高貴な吸血姫は犯されたがり

ふわふわらいどう

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下僕の稚拙な罠にあえてかかる。

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「ふぅうう……くぅん」

 グチュグチュグチュ

 それからというもの、私は一度自慰を覚えるとそれに没頭するようになった。
 呪いを抑えるためだと言い訳をしながら、私はそれが与える快楽に抗うことができなかったのだ。

「っく……ああっ……んんん♥♥」

 プシュ、プシッ

 軽く潮を噴いて絶頂へ至るもその指が止まることはない。

(まだ……足りない……)

 そしてカミラの魔力が日に日に減少するにつれて著しく身体は発情していき、ついには自慰だけでは満足できなくなりつつあった。
 本人も自覚せざるを得ないくらいを求めるような気持ちが胸中に芽生えていたのだった。
 
(男性のアレなら……)

 そうは思いつつもプライドや自分の立場が邪魔して容易にはそのようなことはできやしない。
 なのでこのように自分を慰めることでどうにか気を紛らわせてきたのだ。

 しかし、それも既に限界が近かった。
 
 官能によって理性は蕩け、カミラは身を起こす。
 この熱を収めてくれるなにかがないか……。
 それを求めてネグリジェのままカミラはフラフラと自室を出ていった。



 廊下はいつもよりもさらに静かであった。
 というのもカミラが部屋に近づかないように命じているのである。
 カミラの上げる嬌声が万が一にも他の下僕に聞かれてしまい、それが噂となって広まれば威厳に関わる事態になると思ったからだ。

 それが幸いしてか理性の箍が外れかけているカミラの前に誰かが姿を見せることはなかった。
 いや、命令に従わなかったものは一人だけ……いた。

「へへ、そんな格好でどうしたんですかい。カミラ様」

 顔には粘着質な笑みを浮かべたヘリオがそこには立っていた。
 普段に比べてもその態度はなにかを企んでいるようで怪しいものだった。
 視線は私の身体を舐めるように動かされ、その下劣な思考を隠そうともしていない。

 いつものカミラならそのような態度を叱っただろう。
 けれどカミラは今正常ではなかった。
 目の前に現れた雄というものに気が行っていた。
 それでも微かに残る理性を総動員して答える。

「……なんだ? ここには寄らないよう通達があったはずだが」
「まあまあ落ち着いてくだせぇ。ただの散歩ですよ」

 ヘリオはヘラヘラ笑いながらそう言った。

「にしてもカミラ様、こんな昼間から顔を真っ赤にしてどうなさいましたか? お体の調子でも悪いので?」
「……貴様には関係あるまい」
「そんなことをおっしゃらないで下さい、城の主たるカミラ様の不調は城全体に波及しますからね。無理をなさらず。なんなら私めが診てあげましょうか? エン婆は今日は城におりませぬ故、薬の場所がわかるのは私だけですからね」

 普段ならばそんなふざけた提案は一笑に付すところだが、その時の私はどうかしていたのだろう。
 体の奥、下腹部のあたりで疼きが増す。
 このままついて行ったらどうなってしまうのだろうか。百に一つもないとは思うが、そうなる可能性を考えるだけで鼓動がどくんどくんと脈を打つ。

