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あなたのための私のこれから
第35話 聖騎士の事情(3)―それぞれが求めるもの―
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エルスレッタと話した翌日、俺は聖歌隊の監督者であるディオス先生の私室を訪ねた。
「どーもお、いらっしゃーい」
「なんでイェイツさんが?」
固まった俺とは対照的に、滑らかに歓迎してくる男性は、いつも通り特務騎士の黒い制服を着ていた。
「まあまあ。立ち話もなんですし、どーぞどーぞ」
へらりと笑いながら促され、奥へ踏み入れば、
「いらっしゃい、ラバルト」
「ペオル司教まで」
なんの集まりだよ。思わず出そうになった感想を飲み込む。
「あの、お取込み中なら日を改めますけど」
「まあまあ……聖歌隊の伴奏者の件でしょう?」
潜めた声で言い当てられ、イェイツさんの顔をまじまじと見る。
「な・か・ま」
それは悪戯が成功した子供みたいな笑みだった。
「うちの団長のおもたせですから美味いですよー」
勧められるまま着席し、茶菓子を食べる。もちろん茶も飲む。美味い。あいつらにやったら喜びそうだ。
「みなさん伴奏者の件で集まってたんですか」
「私とペオル司教は元々茶飲み友達でして。話を聞いてもらっていたんです」
「そこへ団長に言われた僕が、ご用聞きに来まして」
俺の確認をディオス先生がゆるりと肯定し、イェイツさんも続いた。
「さらに俺が来たと。でも、よく俺も同じ件だとわかりましたね」
「ペオル司教はディオス楽長と仲いいからわかりますけど、このクッソ忙しい時期に、ザオベルグさんがわざわざディオス楽長の部屋に来るなんてそれなりの理由かなと。で、この件にはカラベイさんも巻き込まれてるでしょう? それなりの理由ですよねー」
イェイツさんお得意のしたり顔に、ややあいまいな相槌を返す。
茶色い髪に茶色い目、濃くも薄くもない顔、中肉中背と特徴だけなら印象の薄い外見なのに、なんとも言えない感じで記憶に焼けつく理由は、たぶんこういう表情のせいだろう。
「エルスレッタから聞いて、詳しい状況を把握しておきたいと思いまして」
「じゃあザオベルグさんが来るまでに僕達が話してたことを説明しましょ、うん?」
誰かが扉を叩いた。
「どなたですか?」
「ラゴウです。セレシア様の使いで参りました。急な来訪で申し訳ございませんが、少々お時間をいただけませんか」
ディオス先生の穏やかな問いかけに、低く抑えた声が返ってきた。
聖女様の従者、サイラス・ラゴウ。職務外での付き合いはないが、会えば挨拶以上の雑談も交わす程度には友好的な関係だ。
「聖女様ですかあ。一体なんのご用でしょうかねえ」
悪い顔でいそいそと扉へ向かうイェイツさん。つくづくいい性格をしている。
「いいとこに来てくれましたねー説明が一回で済む」
満面の笑みを浮かべたイェイツさんが、若干訝しげなラゴーさんを引き連れて戻ってきた。
「なんか一気に部屋が狭くなりましたねー」
一番デカいのは俺なんだが、ラゴウさんも騎士と言われても納得の体格だからなあ。
「伴奏者の候補者であったリエラ・ぺルセナの言動に苦慮されていらっしゃることと存じまして、ぜひお力になりたいとセレシア様はお考えです」
ラゴウさんの言葉に、ぺオル司教とディオス先生が緩やかに頷き、イェイツさんが改めて説明を始める。
イシーさんとぺルセナ伯爵のご令嬢の二人に絞られたところまでは順調だったが、そこからはかなり長い話し合いになったらしい。最終的にはディオス先生がぺルセナ嬢派を説き伏せ、伴奏者はイシーさんに決まった。
「ようやく本腰を入れて練習ができると、思っていたのですがねえ……」
問題はその後。諦められなかったぺルセナ嬢が、イシーさんがディオス先生の勧めで選考会に参加したことを挙げ、贔屓だと騒ぎ出した。
「最近じゃイシーさんが冴えないおじさんなとこまで持ち出してこき下ろしてるみたいですよー」
「実際、ぺルセナ嬢の腕前ってどうなんですか?」
「演奏技術だけなら、イシーさんに引けを取らないと思いますよ。まだ若いのに、よく努力なさったのでしょう」
「ただそのせいか我が強すぎるんですよ。自分の演奏会じゃないんだから、主役を押しのけるようなのはいただけませんよね」
「何度か伝えてはみたのですが、どうしても功名心が抑えられないようでした」
大人しく話し合いを聞いていれば、自ずとそれぞれの意向が詳しく見えてきた。
まずディオス先生。聖歌第一。聖歌の邪魔をされたくない。
次に特務騎士団。揉め事の気配を察知して団員を派遣した。収穫祭のつつがない進行のために協力したい。
