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俺のためのお前のこれまで
第23話 囚人の事情(3)
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静かにしてるから、ジオさんと一緒がよかったな……。
大きなお屋敷に着くと、俺をひとり残して、ジオさんは奥の部屋に行っちゃった。
俺なんかがいていいのかなってくらい綺麗な部屋で、ジオさんが戻ってきてくれるのを待つ。出してくれたお菓子も、最初の一個しか食べてない。
「口に合わなかった?」
お茶とお菓子を出してくれたお姉さん。綺麗な人なんだけど、すごく大きい。門番のおじさんより大きい……。
「あ、ちが、違うよ、こんなに美味しいの初めてってくらい、美味しい……です」
「うふ、お上手ね。なら遠慮せずどうぞ?」
「あの、美味しいから……ジオさんにも、食べて欲しくて……」
「あらあら。いっぱいあるから心配しなくて大丈夫よお」
「でも……ジオさんと食べたい……もっと美味しいと思う……」
「まあまあまあまあ」
落ち着かなくて、ジオさんが入っていった部屋の扉を見つめる。
ジオさん、まだかな……まだかなあ……。
ひたすら待って、やっと扉が開いた。ジオさん! ――と、もうひとり男の人が出てきた。
「いい子にしてたか?」
……どうしよう。いい子じゃなかったかもって落ち込んだら――、
「すごくいい子だったわ」
お姉さんが褒めてくれた。いい人だ。
「そっか。いい子で待っててくれてありがとな。グレゴリさんも、ありがとうございます」
グレゴリさん? 誰だろう?
「もう、今の私はアリシアよ。ア・リ・シ・ア」
「アリガトウゴザイマスアリシアサン」
「どうしたしまして~」
「――ゴリシアさん、あの資料はどこにありますか?」
ジオさんが戻ってきた扉と逆の扉から、またひとり入ってきた。ジオさんみたいに小さくて細い男の人だ。
「誰がゴリシアじゃ!? あとあの資料じゃわからん! 正確な名前を言え! もしくは具体的な内容だ!」
「女装が趣味のグレゴリさん、あの資料はどこですか?」
「そっちじゃ! ねえ!!」
「相変わらずですね」
「おかげで暗くならずに済んでいるよ」
どういうこと? 俺はすごく不思議なんだけど、ジオさんは気にしてないみたいだ。
「カナン、この人がシエロ様だ」
「遠い所からよく来てくれたね。私はシエロ・コーライアだ」
ジオさんと一緒に戻ってきた男の人、シエロ様は目が合ったらにこって笑ってくれた。優しそう。俺みたいなばさばさじゃなくて、ちゃんときらきらした金髪をしてる。
「カナン・オストー……です」
「な、かっこいいだろ? しかも優しいし頭いいし、史上最年少で枢機卿になるだけあって――」
「ジオ、そういう話はせめて時間がある時にしよう」
「あ、はい……」
シエロ様の言い方はすごく優しかったけど、ジオさんは怒られたみたいに小さくなった。
「キリーとグレゴリも。至急対処しないといけない案件ができた。ウルスト伯の所へ行く準備を頼むよ」
「かしこまりました」
ケンカしてたはずなのに、二人は息ぴったりで部屋から出ていった。
「ジオ、カナン」
シエロ様がジオさんと俺を見て、ジオさんと俺もシエロ様を見る。
「主よ、どうかあなたの愛し子らをお護りください」
シエロ様は自分の首にかけていた首飾りを、俺の首にかけてくれた。鎖は銀色だし、飾りの小さな白い石の板にも金色で模様が描いてあって、すごく綺麗だ。
「あの……あの!」
別れる時、俺はシエロ様に声をかけた。どもってしまったけど、シエロ様はうっとうしそうな顔なんてしなかった。
「シエロ様にも、神様のごかごがありますように!」
言えた!
