラゴン討伐に向う!
16
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
【完結】テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる