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第三部 天嬢篇
【第三部完結】クロスポイント
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雪のように降りしきる羽根のなか──
救い出した帝国の子供たちの前で、私は静かにたたずむ。
少し離れた場所から、満面の笑みを浮かべたマリカが親指を立ててきた。
笑って応えたかったけど、もう表情筋にさえ力が入らない。加護の接続が切れたのだろう、魔鎧は紫に光る羽根となって舞い散り、消えてゆく。
それとほぼ同時に、マリカもその場でよろめいて、駆け寄ったミハイルに支えられていた。
アズライルは、転がるように走ってきて子どもたちの傍らにしゃがみ込むと、寝息を立てる彼らを起こしてしまわないよう、声を押し殺しながら泣いている。
こいつはまったく、どこまでギャップを振りまけば気が済むのだろう。──とりあえず、あとでたっぷり感謝してもらおう。
遥か上空から落下したジブリールは、なぜか生き長らえたようだ。自分の身だけは守れる安全装置でもあったか、あるいは聖女の温情だろうか。そして今は、自身が見捨てた四鎧将たちに囲まれ必死に土下座している。
ぼさぼさの紅い長髪を振り乱し、涙と鼻水を垂れ流しながら地面にこすりつけるその顔は、メイクが剥げたのか、それとも何らかの魔法が切れたのか定かではないけど、年相応か五十代以上に老いて見えた。
これから彼には相応の報いがあるだろうが、なんだかもうどうでも良かった。
そして私の腕には、魔玄籠手が抱えられている。それは中心から真っ二つに両断されていた。私自身の仕業だ。
参ったな、お父様とお母様に顔向けできない。そんなことを考える私の視界は、見上げてもいないのに、なぜか羽根の舞う青空へと移ってゆく。たぶんいま私は、力尽きて後ろに倒れ込んでいるのだろう。
当前のように支えてくれる影狐の腕の安心感のなかで、私は魔玄籠手をきつく抱きしめながら、ゆっくりと意識を手放していた……
……あり……と……
『……ありがとう……』
闇の中、声が聞こえる。
『あなたのおかげで、世界はようやく前に進む』
優しく凛とした声。魔戦士ダンケルハイトのそれだ。
『魔玄籠手が核になった魔鎧龍が、いつも最後の敵だった。まあ、いつもは空とか飛ばない四足歩行で、吐炎も普通に炎の息って感じで滅びの火球じゃなかったんだけど……』
それはきっと修正力の仕業なのだろう。……いや待って、いつも?
『あの場でエリシャが命を落とす展開のときは、加護を得た聖騎士によって魔鎧龍が、私と帝国の子供たちもろとも討たれた瞬間に、世界は巻き戻る。──いつも通りなら』
展開。巻き戻る。つまり、世界は繰り返されているということか。それじゃあやっぱりここはゲームの中で……
『あなたには、ちゃんと話さなくちゃね。そう、ずっとずっと、ずっと昔、大災厄よりずっと前。魔紋に人間の心を複製して遺すという技術があったの』
そんな私の疑問に答えるように、声は語りはじめた。
『一人の天才的な魔学者がいて。当時は、魔物を自由に操るために魔瘴の研究をしていたかな。彼はいつも言ってた、どうせこの世界は神様の玩具だけど、自分は神様の想像を超えて鼻を明かしてやるって』
もしかして、それはあの地下迷宮を作った魔学者のことだろうか。
『私は、いつかの未来のために私──ダンケルハイトの心を魔玄籠手に刻んだ。もちろん、私そのものではなく、導くことに特化した存在としてね。そのものを複写するには、もっと大量の容積が要るらしくて』
なるほど……憑いた亡霊とかじゃなくて、ちゃんとそういう仕掛けがあったんだ。すこし、ほっとする。
『意志だけの存在になったからなのか、それとも魔学者が何か仕掛けをしていたのかはわからない。とにかく、私だけはこの世界の繰り返しに気付けたの』
彼女は、巻き戻されるたび何度も何度もジブリールの手で帝国に持ち去られた。そう、私が目覚めたあの日こそ、繰り返しの始点だった。
『帝国によって苦しめられている人々のことも知った。それから愛しい私の裔──エリシャの運命が、どんなに繰り返しても悲劇にしか行き着かないことを嘆いた』
