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あなたのための私のこれから
第34話 聖騎士の事情(2)―嵐の前の―
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「こんにちは、ラバルト様」
すぐ傍まで来たエルスレッタを見下ろす。こうしてその瞳の淡い紫がわかるほど近くで向かい合うのは、ひと月ぶりくらいか。
とはいえ、エルスレッタの動向はそれなりに把握していた。同じ教会内にいれば姿を見かけることもあるし、奉仕活動に勤しむ様子を他人から聞かされる機会も少なくない。
「そうだ。ザオベルグ様も一緒に食堂行こう! 今日はピリピリ焼きだから!」
「すっげえ美味いの!」
俺にへばりついたまま、いいことを思いついたと目を輝かせた二人だったが、
「何言ってるの、オウセを邪魔するなんてヤボなんだから!」
エルスレッタを連れてきた女児の言葉に、息ぴったりに顔を見合わせる。
「……ヤボは駄目だな」
「かっこ悪いもんなヤボは」
名残惜しげに離れた手を、すかさず女児が掴む。
「引っ張るなよーアーネー」
「そーそー急がなくてもおかわりできるし~」
「あんまり遅くなったら、リョーリチョーさんがお休みできないでしょ! シツレーします!」
二人は女児に引っ張られていく。
軽く振り払えるだろうに、しょうがないなあといった顔で受け入れる姿に、あいつらも成長しているのだとしみじみする。
「ライラー!」
「はーい! じゃあね~レッタさん、ザオベルグ様」
呼ばれた最後のひとりも構っていた猫を置くと、のんびり三人を追いかけていった。
小さく手を振りながら、エルスレッタが小さく呟く。
「ラバルト様のおかげですね」
きっかけはエルスレッタからの、救護院で出される食事が少し足りなく感じるという相談だった。
心当たりはあった。というか俺も不満だったことを思い出した。
教会の救護院にいる子供は、大体二つに分かれる。なんらかの事情で保護者と暮らせない子供と、そもそも身寄りのいない子供……孤児だ。俺は前者だった。
幸い俺は足りなかった分を兄貴から送られてくる小遣いで補えたが、孤児じゃそうもいかない。
空腹はつらいとか以外にも、成長期にしっかり食べた奴とそうじゃない奴は、大人になってからの身体のつくりも違う。
しかしそのための金はどこからともなく湧いてくるわけじゃないし、俺にできることでどうにか……そうだ、教会中の帳簿を確認してみるか。余分があったら、それを回してもらおう。
同じ教会内とはいえ部門の違う奴が帳簿を見せてくれとか、普通は渋られそうなものだが、それを通せるのが聖騎士。
金勘定で解決なんて聖騎士らしくないとか、世間一般の認識は置いておく。俺が聖騎士らしからぬ、剣より書類仕事が得意なことはすでに知れ渡っていたし。今さら何か言われることを恐れて足踏みする方が、当時の俺からすればよっぽど情けなくて我慢ならなかったんだよ。
――え……本気? 本気かあ。うーん、わかった。とりあえずひと月あげるから、やってみなさいな。
俺は早速、当時出世したての副団長に話を通した。……我ながら、若かったと思う。思い切りがよすぎる。
実際あの時の副団長も、本気で驚いた様子だった。すぐ立て直してぬるい笑顔で背中を押してくれたのは、さすがというかなんというか。
「……聖女様やハスケル団長達のおかげだよ」
これは謙遜じゃなく、本当に。
半月過ぎてもろくな成果がなかった。無駄自体はちょこちょこ見つかるんだが、足りない。ひとり一杯のおかわりを確約するには……。
――やあ、面白いことをしているようだね? 僕は特務騎士のアレン・ハスケル。後ろの二人はカイロ・イェイツくんとハイエ・マーカムくん。僕らに、君を手伝わせてもらえないかな。
そこから、明らかに風向きが変わった。というか嵐がきた。