 そして私は……
 ゆっくりと頷いた。


 ~~~~~~~~~~



 案内されたのはエン婆の工房ではなく、汚ならしい一室であった。
 そこらじゅうにゴミや衣服が散らばっている以外にあるのは粗末な作りのベッドに椅子、棚が一つがあるだけの部屋だ。おそらくここがヘリオに宛がわれた部屋なのだろう。

「ささっ、どうぞどうぞ。汚い部屋ですが入ってくだせぇ」

 ヘリオに導かれるようにして部屋の奥の椅子に座らされる。
 中からは異臭と言ってもよい臭いが鼻を突く。しかしその臭いにはすでに馴染みがあった。
 精液だ。
 部屋中から漂ってくるそのあまりの性臭に私の頭はクラクラしてくる。
 しかしそんな臭いにも敏感に私の体は反応してしまう。
 ジュン、と下腹部の奥から愛液が出てきたような音がした。

「して、カミラ様。お待ち頂く間にワインでもどうでしょうか。薬がなかなかみつかりませんでな」

 そういって棚から一つの赤ワインとグラスを取り出す。
 一目見るに大したワインでないのは間違いないが、城の中での地位がないに等しい人間がこれを手に入れるのには大分苦労しただろうと思った。
 断ってもよかったが、なんとなく言われるがままに私はそのグラスを受け取った。

 ヘリオはじっくりとこちらを見ている。
 その視線を奇妙に思いながらも私はグラスを傾けた。

 口に広がる酒精の香り。渋みが強めのワインであったが吸血鬼の優秀な味覚はそれ以外の味を感じていた。
 妙な苦みと、甘み。これはかつて飲んだことのある味だ。
 薬物である。錬金術の勉強をするときにエン婆に飲まされたことがある。
 苦みはおそらくしびれ薬。甘みは確か……媚薬だ。

 ああ、そうか。
 この男は私を手籠めにするつもりなのか。
 そう気づいた途端に、顔が一気に赤くなる。
 胸はさらに早鐘を打ち、全身に回る火照りはさらに私の体を蝕んでいく。
 
 クラりと私の体は倒れそうになる。
 その体を支えひょいと抱きかかえるようにへリオは持ち上げる。

「おや、カミラ様。大丈夫ですか? お辛いようでしたらそこのベッドにて少しお休みなさってください」

 白々しくもカミラにそう語りかけるへリオ。勝手に体に触れられたことに言及しようと思ったがその言葉は口から出る前に消えた。

 もしかするとこれは私の疼きを止めるための一助になるかもしれない。
 いざとなればこの程度の薬品など体内で中和させてへリオを塵も残さず消し去ることも容易なのである。
 あえて相手の手に乗ってみるのも悪くないかもしれない。
 ある種の『期待』を胸に静かに横たわっていた。

 そうしているカミラの表情は情欲に濡れたそれだった。



 数分ほど経ち、へリオは滑稽にも薬を探し続けるふりをし続けていた。
 そして薬の回り切る頃合いになると下手な演技を止めてベッドに近づく。

「さて……具合はどうですかね、カミラ様」

 声をかけてカミラの様子を窺うへリオ。肩を揺らしたりさりげないボディタッチでカミラの反発がないかを確かめる。
 腕をとるときにその指が私の大きな胸に触れた。
 それでも私はこれといった反応を返さない。ただ余裕がなかった。体の疼きを抑えられずに顔を赤くしてただ息荒く横たわっている。

 そうしているカミラの醸し出すあまりの色気にへリオが顔を歪ませる。
 ついに我慢ならなくなったのか私に覆いかぶさるようにベッドに乗り上がる。

「クソっ、我慢できねぇ!」
「きゃ!」

 シルクで出来た綺麗なネグリジェの裾を掴まれてゆっくりと持ち上げられていく。
 ゆっくりとその薄布を捲り上げていくと私の真っ白な肌が少しずつ露わになっていく。
 
「な、なにをする! この無礼者が!」

 私は声だけは気丈に振舞って見せる。がもう既にへリオにその言葉は届かない。

「うるせぇ、どうせ薬でもう体の自由は効かねぇだろ」

 そしてめくり上げられたネグリジェの裾は私の胸のふくらみにたどり着く。
 大きな私の胸に引っかかってなかなか上がり切らないが、それでも徐々に徐々にではあるが乳房を持ち上げていき……。

 ばるんっ

 一気に零れ落ちるようにしてカミラの胸が露わになる。
 重量感あふれるそれは、落ちた反動でブルリと躍動する。
 その双丘の威容にへリオは感嘆の息を吐く。圧倒的な大きさでありながら綺麗な球型の胸がつんと上を向いて存在している。
 乳首は薄い桜色で既につまめそうなくらいには硬く、尖っている。

