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俺のためのお前のこれまで
第1話 元幼なじみの事情(1)
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新しく編んだカゴは前のより大きくて、私は張り切って森へ出かけた。
朝早くから頑張って、お腹も空いたしそろそろ帰ろうかと思ったあたりで、それと遭遇してしまった。
熊と豚を混ぜ合わせたかのような化け物から、慌てて逃げようとして転んだ私。新品のカゴを落とし、せっかく摘んだ薬草も散らばってしまったが、気にしてる場合じゃない。
立ち上がろうとすれば、背中にすごい衝撃があって、私は地面に叩きつけられた。何か重いものに背中を押さえられて立ち上がれない。なんとか振り返れば、口を大きく開けた化け物と目が合った。たくさんの牙が迫ってくる……怖くて、目を瞑った。
「こっちだ、クソ魔獣!」
誰かの怒声と、駆けてくる足音。そして私を押さえつけていた重さが消えた。
ゆっくりと目を開ける。
血塗れの剣を手にした見知らぬ背中、そして血だまりに倒れた化け物。振り上げられた剣が、化け物の首へ落ちた。
転がった頭を真っ二つにした後、
「あ……」
私を振り返った男の顔は、忘れもしない俺の――、
「あ、おい!?」
昔よりずっと低い声が遠ざかっていく。目の前も真っ暗になって――。
――ずっと一緒にいるって、約束したのに。
――ごめん……。
――神様にだって誓ったじゃないか!
――……ごめんなぁ……ハンス……。
「……どうしよう」
私レティ・フォーンはベッドの上で頭を抱えていた。
とんでもないことを思い出してしまった。平凡な田舎者レティとして生まれる前、前世で孤児レシルとして生きた記憶だ。前世の私――俺は教会の前に捨てられた赤ん坊で、質素でもそれなりに楽しく生きて、十四歳の春に死んだ。
しかし前世って本当にあったんだなとか浸ってる暇はない。理由は意識を失う直前に会ったギロチン男だ。
ずいぶんと雰囲気がやさぐれてしまっていたが、あれは間違いなく幼なじみのハンスだった。頭でっかちで生意気な、でもかけがいのない弟分で、俺の最期を看取ってくれた相手でもある。
できることならすぐにでも自分の正体を明かしたいが、はたして信じてもらえるだろうか。信じてもらえないどころか、悪い冗談だと怒らせてしまうだけじゃないのか?
私とレシルはこれっぽっちも似てないだけでなく、股間にあったものがきれいさっぱり消えてしまったし……胸はあまり変わってないのに。
「どうしたもんかな、これ」
ハンスってただでさえ警戒心が強かったからなあ。大人になったからって、性格なんてそう変わらないだろう。死んだ上にアレまでなくなった俺でさえ、あんまり変わってないんだから。
なんとなしに胸を寄せて上げつつ悩んでいれば、部屋の扉が叩かれた。
「レティ? 騎士様がいらっしゃってるけど、入っても大丈夫?」
「いいよー姉さん」
胸からさっと手を離し、軽く返した。
「どうぞ」
扉を開けた姉さんに促され部屋へ入ってきた騎士様ことイオニスさんは、がっしりとした長身に、短く刈った黒髪と切れ長の青い目が印象的なかっこいい人だ。
「お加減はいかがですか?」
「おかげさまで、もうすっかり元気です!」
精神状態はともかく、あの化け物――正しくは魔獣から受けた傷は治った。すごく痛かった気がするのに、イオニスさんが聖則っていうすごい力で治してくれたらしくて、もう全然痛くないどころか痕も残ってないそうだ。
「ありがとうございました」
それにしても丁度いいところへ来てくれた。今のハンスについて訊ねる相手として、この人ほどの適任は他にいない。なんとこのイオニスさん、ハンスのお付きなんだそうだ。