興奮する俺に、シエロ様はふわっと笑い返してくれた。
「ありがとう、カナン。お互いに全力を尽くそう」
「はいっ!」
嬉しいな。嬉しいことばっかりだ。
「よかったな」
「うん」
きっと全部、ジオさんのおかげだよ。
ブロンも連れて、壁を出てすぐの森の近くまで来た。
「うっし、このあたりでいいな」
大きな山の方を向いて、ジオさんが座る。俺もジオさんの横に座る。背中の方、後ろにはポイペンの街がある。
「火砕流が来るまで、話でもしながら待つか」
「うん」
でも俺は話すのが苦手だし、ジオさんが話すのを聞いてたんだけど……、
「それでシエロ様がな――」
ジオさんはシエロ様の話ばっかりする。さっき会ったせいかな? シエロ様の話が嫌なわけじゃないけど……俺はジオさんのことが知りたいな。
「あの、さっきの、門番の人に見せた銀色のって……」
「ん、これか? 聖騎士の証だよ」
あの時みたいに銀色のを出して、俺にも見せてくれる。
「これ、本当はエヴァンのなんだけどな。あいつ有名だからなくても困らないって、鎖が千切れてから放置してたんだ。この紐は俺が付けた奴」
「前に言ってた人?」
「そうそう、聖騎士の友達。まあエヴァンとは同じ孤児院でずっと一緒だったから、実際は兄弟みたいなものだな。ちなみに俺が兄ね」
……俺もジオさんの弟になりたい。
「ちょっと前まで俺の方がでかかったのに、それがあいつ、急ににょきにょき伸びて、態度まででかくなってさあ。童貞も先に捨てるし……」
「どうていって何?」
「へ!? えーっとお……」
ジオさん、困ってる?
「ごめんなさい……」
「違うんだカナン、お前は悪くない。訊いたのも悪くない。ただひたすらに俺が悪い。ごめん……お前がもう少し大人になったら教えるから、許してくれ」
よくわからないけど、困らせたのに謝ってくれるジオさんはやっぱり優しいな。
「あー……黙っていろいろ借りてきちゃったから、帰ったら怒られるだろうなあ」
「ジオさん、怒られちゃうの?」
「エヴァンは怒りっぽいから、とりあえず怒るんだよ。まあちゃんと話せばわかってくれるから大丈夫」
「……ジオさんは、怒りっぽくなさすぎるよね」
「そうか?」
「そうだよ。俺のこと全然怒らないし……」
「お前が他人を平気で傷つけるような奴だったら怒ってるし、許してないよ」
ジオさんが俺の頭を撫でる。
「……俺はジオさんが一番すごいと思う」
「え、一番? ……シエロ様より?」
「うん」
「え……ええー」
ジオさんは本気で驚いた顔をしたけど、
「わっ」
わしわしわしわし――。
「俺なんかがシエロ様よりすごいわけないだろー恐れ多い。いやあしょうがないなー♥」
にこにこしながら、俺の頭を撫で回すジオさん。ジオさんが嬉しそうで、髪がくしゃくしゃになったけど俺も嬉しい。
「あの、ジオさん、俺――」
すごい音がした。
驚いてそちらを見たら、山の上から赤いのが噴き出していた。
「あれが噴火なの?」
「ああ」
いつの間にか、ジオさんは白い杖を持っていた。でも足の悪い人が持ってるような杖じゃなくて、ジオさんより長いし重そう。
「……なんか俺ばっかり話してたなあ。次は、お前の話聞かせてくれよ?」
山を見つめたまま、ジオさんが俺に話しかけてくる。
「でも俺、楽しい話なんて全然……何も」
「そんな難しく考えるなって。そうだなあ……ここの名物の温泉に入って、美味い物食べながら話すなんてすごく楽しそうじゃないか?」
そのうち黒いのも山から溢れて、赤と混じって。山が上から怖い色になっていく。
山が全部怖い色になって、どこかから嫌な臭いまでしてきた。焦げ臭いのと、腐った肉みたいな……ううん、もっと酷い。酒臭い息よりもずっと……。
また、頭が。真っ白に、なりかけて――。
だん! すぐ近くから聞こえた音にはっとする。