そして聖女様。ぺルセナ令嬢を大人しくさせたい。その問題行動は早期に認識していたが、とにかく忙しいから後回しにしていたらどんどん増長してきた。これ以上は仕事に支障が出そうだと腰を上げ、情報共有と根回しに来たらしい。
「具体的にどうしたいかって、希望とかあります?」
「収穫祭が終わるまでぺルセナ令嬢に自重していただけるなら、穏便な対処ができるとおっしゃっていました。今すぐ排除となれば、多少強引な手段になりますから。ぺルセナ令嬢を必要以上に追い詰めてしまうことを、セレシア様は危惧しておられます」
「さすが聖女様、お優しー」
「ぺルセナ令嬢の今後に配慮せず、排除するだけなら難しくはありません。ですがそれは弱い者いじめであり、聖女のふるまいではないとのことです。痛い目を見てもらうにしても、それはあくまで反省を促すため、痛めつけること自体が目的であってはいけません」
茶化すようなイェイツさんの言葉に、ラゴウさんがやや憮然と目を細める。
「ラゴウさんとしては?」
「たかってくる虫がいくらうっとうしくとも、感情的に叩き潰すことは憚られる立場であることをご理解ください」
「ラゴウさんが内心滅茶苦茶怒ってることは理解しました」
祭事は聖女様が一番忙しいまであるからなあ。仕事を増やされたらそりゃ堪らんだろう。
「あ、反対とかじゃないんですよ。ぺルセナ伯爵は中立派ですから、団長も様子見できそうならしたいっぽいので。まあ僕としては、わがまま令嬢の悔しがる顔を肴に美味しいお酒が飲みたいんですけどー」
どうですか、とイェイツさんがディオス先生を見る。
「ぺルセナさんの処遇について、私が言うことはありません。どうぞご随意に」
「興味なさそうですねー。さすが団長の同志」
一切悩む様子もなく同意したディオス先生に、イェイツさんは含みのある笑みを向けた。
「同志?」
「あれ、ご存じないんですか? ゴリッゴリの勇者派ってことですよ」
何事にも意見の違いなんてのはよくあることだ。主の教えを至善とする教会内でも当然ある。
今この場でいう勇者派とは、程度や理由はどうあれ勇者ハンスの支持者を指す。逆に否定的なら反勇者派。どちらとも言えなければ中立派だ。
「みなさんと違って、私は彼の無事を祈ることくらいしかできませんが」
懐かしむようなディオス先生の様子に、俺はとても珍しいものを見た気分だった。
とうの勇者が口を開けば悪態ばかりなせいで、勇者派でさえ「実力は認める」「勇者であることは認める」「が、態度が悪い」と難しい顔をするのは珍しくないのだから。
「どーもお、いらっしゃーい」
「なんでイェイツさんが?」
固まった俺とは対照的に、滑らかに歓迎してくる男性は、いつも通り特務騎士の黒い制服を着ていた。
「まあまあ。立ち話もなんですし、どーぞどーぞ」
へらりと笑いながら促され、奥へ踏み入れば、
「いらっしゃい、ラバルト」
「ペオル司教まで」
なんの集まりだよ。思わず出そうになった感想を飲み込む。
「あの、お取込み中なら日を改めますけど」
「まあまあ……聖歌隊の伴奏者の件でしょう?」
潜めた声で言い当てられ、イェイツさんの顔をまじまじと見る。
「な・か・ま」
それは悪戯が成功した子供みたいな笑みだった。
「うちの団長のおもたせですから美味いですよー」
勧められるまま着席し、茶菓子を食べる。もちろん茶も飲む。美味い。あいつらにやったら喜びそうだ。
「みなさん伴奏者の件で集まってたんですか」
「私とペオル司教は元々茶飲み友達でして。話を聞いてもらっていたんです」
「そこへ団長に言われた僕が、ご用聞きに来まして」
俺の確認をディオス先生がゆるりと肯定し、イェイツさんも続いた。
「さらに俺が来たと。でも、よく俺も同じ件だとわかりましたね」
「ペオル司教はディオス楽長と仲いいからわかりますけど、このクッソ忙しい時期に、ザオベルグさんがわざわざディオス楽長の部屋に来るなんてそれなりの理由かなと。で、この件にはカラベイさんも巻き込まれてるでしょう? それなりの理由ですよねー」
イェイツさんお得意のしたり顔に、ややあいまいな相槌を返す。
茶色い髪に茶色い目、濃くも薄くもない顔、中肉中背と特徴だけなら印象の薄い外見なのに、なんとも言えない感じで記憶に焼けつく理由は、たぶんこういう表情のせいだろう。
「エルスレッタから聞いて、詳しい状況を把握しておきたいと思いまして」
「じゃあザオベルグさんが来るまでに僕達が話してたことを説明しましょ、うん?」
誰かが扉を叩いた。
「どなたですか?」
「ラゴウです。セレシア様の使いで参りました。急な来訪で申し訳ございませんが、少々お時間をいただけませんか」
