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俺のためのお前のこれまで
第7話 付き人の事情(3)
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「おはようございます、騎士様」
次に目覚めた時、私はベッドの上だった。
「おはようございます……レティ殿は?」
「あの子でしたら、収穫祭の後片付けを手伝いに行きました」
「そうですか……」
「朝食を用意しておりますから、どうぞ召し上がっていってくださいませ」
「……ありがとうございます」
恐る恐る口にした朝食は、昨晩に比べれば質素ながらもやはり美味しく、結局は食後の茶まで飲み干してしまった。
「今度はぜひ勇者様と一緒にお越しください」
「……失礼いたします」
不思議と頭は冴え身体も軽いが、焦燥感に駆られる私の心は快調から遠い。
勇者ハンスと鉢合わせ、また酷い言葉をぶつけられたりはしなかっただろうか。揺れる心の着地を求め、私はレティ嬢の姿を探した。
「そんでさ、トレバーさんの牛がゲルバンコロッピャオロに突っ込んだんだよ!」
ようやく見つけた彼女は柵に腰かけ、明朗な様子で雑談に興じていた。身振り手振りをしながら話す彼女の身体が、不意に後ろへ傾ぐ。
「あ……」
しかし前に立つ彼がすかさず手を伸ばし、自らの胸に抱き寄せた。
「気を付けろよ」
「ごめん! ありがとう!」
こちらに背を向けた彼の表情は窺えないが、レティ嬢の輝くような笑顔は見えた。
「おはようございます、レティ嬢に……勇者ハンス」
身だしなみに頓着しない彼としては珍しく髪を整えていることもあり、もしかしたら後ろ姿のよく似た別人かもしれないと思ったが、近付けば近付くほど彼以外の何者にも見えない。
「あ、イオニスさん! おはよう!」
勇者ハンスの肩越しに挨拶してきたレティ嬢を、私は信じられない心地で見つめる。
「ほらハンス、イオニスさんだ」
「……ああ」
レティ嬢を抱いたまま、勇者ハンスがこちらを振り返る。髪のみならず、伸ばしがちだったヒゲまで剃り落とした顔を目にし、私の足は思わず止まった。
「片付けならもう大体終わったぞ」
「いつもはもっとかかるのに、ハンスのおかげだな!」
「……あなたも、手伝ったのですか?」
「別にいいだろ」
「それはもちろん……」
混乱する私を面倒くさそうに見ていた彼は、ようやくレティ嬢から離れたかと思えば、私の傍へやって来た。
「ちょっと待っててくれ」
「うん? わかった」
「来い」
笑顔の彼女を残し、少し離れた場所へ連行される。
十分に距離を取ったところで、勇者ハンスが切り出してくる。
「あいつの好きにさせるから、もう何もしなくていい」
「……あいつとは?」
「レティだ。他に誰がいるんだよ」
勇者ハンスは苛立った様子で私を睨むも、ここまで明確に他者への許容を示した彼こそが、私を困惑させている原因なのだが。
「どういう風の吹き回しですか?」
「とにかく、もう必要以上は近付くな。詮索するな。いいな?」
それだけ言い捨てると、彼は足早にレティ嬢の許へ戻ってしまった。
――たった一晩で、世界がひっくり返ることもある。あの子もそうだった。
私はいつか聞いたペオル司祭の言葉を思い出していた。
勇者ハンスを探していれば、通りすがりの村人から行方を教えてもらえ、村外れに佇む大樹の許を訪れた。生い茂る黄葉の下に“それ”を認めた私は、足音を消して近付く。
太い幹へ張り付くようにして、息を潜めつつ反対側を覗き込んだ。
木を背に座るレティ嬢の足に頭を預け、勇者ハンスが眠っていた。
「……レティ」
寝言だろう、緩やかに胸を上下させる彼の口許は綻んでいた。
二人に声はかけず来た道を戻り、そのまま黙々と歩いていたが、とうとう私は足を止めた。
「そうか」
勇者ハンスは幸せになれるのか。
