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第1章 刻印覚醒編
第25話 容疑者はシーカー⁉︎ 街中の攻防戦!
しおりを挟むCityTokyoの路地裏に隠れているシーカー。何かに見れている気配を感じ、振り向くと監視カメラが設置されているの発見した。
「……監視カメラ……⁉︎ちっ……‼︎」
それを見た瞬間、逃げるようにすぐさま路地裏の奥へと走っていった。その監視カメラには保安管理局のエンブレムが描かれていた。
保安管理局のオペレータールームでは、既にシーカーが路地裏に隠れていた映像が流れ、すぐさま定岡の元へと連絡が入った。
「指示通り、犯人を指定フィールドに転送しました。場所はT地区578-15通りの路地裏に隠れています」
指名手配にされたプレイヤーが別のフィールドに逃げようとすると、管理局の操作により、強制的に指定のフィールドに移動させられてしまう。シーカーの場合は、日本人プレイヤーの為にCityTokyoへと転送された
「分かったわ、ありがとう」
保安管理局屋上で街中を眺める定岡はすぐにとある場所に連絡を入れた。
「チェイサーズに告ぐ‼︎犯人の居場所が判明した‼︎場所を送るからすぐに追え‼︎もしもの時はT地点におびき寄せろ‼︎」
そして定岡もメサで移動した。屋上のドアの内側には片桐がタバコを吸って定岡の行動を聞いていた。
片桐はメサからシーカーの写真を見ながら、階段を下って行った。
シーカーは汚い路地裏を走りながらメサを操作して別のフィールドに行こうとする。だが、操作は受け付ける事なく、移動する事が不可能になっている。
「くっ……‼︎まさかフィールド移動制限までかけているのか……」
必死に走りながら考えていると、路地裏を抜けそうになる。だが、路地裏の外から重装備した兵士数人が待ち構えていた。
「動くな‼︎」
「もう管理局が動いているのか……」
後ろに少し振り返ると、同じく重装備の兵士達が銃の標準をシーカーに合わせて静かに迫って来ていた。上の建物の屋上にも、スナイパーライフルで狙っている兵士がいる。前も後ろから迫って来ている事に少しずつ顔にも焦りが見え始めている。……でも内心は違った。
「(さぁて……この状況をどう抜けるか……)」
狭く暗い路地、両方から挟まれている状況、上からのスナイパー。こんな状態だが、何かいい作戦が浮かんだのか、自然に出てと笑顔が溢れて来た。
「そのまま両手を頭の上に置き、壁に貼り付け‼︎」
「はいはい……」
兵士が言うがままに従い、両手を合わせて壁に頭を引っ付けた。兵士達は銃を構えたまま慎重に警戒しながらシーカーへと繋がる。
そして兵士達が半径1m圏内に入った瞬間、頭に当てている片方の手を丸め、親指を立てた。
その瞬間、暗い路地裏の奥から猛スピードでウェルズが兵士1人に背中へと頭突きをかました。その兵士は勢いよく飛び、別の兵士達に当たって倒れてしまった。勢いよく飛んだ兵士を見てウェルズは嬉しそうに踊り始めた。
「ぐはっ……‼︎」
「な、何だ一体⁉︎」
他の兵士もいきなりの出来事に動揺しているその隙をシーカーは逃さなかった。すぐさま態勢を変え、動揺した兵士1人の腹を1発殴り、気絶させた。
上の兵士もすぐにシーカーに標準を向け、1発放った。もちろん上に兵士がいる事は知っていたので身体を横に変えて銃弾を避けた。
「くっ……‼︎」
銃弾を外した兵士は再び撃とうとスコープを覗き標準を向けた。だが、もう路地裏にはシーカーの姿はなかった。
すぐに路地裏に顔を下げ目視するが、やはり姿はなかった。
「空に逃げたって考えは浮かばなかったか?」
「⁉︎」
顔を上げると、目の前にダッシュボードに載っているシーカーが腕を組み余裕の表情で兵士を見ていた。兵士はすぐに銃を向けようとしたが、すぐにシーカーは何処かへと飛び立って行った。