ジオさんが地面に杖を立てていた。
「頼むぞ、カナン」
「っ……うん!」
ジオさんの後ろに回る。
でも隠れるためじゃない。支えるためだ。
「天上の主よ、慈悲深きソゥラバリュブィフよ! 俺に力をお貸しくださいッ!!」
ジオさんの前にきらきらがいっぱい広がる。
とうとう木と木の間から怖いのが見えて、すぐ近くまできて――ジオさんの光とぶつかった。
大きなお屋敷に着くと、俺をひとり残して、ジオさんは奥の部屋に行っちゃった。
俺なんかがいていいのかなってくらい綺麗な部屋で、ジオさんが戻ってきてくれるのを待つ。出してくれたお菓子も、最初の一個しか食べてない。
「口に合わなかった?」
お茶とお菓子を出してくれたお姉さん。綺麗な人なんだけど、すごく大きい。門番のおじさんより大きい……。
「あ、ちが、違うよ、こんなに美味しいの初めてってくらい、美味しい……です」
「うふ、お上手ね。なら遠慮せずどうぞ?」
「あの、美味しいから……ジオさんにも、食べて欲しくて……」
「あらあら。いっぱいあるから心配しなくて大丈夫よお」
「でも……ジオさんと食べたい……もっと美味しいと思う……」
「まあまあまあまあ」
落ち着かなくて、ジオさんが入っていった部屋の扉を見つめる。
ジオさん、まだかな……まだかなあ……。
ひたすら待って、やっと扉が開いた。ジオさん! ――と、もうひとり男の人が出てきた。
「いい子にしてたか?」
……どうしよう。いい子じゃなかったかもって落ち込んだら――、
「すごくいい子だったわ」
お姉さんが褒めてくれた。いい人だ。
「そっか。いい子で待っててくれてありがとな。グレゴリさんも、ありがとうございます」
グレゴリさん? 誰だろう?
「もう、今の私はアリシアよ。ア・リ・シ・ア」
「アリガトウゴザイマスアリシアサン」
「どうしたしまして~」
「――ゴリシアさん、あの資料はどこにありますか?」
ジオさんが戻ってきた扉と逆の扉から、またひとり入ってきた。ジオさんみたいに小さくて細い男の人だ。
「誰がゴリシアじゃ!? あとあの資料じゃわからん! 正確な名前を言え! もしくは具体的な内容だ!」
「女装が趣味のグレゴリさん、あの資料はどこですか?」
「そっちじゃ! ねえ!!」
「相変わらずですね」
「おかげで暗くならずに済んでいるよ」
どういうこと? 俺はすごく不思議なんだけど、ジオさんは気にしてないみたいだ。
「カナン、この人がシエロ様だ」
「遠い所からよく来てくれたね。私はシエロ・コーライアだ」
ジオさんと一緒に戻ってきた男の人、シエロ様は目が合ったらにこって笑ってくれた。優しそう。俺みたいなばさばさじゃなくて、ちゃんときらきらした金髪をしてる。
「カナン・オストー……です」
「な、かっこいいだろ? しかも優しいし頭いいし、史上最年少で枢機卿になるだけあって――」
「ジオ、そういう話はせめて時間がある時にしよう」
「あ、はい……」
シエロ様の言い方はすごく優しかったけど、ジオさんは怒られたみたいに小さくなった。
「キリーとグレゴリも。至急対処しないといけない案件ができた。ウルスト伯の所へ行く準備を頼むよ」
「かしこまりました」
ケンカしてたはずなのに、二人は息ぴったりで部屋から出ていった。
「ジオ、カナン」
シエロ様がジオさんと俺を見て、ジオさんと俺もシエロ様を見る。
「主よ、どうかあなたの愛し子らをお護りください」
シエロ様は自分の首にかけていた首飾りを、俺の首にかけてくれた。鎖は銀色だし、飾りの小さな白い石の板にも金色で模様が描いてあって、すごく綺麗だ。
「あの……あの!」
別れる時、俺はシエロ様に声をかけた。どもってしまったけど、シエロ様はうっとうしそうな顔なんてしなかった。
「シエロ様にも、神様のごかごがありますように!」
言えた!
