断罪魔嬢・ザ・ダークヒーロー ~破滅のさだめの令嬢は黒き魔鎧で無双する〜

「さあ、仮面舞踏会のはじまりよ──!」

 紅き鎧の帝国兵たちに、彼女は言い放っていた。

 ──没落しかけの侯爵家、令嬢エリシャはわがままで、誰にも心を開かない。しかも魔力は最低ランク。

 そんな彼女に目覚めた記憶。特撮オタクOLの現世知識で気づくのだ。このまま行きつく運命は、『悪役令嬢』としての破滅だと。

 オタ活で磨いた考察力と、ヒーローに学んだ不屈の精神で、彼女は運命を切り拓いてゆく。エリシャが秘めたる優しさと、輝く才を解き放つ。

 侍女と聖女と、幼馴染みの三王子、そして帝国皇太子。頼れる仲間と宿敵と、交わる想いと出会いのなかで、ついに迎えた運命の日。

 そこで彼女は命を散らす、はずだった。
 式典を帝国が強襲し、紅き鎧の兵たちに取り囲まれても、彼女は凛と立ち上がる。
 そして掲げた右の腕、黒き腕輪より溢れる炎!
 包まれて、彼女がまとうは漆黒の、悪魔の如き魔装甲!

 ──これぞダークヒーローの姿、世界の理にさえ抗う力!

 怒涛の異世界トクサツ英雄譚、ここに開宴!

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