──そして、その果てしない繰り返しのなか、聖女だけが毎回、まるで別人のように振る舞っていることに気付いたのだという。
彼女は、魔学者の言葉を思い出しながら、繰り返す時間の中で検証を重ね、ひとつの推論を立てた。
この世界を天から操る上位存在がいるのなら、聖女を「駒」として、世界を遊戯盤として、遊んでいるのではないか、と。
そして聖女の言動や魔力の流路から推測するに、そこには異なる世界からの意志が接続されている。そうすることで展開や結末に、定形に捉われない大きな変化が期待できるのだろう。
彼女はエリシャの救われる展開を望み、祈った。しかし、そう転びそうになると運命の力が──修正力が働いて、ぶち壊しにする。
『きっと上位存在は、悪役がわかりやすくひどい目に遭う物語が見たいのね。ざまぁ展開、とか言うんでしょ。聖女が言ってるのを聞いたことがある。まあ、私も嫌いじゃないけど』
そして彼女は考えた。エリシャにも、聖女と同じように異なる世界からの意志を接続すれば、別の結末を導けるのではないか、と。
『だから、帝国の子供たちの魔力も借りて、巻き戻しの瞬間に接続先選定に干渉して、聖女に繋がるはずの経路を占拠して、相応しいひとを逆探査してエリシャに再接続……』
……まあ、このへんの原理は説明されても、高度魔学過ぎてよくわからなかった。
なんでも、パラディン★パラダイスというゲームの存在は向こうの世界との相互干渉点──要するにお互いを覗くことのできる「窓」のようなものらしい。
もともと、こちらとあちらは世界の位相が一部で重なっているため、情報を知覚するだけで意識を接続する筋道が繋がりやすくなる……のだそうだ……。
『あ、ごめんなさい! 意味わかんないよね。私、後世に魔戦士とか伝えられてると思うけど、本職は魔学者なの。ケルちゃんってば夢中になるとなに喋ってるかわかんなくなる、とか聖女によく笑われてた』
なんと、魔玄籠手を創り上げたのも、件の天才魔学者はじめ多くの協力を仰ぎはしたものの、主導したのは彼女自身だという。それにしても、ケルちゃんって……。
と、とにかく、そうして接続されたのが衿沙ということになる。
ただ、「影響を与える」ぐらいのはずが、よっぽどお互いの相性が良かったのか、主人格まるごと入れ替わってしまったのは想定外すぎてめちゃくちゃ焦った、そうだ。
──ちなみにその副産物として今回、マリカには誰の意識も接続されていなかった。
つまりアレが本来の彼女ということ。非恋愛体質だから、上位存在好みの展開と違ったのかもしれない。
とにかく、ひとつ確かなことは、この世界も人々も、ゲームの中の作り物ではなかったということ。それは私にとって、何より嬉しい情報だった。
『何にせよ、今のところ巻き戻しが起きる前兆の魔力飽和がまったく感知されない。あなたは修正力に打ち克った。運命を、ねじふせたの』
聖女の選択、子供たちの命、帝国の皇太子と魔学者の顛末、そして彼女の鎧を受け継いだエリシャが生き延びたこと。
これだけのものを見せつけられれば、上位存在も物語を進めざるを得なかったのか。そして、その結果──
『残念だけど、ここであなたの世界との接続が切れるみたい。でも大丈夫。あなたは、エリシャにたくさんの強さをくれた。もう何が来ようと、最兇のダークヒーローは負けない」
……え、待って! まだみんなにお別れもできてないのに! ユーリイを褒めてあげなきゃいけないし! それから、アズライルに感謝してもらわないと! あとそれから──
『ほんとうは、衿沙にも何か贈り物をしたいけど、私も真っ二つでどれだけ保つかわからないし。でもとにかく、エリシャは向こうで衿沙として、けっこう上手くやっていたみたいよ』
……そうなんだ。でも、そうだよね。この体もまた、私のものじゃない。はやくエリシャに返してあげなくちゃね。
もちろん、贈り物なんていらない。エリシャとして──あんなにも最高の仲間たちと、めちゃくちゃカッコいいダークヒーローとして過ごせた日々が、私にとっては最高すぎる宝物なのだから。
『さよなら、衿沙。あなたは、まちがいなく英雄だった』
そして、私の意識は闇にのまれた。
────と。