無駄な経費どころか大きな不正が見つかり、枢機卿が一名ひっそり失脚。そしてなんやかんやで子供達がおかわりできるようになったどころか、ぼろかった救護院も建て直された。
あと諸々は聖女様が責任者で、俺は協力者のひとりだったということになった。……ぶっちゃけほっとした。
嫌味を言われるくらいは覚悟していたが、ここまでの大事だともっと面倒くさいのが湧きかねない。手を出しづらい、しっかり権威のある人を責任者に据えた方が無難だろう。
「今日は聖歌隊の手伝いか?」
「伴奏者のイシーさんのお家でご不幸がありまして、代役を頼まれたんです」
「代役なら他の候補者に頼んだ方がよくないか? 選考会、接戦だったって聞いたぞ」
エルスレッタも下手なわけじゃないが、選考会に出るような、音楽に人生を懸けている人間はやはり違う。
「……だから、ですよ」
「ん? あー……そういうことか」
そのまま成り代わられたら堪らんってか。やり遂げればすごい名誉だもんなあ、今後に大きく影響する。
エルスレッタは地位や名誉にまったく興味がないし、もし立候補してくるのがいても、俺の婚約者だし子供達からも慕われているしで押しのけるのは難しい。短期間なら確実に跳ねのけられる。
個人的には、そういうことにエルスレッタを巻き込まないで欲しいと思わなくもないが……。
「私はいいんですよ。子供達との練習は楽しいですから。でも、一生懸命練習しているあの子達を振り回すのはいけません」
顔に不満が出ていたのか、エルスレッタが取り成すように言った。
「相変わらずだな。まあ、なんかあったら言ってくれ」
纏わりついてくる猫達を剥がしつつ、軽く訊ねる。
「それで、なんか食いたい物あるか?」
「……本当にいいんですか?」
「子供が気を回してくれたんだ。応えないなんて、それこそ野暮だろ?」
「そうですね」
おどければ、エルスレッタが小さく笑って頷いた。
お互いの近況を伝え合い、和やかに昼食を終えてエルスレッタとは別れた。
「これお願いします。婚約者で」
「へえ珍しい」
食事と子供達への土産に買った菓子の領収書を渡せば、率直な感想が返ってきた。
「偶然会いまして、連れて行ってやりたい店もあったので」
「それはよかったね~、と言いたいところですが! せっかくなので俺はもの申したい! 前から思ってたのですが、久しぶりすぎ! 婚約者に金使いなさすぎ!」
「えぇ……」
「お前が婚約者でって申請してきた費用、前は子供の服に刺繍してあげる糸、その前は子供に配ってあげるお菓子、その前の前もお菓子……違うから! あくまで婚約者本人のために使った金ですから! 予算持っててこんな使ってないの、ラバルトくらいですからね! ぶっちぎりですよ!?」
聖騎士は給料がない分、衣食住の保証以外にも、いろいろ予算が組まれている。その中には、伴侶か婚約者のための科目もあった。
「本人が望んでないのに、無理強いなんてできませんよ」
ただ遠慮されているだけならやりようもあるが、エルスレッタは絵に描いたような清貧だ。
俺なりに喜んでくれることを考えた結果が、子供達を喜ばせることだった。
「副団長が迷える部下に助言しましょう。新品の服を贈るのです」
「服? ……断られますよ、きっと」
「彼女の服装、少し気になってたんだよ。ちゃんと繕ってたし、すごい染みがあるとかでもないけど、どうにも古風が過ぎる。お前が本当に彼女の気持ちを尊重してるだけなのは知ってますよ。俺とか、お前達と近しい人はね。でも、大半はそうじゃない。聖騎士は教会の象徴ですから、ぱりっとぴかぴかの服もお仕事じゃん? だから並ぶと余計に目立つの。そこだけ見て、彼女が大切にされてないって思い込む人もいる。しかもそういう人ほど声がでかいって珍しくないでしょ? 最低限の体裁は整えなさいよって話」
「……はい」
「いつもならこのくらい気付くでしょうに、お前は彼女のことになると、なんか抜けるというか。彼女の性質に引っ張られちゃうとこあるよね」
「気を付けます」