当のハンスはといえば、森での遭遇からは姿を見せず。どうやら魔獣狩りに出ずっぱりらしい。イオニスさんは一緒に行かないのかと首を傾げたら、ハンスはすごく強いから一人で大丈夫だし、そもそも待機もハンスの命令で、私の傷の具合を気にしてのことだと。
……心配してるなら、一回くらい顔を出してくれてもいいじゃないか。
おかげで命拾いしたくせに勝手なことを言ってるのはわかっているが、ハンスにとって私は赤の他人だと思い知らされて、寂しく感じずにはいられなかった。
あまり根掘り葉掘り訊くのは怪しまれるかと思ったら、イオニスさんはあっさり今のハンスについて教えてくれた。どうやらハンスについて女の子からあれこれ訊かれたりは珍しくもないそうだ。
あのハンスがモテるなんて、時の流れは怖いな。とはいえハンスは魔獣狩りにしか興味がなくて、まったく相手にしないそうだが。
あとハンスに惚れたと思われるのは少し複雑な気分だが、背に腹は代えられないと乗っかり――その結果として判明した事実に、私はまたもや頭を抱えた。
親友が自分を庇って魔獣に殺された時、ハンスはすごい力に目覚めたらしい。
それからのハンスはひたすら魔獣を狩り続け、勇者と呼ばれるようになり、とうとう魔獣の王を倒した。
一番まずい親玉は倒したから、ハンスがわざわざ狩り回らなくてもあとは騎士団に任せれば問題ないが、どうやらハンスは魔獣を根絶やしにするまで休むつもりがないらしい。
「うん、俺だ……どう考えても、俺だああ……」
俺が死んでからずっとハンスは戦っていた。そして今も戦っている。その原因である私は生まれてすぐ両親を亡くす不幸こそあったものの、たいした悩みもなく、平和な田舎でのんびり生きてきたというのに。
また会えて嬉しいなんてどれだけお気楽思考だったのか。申し訳なくて死にそう。いや死んでる場合じゃない。ハンスをこのままにはしておけない。でもどうすれば?
じっとしていられなくなって、私は外に出た。そうして悶々と考えながら歩いている内に、気が付けば礼拝堂の前まで来ていた。
そっと扉を開けて、中を覗いてみる。
「誰もいない、か……」
少しほっとして、そうっと中へ入った。
ここへは敬虔な姉さんに連れられて来るばかりで、意識せず自分から来るなんて初めてかもしれない。これも教会育ちだった前世を思い出した影響だろうか。今まではなかった懐かしさを感じる。
神像の前で手を組み、目を瞑った。ハンスを幸せにしてくださいと祈る。
「……むむ」
どうもしっくりこない。ううむと考えて、気付く。今度は私がハンスのために頑張る番だから、祈るだけでは足りない。
早速ハンスのために全力を尽くしますと誓う。そして最後の締めはこう。
「どうか、俺達を見守っていてください」
俺が毎朝の礼拝で口にしていた言葉だ。
お世話になっていた教会の神父は“誓うならば、よろしい。なしてみよ”“神の子に使命は付きもの”“愛を抱き、産み育め”などなど、読書が苦手な俺にもわかるよう、難しい聖書を簡単な言葉で言い換えてくれる気のいいじいさんだった。そんな育ての親が「これ以上に贅沢な願いはない」と言っていたので、俺も単純に真似していた。
じいさんは元気だろうか。生きているなら顔を見たいし、亡くなっているならお墓参りをしたい……でもとりあえず今はハンスだ。
――レシル、人前で肌を出しちゃいかんよ。わるいもんが寄ってくる。
――それいつも言ってるけど、悪いもんって何? 寄ってくるとどうなるの?
――おねしょが治らんくなる。
――じいさん……なんで知ってる!?
――ハンスがのう、この間のう。こっそりシーツを干しとって、ちょいと声をかけてみたら、レシルもしとると言ったでな。
――ハンスあの野郎!
――ふほほ、神も言っておられる。寄り添い、喜びも悲しみも分かち合えと。
――それ違うだろ! ここで使うの違うだろ!
――じゃあこっちはどうだ。受け止めるは愛である。
――それも絶対違う!