「対象人物逃走しました……ですが目標地点方向に飛んで行った模様」
「分かったわ……」
とあるビルの中で外を眺めながら連絡を取っている定岡は、そのまま別の部隊へと連絡を入れた。
「チェイサーズ、今こそ出撃しなさい」
「はい‼︎」
定岡の合図と共に街の各地に潜んでいる兵士達が、一斉にシーカーの元へと陸と空を走れるバイク、ダブルビークルへと乗りシーカーを追い始める。
そんな事を知らないシーカーは呑気にビル街を飛びながら、管理局の兵士が来ないか辺りを見渡している。
「さっきは危なかったなぁ下手したら捕まってたぞ……⁉︎」
またしても何かの気配を感じ、後ろを振り返るとダブルビークルに乗った銃を構えた兵士達が大量にいた。まさかと思い、正面も顔を戻すと、またダブルビークルに乗った兵士達が待ち構えられていた。
「やっぱり空もダメか……なら」
諦めたかに思ったが、刀を出し臨戦態勢に入る。やはりその顔は焦りの顔を見せず、どこかこの状況を楽しもうとしているようにも見える。逮捕された今まで手に入れて来た物全てが失うというこの状況を……
そして刀を兵士に抜けて、ドスの効いた声で猛スピードで特攻を始めた。
「さぁ‼︎行くぞ‼︎俺を捕まえて見ろぉぉぉ‼︎」
ーーーーーーーーーーーーーー
その頃、Syoは都市の中心部から外れたスラム街をノートパソコンを開きながら歩いていた。都市と比べて、汚く、道もコンクリートではなく土で出来ており、商品も剥き出しで置かれている。
怖い顔をしたプレイヤー達が独自の店を開き、様々な商品を販売している一種の繁華街。武器もあれば、服やアクセサリーなど普通店では売っていない商品がズラリと並んでいる。変わった物や掘り出し物も多くあるのか、人も多くかなりの賑わいを見せている。
Syoは店を見渡し、何かを探しているようだ。
「(悠斗の罪状は店主への暴行と盗難……本人がやっていない言うならば、誰がやっと言うんだ……考えられる節は、愉快犯……悠斗に何やら恨みを持っている者か……まさか……)」
Syoには1つだけ思い当たる節があった。それは悠斗達と同じ高校の1人の男子生徒だった。
「(だがアイツは、わざわざこんなまどろっこしい事は好まない……アイツは正々堂々と戦うはずだ……じゃあ一体誰が……)」
同級生とは違うと確信したSyoだが、そのまま考えながら歩いていると目的の場所へと着いた。
「……ここか……」
汚い店だが武器は多く揃えられている武器屋だった。厳つい顔をした店主が椅子に座っていた。Syoは正面の店の屋根に登り、うつ伏せになりながら店を見張り始めた。
「(愉快犯ならば、犯人がここに再び現れる可能性はある……ならここで見張るしかない……)」
Syoはノートパソコンを開き、公開されている犯罪の映像を見始めた。その映像を見たが、確かにシーカーがやったようにした見えなかった。見た目や特徴も全てシーカーと同じだった。
「やはり……シーカーにしか見えない……だが、この監視カメラは何処に……」
映像でのカメラの位置は、この今いるあの武器屋の正面にある店の路地裏に監視カメラは設置されていた。すぐに屋根から路地裏を覗き込むが、そこにはもう何も設置されておらず、寧ろ荒くカメラごと引きちぎられた後が残っていた。
「(誰かが持って行った……それに、あの荒々しく取った跡……管理局が先に取ったのか……)」
疑問が深まる中、路地裏の奥から誰かが慌ただしく走る音が聞こえて来た。音は徐々に大きくなり、監視カメラの前で足を止めた。
「(誰だ……)」
そのまま動く事なく監視するが、その人物の行動は、Syoを唖然とさせるものだった、その行動とは……
「(まさか……こいつ……)」
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