「ほい。じゃあ説教はここまでで。お仕事に戻りましょ~」
頷いた俺に、副団長が数通の封筒を差し出す。
その全部に見慣れた字で、イオニス・バーダの署名があった。
「シモエアナ自治区に行ってきて」
すぐ傍まで来たエルスレッタを見下ろす。こうしてその瞳の淡い紫がわかるほど近くで向かい合うのは、ひと月ぶりくらいか。
とはいえ、エルスレッタの動向はそれなりに把握していた。同じ教会内にいれば姿を見かけることもあるし、奉仕活動に勤しむ様子を他人から聞かされる機会も少なくない。
「そうだ。ザオベルグ様も一緒に食堂行こう! 今日はピリピリ焼きだから!」
「すっげえ美味いの!」
俺にへばりついたまま、いいことを思いついたと目を輝かせた二人だったが、
「何言ってるの、オウセを邪魔するなんてヤボなんだから!」
エルスレッタを連れてきた女児の言葉に、息ぴったりに顔を見合わせる。
「……ヤボは駄目だな」
「かっこ悪いもんなヤボは」
名残惜しげに離れた手を、すかさず女児が掴む。
「引っ張るなよーアーネー」
「そーそー急がなくてもおかわりできるし~」
「あんまり遅くなったら、リョーリチョーさんがお休みできないでしょ! シツレーします!」
二人は女児に引っ張られていく。
軽く振り払えるだろうに、しょうがないなあといった顔で受け入れる姿に、あいつらも成長しているのだとしみじみする。
「ライラー!」
「はーい! じゃあね~レッタさん、ザオベルグ様」
呼ばれた最後のひとりも構っていた猫を置くと、のんびり三人を追いかけていった。
小さく手を振りながら、エルスレッタが小さく呟く。
「ラバルト様のおかげですね」
きっかけはエルスレッタからの、救護院で出される食事が少し足りなく感じるという相談だった。
心当たりはあった。というか俺も不満だったことを思い出した。
教会の救護院にいる子供は、大体二つに分かれる。なんらかの事情で保護者と暮らせない子供と、そもそも身寄りのいない子供……孤児だ。俺は前者だった。
幸い俺は足りなかった分を兄貴から送られてくる小遣いで補えたが、孤児じゃそうもいかない。
空腹はつらいとか以外にも、成長期にしっかり食べた奴とそうじゃない奴は、大人になってからの身体のつくりも違う。
しかしそのための金はどこからともなく湧いてくるわけじゃないし、俺にできることでどうにか……そうだ、教会中の帳簿を確認してみるか。余分があったら、それを回してもらおう。
同じ教会内とはいえ部門の違う奴が帳簿を見せてくれとか、普通は渋られそうなものだが、それを通せるのが聖騎士。
金勘定で解決なんて聖騎士らしくないとか、世間一般の認識は置いておく。俺が聖騎士らしからぬ、剣より書類仕事が得意なことはすでに知れ渡っていたし。今さら何か言われることを恐れて足踏みする方が、当時の俺からすればよっぽど情けなくて我慢ならなかったんだよ。
――え……本気? 本気かあ。うーん、わかった。とりあえずひと月あげるから、やってみなさいな。
俺は早速、当時出世したての副団長に話を通した。……我ながら、若かったと思う。思い切りがよすぎる。
実際あの時の副団長も、本気で驚いた様子だった。すぐ立て直してぬるい笑顔で背中を押してくれたのは、さすがというかなんというか。
「……聖女様やハスケル団長達のおかげだよ」
これは謙遜じゃなく、本当に。
半月過ぎてもろくな成果がなかった。無駄自体はちょこちょこ見つかるんだが、足りない。ひとり一杯のおかわりを確約するには……。
――やあ、面白いことをしているようだね? 僕は特務騎士のアレン・ハスケル。後ろの二人はカイロ・イェイツくんとハイエ・マーカムくん。僕らに、君を手伝わせてもらえないかな。
そこから、明らかに風向きが変わった。というか嵐がきた。
無駄な経費どころか大きな不正が見つかり、枢機卿が一名ひっそり失脚。そしてなんやかんやで子供達がおかわりできるようになったどころか、ぼろかった救護院も建て直された。