興奮する俺に、シエロ様はふわっと笑い返してくれた。
「ありがとう、カナン。お互いに全力を尽くそう」
「はいっ!」
嬉しいな。嬉しいことばっかりだ。
「よかったな」
「うん」
きっと全部、ジオさんのおかげだよ。
ブロンも連れて、壁を出てすぐの森の近くまで来た。
「うっし、このあたりでいいな」
大きな山の方を向いて、ジオさんが座る。俺もジオさんの横に座る。背中の方、後ろにはポイペンの街がある。
「火砕流が来るまで、話でもしながら待つか」
「うん」
でも俺は話すのが苦手だし、ジオさんが話すのを聞いてたんだけど……、
「それでシエロ様がな――」
ジオさんはシエロ様の話ばっかりする。さっき会ったせいかな? シエロ様の話が嫌なわけじゃないけど……俺はジオさんのことが知りたいな。
「あの、さっきの、門番の人に見せた銀色のって……」
「ん、これか? 聖騎士の証だよ」
あの時みたいに銀色のを出して、俺にも見せてくれる。
「これ、本当はエヴァンのなんだけどな。あいつ有名だからなくても困らないって、鎖が千切れてから放置してたんだ。この紐は俺が付けた奴」
「前に言ってた人?」
「そうそう、聖騎士の友達。まあエヴァンとは同じ孤児院でずっと一緒だったから、実際は兄弟みたいなものだな。ちなみに俺が兄ね」
……俺もジオさんの弟になりたい。
「ちょっと前まで俺の方がでかかったのに、それがあいつ、急ににょきにょき伸びて、態度まででかくなってさあ。童貞も先に捨てるし……」
「どうていって何?」
「へ!? えーっとお……」
ジオさん、困ってる?
「ごめんなさい……」
「違うんだカナン、お前は悪くない。訊いたのも悪くない。ただひたすらに俺が悪い。ごめん……お前がもう少し大人になったら教えるから、許してくれ」
よくわからないけど、困らせたのに謝ってくれるジオさんはやっぱり優しいな。
「あー……黙っていろいろ借りてきちゃったから、帰ったら怒られるだろうなあ」
「ジオさん、怒られちゃうの?」
「エヴァンは怒りっぽいから、とりあえず怒るんだよ。まあちゃんと話せばわかってくれるから大丈夫」
「……ジオさんは、怒りっぽくなさすぎるよね」
「そうか?」
「そうだよ。俺のこと全然怒らないし……」
「お前が他人を平気で傷つけるような奴だったら怒ってるし、許してないよ」
ジオさんが俺の頭を撫でる。
「……俺はジオさんが一番すごいと思う」
「え、一番? ……シエロ様より?」
「うん」
「え……ええー」
ジオさんは本気で驚いた顔をしたけど、
「わっ」
わしわしわしわし――。
「俺なんかがシエロ様よりすごいわけないだろー恐れ多い。いやあしょうがないなー♥」
にこにこしながら、俺の頭を撫で回すジオさん。ジオさんが嬉しそうで、髪がくしゃくしゃになったけど俺も嬉しい。
「あの、ジオさん、俺――」
すごい音がした。
驚いてそちらを見たら、山の上から赤いのが噴き出していた。
「あれが噴火なの?」
「ああ」
いつの間にか、ジオさんは白い杖を持っていた。でも足の悪い人が持ってるような杖じゃなくて、ジオさんより長いし重そう。
「……なんか俺ばっかり話してたなあ。次は、お前の話聞かせてくれよ?」
山を見つめたまま、ジオさんが俺に話しかけてくる。
「でも俺、楽しい話なんて全然……何も」
「そんな難しく考えるなって。そうだなあ……ここの名物の温泉に入って、美味い物食べながら話すなんてすごく楽しそうじゃないか?」
そのうち黒いのも山から溢れて、赤と混じって。山が上から怖い色になっていく。
山が全部怖い色になって、どこかから嫌な臭いまでしてきた。焦げ臭いのと、腐った肉みたいな……ううん、もっと酷い。酒臭い息よりもずっと……。
また、頭が。真っ白に、なりかけて――。
だん! すぐ近くから聞こえた音にはっとする。
ジオさんが地面に杖を立てていた。
「頼むぞ、カナン」
「っ……うん!」
ジオさんの後ろに回る。
でも隠れるためじゃない。支えるためだ。
「天上の主よ、慈悲深きソゥラバリュブィフよ! 俺に力をお貸しくださいッ!!」
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