「これが……カミラの……!」

 へリオは乱暴な手つきで私の胸を揉みしだき始める。
 下から掬い上げるようにその柔らかな双丘を堪能しながらその先端にその口で吸いつき始めた。

「やめっ……んっ♥……あはぁ♥」

 その愛撫は荒々しくあったが相手の気持ちいいところを的確に攻めていた。
 口の中でコロコロと乳首が転がされるたびにカミラの口からはあられもない嬌声が漏れる。
 乳首を自分の見下す相手の唾液まみれにされながら確かにカミラは感じていた。
 
 へリオの口と手の動きは次々に変わる。
 
 おっぱいを横から揉みこむように手を動かし、飛び出た乳首を薄く甘く噛む。
 するとカミラには微かな痛みとともに乳首から迸るような快感が込み上げる。

「んんぁああっっ♥♥♥♥」

 それだけの刺激でカミラは軽くイってしまう。
 もう股間のショーツは自分の愛液でグチョグチョに濡れてしまっている。

「お、イったか。いつも偉そうにしてる吸血鬼といっても体は正直だな。こんなもんまでつけやがって」
 
 私に刻まれた刺青に軽く目を向け、へリオは自分の衣服を脱ぎ床に放り投げる。

 次に狙われたのはカミラの秘所だった。ドロドロになったショーツをするりと私から脱がせると指を這わせる。
 私の秘所が晒される。薄い銀の陰毛にサーモンピンクをした膣口が愛液に濡れてテラテラと輝いていた。
 ゆっくりと壊れ物を扱うかのように私の秘所に指を差し込む。

「キツイな」

 親指でクリトリスを弄りながらゆっくりと差し込んだ指を動かす。
 手前のお腹の裏側に折り曲げた指を押し付ける。ゆっくりとそれでいて力強くその肉厚なところをグリグリと刺激した。

「ひっ♥ あっ♥ ふぅ♥ 止めろぉお゛♥」

 グチュ、ニチュ、ニチャ

 そこを一度押されるたびに決壊しそうな快楽が腰に広がる。
 愛液が更に滴り、シーツとへリオの指を濡らしていく。

「いつもいつも偉そうにして俺のこと馬鹿にしやがってよぉ。それがどうだ? ちょっとマンコほじるだけで気持ちよさそうによがりやがって。俺様の指がびちょびちょじゃねぇか」

 へリオは積もりに積もったカミラへのコンプレックスを晴らすかのように指を動かす。
 どうやらそれで私が無様に喘いでいるのがよほど愉しいらしい。
 そんなくだらないような蔑みの言葉に敏感に私の身体は反応する。

「どんなに強かろうがお前は女なんだよっ! それを自覚しろっ!」
 
「ふぐぅ♥ うぁ♥ いっ♥」

 しかし私がイキそうになった瞬間指を止める。
 私が非難めいた視線をへリオに向けると奴は股間を私の顔の前に突き出した。

「欲しいか?」

 そこに屹立していたのは現実では初めて見る男性器であった。
 へリオの体格に見合わぬほどの大きさのそれは太く、それでいて軽く見上げないといけないほどのそれだった。
 雄の臭いがする。その臭いだけで私はさらに股間を濡らした。
 
 それに目を奪われながら私はなけなしのプライドを振り絞って言う。

「ぶ、無礼者! 控えんか!」
「まだか」

 そういって再び膣穴を穿り返し始めるへリオ。
 さっきよりも力強く乱暴な愛撫は私の被虐感を刺激しさっきよりも深く私を侵した。

「やめろぉおっお゛♥ だめっ♥ あっあ゛♥」
 
 クリが指で押しつぶされ、それと同時に膣の中をどんどんとほぐされていく。
 
 いつでも、どうにでもできるこんな劣等生物に良いようにされる。
 それは頭ではありえないと長いこと否定してきたことだ。
 自分のような完璧に近い生き物がそのようなことをするわけがないと。

 しかし、今になって気が付いた。
 こんな愚劣で無知で非力な生き物に、良いようにされるのは……気持ちいい。
 
 そしてそれを自覚してしまった。
 夢ではなく現実として。

 そしてまた……イク。
 
「ん゛ん゛あああ゛っんああんあぁっ♥♥♥♥」
 
 神経が焼き切れるかと思うほどの快楽が下腹部を中心に広がっていく。
 またイキそうだ。今度こそイキたい。
 
 それでももう少しというところで愛撫の手は止まってしまう。
 へリオがもう一度問いかける。

「欲しいか?」













「くらさぃ♥」

 私は涙と唾液まみれの蕩けた表情でそう言った。
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