ディオス先生の穏やかな問いかけに、低く抑えた声が返ってきた。
聖女様の従者、サイラス・ラゴウ。職務外での付き合いはないが、会えば挨拶以上の雑談も交わす程度には友好的な関係だ。
「聖女様ですかあ。一体なんのご用でしょうかねえ」
悪い顔でいそいそと扉へ向かうイェイツさん。つくづくいい性格をしている。
「いいとこに来てくれましたねー説明が一回で済む」
満面の笑みを浮かべたイェイツさんが、若干訝しげなラゴーさんを引き連れて戻ってきた。
「なんか一気に部屋が狭くなりましたねー」
一番デカいのは俺なんだが、ラゴウさんも騎士と言われても納得の体格だからなあ。
「伴奏者の候補者であったリエラ・ぺルセナの言動に苦慮されていらっしゃることと存じまして、ぜひお力になりたいとセレシア様はお考えです」
ラゴウさんの言葉に、ぺオル司教とディオス先生が緩やかに頷き、イェイツさんが改めて説明を始める。
イシーさんとぺルセナ伯爵のご令嬢の二人に絞られたところまでは順調だったが、そこからはかなり長い話し合いになったらしい。最終的にはディオス先生がぺルセナ嬢派を説き伏せ、伴奏者はイシーさんに決まった。
「ようやく本腰を入れて練習ができると、思っていたのですがねえ……」
問題はその後。諦められなかったぺルセナ嬢が、イシーさんがディオス先生の勧めで選考会に参加したことを挙げ、贔屓だと騒ぎ出した。
「最近じゃイシーさんが冴えないおじさんなとこまで持ち出してこき下ろしてるみたいですよー」
「実際、ぺルセナ嬢の腕前ってどうなんですか?」
「演奏技術だけなら、イシーさんに引けを取らないと思いますよ。まだ若いのに、よく努力なさったのでしょう」
「ただそのせいか我が強すぎるんですよ。自分の演奏会じゃないんだから、主役を押しのけるようなのはいただけませんよね」
「何度か伝えてはみたのですが、どうしても功名心が抑えられないようでした」
大人しく話し合いを聞いていれば、自ずとそれぞれの意向が詳しく見えてきた。
まずディオス先生。聖歌第一。聖歌の邪魔をされたくない。
次に特務騎士団。揉め事の気配を察知して団員を派遣した。収穫祭のつつがない進行のために協力したい。
そして聖女様。ぺルセナ令嬢を大人しくさせたい。その問題行動は早期に認識していたが、とにかく忙しいから後回しにしていたらどんどん増長してきた。これ以上は仕事に支障が出そうだと腰を上げ、情報共有と根回しに来たらしい。
「具体的にどうしたいかって、希望とかあります?」
「収穫祭が終わるまでぺルセナ令嬢に自重していただけるなら、穏便な対処ができるとおっしゃっていました。今すぐ排除となれば、多少強引な手段になりますから。ぺルセナ令嬢を必要以上に追い詰めてしまうことを、セレシア様は危惧しておられます」
「さすが聖女様、お優しー」
「ぺルセナ令嬢の今後に配慮せず、排除するだけなら難しくはありません。ですがそれは弱い者いじめであり、聖女のふるまいではないとのことです。痛い目を見てもらうにしても、それはあくまで反省を促すため、痛めつけること自体が目的であってはいけません」
茶化すようなイェイツさんの言葉に、ラゴウさんがやや憮然と目を細める。
「ラゴウさんとしては?」
「たかってくる虫がいくらうっとうしくとも、感情的に叩き潰すことは憚られる立場であることをご理解ください」
「ラゴウさんが内心滅茶苦茶怒ってることは理解しました」
祭事は聖女様が一番忙しいまであるからなあ。仕事を増やされたらそりゃ堪らんだろう。
「あ、反対とかじゃないんですよ。ぺルセナ伯爵は中立派ですから、団長も様子見できそうならしたいっぽいので。まあ僕としては、わがまま令嬢の悔しがる顔を肴に美味しいお酒が飲みたいんですけどー」
どうですか、とイェイツさんがディオス先生を見る。
「ぺルセナさんの処遇について、私が言うことはありません。どうぞご随意に」
「興味なさそうですねー。さすが団長の同志」
一切悩む様子もなく同意したディオス先生に、イェイツさんは含みのある笑みを向けた。
「同志?」
「あれ、ご存じないんですか? ゴリッゴリの勇者派ってことですよ」
何事にも意見の違いなんてのはよくあることだ。主の教えを至善とする教会内でも当然ある。
今この場でいう勇者派とは、程度や理由はどうあれ勇者ハンスの支持者を指す。逆に否定的なら反勇者派。どちらとも言えなければ中立派だ。
「みなさんと違って、私は彼の無事を祈ることくらいしかできませんが」
懐かしむようなディオス先生の様子に、俺はとても珍しいものを見た気分だった。
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