私は天を仰いだ。
王の討伐という悲願が成されても、私はどこか喜び切れずにいた。勇者ハンスが何も変わらなかったからだ。
王を倒せば彼の復讐に区切りがつくはずで、何かしらのよい変化が表れることを、私は秘かに期待していたが……本当に何ひとつとして、彼は変わらなかった。
彼は復讐のために生きているわけでさえなく、親友から譲られた命ゆえに、放棄することも許されない憤りを魔獣へぶつけているにすぎなかったことに、私はようやく気が付いた。
そんな彼が人並の幸せを掴む姿が、私にはどうしても想像ができなかった。それが、今――。
「ごきげんよう」
どれだけそうしていたのか、立ち尽くす私に声をかける人がいた。
「……レジーナ殿ですか。ごきげんよう」
そちらを向いて挨拶を返せば、美しい人が珍しく本当に驚いたような顔をした。
「少しじっとしててくださいね」
常になく身を寄せられ、固まる私へ伸ばされた手には、いつの間にか白いハンカチーフが握られていて、私の目尻と頬を優しく押さえる。
「失礼いたしました。少し汚れておりましたので」
彼女は淑女の笑みを浮かべ、男やもめ相手に相応しい距離へ戻った。
「……すみません。お見苦しいものを」
涙を流すなんていつ以来か。ここに至ってようやく気付いた事実と、それをよりにもよって、レジーナ殿に見られた失態から羞恥が湧き上がる。
「レティなんて、髪に葉っぱを付けて帰ることもしょっちゅうですよ?」
あくまで汚れが付いていた態で通してくれるつもりらしい。
気にした風もなく、ころころと笑う彼女から目が離せない――。
個人としては仲睦まじく過ごす二人の邪魔など控えたいが、立場上放置もできず、姉妹の家へ入り浸る彼のご相伴に与る機会が増えた。
「あ、もう空だ」
レティ嬢がポットを手に立ち上がる。
「そういえば騎士様」
妹君が台所へ消えるなり、レジーナ殿はおもむろに切り出してきた。
「レティに告白はなさらないのですか?」
「ごほッ……何を……」
「熱心にあの子の許へ通ってらっしゃったではありませんか。あなたでしたら、レティを大切にしていただけそうですもの。姉として応援できますわ」
どの口で、と返せぬ我が立場の弱さが恨めしい。
常々邪魔されていた身としては、勇者ハンスへの当てつけだと理解できようものだが……勇者ハンスからの視線が痛い。そもそもあなたが蒔いた種ではないか。
「あなたみたいな方に想われて、レティが羨ましい限りです」
右は美しい薔薇の棘でちくちくと刺され、左は嫉妬深い男から首筋へ剣を突き付けられているかのような苦境に、私は頼みの綱たるレティ嬢を待ち望む。
「おかわり持ってきたー」
「レティ、イオニスさん好きよね?」
「うん」
「は?」
「イオニスさんすごくいい人だ。しかもかっこいいし!」
レティ嬢から私へ向けられる好意が、男女のそれでないことはこの場のみなが理解しており、勇者ハンスも例外ではないはずだ。しかし快く受け入れるかはまた別の問題であり、事実勇者ハンスの目が嫉妬から濁りゆく様に私は戦慄を禁じ得なかった。
「……俺より好きなんて言わないよな?」
「当たり前だろ!」
レティ嬢の即答に首が繋がったと安堵するも、今日のレジーナ殿はいつもより虫の居所が悪かったらしい。
「イオニスさんと結婚できる女性は幸せになれると思わない?」
「思う!」
やや前のめり気味に同意するレティ嬢。レジーナ殿の称賛はさらに続き、そのすべてを力強く肯定する彼女という光景に気が遠くなる。
いっそ今ここで告白して袖にされて見せるべきかとさえ検討するも、たとえ嘘でもレジーナ殿に見られながら愛の告白など憚られる。
そんなことを考えた私は意気地がなかったのだろう。せめて告白すべき相手が違うことに気付いていれば、あんな事態は避けられたかもしれない。
「あふ、あッ……も、やめ、ひゃううッ!」
懇願に構わず、より深く彼女を穿つ。