あと諸々は聖女様が責任者で、俺は協力者のひとりだったということになった。……ぶっちゃけほっとした。
嫌味を言われるくらいは覚悟していたが、ここまでの大事だともっと面倒くさいのが湧きかねない。手を出しづらい、しっかり権威のある人を責任者に据えた方が無難だろう。
「今日は聖歌隊の手伝いか?」
「伴奏者のイシーさんのお家でご不幸がありまして、代役を頼まれたんです」
「代役なら他の候補者に頼んだ方がよくないか? 選考会、接戦だったって聞いたぞ」
エルスレッタも下手なわけじゃないが、選考会に出るような、音楽に人生を懸けている人間はやはり違う。
「……だから、ですよ」
「ん? あー……そういうことか」
そのまま成り代わられたら堪らんってか。やり遂げればすごい名誉だもんなあ、今後に大きく影響する。
エルスレッタは地位や名誉にまったく興味がないし、もし立候補してくるのがいても、俺の婚約者だし子供達からも慕われているしで押しのけるのは難しい。短期間なら確実に跳ねのけられる。
個人的には、そういうことにエルスレッタを巻き込まないで欲しいと思わなくもないが……。
「私はいいんですよ。子供達との練習は楽しいですから。でも、一生懸命練習しているあの子達を振り回すのはいけません」
顔に不満が出ていたのか、エルスレッタが取り成すように言った。
「相変わらずだな。まあ、なんかあったら言ってくれ」
纏わりついてくる猫達を剥がしつつ、軽く訊ねる。
「それで、なんか食いたい物あるか?」
「……本当にいいんですか?」
「子供が気を回してくれたんだ。応えないなんて、それこそ野暮だろ?」
「そうですね」
おどければ、エルスレッタが小さく笑って頷いた。
お互いの近況を伝え合い、和やかに昼食を終えてエルスレッタとは別れた。
「これお願いします。婚約者で」
「へえ珍しい」
食事と子供達への土産に買った菓子の領収書を渡せば、率直な感想が返ってきた。
「偶然会いまして、連れて行ってやりたい店もあったので」
「それはよかったね~、と言いたいところですが! せっかくなので俺はもの申したい! 前から思ってたのですが、久しぶりすぎ! 婚約者に金使いなさすぎ!」
「えぇ……」
「お前が婚約者でって申請してきた費用、前は子供の服に刺繍してあげる糸、その前は子供に配ってあげるお菓子、その前の前もお菓子……違うから! あくまで婚約者本人のために使った金ですから! 予算持っててこんな使ってないの、ラバルトくらいですからね! ぶっちぎりですよ!?」
聖騎士は給料がない分、衣食住の保証以外にも、いろいろ予算が組まれている。その中には、伴侶か婚約者のための科目もあった。
「本人が望んでないのに、無理強いなんてできませんよ」
ただ遠慮されているだけならやりようもあるが、エルスレッタは絵に描いたような清貧だ。
俺なりに喜んでくれることを考えた結果が、子供達を喜ばせることだった。
「副団長が迷える部下に助言しましょう。新品の服を贈るのです」
「服? ……断られますよ、きっと」
「彼女の服装、少し気になってたんだよ。ちゃんと繕ってたし、すごい染みがあるとかでもないけど、どうにも古風が過ぎる。お前が本当に彼女の気持ちを尊重してるだけなのは知ってますよ。俺とか、お前達と近しい人はね。でも、大半はそうじゃない。聖騎士は教会の象徴ですから、ぱりっとぴかぴかの服もお仕事じゃん? だから並ぶと余計に目立つの。そこだけ見て、彼女が大切にされてないって思い込む人もいる。しかもそういう人ほど声がでかいって珍しくないでしょ? 最低限の体裁は整えなさいよって話」
「……はい」
「いつもならこのくらい気付くでしょうに、お前は彼女のことになると、なんか抜けるというか。彼女の性質に引っ張られちゃうとこあるよね」
「気を付けます」
「ほい。じゃあ説教はここまでで。お仕事に戻りましょ~」
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