そんな風に、この世界の私がエリシャでない衿沙だった間に経験したすべてが、長い物語のように頭のなかに流れ込んできた。
そして、エリシャはエリシャとして目覚める──。
救い出した帝国の子供たちの前で、私は静かにたたずむ。
少し離れた場所から、満面の笑みを浮かべたマリカが親指を立ててきた。
笑って応えたかったけど、もう表情筋にさえ力が入らない。加護の接続が切れたのだろう、魔鎧は紫に光る羽根となって舞い散り、消えてゆく。
それとほぼ同時に、マリカもその場でよろめいて、駆け寄ったミハイルに支えられていた。
アズライルは、転がるように走ってきて子どもたちの傍らにしゃがみ込むと、寝息を立てる彼らを起こしてしまわないよう、声を押し殺しながら泣いている。
こいつはまったく、どこまでギャップを振りまけば気が済むのだろう。──とりあえず、あとでたっぷり感謝してもらおう。
遥か上空から落下したジブリールは、なぜか生き長らえたようだ。自分の身だけは守れる安全装置でもあったか、あるいは聖女の温情だろうか。そして今は、自身が見捨てた四鎧将たちに囲まれ必死に土下座している。
ぼさぼさの紅い長髪を振り乱し、涙と鼻水を垂れ流しながら地面にこすりつけるその顔は、メイクが剥げたのか、それとも何らかの魔法が切れたのか定かではないけど、年相応か五十代以上に老いて見えた。
これから彼には相応の報いがあるだろうが、なんだかもうどうでも良かった。
そして私の腕には、魔玄籠手が抱えられている。それは中心から真っ二つに両断されていた。私自身の仕業だ。
参ったな、お父様とお母様に顔向けできない。そんなことを考える私の視界は、見上げてもいないのに、なぜか羽根の舞う青空へと移ってゆく。たぶんいま私は、力尽きて後ろに倒れ込んでいるのだろう。
当前のように支えてくれる影狐の腕の安心感のなかで、私は魔玄籠手をきつく抱きしめながら、ゆっくりと意識を手放していた……
……あり……と……
『……ありがとう……』
闇の中、声が聞こえる。
『あなたのおかげで、世界はようやく前に進む』
優しく凛とした声。魔戦士ダンケルハイトのそれだ。
『魔玄籠手が核になった魔鎧龍が、いつも最後の敵だった。まあ、いつもは空とか飛ばない四足歩行で、吐炎も普通に炎の息って感じで滅びの火球じゃなかったんだけど……』
それはきっと修正力の仕業なのだろう。……いや待って、いつも?
『あの場でエリシャが命を落とす展開のときは、加護を得た聖騎士によって魔鎧龍が、私と帝国の子供たちもろとも討たれた瞬間に、世界は巻き戻る。──いつも通りなら』
展開。巻き戻る。つまり、世界は繰り返されているということか。それじゃあやっぱりここはゲームの中で……
『あなたには、ちゃんと話さなくちゃね。そう、ずっとずっと、ずっと昔、大災厄よりずっと前。魔紋に人間の心を複製して遺すという技術があったの』
そんな私の疑問に答えるように、声は語りはじめた。
『一人の天才的な魔学者がいて。当時は、魔物を自由に操るために魔瘴の研究をしていたかな。彼はいつも言ってた、どうせこの世界は神様の玩具だけど、自分は神様の想像を超えて鼻を明かしてやるって』
もしかして、それはあの地下迷宮を作った魔学者のことだろうか。
『私は、いつかの未来のために私──ダンケルハイトの心を魔玄籠手に刻んだ。もちろん、私そのものではなく、導くことに特化した存在としてね。そのものを複写するには、もっと大量の容積が要るらしくて』
なるほど……憑いた亡霊とかじゃなくて、ちゃんとそういう仕掛けがあったんだ。すこし、ほっとする。
『意志だけの存在になったからなのか、それとも魔学者が何か仕掛けをしていたのかはわからない。とにかく、私だけはこの世界の繰り返しに気付けたの』
彼女は、巻き戻されるたび何度も何度もジブリールの手で帝国に持ち去られた。そう、私が目覚めたあの日こそ、繰り返しの始点だった。
『帝国によって苦しめられている人々のことも知った。それから愛しい私の裔──エリシャの運命が、どんなに繰り返しても悲劇にしか行き着かないことを嘆いた』
──そして、その果てしない繰り返しのなか、聖女だけが毎回、まるで別人のように振る舞っていることに気付いたのだという。
彼女は、魔学者の言葉を思い出しながら、繰り返す時間の中で検証を重ね、ひとつの推論を立てた。