「くふうぅ……ッ」
目の前で震える白いうなじを吸い、私は彼女の奥へ欲望を放った。
――あんな、ことには。
次に目覚めた時、私はベッドの上だった。
「おはようございます……レティ殿は?」
「あの子でしたら、収穫祭の後片付けを手伝いに行きました」
「そうですか……」
「朝食を用意しておりますから、どうぞ召し上がっていってくださいませ」
「……ありがとうございます」
恐る恐る口にした朝食は、昨晩に比べれば質素ながらもやはり美味しく、結局は食後の茶まで飲み干してしまった。
「今度はぜひ勇者様と一緒にお越しください」
「……失礼いたします」
不思議と頭は冴え身体も軽いが、焦燥感に駆られる私の心は快調から遠い。
勇者ハンスと鉢合わせ、また酷い言葉をぶつけられたりはしなかっただろうか。揺れる心の着地を求め、私はレティ嬢の姿を探した。
「そんでさ、トレバーさんの牛がゲルバンコロッピャオロに突っ込んだんだよ!」
ようやく見つけた彼女は柵に腰かけ、明朗な様子で雑談に興じていた。身振り手振りをしながら話す彼女の身体が、不意に後ろへ傾ぐ。
「あ……」
しかし前に立つ彼がすかさず手を伸ばし、自らの胸に抱き寄せた。
「気を付けろよ」
「ごめん! ありがとう!」
こちらに背を向けた彼の表情は窺えないが、レティ嬢の輝くような笑顔は見えた。
「おはようございます、レティ嬢に……勇者ハンス」
身だしなみに頓着しない彼としては珍しく髪を整えていることもあり、もしかしたら後ろ姿のよく似た別人かもしれないと思ったが、近付けば近付くほど彼以外の何者にも見えない。
「あ、イオニスさん! おはよう!」
勇者ハンスの肩越しに挨拶してきたレティ嬢を、私は信じられない心地で見つめる。
「ほらハンス、イオニスさんだ」
「……ああ」
レティ嬢を抱いたまま、勇者ハンスがこちらを振り返る。髪のみならず、伸ばしがちだったヒゲまで剃り落とした顔を目にし、私の足は思わず止まった。
「片付けならもう大体終わったぞ」
「いつもはもっとかかるのに、ハンスのおかげだな!」
「……あなたも、手伝ったのですか?」
「別にいいだろ」
「それはもちろん……」
混乱する私を面倒くさそうに見ていた彼は、ようやくレティ嬢から離れたかと思えば、私の傍へやって来た。
「ちょっと待っててくれ」
「うん? わかった」
「来い」
笑顔の彼女を残し、少し離れた場所へ連行される。
十分に距離を取ったところで、勇者ハンスが切り出してくる。
「あいつの好きにさせるから、もう何もしなくていい」
「……あいつとは?」
「レティだ。他に誰がいるんだよ」
勇者ハンスは苛立った様子で私を睨むも、ここまで明確に他者への許容を示した彼こそが、私を困惑させている原因なのだが。
「どういう風の吹き回しですか?」
「とにかく、もう必要以上は近付くな。詮索するな。いいな?」
それだけ言い捨てると、彼は足早にレティ嬢の許へ戻ってしまった。
――たった一晩で、世界がひっくり返ることもある。あの子もそうだった。
私はいつか聞いたペオル司祭の言葉を思い出していた。
勇者ハンスを探していれば、通りすがりの村人から行方を教えてもらえ、村外れに佇む大樹の許を訪れた。生い茂る黄葉の下に“それ”を認めた私は、足音を消して近付く。
太い幹へ張り付くようにして、息を潜めつつ反対側を覗き込んだ。
木を背に座るレティ嬢の足に頭を預け、勇者ハンスが眠っていた。
「……レティ」
寝言だろう、緩やかに胸を上下させる彼の口許は綻んでいた。
二人に声はかけず来た道を戻り、そのまま黙々と歩いていたが、とうとう私は足を止めた。
「そうか」
勇者ハンスは幸せになれるのか。
私は天を仰いだ。
王の討伐という悲願が成されても、私はどこか喜び切れずにいた。勇者ハンスが何も変わらなかったからだ。