……余計なことまで思い出した。うん、今は忘れよう。忘れてやるぞハンスこの野郎。
なんとか雑念を払い、礼拝堂を後にする。
「今日はいい天気だなあ」
来る時には気付かなかった、雲一つない澄み渡った青い空を見上げて、私は目を細める。もう迷いはなかった。
私から言えないなら、ハンスから気付いてもらえばいいと昔みたいに話しかける。もし気付いてもらえなくても、昔みたいに仲良くなれるならそれでよかった。
邪険にされて悲しくなる時もあったが、ハンスのことを諦めるなんてできないから頑張った。それはもう頑張った。そして――、
「……レシル……?」
「そうだよ! やっと気付いたか!」
ハンスは俺に気付いてくれた。
奇跡みたいな時間を、私は浮かれて過ごし――どう考えてもこじらせているハンス相手に、とんでもない失言をやらかしてしまった。
「ひゃう、あ、あぁん♥」
「俺達絶対相性いいな……そろそろまた……!」
もう喘ぐことしかできない私を見下ろしながら、ハンスが幸せそうに笑う。
「今度こそずっと一緒だ」
朝早くから頑張って、お腹も空いたしそろそろ帰ろうかと思ったあたりで、それと遭遇してしまった。
熊と豚を混ぜ合わせたかのような化け物から、慌てて逃げようとして転んだ私。新品のカゴを落とし、せっかく摘んだ薬草も散らばってしまったが、気にしてる場合じゃない。
立ち上がろうとすれば、背中にすごい衝撃があって、私は地面に叩きつけられた。何か重いものに背中を押さえられて立ち上がれない。なんとか振り返れば、口を大きく開けた化け物と目が合った。たくさんの牙が迫ってくる……怖くて、目を瞑った。
「こっちだ、クソ魔獣!」
誰かの怒声と、駆けてくる足音。そして私を押さえつけていた重さが消えた。
ゆっくりと目を開ける。
血塗れの剣を手にした見知らぬ背中、そして血だまりに倒れた化け物。振り上げられた剣が、化け物の首へ落ちた。
転がった頭を真っ二つにした後、
「あ……」
私を振り返った男の顔は、忘れもしない俺の――、
「あ、おい!?」
昔よりずっと低い声が遠ざかっていく。目の前も真っ暗になって――。
――ずっと一緒にいるって、約束したのに。
――ごめん……。
――神様にだって誓ったじゃないか!
――……ごめんなぁ……ハンス……。
「……どうしよう」
私レティ・フォーンはベッドの上で頭を抱えていた。
とんでもないことを思い出してしまった。平凡な田舎者レティとして生まれる前、前世で孤児レシルとして生きた記憶だ。前世の私――俺は教会の前に捨てられた赤ん坊で、質素でもそれなりに楽しく生きて、十四歳の春に死んだ。
しかし前世って本当にあったんだなとか浸ってる暇はない。理由は意識を失う直前に会ったギロチン男だ。
ずいぶんと雰囲気がやさぐれてしまっていたが、あれは間違いなく幼なじみのハンスだった。頭でっかちで生意気な、でもかけがいのない弟分で、俺の最期を看取ってくれた相手でもある。
できることならすぐにでも自分の正体を明かしたいが、はたして信じてもらえるだろうか。信じてもらえないどころか、悪い冗談だと怒らせてしまうだけじゃないのか?
私とレシルはこれっぽっちも似てないだけでなく、股間にあったものがきれいさっぱり消えてしまったし……胸はあまり変わってないのに。
「どうしたもんかな、これ」
ハンスってただでさえ警戒心が強かったからなあ。大人になったからって、性格なんてそう変わらないだろう。死んだ上にアレまでなくなった俺でさえ、あんまり変わってないんだから。
なんとなしに胸を寄せて上げつつ悩んでいれば、部屋の扉が叩かれた。
「レティ? 騎士様がいらっしゃってるけど、入っても大丈夫?」
「いいよー姉さん」
胸からさっと手を離し、軽く返した。
「どうぞ」
扉を開けた姉さんに促され部屋へ入ってきた騎士様ことイオニスさんは、がっしりとした長身に、短く刈った黒髪と切れ長の青い目が印象的なかっこいい人だ。
「お加減はいかがですか?」
「おかげさまで、もうすっかり元気です!」
精神状態はともかく、あの化け物――正しくは魔獣から受けた傷は治った。すごく痛かった気がするのに、イオニスさんが聖則っていうすごい力で治してくれたらしくて、もう全然痛くないどころか痕も残ってないそうだ。
「ありがとうございました」
それにしても丁度いいところへ来てくれた。今のハンスについて訊ねる相手として、この人ほどの適任は他にいない。なんとこのイオニスさん、ハンスのお付きなんだそうだ。
当のハンスはといえば、森での遭遇からは姿を見せず。どうやら魔獣狩りに出ずっぱりらしい。イオニスさんは一緒に行かないのかと首を傾げたら、ハンスはすごく強いから一人で大丈夫だし、そもそも待機もハンスの命令で、私の傷の具合を気にしてのことだと。