この世界を天から操る上位存在がいるのなら、聖女を「駒」として、世界を遊戯盤として、遊んでいるのではないか、と。
そして聖女の言動や魔力の流路から推測するに、そこには異なる世界からの意志が接続されている。そうすることで展開や結末に、定形に捉われない大きな変化が期待できるのだろう。
彼女はエリシャの救われる展開を望み、祈った。しかし、そう転びそうになると運命の力が──修正力が働いて、ぶち壊しにする。
『きっと上位存在は、悪役がわかりやすくひどい目に遭う物語が見たいのね。ざまぁ展開、とか言うんでしょ。聖女が言ってるのを聞いたことがある。まあ、私も嫌いじゃないけど』
そして彼女は考えた。エリシャにも、聖女と同じように異なる世界からの意志を接続すれば、別の結末を導けるのではないか、と。
『だから、帝国の子供たちの魔力も借りて、巻き戻しの瞬間に接続先選定に干渉して、聖女に繋がるはずの経路を占拠して、相応しいひとを逆探査してエリシャに再接続……』
……まあ、このへんの原理は説明されても、高度魔学過ぎてよくわからなかった。
なんでも、パラディン★パラダイスというゲームの存在は向こうの世界との相互干渉点──要するにお互いを覗くことのできる「窓」のようなものらしい。
もともと、こちらとあちらは世界の位相が一部で重なっているため、情報を知覚するだけで意識を接続する筋道が繋がりやすくなる……のだそうだ……。
『あ、ごめんなさい! 意味わかんないよね。私、後世に魔戦士とか伝えられてると思うけど、本職は魔学者なの。ケルちゃんってば夢中になるとなに喋ってるかわかんなくなる、とか聖女によく笑われてた』
なんと、魔玄籠手を創り上げたのも、件の天才魔学者はじめ多くの協力を仰ぎはしたものの、主導したのは彼女自身だという。それにしても、ケルちゃんって……。
と、とにかく、そうして接続されたのが衿沙ということになる。
ただ、「影響を与える」ぐらいのはずが、よっぽどお互いの相性が良かったのか、主人格まるごと入れ替わってしまったのは想定外すぎてめちゃくちゃ焦った、そうだ。
──ちなみにその副産物として今回、マリカには誰の意識も接続されていなかった。
つまりアレが本来の彼女ということ。非恋愛体質だから、上位存在好みの展開と違ったのかもしれない。
とにかく、ひとつ確かなことは、この世界も人々も、ゲームの中の作り物ではなかったということ。それは私にとって、何より嬉しい情報だった。
『何にせよ、今のところ巻き戻しが起きる前兆の魔力飽和がまったく感知されない。あなたは修正力に打ち克った。運命を、ねじふせたの』
聖女の選択、子供たちの命、帝国の皇太子と魔学者の顛末、そして彼女の鎧を受け継いだエリシャが生き延びたこと。
これだけのものを見せつけられれば、上位存在も物語を進めざるを得なかったのか。そして、その結果──
『残念だけど、ここであなたの世界との接続が切れるみたい。でも大丈夫。あなたは、エリシャにたくさんの強さをくれた。もう何が来ようと、最兇のダークヒーローは負けない」
……え、待って! まだみんなにお別れもできてないのに! ユーリイを褒めてあげなきゃいけないし! それから、アズライルに感謝してもらわないと! あとそれから──
『ほんとうは、衿沙にも何か贈り物をしたいけど、私も真っ二つでどれだけ保つかわからないし。でもとにかく、エリシャは向こうで衿沙として、けっこう上手くやっていたみたいよ』
……そうなんだ。でも、そうだよね。この体もまた、私のものじゃない。はやくエリシャに返してあげなくちゃね。
もちろん、贈り物なんていらない。エリシャとして──あんなにも最高の仲間たちと、めちゃくちゃカッコいいダークヒーローとして過ごせた日々が、私にとっては最高すぎる宝物なのだから。
『さよなら、衿沙。あなたは、まちがいなく英雄だった』
そして、私の意識は闇にのまれた。
────と。
そんな風に、この世界の私がエリシャでない衿沙だった間に経験したすべてが、長い物語のように頭のなかに流れ込んできた。
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