王を倒せば彼の復讐に区切りがつくはずで、何かしらのよい変化が表れることを、私は秘かに期待していたが……本当に何ひとつとして、彼は変わらなかった。
彼は復讐のために生きているわけでさえなく、親友から譲られた命ゆえに、放棄することも許されない憤りを魔獣へぶつけているにすぎなかったことに、私はようやく気が付いた。
そんな彼が人並の幸せを掴む姿が、私にはどうしても想像ができなかった。それが、今――。
「ごきげんよう」
どれだけそうしていたのか、立ち尽くす私に声をかける人がいた。
「……レジーナ殿ですか。ごきげんよう」
そちらを向いて挨拶を返せば、美しい人が珍しく本当に驚いたような顔をした。
「少しじっとしててくださいね」
常になく身を寄せられ、固まる私へ伸ばされた手には、いつの間にか白いハンカチーフが握られていて、私の目尻と頬を優しく押さえる。
「失礼いたしました。少し汚れておりましたので」
彼女は淑女の笑みを浮かべ、男やもめ相手に相応しい距離へ戻った。
「……すみません。お見苦しいものを」
涙を流すなんていつ以来か。ここに至ってようやく気付いた事実と、それをよりにもよって、レジーナ殿に見られた失態から羞恥が湧き上がる。
「レティなんて、髪に葉っぱを付けて帰ることもしょっちゅうですよ?」
あくまで汚れが付いていた態で通してくれるつもりらしい。
気にした風もなく、ころころと笑う彼女から目が離せない――。
個人としては仲睦まじく過ごす二人の邪魔など控えたいが、立場上放置もできず、姉妹の家へ入り浸る彼のご相伴に与る機会が増えた。
「あ、もう空だ」
レティ嬢がポットを手に立ち上がる。
「そういえば騎士様」
妹君が台所へ消えるなり、レジーナ殿はおもむろに切り出してきた。
「レティに告白はなさらないのですか?」
「ごほッ……何を……」
「熱心にあの子の許へ通ってらっしゃったではありませんか。あなたでしたら、レティを大切にしていただけそうですもの。姉として応援できますわ」
どの口で、と返せぬ我が立場の弱さが恨めしい。
常々邪魔されていた身としては、勇者ハンスへの当てつけだと理解できようものだが……勇者ハンスからの視線が痛い。そもそもあなたが蒔いた種ではないか。
「あなたみたいな方に想われて、レティが羨ましい限りです」
右は美しい薔薇の棘でちくちくと刺され、左は嫉妬深い男から首筋へ剣を突き付けられているかのような苦境に、私は頼みの綱たるレティ嬢を待ち望む。
「おかわり持ってきたー」
「レティ、イオニスさん好きよね?」
「うん」
「は?」
「イオニスさんすごくいい人だ。しかもかっこいいし!」
レティ嬢から私へ向けられる好意が、男女のそれでないことはこの場のみなが理解しており、勇者ハンスも例外ではないはずだ。しかし快く受け入れるかはまた別の問題であり、事実勇者ハンスの目が嫉妬から濁りゆく様に私は戦慄を禁じ得なかった。
「……俺より好きなんて言わないよな?」
「当たり前だろ!」
レティ嬢の即答に首が繋がったと安堵するも、今日のレジーナ殿はいつもより虫の居所が悪かったらしい。
「イオニスさんと結婚できる女性は幸せになれると思わない?」
「思う!」
やや前のめり気味に同意するレティ嬢。レジーナ殿の称賛はさらに続き、そのすべてを力強く肯定する彼女という光景に気が遠くなる。
いっそ今ここで告白して袖にされて見せるべきかとさえ検討するも、たとえ嘘でもレジーナ殿に見られながら愛の告白など憚られる。
そんなことを考えた私は意気地がなかったのだろう。せめて告白すべき相手が違うことに気付いていれば、あんな事態は避けられたかもしれない。
「あふ、あッ……も、やめ、ひゃううッ!」
懇願に構わず、より深く彼女を穿つ。
「くふうぅ……ッ」
目の前で震える白いうなじを吸い、私は彼女の奥へ欲望を放った。
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