……心配してるなら、一回くらい顔を出してくれてもいいじゃないか。
おかげで命拾いしたくせに勝手なことを言ってるのはわかっているが、ハンスにとって私は赤の他人だと思い知らされて、寂しく感じずにはいられなかった。
あまり根掘り葉掘り訊くのは怪しまれるかと思ったら、イオニスさんはあっさり今のハンスについて教えてくれた。どうやらハンスについて女の子からあれこれ訊かれたりは珍しくもないそうだ。
あのハンスがモテるなんて、時の流れは怖いな。とはいえハンスは魔獣狩りにしか興味がなくて、まったく相手にしないそうだが。
あとハンスに惚れたと思われるのは少し複雑な気分だが、背に腹は代えられないと乗っかり――その結果として判明した事実に、私はまたもや頭を抱えた。
親友が自分を庇って魔獣に殺された時、ハンスはすごい力に目覚めたらしい。
それからのハンスはひたすら魔獣を狩り続け、勇者と呼ばれるようになり、とうとう魔獣の王を倒した。
一番まずい親玉は倒したから、ハンスがわざわざ狩り回らなくてもあとは騎士団に任せれば問題ないが、どうやらハンスは魔獣を根絶やしにするまで休むつもりがないらしい。
「うん、俺だ……どう考えても、俺だああ……」
俺が死んでからずっとハンスは戦っていた。そして今も戦っている。その原因である私は生まれてすぐ両親を亡くす不幸こそあったものの、たいした悩みもなく、平和な田舎でのんびり生きてきたというのに。
また会えて嬉しいなんてどれだけお気楽思考だったのか。申し訳なくて死にそう。いや死んでる場合じゃない。ハンスをこのままにはしておけない。でもどうすれば?
じっとしていられなくなって、私は外に出た。そうして悶々と考えながら歩いている内に、気が付けば礼拝堂の前まで来ていた。
そっと扉を開けて、中を覗いてみる。
「誰もいない、か……」
少しほっとして、そうっと中へ入った。
ここへは敬虔な姉さんに連れられて来るばかりで、意識せず自分から来るなんて初めてかもしれない。これも教会育ちだった前世を思い出した影響だろうか。今まではなかった懐かしさを感じる。
神像の前で手を組み、目を瞑った。ハンスを幸せにしてくださいと祈る。
「……むむ」
どうもしっくりこない。ううむと考えて、気付く。今度は私がハンスのために頑張る番だから、祈るだけでは足りない。
早速ハンスのために全力を尽くしますと誓う。そして最後の締めはこう。
「どうか、俺達を見守っていてください」
俺が毎朝の礼拝で口にしていた言葉だ。
お世話になっていた教会の神父は“誓うならば、よろしい。なしてみよ”“神の子に使命は付きもの”“愛を抱き、産み育め”などなど、読書が苦手な俺にもわかるよう、難しい聖書を簡単な言葉で言い換えてくれる気のいいじいさんだった。そんな育ての親が「これ以上に贅沢な願いはない」と言っていたので、俺も単純に真似していた。
じいさんは元気だろうか。生きているなら顔を見たいし、亡くなっているならお墓参りをしたい……でもとりあえず今はハンスだ。
――レシル、人前で肌を出しちゃいかんよ。わるいもんが寄ってくる。
――それいつも言ってるけど、悪いもんって何? 寄ってくるとどうなるの?
――おねしょが治らんくなる。
――じいさん……なんで知ってる!?
――ハンスがのう、この間のう。こっそりシーツを干しとって、ちょいと声をかけてみたら、レシルもしとると言ったでな。
――ハンスあの野郎!
――ふほほ、神も言っておられる。寄り添い、喜びも悲しみも分かち合えと。
――それ違うだろ! ここで使うの違うだろ!
――じゃあこっちはどうだ。受け止めるは愛である。
――それも絶対違う!
……余計なことまで思い出した。うん、今は忘れよう。忘れてやるぞハンスこの野郎。
なんとか雑念を払い、礼拝堂を後にする。
「今日はいい天気だなあ」
来る時には気付かなかった、雲一つない澄み渡った青い空を見上げて、私は目を細める。もう迷いはなかった。
私から言えないなら、ハンスから気付いてもらえばいいと昔みたいに話しかける。もし気付いてもらえなくても、昔みたいに仲良くなれるならそれでよかった。
邪険にされて悲しくなる時もあったが、ハンスのことを諦めるなんてできないから頑張った。それはもう頑張った。そして――、
「……レシル……?」
「そうだよ! やっと気付いたか!」
ハンスは俺に気付いてくれた。
奇跡みたいな時間を、私は浮かれて過ごし――どう考えてもこじらせているハンス相手に、とんでもない失言をやらかしてしまった。
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